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8月投稿作予告① キララ&エリカの先生好き好きオナホコキ(仮題)

「あー、先生やっときたー!ねね、夜景すっごく綺麗なんだよ~!一緒に写真撮ろ!」


 扉を開けるなり、駆け寄ってきたキララに腕を絡め取られ、俺は少々強引に部屋の中へと引き摺り込まれた。裏表のない朗らかさは彼女の美点にちがいないが、それでもラブホテルに男を呼び出しておきながらのこの無邪気さには圧倒される。万が一の事態を考えて急いでシャワーを浴びたり、尻ポケットに使ったこともないコンドームを忍ばせたり、てんやわんやしていた自分がなんとも情けない。

 ぎこちない笑顔を浮かべ、促されるがまま顎ピースやらにらめっこやらと次々ポーズをきめていると、バスルームに繋がるドアがスライドしてもうひとりの女子生徒が姿を現した。


「あ、もうきたんだ。こんばんは、センセ。ごめんね、いきなり呼び出して」

「エリカちゃんも入って入って! 窓の下バクハツ多くてめっちゃばえる!」

「はいはい、ゲヘナゲヘナ。って、私すっぴんなんだけど……ま、いっか。誰かに見せるわけでもないし。ね、先生」

「う、うん……誰かに見せるのは、やめてね……」

「うん、あたしたちだけの思い出だもんね。いえーい♡」

「いえーい。先生とラブホー」

「ぃ……ぃぇーぃ……」

「あはっ♡ 先生のピースしおしお~♡」


 頬ずりできそうなほど顔を近づけられたら、そりゃピースだってしおしおになるだろうよ。首から下も色々な部分が当たっているし、コロンだか香水だかのいい匂いがふわっと鼻孔をくすぐる。匂いが海馬に直接働きかける刺激だからだろう、おかげで今の今まで忘れていた学生時代の記憶が鮮やかに呼び起こされた。

 廊下ですれ違いざまに、クラスカースト最上位の女子から香った匂い。生殖本能を直接喚起させられるかのような“女”の気配を同級生が漂わせているのは衝撃だった。と同時に激しく興奮した。ただクラスの日陰者を勃起させたことなんか、彼女は気が付いてもいなかっただろうけれど。おかげで俺は大人になった今でも、あの残り香に囚われ続けている。彼女たちのような、学生時代の俺が憧れた青春を謳歌している生徒を前にすると妙に落ち着かない気分を抱えてしまうのは、そういう理由もあった。


「と、ところで、今日はどうしたの?」

「え!? え~っとね~……♡ そのぉ……えへへ……♡ エリカちゃん、どうしよぉ~! なんか緊張してきたかも~!」

「今更だね。がんばって準備したじゃん」

「そう、なん、だけどぉっ……!」


 インカメに映りこんだキララの顔がだんだんと赤らんでゆく。恥ずかしがっている気持ちをどうにか誤魔化そうとしている時のぎこちない笑顔だ。外側に向いた矢印にはとことん思いきりがよい彼女も、自分の内面のこととなると途端に足踏みしてしまう。いち生徒としては愛おしく思いつつも、矢印の先端が俺に向いているとなると催促するのも憚られる。

 社交性があるように見えて無理しているだけの俺と、ちょっぴり臆病なキララ。もしもふたりきりだったなら、小一時間ほどにらみ合いのじれったい空気が続いていたにちがいない。ただ⁠幸いにも隣には、煮えきらない親友を見かねて助け船を出す存在がいる。


「ほら、先生。ベッド行こ。あんまり女の子に恥かかせちゃダメだよ」

「えっ」

「あぅぅ~……♡」


 エリカが俺の腕を取ってぐいぐいと引っ張ってゆく。もう片方の腕に絡みついているキララも一緒に。行先は言わずもがな、部屋の中央で存在感を放つベッドである。大人二人が両手を広げて寝転がれるぐらいに大きく、クイーンかさらに上のキングサイズに相当する。しかもよく見れば、マットレスはあの超高級銘柄のシ〇ンズである。普段の待ち合わせで駅前のカラオケを指定されるのとは全くわけがちがう高級ホテルのガチっぷり。ラブホ女子会に呼び出されただけ、という理性が縋る一縷の望みが擦り切れてゆく。⁠⁠展開に頭が追い付かない一方で、はちきれんばかりに膨らんだ股間だけが状況を正しく理解しているようだった。


「つーかまーえた。がおー」

「つ、つかまえたぁ~♡ がおー……♡ イタズラ悪魔だぞ~……♡」


 ベッドに連れ込まれ、引き倒され、身体を横たえた俺。両側から覗き込むふたり。指をわきわきとさせて片や色鮮やかなネイルを、片や黒のハンドカバーに覆われたシルエットを見せながら吠える角付きJKたちがたまらなく可愛ら——エロい。


「えっちなJKがイタズラしちゃうぞ、じゃなかった?」

「えへへ。もうっ、いーじゃん……! ……あれ、先生? どうしたの?」

「もう、許して……。俺、ふたりのこと、好きになっちゃう……」

「んふっ♪」

「え~♡ 今更じゃん♡」

「ね、キララちゃん。先生ってこんなによわよわなの?(笑)」

「そうだよ~♡ かわいいでしょ♡ んふっ。ありがと、先生♡ 私も……すぅ…き♡」

「う゛ぅッ……♡」

「わぉ。そのやり取りホントにやってるんだ」

「うん、いつもスキスキ言いあっこしてる♪」

「それなら渡すのもラクショーじゃない?」

「え~それとこれとは話がちがうんだってばぁ~……♡」

「でも気持ちよくしてあげたいんでしょ?」

「それはっ! し、してあげたい、ケドぉ……♡」

「先生もキララちゃんと繋がりたいよね?」

「え゛ッ……! そ、の………………つ、つながり、たい、です……」


 何を、などと野暮なことは聞き返せない。聞き返さない。ただこれは明らかにそういう意味の、そういうシチュエーションだろう。

 俺の上擦った声を聞いたキララは、かぁっと頬を赤らめて目を見開いた。そして、意を決したように小さく息を吐き出し、ベッドの傍らに立てかけていたスクバを引っ張り上げる。


《本編へ》


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