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色仕掛けスキル会得のための練習のはずが、アスナとカリンの長乳デカ尻バニーガールコンビににガチ恋籠絡されたりなんか絶対しませんが……??《19,000文字》

「ごめんね。今からアスナたち、ご主人様のおちんちんにとってもひどいことしちゃうと思う。でも……ご主人様のこと、大好きだからね?」 「うん、先生を練習台にするのはとても心苦しいんだけど、付き合ってくれる以上は全力でやる。だから、その……嫌いにならないでほしい」  ゴールデンフリース号船内。潜入作戦前線拠点に据えた客室の一部屋にて。  キングベッドの両脇に侍らせたバニーガールたちは、申し訳なさそうなふうを装って囁いた。俺からの寵愛を損ないたくないとあらかじめ好意の担保を申し出る態度は、恭しく、愛らしく、そしていかにも殊勝な心がけに思える。しかしその正体は勝利を確信しているがゆえに生じた、勝者から敗者への憐れみそのもの。  てらいのない言葉で言い換えるならば、『ごめんね、泣くほどいじめちゃうね……❤︎』と言ったところか。彼女たちは今、確信している。キヴォトスに与する唯一の先生であり、男性であり、大人でもある俺を、色仕掛けで籠絡することなど容易いと、言外にのたまっているのだ。これがたとえ、今回の任務を遂行するために必要なハニートラップの会得訓練であるとしても。自分たちの手練手管を駆使すれば、俺をまんまと骨抜きにして、あまつさえ射精をねだるようにもなると考えているらしい。  なるほど、俺は身体だけいっぱしの大人になった女子高生コンビに舐められているのだな。そう理解すると、にわかに腹わたと金玉が煮え繰り返った。グツグツと沸騰する寸胴鍋の中へ、焼き石を放り込まれたような気分である。たった今己の内側から聞こえた、じゅぅぅぅという音は、良識や正しさが蒸発した音に違いない。  オスとはプライドと見栄を大黒柱にして生きている。ゆえにこそ、一度でもメスから汚辱を受けたならば、なんとしてもこれを雪がねばならないのだ。良識や理性などというアホらしい対抗勢力と鍔迫り合いの拮抗を見せていた本能、つまり性的興奮は、この苛立ちが最後の一押しとなって俺の中の全てを瞬く間に塗りつぶした。 「わぁ、すごいすごぉい♪ おちんちんおっきくなっちゃった〜❤︎」 「今のが効果てき面なのか。ふふっ、先生を焚きつけるのは、案外簡単で安心したよ……❤︎」  下着の締め付けをものともせず、肉の竿が苛立ちを宿す。それを一瞥したバニーたちは、つい今しがたまでの恭しさと打って変わって、口の端をいやらしく吊り上げた。どうやら既に色仕掛けの練習とやらは始まっているらしい。左の色白バニーは普段の風体のままだったが、淫語を口走りながらその目元を細めて、視線をこちらに寄越した。見つめ合った瞬間に悟る。  ——ああ、とうとうこのエロい女どもをもう良識に囚われることなく、捕食対象とみなしていいのだな、と。無意識に己の理性に課していた鋼鉄の錠は、既に外れ落ちた。そっちが舐め腐った態度なら仕方がない。こいつらは今、『生徒』から人生でいちばんの食べごろを迎えた『繁殖対象』へと成り下がった。 「あはっ❤︎ ご主人様、えっちな目になっちゃった❤︎」  四つん這いでにじり寄ってくる色白バニー。首から下へ目を滑らせると、重力に媚びるようにして乳がだらしなく縦に伸びていた。ささやかな身じろぎひとつで、釣り鐘状の爆乳がゆらゆらと己が重みに弄ばれている。その様子を勝手に追いかけてしまうのは、断じて俺のせいではない。優秀なメスを捕らえようとするオスの狩猟本能だ。 「ん〜、気になる? も〜❤︎ じゃあ、ご主人様は特別だよ〜❤︎ 上から、128、67、92の……Pカップだよ❤︎ アスナね、同い年の子の中で、いっちばん……おっぱいがおっきぃの……❤︎」  衝撃的な数字の羅列を叩きつけられて、何を口走っているのか、一瞬分からなくなってしまった。128/67/92の、Pカップ。言われた言葉を咀嚼しながら、そのまま乳を数秒凝視してやっと、目の前の『肉の質』を『獲物』自らの口から語って聞かされたことを理解した。 (は???? 乳、でっっっっか……)  数字は嘘をつかない。アスナもまたしょうもない嘘はつかない。彼女の人間性とこの両眼がそれが全て真実であると確証を訴えている。だって目の前のこれは、明らかに齢17歳の女子高生がぶら下げていいサイズではない。  にひひと悪戯っぽく笑う色白の頬には、うっすらと赤みが差している。照れているのだとすぐにわかった。自分のバストサイズを異性にカミングアウトすることが、思っていた以上に恥ずかしかったのか。あるいは自分の体つきにそもそも恥じらいを感じていたのか。 「うちの学校で、じゃなくって……キヴォトスでいちばん、アスナがおっぱいおっきぃんだよ❤︎ えへへ……❤︎」  ともかくとして、普段自らを性的に売り込むことなどしない天真爛漫な少女が、慣れないスケべの雰囲気に戸惑っている空気感が、俺の金玉の中を一瞬でめちゃくちゃにした。  恥ずかしげに笑う女が、そのエロ乳を間抜けに垂らしている光景はオスの中に眠る征服欲を否応無く喚起する。全てはこの、オスを誘う爆乳うさぎが悪いのだ。開き直って、まじまじとその爆乳を存分に視姦してやることにした。  下端に行くほど、陰影の色が濃くなる深くて長い一本線。並みの女の乳房が前に迫り出した椀型であるのに対し、この女、一ノ瀬アスナの爆乳の重心は乳房のやや下端にある。毬玉を一球丸ごとそのまま胸に埋め込んだような、重力におもねる長い乳。  驚くべきことにその爆乳を支えているのは、専ら彼女自身の筋繊維だ。バニー衣装のカップ部分はかろうじて下乳を覆うだけが手いっぱいのようで、乳房を下から持ち上げて美しく成形するという本来の機能を放棄している。  一体なぜ彼女の胸元から視線が外せないのか、得心がいった。ぎりぎり衣服と呼べなくもない破廉恥極まりないバニー衣装を着用してはいるが、実質的にその胸元は乳首にニップレスを貼り付けただけとなんら遜色ない。重力に引っ張られるそのバカでかい爆乳を吊り上げているのは、彼女のクーパー靭帯の尽力のみ。煎じ詰めればこのシルエットはもはや裸同然なのだ。  そして当然、この痴態は偶然の産物ではない。 「えへへ……❤︎ バレちゃった……❤︎ うん、バニースーツのおっぱいに入ってた内側のワイヤー、抜き取っちゃったの。ご主人様がアスナのおっぱいに釘付けになってくれないかな〜って❤︎ どぉ、触りたい? あははっ♪ まだだぁめ。いたずらできないように、ほら、お手々つないでよーよ♪」  アスナは俺の左手に指をしっかり絡めてみせる。そうやって万が一にでも彼女のたわわな長乳に好き勝手できないようにしてから、俺の二の腕を深い谷間の底へと抱き寄せた。 「はぁぁぁぁぁぁっ……❤︎」  腕を包む生乳クッションの感触を味わいながら、耳の内側を熱い吐息にじっとり濡らされる。見せびらかすだけ見せびらかされて、無慈悲にもこちらからのお触りは禁止。とことん焦らすつもりだという魂胆が透けて見える。これはまずいかもしれない、と思った時には既に遅く。もどかしさが鳥肌となって全身を駆け抜けていた。 「いつまで私を放ったらかしにするつもりなんだ、寂しいよ、先生……こっち向いて」  左のうさぎにばかりかまけているところへ、今度は右から恨みがましい囁きがした。アスナとは対照的な黒褐色の肌を、光沢のある黒いバニー衣装に身を包んだ女。彼女、角楯カリンは自分だけが蚊帳の外にされかけている雰囲気がおもしろくなかったらしい。いじらしく拗ねた声を出しながら、彼女もまた自身の武器を示す。 「残念ながら、私は……Kカップしかないんだ。ごめん、先生。おっぱいちっちゃくて、ごめん……」 「あはは♪ ご主人様、Kカップの子が謝ってるよ?」  こちらもまた四つん這いになって枕元へ擦り寄ってくるカリン。眉を八の字に困らせて、心底申し訳なさそうな、あるいは遅れをとったことに対する悔しさを滲ませている。  しかしながら、視線を下げれば一抱えもある乳房をちゃんとふたつぶら下げている。当人の頭よりふた回り以上大きな乳房は、爆乳と呼んで全く差し支えない。  左側にいる、だらしなく伸びた長乳うさぎがただただ規格外なだけで、カリンだって十分にバカでかい乳をぶら下げている。縦に伸びて無抵抗っぷりを体現しているアスナの乳房とは対照的な、弾力を感じさせる張りのある鞠玉。 「アスナ先輩ほど、お乳を下品にいやらしく育てられなかった、けど、私のウリはそこじゃない……」 「くすっ♪ じゃあじゃあ、カリンちゃんはどこが下品なのかな〜❤︎」  まるで下品な身体つきをしていることが、いいことである前提で左のうさぎも援護射撃に加わってくる。 「112、65、……105。ほら、先生、お尻見て……❤︎」  四つん這いのまま、さながら動物のメスが交尾を唆してくるみたいに、カリンは腰を左右に揺らしてみせた。腰を突き出したままの態勢であるため、尻の谷間へ細く切り込んだバニースーツがよく見える。斜め格子状の網タイツの隙間すべてから、臀部の肉がみちみちに食い込んで外へはみ出しており、肉付きの良さが雄弁に語られていな。加えて、小さなふわふわのポンポン尻尾が愛らしさを添え——ちがう。乳よりは遠くにあるから遠近感が掴みづらかったから、すぐには気づかなかったが。  尻尾が小さいのではない。カリンのケツが広くてデカいせいで、尻尾が小さく見えるのだ。となれば必然、その尻たぶを支える下半身全体にも相応な肉付きが必要となる訳で。  女豹のポーズをやめたカリンは俺に添い寝するように、その体を横たえた。そして、ベッドに力なく投げ出した俺の右足を挟みこむように、むちむちした黒い美脚を上から重ねてきたのである。 「ん、しょ……先生、重くて、ごめん……。 はしたないけれど、こうすれば内ももが当たる、から。気持ちいい、かな……? 体の内側は、余計な筋肉がつきにくいと聞く。ましてや、私は下半身に、その……駄肉がつきやすいみたいだから……ほら、クッションみたいだろう?」  ともすれば社会的な立場も、年齢も何かもが上の俺に向かって、女子高生風情が足をのっけてくるなど不遜きわまりない。ましてやカリンは豪放磊落なアスナとは性格の意味でも正反対な、慎重かつ心配りができる女子生徒だ。そんな女が己の信義を曲げてでも、俺の気を引こうと熱心に身体の卑猥さをアピールしてくる姿はクるものがある。  こうして足を乗っけられると、なるほど確かにカリンの長美脚は見かけ以上の重みを伴っている。重心が下にあるほど安定する、天性のスナイパーの素養がそうさせているのか。ともあれ、右足の貧乏ゆすりが無理やり押さえ込まれてしまうほどに、カリンの太ももにはたっぷりと肉がたたえられている。つま先までの曲線美や見目麗しいつやつやの黒肌光沢と相まって、高級食材を彷彿とさせる足だ。 「太ももがふとい女には、こういう使い道もあるんだぞ……❤︎ 肉布団って言うんだって……❤︎ 繁殖相手にも、布団にもなるなんて、私たちって……ほんとうに、オスに都合よくできてるよね……❤︎」  極め付けはそれほどの贅沢な肉つきをしなやかな美しい造詣へ昇華させておきながら、ひとたびオスの肌に触れると無抵抗にたわんで自重でひしゃげる、まるで恭順を示すようないじらしさ。格子状の網タイツが一度食い込めば、彼女の足は縛り上げられたハムのように駄肉具合を強調させられ、美しさが卑猥さへと反転する。『美脚』がオスのための『食材』へと変容するのだ。そもそも、バニースーツとはメスを美味い食材に見立てて着せるもの。この女もまた俺の捕食対象であると、いっとう強く本能に響く。 「先生のからだ、ごつごつしてて硬くって、私たちみたいなメスうさぎと全然ちがうな……。凛々しくて、たくましくて、すっごく強そう……❤︎ 私たちみたいな愛玩動物じゃ、勝てないよ……❤︎」  自分は組み伏せられるべき、弱いメス。捕食される側の弱い立場。世界の真理を理解した女の恭しい態度は、なんと愛らしいことか。左の天才肌うさぎと違って、この黒兎は身の程をしっかり弁えている。慎重な性格とは裏を返せば、弱い自分が食い物にされないための、自己防衛の人格だ。一度でもその牙城が突き崩されれば、いともたやすくオスの言いなり。従順な女とはいかにも、征服欲を唆られる。  だから俺は、眉を八の字に困らせて何でも言うことを聞きそうなこのエロ女の身体に手を伸ばそうとして——同じように指先を絡め取られた。 「ふぅぅぅぅぅぅっ……❤︎」  耳たぶの産毛をそよそよと揺らすぐらいの、わざと弱く絞った吐息。カリンの身体の中であたためられた体温が、じっくりと時間をかけてふきかけられる気配はまさに、『勿体つけられている』との形容が相応しい。 「このまま勝負したら、勝てない……❤︎ 焦らして、しっかり弱らせないと、勝てない……❤︎」  彼女は勝負を捨てていなかった。まんまと引っ掛けられたのは俺の方だったのだ。その囁きで示し合わせたかのように、左からはアスナの、右からはカリンの手のひらが俺の横腹を撫でるように這い始める。筋肉の装甲がつきにくい箇所はすなわち皮膚が薄く、肌のすぐ下に神経が張り巡っている。  両側に優秀なメスを二匹も侍らせながらも、手出しできないと云う生殺し状態。そんな最中に仕掛けられるソフトタッチによって、苛立ちにも似たもどかしさが、体の内側にどんどん滞留してゆく。 「あははっ♪ ご主人様びーんかーん❤︎ なんでお腹さわっただけなのに、おちんちんぴょこぴょこさせてるのー♪ おもしろ〜い❤︎」 「もしかして女の子に慣れてない……? ふふっ、先生なのに知らないこともあるんだな。きもちいいこと、教えてあげようか……❤︎」  調子に乗った二匹のうさぎが俺の体を好き放題につつき、撫で回し、からかって笑う。ペニスには指一本触れられてもいないというのに、テントの先っぽは既に水気を含んで変色している。こちらが一方的に追い詰められているかのような場の空気に、妙な腹立たしさがこみ上げる。  俺は口をまっすぐ横一文字に結んで、押し黙った。それは今言及した苛立ちやもどかしさもあったけれど、実のところ、カリンの言葉が核心に触れていたからだ。女性経験なぞ、皆無に等しい。しかし、その乏しすぎる異性事情を、万に一つも今このタイミングで認めてしまうわけにはいかない。仮にもこれが練習であるとはいえ、女子高生の色仕掛けで骨抜きにされたという噂でも立とうものなら、先生として大人として立つ瀬がなくなってしまうからだ。  自分の情けない実情が、生徒たちに漏れる事態はなんとしてでも、防がなくては。だから俺は毅然とした態度を崩さず、奥歯を噛みシーツを足の裏で蹴りながらも、彼女たちの誘惑に抗う。そのつもりだった。 「そしたらさ、アスナたちのこと逃さないように、お家に連れて帰って飼っちゃおーよ……❤︎」  背筋がぞくりとして、息を飲んだ。今の葛藤は決して声に出してなどいなかったはずなのだ。左の爆乳バニーガールが俺の心を先読みしたとしか思えないような返答を寄越したものだから、上ずった間抜けな声が出てしまった。  目尻をとろけたみたいに垂らして、にんまりと笑うアスナ。間違いない、この笑みは全てを見透かした時のものだ。この女は何とも性質の悪いことに、こうして必要な理屈を全てすっ飛ばして、正解を捉えることができてしまう。 「そうすれば、ご主人様が童貞を隠してること、みんなにバレないよ♪」 「そっか。先生、大人童貞なのか……❤︎」 「あっ、ごめ〜んご主人様〜♪」  もはや天災としか言えないアスナの直感によって、最大の弱みへ無遠慮に小娘どもの手が届いた。心臓がぎゅっと収縮し、身体の中を羞恥心が満たす。顔が火を噴くように熱い。耳の先まで真っ赤になってしまっていることが、鏡を見なくても分かってしまう。くそ、くそ。心の中で悪態をつき、すぐさま反論を模索しようと焦る。しかし両隣から聞こえてくる年下のメスどものくすくす笑いが、苛立ちだか羞恥心だかの神経をなおのこと逆撫でして、思考がうまくまとまらない。  未だ嘗てアスナの直感が外れた試しはない。しかしいざ改めて自分がそうして泥を被る状況になってみると、あまりに受け入れ難い不条理である。ふたりを丸め込む効果的な反論が思い当たらずまごつく俺をよそに、アスナは妙案とばかりに自分の提案を繰り返す。 「ね、ね? アスナ、みんなに言いふらす気はなくっても、こうやってご主人様の恥ずかしい秘密、漏らしちゃうと思うの❤︎ だから、いちばん安全な手段はね、アスナのこと、お家にもって帰ってペットにしちゃうの……❤︎ シャーレの備品なんかじゃなくって、バニーさんのアスナはご主人様のえっちなペットだよ♪」  アスナは俺が性経験のない童貞であることを確定事項として扱いながら、その童貞に良く効く『都合の良すぎる話』を嬉々として語る。あまりにも軽い口調で言うものだから誤解しそうになるが、アスナは嘘や冗談に言葉を何度も重ねない。つまりシチュエーションがどうあれ、これはアスナの満更でもない本心の一部ということになる。 「それはずるいぞ、アスナ先輩。先生、私のことも連れて……ううん、持って帰らない? 大丈夫、童貞が恥ずかしいなら、私で練習すればいい。身体だけ妊娠適齢期を迎えた食べ頃のメスを、ご主人様好みの従順なペットに躾けるんだ……❤︎ 先生専用の愛玩動物にされたいな……❤︎」  カリンはアスナほど大っぴらに開き直るのは難しいのか、表情に恥じらいが透けて見える。色仕掛けと銘打っても、所詮は未成年で精神的にもまだ幼さが残る。生来の恥ずかしがりがそう簡単に克服できるはずもないのだ。だからこそ、自分を売り込むための淫語を恭しく口にする姿は愛らしさが際立っている。  しかし、それならば尚更。お前たち二匹とも今すぐこの指先を開き、その極上の肢体を差し出せと叫びたい。一丁前に大人のオスを誘うなどしなくていいから、今すぐ俺が気持ちよく射精できるように全身全霊を捧げるべきではないのか。なぜ言葉や見かけ上はそうも恭しく、媚びるように体を擦り付けてくるくせ、こちらからは指一本触れさせようとはしないのだ。もどかしくて、焦れったくて、頭がおかしくなる。  かたやペニスどころか、こうして男性の二の腕すら余裕で挟める長乳を見せびらかすように、ぶるんぶるん揺らして歩く絶世の美女。かたや男の足より太い太もも、ずっしりと重たくて分厚いデカ尻をぶりんぶりん揺らして歩く絶世の美女。  彼女たちを手篭めにするためなら、数多のオスは迷いなく全財産を投げ打つし、人生を棒に振る覚悟で強姦に及びもする。このメスうさぎどもは、自分たちが狩られる側の希少種、つまりは男にとっては何としてでも捕食したいご馳走である自覚が無さすぎるのだ。あるいは、もしその自覚がある上で自らを餌にオスを引っ掛ける色仕掛けをしているのであれば——この世に、彼女たちが手玉に取れないオスなど存在しない。 「ちゃんと躾けたら、アスナとってもお行儀よくなるよ? 玄関でご主人様のお出迎えだってできるもん❤︎」  想像する。前屈みに三つ指ついたバニーガールが、わざとその長乳を垂らしながら、にんまりしたスケベ顔でお出迎え。うさ耳が地べたに這うまで身体を折りたたむと、きっとこの爆乳は胴体と膝の間でぺしゃんこに押し潰れてしまうだろう。シルエットを大きく逸脱し、脇の下から潰れながらはみ出ている爆乳はさぞ卑猥な光景に違いない。動物は腹を見せて降参の意を示すというが、理性ある人間は頭を差し出すことで恭順を誓う。  顔の造形がいい女がその顔の美しさを見せることなく地に伏し、身体つきの優れた女がその身体の優秀さを見せることなく折り畳む。お行儀の良い土下座とは、女が唯一持つ武器の一切を取り上げさせる行為に等しい。 「わ、私だってそれぐらい、できる……。先生がいないお家はきっと寂しいからな、はしたなくお尻をもじもじさせながら四つん這いで玄関まで駆けてくるよ……❤︎」 「あはっ♪ カリンちゃん、四つん這いで飼われたいんだ〜❤︎」 「うっ、ぁ……う、うん……❤︎ 先生に、可愛がってもらいたいから、お家の中は、ずっと四つん這いでいようと思う。ずぅっと、先生の前でいやらしく、お尻ふってる……❤︎」  妄想する。恭しく目尻を垂らし、恥じらう表情を浮かべたデカ尻をバニーガールに動物の振る舞いを強いるさまを。何度も繰り返すようだが、カリンは羞恥心を克服してはいないし、その性質はきっと今後一生彼女につきまとうだろう。しかし、カリンが自ら家畜を望むのはひとえに俺の気を惹くためだという。恥じらいを犠牲にして、いやむしろ己の恥さえオスを興奮させるスパイスとして献上することを、宣言しているのだ。  古来から人間は視線の高さ、頭の高さで身分を作ってきた。四つん這いで過ごすならば、カリンの頭は、視線は、決して俺より上になることはない。大きな尻をぷりぷりと揺らす希少種の黒いメスを足元に侍らせられたなら、きっと言いようのない支配感がもたらされることだろう。彼女の張りのある乳も四つん這いにさせていれば、アスナのように重力に負けた長乳へ加工することも可能かもしれない。オスの情欲をかきたてるためだけに、長く伸ばされた自分のだらしない爆乳を抱えたカリンは、いったいどんな反応を示すだろうか。しゃがみこむようにして乳をかき抱き、『見ないで、見ないでぇ……❤︎』と涙さえ浮かべるかもしれない。メスの身体に新たなコンプレックスを増やしてやることは、さぞ気持ちが良かろう。  どちらも、実現できれば、の話だが。 「あはっ、ご主人様こわぁい……♪」 「妄想するだけなら、自由だから……❤︎」  耳打ちするふたりの表情は見えない。けれど、どうにも彼女たちの尊厳を頭の中で奪い尽くしているというのに、どうにもそれがわざとそうなるように仕向けられているような不安感が漫然と尾を引いている。  そもそもこれは色仕掛けの練習であったはずだ。その目的を忘れていないならば、彼女たちはもしや弱いメスのふりを装っているのではないか。オスをその気にさせるために全力を尽くしているのではないか。懐疑が明確に形を取ろうとすると、タイミングを見計らったかのように更に甘ったるくて都合の良い囁きが重ねられる。 「アスナたちね、ご主人様に美味しく食べられるために、このやーらしいからだぁ、育ててきたんだよ〜❤︎ ね、ね? アスナのおっぱい、すきほーだいしよ❤︎ ご主人様の手のひらよりおっきぃんだよ〜❤︎ ほら、見て見て〜❤︎ すぐ揺れちゃうの〜❤︎ おちんちんイライラしない?」 「私のお尻だって、掴み心地は悪くないはず。男の人が乱暴に腰を打ち付けてもいいように、たぶん、品種改良されたんだと、思うから……❤︎ でも……私は肌が黒いから、アスナ先輩みたいにお尻を平手打ちされても、手の跡がしっかり残らないのが、難点かも……」 「えー、アスナだってカリンちゃんのことうらやましいよー? おっきいお尻って、すぐ抱き寄せたくなっちゃうもん❤︎ ご主人様のおっきな手のひらで、お尻を鷲掴みにされてみたいの。それで、そのままお外連れ回されたいなーって❤︎」  俺を跨いで、性的な魅力を掘り起こし合うふたり。アスナは別に乳だけが優れているわけではないし、カリンの尻もまた言わずもがな。どちらもともにオスの欲望を受け止めるために、非の打ち所がない身体つきをしている。  色仕掛けとは自分というメスの有用さをいかに訴えるかだ。あくまでアスナとカリンは対立しているわけではなく、二人掛かりで俺を籠絡しようという対立構図に立ち返って、この後の展開を考えるならば。このやり取りは自らを卑下するための、ないものねだりではなく。 「アスナ先輩の長乳、すごくだらしなくてうらやましい……❤︎」 「ねね、ご主人様っ❤︎ カリンちゃんのお尻、いつもそばに置いときたくない?」  むしろお互いの身体のスケべな点を、わざと俺に言い聞かせて興奮を煽るための協力プレイに移行したと捉えるべきだろう。  察したそのすぐ直後、カリンの空いていたほうの腕は、俺の胴の上を横切って—— 「んっ❤︎」  ——アスナの長ったらしいPカップを無造作に鷲掴みにした。それも下からとか、正面からとかではなく、横から。牛の乳搾りをするかのように、あるいは育ちすぎた木なりの瓜を収穫するみたいに。指先を乳の肉に深く沈ませ、いっそう押し潰して縦に伸ばしてみせた。  俺がアスナの爆乳に釘付けになっていることを確認しながら、右から熱っぽい吐息が流し込まれる。 「先生、みて、これ。全然力をこめなくっても、やわらかくって、どこまでも指が沈みそう……❤︎ アスナ先輩、いつもは天真爛漫なんだが、実はこの、この長ったらしいバストが、本当は……ちょっと恥ずかしいみたいなんだ❤︎ だって、考えてもみてほしい。こんなの、どうやったって服の中に隠せない……❤︎ 私も気持ちはよくわかる。女の子は……自分の身体が交尾できるようになっていく成長の過程が、衣服の上からみんなに筒抜けなんだ……❤︎」 「か、カリンちゃんっ……❤︎」  本音の部分なのだろう。潤んだ瞳でカリンを一瞥したアスナは俺の視線に気づくと、目を丸くして弾かれたように視線を逸らした。 「ブラジャーっていうのは、羞恥心の象徴なんだ。初めてブラをつけるのって、すっごく、すっごく恥ずかしい。だって『ブラで吊らないといけないくらい、私、おっぱいが大きくなってきました』って言ってるようなものだし。……でもつけなきゃ先っぽが擦れて痛いし、形がくずれたらもう、取り返しがつかないから」  言いながらカリンは、アスナの長乳をコキ下ろしてみせる。パフォーマンスだと分かっていても、初めて聞かされる思春期の少女たちの生々しい声に意識が奪われてしまう。抗えない、目を逸らすことができない。 「普段は先生に『可愛い』とか『大好き』とか、言えちゃうアスナ先輩が恥じらってるところ見たくない……? アスナ先輩だって、特注のブラジャーの中に長乳を持ち上げながら形を整えてるときは、重たそうで、恥ずかしそうにしてるよ……❤︎」 「か、カリンちゃん、や、やぁっ……❤︎」 「この色白長乳バニーを『飼う』ことになったら、そういうシーンも見られると思う。そういう時に、アスナ先輩に長乳ノーハンドパイズリとか命令してみたくないか……?」 「やぁっ……❤︎」 「Pカップの大きく歪曲したブラを、アスナ先輩から無理やり剥ぎ取って」 「だ、だめっ、ご主人様ダメだからねっ……?」 「その内側のメス臭い匂いたっぷり吸い込みながら、恥ずかしいブラ早く返してもらいたくて一生懸命パイズリするアスナ先輩を見下ろして射精するの、きっと気持ちいいだろうな……」  歯を食いしばっていた。二人の指を強く強く握り返していた。そんなことが、今唯一、俺の中を暴れまわる性欲への鬱憤をどうにかこうにか紛らわせる唯一の手段だった。  肉布団と化したカリンの半身によって、がっくんがっくん跳ねようとする腰の動きは無理やりねじ伏せられている。気が狂いそうなほどつらい。腰をへこへことさえ、空中に向かって動かすことを許されないことがつらくてつらくてたまらない。下着の中は汗と先走りで蒸れに蒸れ、酷い有様に違いない。 「……くすっ。アスナ先輩、そろそろ交代しよう」 「りょーかいっ♪……あはっ♪ もぉ、ご主人様かわい〜〜〜❤︎❤︎ 赤ちゃんが泣いてるみた〜い❤︎❤︎」  金玉をときめかせる弱々しい猫撫で声は、カリンの一声によって元の無邪気さをすぐさま取り戻した。恥ずかしいだのなんだの思っていたのは、嘘ではないだろう。しかしこの二匹のうさぎはその上で、己の恥じらいすらもオスを騙くらかすための罠に利用できる、淫らな狡猾さを備えていた。裏を返せば、この部屋の中で唯一俺だけが感情に振り回されていた。  アスナは『騙してごめんね❤︎』とでも言うように、こちらを覗き込んでにやっと笑うと、余っているほうの手で俺の胸板を撫で回し始めた。 「カリンちゃんね、お尻がおっきいからいっつもパンツ、食い込んじゃうんだって。普段のメイド服の時もね、後ろから見てればわかるもん。ご主人様とお話しながら、ずっとね、食い込み直してるんだよ……❤︎ パンツの溝に指引っ掛けてね、そぉ〜っと、ね? 『パチンっ❤︎』って音鳴っちゃったらご主人様にバレちゃうもん❤︎ それで一生懸命パンツのゴム引っ張って、おっきなお尻にかぶせようとしてるの〜❤︎」 「っ……❤︎ ご、ごめん、先生……❤︎」 「女の子の下着って、お尻にぴったり張り付いちゃうから、蒸れやすくってタイヘンなの。責めないであげてね? 先生のお話上の空でカリンちゃんがお尻に手をやってても、深く聞いちゃだめだよ〜?」  夏場は特にカリンがそうしている心当たりがいくつも思い浮かんだ。あれは肌の色からして暑さに弱いせいなのかと高を括っていたのだが、現実はもっと『女の子の恥ずかしい秘密』に触れる内容であったらしい。  あぁクソ知っていれば、と思わずにはいられない。カリンが頻繁に下着の食い込みを直す必要があるほど、横着な下半身をしているのだと知っていれば。そして彼女が自らの弱さもダシにしてオスを発情させることに長けたメスであることを知っていれば。遠慮なくその生態を暴いて、本当の意味で恥をかかせてやったものを。勃起に募る苛立ちのせいで、おおよそ最低の発想が脳内に充満する。 「むぅ、カリンちゃんを怒らないであげて? ほら、乳首カリカリ〜❤︎ これで機嫌なおして、ね、ね❤︎」  体内に蓄積され続けて逃げ場のない性欲は刺激に飢え、全身の皮膚感覚を可能な限りの鋭敏な状態に引き上げてしまっていた。頭のてっぺんからつま先まで総毛立ち。二の腕や太もも、手のひらなど性感帯でも何でもない箇所のくせして、ふたりのうさぎの体の感触を貪欲に拾っている。  そんな状態であるのに、進化の過程上、オスの身体に唯一意図的に残された『感じるためだけにある器官』に触れられればどうなるか。想像すらしたくない、どう転んでもオスの矜持を損なわせる、生き恥に違いなかったからだ。  痺れるような快楽が微弱な電流のように脳髄へと流しこまれて、俺はわけもわからず甘ったるい悲鳴をあげさせられた。非情な現実として俺は年下のバニーガールから、よりにもよって乳首への愛撫でみっともなく喘がされることとなる。 「あはっ❤︎ ご主人様も乳首好きなんだ〜❤︎ きもちいいよね〜❤︎ アスナも大好きだよ〜❤︎」 「ふむ、男の人でも、焦らせば感度が上がるんだな……❤︎ すっごい悲鳴……そら、こっちからもカリカリしてあげようか。ほら、先っぽにかるぅく爪を立てて、カリカリ……❤︎ カリカリカリ……❤︎」  一般的に女の弱点と周知されている場所を、女から責められる屈辱は甚だしいものだ。加えて彼女たちは今まで俺が散々脳内で弄び、卑猥な妄想で蹂躙してきたメスうさぎたちであるはずなのに。  胸だの尻だの見せびらかされるだけ見せびらかされて、火照りきった身体へ与えられたのは、残った理性を確実に削ぎ落とすための快楽。もどかしさは据え置きのまま、絶対に絶頂へは至れない。素早く、しつこく、時にはテンポを変えて、乳首の先端を執拗に。俺の反応が色よい触り方へと、毎秒ごとにチューンナップされてゆく。 「ご主人様、お目目うるうるしてきちゃった〜❤︎」 「ほんとだ、じたばた暴れてる……❤︎ あぁ、泣いちゃう、泣いちゃう……❤︎」  にやにやとこちらを伺うバニーガールたちは明らかに大人のオスをからかって遊んでいる。そんなことあっていいはずがない。俺はなけなしの理性を振り絞り、せめてもの抵抗のポーズを取ろうと声を発した。  ほとんど喘ぎ声と区別のつかないほど、潤んだ声のそれはしかし、ふたりの執拗な指遣いをぴたりと止めた。止めて、しまった。 「ん、そっか。ごめんね、ご主人様」 「ごめん、先生。反省してる……」  なんで、なんで、なんでッ。自分で望んだことであるというのに、脳内ではクエスチョンマークが乱立し、全くわけがわからないまま、今こそ涙が溢れそうになった。  全力疾走したあとみたく、浅く早い呼吸を繰り返しながら俺はきっと縋るような視線を向けたのだと思う。けれど何もかももう遅い。プライドなどというなんの役にも立たないものに固執したばかりに俺は、快楽に溺れる機会を自ら手放してしまったわけだ。 「……先生、ごめん。続きしよう? ほら、これで機嫌直してくれないかな……❤︎」  言いながらカリンは、その網タイツがむっちむちに食い込んだ尻を俺の側に突き出して見せた。そして握りっぱなしで汗ばんだ俺の手のひらを、その隙間なくぴっちり閉じた太ももに挟んだ。 「ごめんね、ご主人様。調子乗っちゃった。……カリンちゃんのお尻、楽しみたかったよね? ほら、お尻ふりふりしてくれるって」  違う、そうじゃない。それならせめてお前は乳首カリカリやめなくていいだろ、続けてくれ。正直にそういえたならどんなに良かっただろうかと思う。だが、性欲と恥じらいとが互いを食い合っている隙に、カリンが内腿をぎゅぅっと締め付けた。手のひらを両側から挟む、『メスの身体でいちばん筋肉がつきにくい部位』。それはまるでオスの手慰みに用いるためにあつらえられたような触り心地をしており、苦言を呈することもできなくなってしまった。  網の部分からはみ出た肉が手のひらに媚びるようにまとまわりついてくる感覚は、彼女が確かに『捕食されるための動物の身体』をしていることを思い出させてくれる。 「カリンちゃんはね、お尻がおっきいから、一人だけ網タイツなの……❤︎ タイツ、全部破れちゃったから❤︎」 「こ、ら、アスナ先輩、聞こえてるぞっ……❤︎ んっ、んっ。先生、み、見てっ……❤︎ お尻ふってるとこ、見てっ……❤︎ 私をお家で飼ってくれれば、こうやって、先生に、色目、使うからっ……❤︎」  四つん這いの内股をもじもじ擦り合わせながら、デカくてつやつやした光沢のある黒尻を右へ左へと躍らせるカリン。こちらからその表情は伺えずとも、うさ耳までもが左右にぴょこぴょこ揺れている。 「おっきぃお尻はね、クッションなんだよ〜❤︎ 元気な赤ちゃんを産めるように〜!っていうのも、ウソじゃないけど、ほんとは、ね……❤︎ 男の人が乱暴に腰を打ち付けても、ぜーんぜん痛くないように、女の子はお尻おっきいんだよ❤︎」  ある国では顔よりも尻の大きさや形が、いい女の条件であるとされている。それは男の巨躯を受け止められるほどの器であるという、ベッドの上での包容力を説いているわけだ。  白い小さなポンポン尻尾の下で波打って揺れるデカい尻。俺の視線は、自然とその尻の谷間を浮かび上がらせながら、股座の間へ鋭角に切り込んだバニースーツへと吸い寄せられていた。太ももの間へと吸い寄せられるように消えているスーツの末端は、カカオ状の……否、アワビ状のシルエットを浮かび上がらせており、そこから目が離せない。せめてもの抵抗に、手のひらをめちゃくちゃに動かして彼女の内腿をやたらめったらに揉みしだいてみせると、カリンの口から噛み殺したようなか細い喘ぎが漏れる。それが興奮に拍車をかけると同時に、俺はそれを確かに、羨ましいと感じてしまったのだ。喘げるような快楽を与えられている黒兎が、羨ましい、と。  ぼんやりと霞みがかった思考を占めているのは、快楽への渇望、特に射精を希求する気持ちばかり。荒い呼吸を繰り返しているうちに、いつの間にやら再びこの手のひらが黒兎に絡め取られ、両側から密着添い寝の形を取られていることに気づく。 「で、どーする、ご主人様、アスナたち飼っちゃう?」 「私たちが先生のものになるってことは、先生も私たちのものになるってことだけど……それでいい?」  そういえばそういう話だったことを今の今まで忘れていた。しかしそれ以上に気にかかるのは、なんらかの承諾を求めるような聞き方だ。テカテカのバニースーツに身を包んだ身体を押し付けてきながら、下手に出るような響きの申し出。さっきの乳首カリカリを咎めたが本気だと思われているのかもはや定かではないが、ともかくとして。今この問いかけに答えれば、ようやく待ちに待った射精が与えられるという確信めいた予感があった。  このバニーガールたちはとうとう自分たちを俺に貢物として差し出し、これまでオスを弄んだ非礼を極上の射精をもって償うに違いない。なぜだか、そう無根拠にも信じてしまったがゆえに。俺は考えるまでもなく(塾考に足る思考リソースはすでに持ち合わせていなかっただけなのだが)、首を縦に振ってしまったのだ。 「あはっ❤︎」 「くすっ❤︎」  これが色仕掛けの練習だという話は、すでに頭からすっぽりと抜け落ちていて。 「「でも先生(ご主人様)はまだ童貞さんだから」」    こうして射精もろとも性欲を手玉に取られ、年下のバニーガールたちにまんまとハメられてしまったのである。 「「おちんちんは私たち(アスナたち)が飼ってあげる(ね)❤︎」」  射精をさせてもらうためなら、彼女たちの言うことをよく咀嚼することもなく、なんだって考えなしに飲み込むようになるまで。俺はまんまと弱らされてしまったのだ。 「にひひっ❤︎ ご主人様と一緒に暮らせるなんて、嬉しー! あ、でも、ご主人様はお手手で勝手にメスうさぎさんたちに触っちゃダメだからね❤︎」 「先生はおちんちんでだけ、私たちに触れてもいい。それはもう私たちのもので、先生のものじゃない。これからは勝手におちんちん触るのは禁止だ」 「ご主人様のおちんちんは、アスナのペットね❤︎」 「先生のおちんちんは、私が躾けるから❤︎」  言ってることが無茶苦茶だ。俺がこいつらを飼う代わりに、俺のペニスがこいつらに飼われる? なんで、どうして、そうなる。嫌だ、そんなの受け入れられないと、そう叫んでしまいたいはずなのに。  さっきまで描いていた『俺が二匹のバニーガールを飼い慣らす妄想』の上からもっともっと濃いペンキでべったりと。『二匹のバニーガールに飼い慣らされる妄想』が上塗りされてゆく。 「同じベッドで寝るつもりだし、お風呂だって毎日一緒に入るけど……射精させてあげるかどうかは、分からないから。先生はどれくらい射精を我慢できる? 一週間? それとも一ヶ月?」  この時間だけで理性を徹底的に削ぎ落とされた今、そのあまりに現実味のない数字は、俺の心をいともたやすく軋ませた。首を横に振りながら、『むりだ、無理っ、そんなのムリっ……!』と必死に訴える。  彼女たちの肢体を見せびらかされながらの共同生活。なお、射精なし。最後に一言文言を付け加えさせられただけで、この世の天国が天国によく似た地獄へと変貌する。ペニスを持って生まれてきたことを後悔させられるぐらいの生き地獄を味わわされて、自我を保てる自信などカケラも存在しない。初めから彼女たちの手のひらの上で踊らされていたことに気づかなかったなど、自分の愚かさに羞恥心が耐えられない。 「何日我慢させたら、私たちをまとめて抱きしめながら、射精させてほしいって、セックスさせてほしいって、泣いてお願いするのかな……先生のそういうところも、見てみたいな」 「ひっどーい♪ ご主人様聞いた〜? カリンちゃんはご主人様がぐずぐずになってるとこ見たいんだって〜❤︎」 「アスナ先輩だって、どうせ先生の乳首ばっかりカリカリして、自分のそのエロ乳は触らせてあげないんだろう?」 「え〜そんなことないよ〜! ね、信じてご主人様〜❤︎」  ボコボコと性欲を煮込み続ける釜の中で、プライドや見栄は煮くずれを起こし、既に原型を留めてはいない。鍍金のごとく自分に貼り付けていた、先生という立場や、大人としての人格。それらがべりべりと剥がされた末に残ったのは嘘偽りなく、ふたりに快楽を与えられたいという気持ち。メスを犯すオスとしてではなく、オスのエゴを煮詰めたようなバニーガールたちから、身体だけでなくこうして心の底まで手玉に取られたかったという恥ずべき性癖の本心。 「あはっ♪ 正直なお顔になったね、ご主人様〜❤︎ じゃあ、教えてあげるね? アスナたちがいじわるしてたのはぁ……ご主人様がズルばっかりしてたからだよ〜❤︎」 「ん、先生はそうやって本当の気持ちを隠してたから。それから、私たちだけ長いこと片思いを続けていたのに、先生ばっかり欲しいものをすぐに手に入れてしまうのは、ずるいから」 「あはっ、言っちゃった〜❤︎ うん、そーゆーこと! いっぱいい〜〜っぱい夢中になってほしかったの❤︎」 「私たちのこといっぱい好きになってほしくって、どうすればいいか考えた」 「ね、ご主人様、いじわるされるの好き?」 「先生、おちんちん焦らされるのきらいだった?」 「ほんとは好きだよね、アスナ知ってるよ」 「きらい、じゃないはずだ。ずっと見てたから、分かる」 「好きだよね……❤︎」 「好きなはずだ……❤︎」 「好き?」 「好き?」 「好き、だよね?」 「好き、って言って」  己の恥ずかしい秘密を、性癖を、コンプレックスを詳らかにされた今、それを自らの口で認めろと、両側からの耳打ち。正反対のはずの言葉が『好き』に収束し、繰り返しによって俺の心の奥深くへ沈殿させようとしているのが手に取るように伝わってくる。ここで彼女たちの思惑にのせられてしまえば、羞恥にまみれた快楽を浴びるように与えられることになる。  男らしくメスを征服する射精は生涯取り上げられ、代わりに彼女たちに嬲られ、からかわれ、いじめられる情けない射精の数々が与えられることになるだろう。 「ご主人様の純情にい〜〜っぱいキスマークつけて、メロメロになるまでからかってあげるから……❤︎」 「先生の童貞にたくさんたくさんキスマークつけて、とろっとろになるまで焦らしてあげるつもりだ……❤︎」 「ご主人様の好き、ちょーだい♪」 「先生の射精、くれないかな?」 「好きって言って❤︎」 「好きって言え❤︎」 「『好き』あげますって言って❤︎」 「『好き』貰ってくださいって言え❤︎」  深く、深く、深く、深く。刷り込まれてゆく。おちんちんに指一本触れられていないというのに。耳から流し込まれた好意の暗示が頭の中をぐちゃぐちゃに犯して、全身を下っていき、やがてはちきれんばかりに膨張するペニスへとなだれ込んでいくのが分かる。  年下のバニーガールに唆されるがまま、ぐちゃぐちゃになった頭で言われた通りの言葉を何度も繰り返す。そうすれば射精が貰えることが分かっているわけでもない。俺は自分自身の身体で、オスが『射精を交換条件にしなくとも、年下のメスの色仕掛けで負かされてしまう弱い生き物』であることを証明してしまったのだ。 「にひひ、ご主人様の『好き』貰ってあげるね❤︎」 「うん、先生の『好き』はもう返さないから❤︎」 「これから一生、恋心没収ね……❤︎」 「これから一生、オナニーも没収だ……❤︎」 「ね、ほら、もう一回」 「好きって言ってほしい」 「好きって言葉で」 「誓ってほしい」 「アスナのこと」 「カリンのこと」 「「好きになりますって❤︎」」 「言って❤︎」 「言え❤︎」  自分が何を口走ったのか、どんな言葉を繰り返させられたのか。朧に霞んでろくに思い出せないものの。何かとんでもないものを彼女たちに『貢いだ』ことは、他でもない魂が記憶していた。でなければ、俺の面子を徹底的に丸潰れにしたこの人畜無害を騙る悪いバニーガールたちに惹かれているなどきっと何かの間違いだ。 「「よくできました❤︎」」  密着添い寝していた二匹のバニーは、手を繋いだまま俺の下半身へと移動していた。下着は既にくつろがされており、怒髪天を衝く勢いで天に向かって聳える怒りマラが剥き出しになっている。上からローションのボトルをひっくり返されたみたいにカウパーがどろっどろ滴り落ちているそれは、一目見て噴火寸前だと今更ながらに見て取れた。  一度も女の子を鳴かせたことのないその見栄っ張りなオスの象徴は、当然ながら異性に触れられた経験などない。だからそうして色白バニーと黒兎の端正な顔立ちを両脇に侍らせている光景は、人生いちばんのオカズとして脳裏に焼きついた。おまけに左の太ももにはアスナの爆乳がだらりとのしかかり、右の足はカリンのデカ尻の下敷きにされている。  拷問だ。全くひどい拷問だ。この光景と感触を、思い出しながらオナニーすることが今後は許されないなんて。けれどそれは逆説的に、オナニーが不要だと思えるほどの性の悦びを保障されているに等しい。 「ご主人様っ、見ててね〜」 「今日は特別だよ、先生」  ふたりは膨らんだ亀頭のエラと俺の表情とを何度か見比べ、その端正な顔に満面の喜色を浮かべると—— 「「ちゅっ❤︎❤︎」」  ——こちらに視線を寄越しながら、躊躇なくそれに唇を重ねた。 びゅるるるるるるるっっ❤︎❤︎❤︎ びゅるるるっっ❤︎ びゅくっっ❤︎❤︎ びゅーーっ❤︎ びゅっびゅーーっ❤︎  表面張力ギリギリで保っていた拮抗は、JKバニーガールのWキスによってあえなく決壊を迎えた。亀頭表面をはむはむとついばむ唇の感触に後押しされて、ダマになった精液が尿道を押し広げながらせり上がってきた。これまでのもどかしさや焦らされ続けた圧迫感から解き放たれる開放感とは例を見ないほど凄まじいものだった。白く明滅する視界の中で気を失いかけるかと思ったそれは、人生で最もあっけなく、最も情けない射精だったに違いない。 「ご主人様、練習に付き合ってくれてほんっとにありがと〜!! ……それで、なんだけど。もうちょっと練習したいなーって思うんだけど、どうかな?」 「用意を重ねるに越したことはないから。うん、私からも、その、付き合ってほしいな」 「付き合ってー、ご主人様〜♪」 「うん、先生が付き合ってくれると嬉しい」 「え〜ご主人様、アスナたちと付き合いたいんだー♪」 「そうか、先生は、私たちと付き合いたいのか……♪」 「にひひっ❤︎ もっちろんいーよ❤︎」 「そういうことなら、仕方ないな❤︎」 《終》

Comments

よっしゃぁ!!! 最高をご提供できたなら!! 幸いです!! これが愛情のある手玉に取られるシチュエーションだ……!ぼくはこれがすき! という意思表示でした。 おそまつ!!

おはこ

やっっっっっったァ!!!!! らららさん毎回めーーーーーっちゃ褒めてくださるので、とても調子に乗ってしまいまする〜うれしい。。。☺️ 「Wキスで射精させられるまで、焦らして焦らして弱らせちゃおーよ❤︎」だとかなんとかアスナちゃんが企んだんでしょうね……うぅ、ほんとすき。 次もめちゃくちゃになってくれるようにがんばります……

おはこ

しずまさん安定の甘えんぼマゾで安心する……☺️ その手の性癖の方にお墨付きをいただくと、大変ほっとします。 お口にあったのなら、ほんまに嬉しいです。 ありがとうございます!! こういうのされた後に、ちょっと好意の証明として唇やほっぺにもいっぱいキスしてくれるの、良いですよね……。 多分この二人はしてくれてる……。 お粗末様でした!

おはこ

よっしゃあ!!! 義に報いたでェ!!

おはこ

ぼくもぐちゃぐちゃになりながら書きましたので、文章までぐちゃぐちゃにならずに済んで良かったです😇 都合の良さをチラつかせて弱いフリを装う女の子に、調子に乗せられた挙句、好意漬けでこてんぱんに負かされる……そないされなら、甘えんぼマゾなんてイチコロなんですよね。 ぷっちんさんの情緒をめちゃくちゃにできたようで、うさぎさんたちもご機嫌なようです……☺️ えへへ。 ブルアカ、お付き合いくださりありがとうございました。 yostarは性癖を射抜くのが上手なので、また突発的に書くかもしれません。 その時はよろしくお願いします。☺️

おはこ

プロットの段階で予定文字数に収まらないことが分かってしまったので、慄きながら早め早めにしてしまいました!(アホ) わかります……女の子に挟まれるシチュは両手を塞がれて主導権取られるのが良いですよね……。好意を示されているからこそ、『私あなたのこと好きだからどんなに焦らしてもいいよね』って免罪符に利用されちゃうと、オスはなすすべがないのです。 お粗末様でした。☺️

おはこ

最高過ぎて最高しか言えないです…

d

おはこ先生ほんとに女の子をえっちに書く天才過ぎます… フィニッシュのさせ方も凄すぎて脳味噌めちゃくちゃになりました。ありがとうございます最高です…

ららら

はやくこれになって恋心没収されたい… 相手側からすきが伝わってくるいじわるほど最高なものはないって改めて思う作品でした 人 これからも応援してます!

しずま

金払ってて良かった

まーじか

先生にシンクロして、頭の中ぐちゃぐちゃになっちゃいました… 俺が都合のいいメスをちらつかせられたらIQ2になっちゃうの何で知ってるんだこいつら…っ 手玉に取られつつもこんな非情な(そう、とても非情な!!!!)手段に出るほどに思慕の念を抱いてくれていた事実。くやしさと嬉しさでもうグズグズですよ… ブルアカを取り上げてくださったこと、個人的にたいへんうれしかったです。一区切りとのことですが、またいつかおはこ先生のSSが読めたらいいなと思います。

ぷっちんぷでんぐ

前倒しとはまさかの素敵なサプライズ! 両手にぎにぎされて強がりをしっかり剥がされちゃう先生かわいいですね…… 好意が前提のいじわるのすばらしさは言わずもがなです。とてもいいものを読ませていただきました。

matto


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