高級M性感 浜風 後編 《5,000文字弱》
Added 2019-12-29 08:23:32 +0000 UTC「やめましょうか、射精管理。お渡ししますよ、鍵。 はいどうぞ。もうあなたを縛る鎖は何もありません。これで惨めな生活から、『さようなら』ですね。 …どうしました?おちんちん、檻から出してあげないんですか?何処へなりと好きなところに行っていいんですよ?」 脅しでも何でもない、まるで学友に教科書を貸与するような気軽さだった。射精を懇願する見苦しいオスの足元に貞操帯の鍵が放られる。男に湧き上がったのは歓喜。それと同量の困惑。確かに、今しがた射精の懇願をした。衣類を一枚も纏わない生まれたままの姿で。年齢的にも、社会的にも下であるはずの少女に、かしづき、へりくだり、恥をなげうって。性感に通ずる一切を断つ金属製の筒は、この一か月間、男のサガをじわじわと絞め殺してきたのだ。少なくとも、彼は女学生を視界に収めるなり躊躇なく地べたに頭を擦りつけて、心からの恭順を示すことができるような重度のマゾではなかったというのに。貞操帯管理というのはかくも、容易くオスの人間性を破壊する。だからこそ、そんな生き地獄の終焉がこうもあっけなく訪れることなど思ってもみなかった。本心を言えば、我慢汁をだらだらと垂れ流して咽び泣くペニスを一刻も早く慰めてやりたい。それを押しとどめているのは、あまりに無頓着そうな浜風への恐れ。 「…やっぱり脱ぎたて黒ストの匂い覚えさせちゃったのはやりすぎだったかな、反省です。おにいさんの脚フェチにはもっと無機物と繁殖させられる劣等感を混ぜてあげるべきでした。使用済みストッキング履かせたマネキン相手にへこへこさせるだとか。でも、もう手遅れなんです。女の子のお尻に顔を埋めて、撫でまわして、擦りつけて、女の子の身体をオナニーの道具…ううん、性欲のはけ口にしたいんですよね。それは人間の男性が抱く気持ちです。…意味はお分かりですか?おめでとうございます、おにいさんは晴れてマゾ卒業です。これからは尊厳を貶められることなく、年下の女の子にオナニーを馬鹿にされることもなく、健やかな射精に囲まれて、生きていってください」 唐突に告げられたマゾ卒業宣言を受け止めきれず、男は狼狽える。射精欲一色だった思考が塗りつぶされるほどの喪失感に、息が詰まる。肺胞のほとんどが壊死したのかと思うほど、息が上手く吸い込めない。実質ご主人様からの離縁宣言なのだから。お前はマゾにすらなれない不出来なオスだから、もういらない、と。そんなに射精がしたいなら、最後まで人間のオスとしての欲望に決別できないのであれば、無理にマゾとして生きる必要はないと。そんな、そんなの今更どうあがいたって無理なのに。もはやノーマルな性交に興奮することもできなくなってしまったのに。 「射精したいんですよね。男性としての射精。女性を性消費する、マゾの風上にも置けない射精。足にしがみついて、お尻に顔を埋めて、体温や匂いをいっぱい吸い込んでおきながら、女の子に有害な射精する気なんですよね。だめですよ、そんなこと。…だったらせめてどちらかにしないと♡ マゾヒズムを捨てて生きるか、それとも…貞操帯を嵌めたまま、女の子に無害なマゾとしてお尻や足を好きなだけ堪能するか…♡」 首を振る。振った。振っていた。考えるまでもなく、反射的に。間違いでした、何でもしますからご主人様、自分はマゾです、マゾなんです。無害なマゾですといい大人が、捨てられるのを恐れて、ペニスと目尻から涙を流す。足元にはいつくばって訴える。それを保証するやり方も、二度と引き返せなくなる選択も分かっている。浜風が放った貞操帯の鍵を拾い上げて、両の掌に載せて掲げ、額を地面に擦りつけた。お受け取りくださいお願い致します、と。数分前まで欲しくて欲しくてたまらなかった貞操帯の鍵を貢ぎ物にして。土下座貞操帯の鍵お貢ぎポーズ。もらってください、浜風様に受け取っていただきたいんですという言葉がすらすらと出た。本人ですら自覚のない偽りのない本心の叫びだ。鍵をかけられ続けた一か月、男の意識から貞操帯と浜風の存在が喪失することは一瞬たりともなかった。常に股間に付きまとう金属の違和感。外圧的に勃起ができないというよりも、身体が勃起の仕方を忘れてしまったような感覚に近かった。自発的に男性の機能を手放していく。交感神経とペニスの反応回路がぶちぶちと切り潰されていく恐怖感。それを自分より年下の女子高生のドミナに強いられている激しい劣等感。通学中の学生の群れに浜風の姿を探す。ベッドの上で彼女の表情を思い浮かべるたびのたうち回って虚空に腰を振った。日々大きく大きく膨らんでいく気持ちはご主人様である浜風への想い。交際において会えない時間こそが愛を育むという至言が存在する一方で、貞操帯射精管理は耽溺と読み替えてもいい盲目的な忠誠心を育てたのである。結果、男の心は身体を裏切った。ペニスは未だ射精がしたい、開放してほしいと訴え続けているというのに。折り畳んだ足腰がガクガクと痙攣し、射精欲を雄弁に主張しているのを全て棄却しながら、嗚咽交じりの震え声を奏上する姿はかくも無様だ。射精の所有権を完全に譲渡することなど、いくらマゾを拗らせていても怖くて怖くて仕方がない。でも、浜風様に捨てられるのはもっともっと恐ろしい。それを見下げ果てる浜風の口元が今日び初めて歪んでいることを、必死な男は知るべくもない。 「女の子に無害なマゾになることを誓いますか?」 誓います、と即答した直後、濁った我慢汁がぶぴゅり♡と貞操帯の隙間から漏れて床めがけて飛び散った。身体が全身全霊で拒絶反応を示しているみたいだった。 「ぷ、ふふっ…♡ぷくくっ…♡ あーぁ…♡じゃあ、もらってあげますね…♡あなたの『男』の全部♡」 その場で貞操帯の鍵にネックレスチェーンを通し、首にかける浜風はローファーでマゾ見習いとなった男の顎を上向かせる。豊満な巨乳の上に貞操帯キーネックレスがかかった姿は、身にまとうのが制服とはいえ、男を支配して然るべき一流の風格を携えたドミナだった。 ※※※※※ 「きもちいいですか…?♡くすくす…♡」 肉体的な快楽を伴う(きもちいい)わけがない。浜風の足元でカチャカチャ鳴っている金属音がその証だ。直立する浜風の足に後ろからしがみつく男。その豊満な黒ストパンツ越し安産型ヒップに顔を埋めて自ら窒息死を望んでいるような姿は、滑稽以外の何物でもない。自尊心が摩耗しきった男には今更この地の底から脱却する自我は残っていない。ただより強く浜風のお尻を抱きしめて息を吸い込み、その感触や気配をふわついた脳髄で堪能する。愛すべきご主人様の匂いが鼻孔を通じて、深いところに刷り込まれていく。これが支配者の、ドミナ様の匂い。貞操帯の中に収納されたペニスから床に向かって我慢汁のアーチが、水溜まりへと続いていた。これが彼の新しい快楽。精神を嬲って味わう仄暗い敗北感と凄まじい劣等感が寒くて気持ちいい。金玉は精液が不要な生産物だと悟り始めるのも時間の問題だろう。何しろ萎えなど永久に訪れないのだから。 「お返事はいいので鈴を鳴らしてお返事してくださいねー♡はーい、ちりんちりーん…♡ふふっ…♡えらいえらい…♡」 踵の上に座るようにして貞操帯見せつけ蹲踞する男の股座。貞操帯の先には鈴が括りつけられていた。セックスアピール全開の浜風の身体との接触を通じて下半身に流れ込む痺れに似た何かを感じると、腰を左右に振ってオスマゾが無様ダンスを踊り始めるという寸法だ。浜風の遊び心である。 「貞操帯をカチャカチャ鳴らすだけで、肉体的にはちっとも気持ちよくない貞操帯奴隷のお間抜け腰フリダンス…♡時間が経つほど、睾丸がじくじく疼いて焦らされて、仄暗い劣等感が募っていくだけ♡自尊心嬲られてきもちいでちゅか~♡ 『射精さんとばいばいしたけどさいこーでちゅ~♡』 ぷ、ふふ…♡ あーぁ。おにいさんにもうちょっと堕としがいがあれば、色仕掛けでもしてあげたんですけど…♡結局私の胸の感触知らないままですね…♡いちばんの武器を使う間もなく、貞操帯射精管理だけであっさり負かされちゃうなんて…♡いくらマゾでもちょっと弱すぎ…♡ おにいさんは射精欲でおかしくなりそうだったかもしれませんけど、私おにいさんに貞操帯かけたことなんかすぐ忘れてましたよ。ふふ、当たり前じゃないですか…♡片思い、お疲れ様です♡」 浜風に煽られるたびに、抱きしめる腕の力が強くなる。ショーツ及び黒ストに包まれた尻肉がおもくのしかかって顔面ごとあらゆるものを踏む潰されているような気持にさせる。 「たまたま人間に生まれたから、女の子と同列だと勘違いしてしまったんですよね…♡ でも安心してください。あなたはこの通り、マゾの括りの中ですら最底辺ですから回復する地位がないのなら、自らを慰める必要なんてありませんよね。自尊心を放棄する宣言さっきしちゃいましたもんね…♡女の子様に危険を及ぼさない、邪な目で見ない、性欲を抱かない男性のサガの放棄…♡それをわかっていて、私に貞操帯の鍵を渡したんですもんね…♡ふふっ…♡プライド踏みにじられておちんぽから涙じゅわぁ…♡ 『あーん…♡射精…♡ぼくの射精返してぇ…♡ このままずっとお飾りのおちんぽなんて本当はいやだよう…♡』」 惨めなアテレコされても一切反抗することができないどころか、むしろそれが自分の本心であるかのように染みわたって思考が塗り替えられる。性欲なのか、忠誠心なのか、恋心なのか、もはやわからない。ひとつはっきりしているのは男がどれだけ身を粉にして何もかも捧げようと浜風は靡かない、それだけだ。 「射精権をもらったってことはそのおちんちんは誰のものですか?」 浜風さまですっ…♡ 「えー♡私、こんな使い道のないおちんちん、正直あんまり…♡」 うぅっ…♡は、浜風さまっ…♡ 「ふふ、冗談ですよ…♡お尻で泣かないでください♡ …それなら、おちんちん、デコレーションしていいですか?」 は、はいぃ…っ♡ 「違うでしょ?物覚えが悪いと貞操帯の鍵、トイレに流しますよ」 ご、どめんなさいごめんなさっ…♡ へこっ♡へこへこ…っ♡ ちり、ちりん…♡ 「はい、いいお返事ですね♡ ふふっ♡脅されるの、好きなんだ…?♡ 水溜まり大きくなってますよ…♡ ふふっ♡ まずは女の子に不快な思いをさせないように、剃毛します。永久脱毛も済ませちゃいましょうか…♡」 う、ぅぅぅ…♡♡ へこへこへこへこっ♡♡ちりんちりん♡♡ 「はい、元気なお返事です。つるつるの子どもおちんちんになったら、その上から消えないインクで落書きしちゃいましょうか。『射精没収中♡』とか、『女の子に無害なおちんぽ♡』とか、『マゾ研修中♡』なんてどうですか。あぁ、せっかくなのでロビーでプラカードもって立ってましょうか。『ご自由にお書きください…♡』って。他のドミナの皆さんがきっと相応しい飾り付けをしてくれますよ。しあわせですね、不快にするどころか、笑って喜んでもらえるって」 フーッ♡♡ふーぅ♡♡へこっ…♡へこへこっ…♡ ちりんっ、ちりんっ…♡♡ 「……ぜったい、マゾを選ばなければよかった、って後悔させてあげますから楽しみにしててくださいね」 …ちりんっ♡ 《終》
Comments
わかります… オスの尊厳を消費財扱いされるの最高なんですよね…すき。。。 まったく見向きもされず、はなから同じ土俵に立てない片想いをお気持ちごと蹂躙されるの癖になってしまう。。。
おはこ
2020-03-30 13:44:17 +0000 UTCオスマゾからすれば男としての尊厳と人生を捧げたのに、浜風様からすれば愉快な玩具が一つ増えた程度の感覚なのがマゾ心を刺激して止みません…… こんな扱いされても浜風様への片想いを続ける哀れなオスマゾ。 これはもう純愛作品ですわ。(マゾ的解釈)
プッチャン
2020-01-02 09:38:26 +0000 UTC