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カドラス
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『リクエスト』とある東と西の決闘

そこは、世界の東と西の境の街。 東洋の文化と西洋の文化が入り乱れるその街は、東と西の人々が楽しく賑やかに交流している、架け橋の役割を持っている。 しかし、そういう文化入り乱れる街において、文化の差異が小さな発端となり、大きな戦いに発展する事がある。 今回は幸い、たった二名間における些細な戦いに落ち着いた。 しかし、それはその二人にとって、末代まで続く終わりのない戦いの始まりであった。 肩をはだけさせた和服とたゆんたゆんと揺れる爆乳を揺らして、黒髪の美女が街を歩いていた。 その美貌と情欲を誘う格好に、男女問わず多くの者が目を奪われる。 その視線を集める女性は、満足そうな笑みを浮かべると共に、ふと目の前に立った二人の女性に視線を向けた。 その二人はいやらしい笑みを浮かべてその美女の前に立ち塞がる。 西洋人らしく、それぞれ金髪、銀髪のそれなりに美しい女性だ。 だが、黒髪の美女よりは見劣りする。 「ちょっといいかしら?」 「話があるのだけれど」 共通語で話す彼女らに対して、美女の返答はこうだった。 「その必要はないわ」 「んほぉぉおおぉお♡♡♡」 「んひぃぃいぃいい♡♡♡」 美女が二人の間を通った瞬間、二人の女性は嬌声を上げてその場に倒れてしまう。 見ていた者たちは、何が起きたのか理解できていない。 しかし、彼女が何かしたのは確かだった。 「小物ね」 美女がした事は簡単だ。 乳首を抓っただけ。それだけで、女たちを地面に沈めたのである。 美女はその女たちを一瞥すると、さっさと目的地へと歩いていく。 そうして訪れたのは、豪勢な旅館であった。 この街を訪れた旅人を労う為の少し高い旅館だ。良いところ故に、防音設備が完備されており、何かが起きても扉が開けっ放しなっていない限り誰も中で何が起きているのか分かることはない。 そう、何が起きてもである。 その一室に、黒髪の美女は入っていった。 「ようこそ」 そこに、一人、金髪の西洋人女性がいた。 しかし、その姿は黒髪の美女と互角と言っても良い程の美貌を持った美女であった。 たゆん、と爆乳を揺らして、露出の多いドレスを着たその女性は、黒髪の女性を出迎える。 しかし、ふと黒髪の女性の視線は金髪の女性の足元を向いた。 そこには、東洋人の女性二人が床に倒れていた。 痙攣しているのがびくびくと体を震わせながら。 「あら、うちの女が何か粗相をしたかしら?」 「いいえ、ウォーミングアップにもならなかったので問題ありませんわ」 黒髪の美女『猫館《ねこたて》』。東洋最強の房中術使いであり、東洋一の遊女でもある。 金髪の美女『フェリス』。西洋最高の娼婦であり、その二つ名は『麗しき性魔法使い』。 今日、ここに二人が相対している理由は単純である。 互いに、東洋と西洋、それぞれの一番の女であるならば、東西一の女はどちらか、それを決めるためにこうして相対したのである。 観客はいない。なにしろ一対一の接待を得意とする遊女と娼婦である。 人がいない一対一が最も力を発揮しやすいのである。 東洋の遊女二人を外に放り出し、ようやく二人きりとなった所で、二人の美女は対峙する。 「東洋の女とはあれほど節度のない子猫さんなのかしら?」 「西洋の女ほどではありませんわ。少なくとも街中で盛る女はうちにはいませんので」 つとめて笑顔で語り合う猫館とフェリス。 しかし、空気はぴりぴりと張っていた。 黒と金の差はあれど、そのしみ一つない肌、宝石のような瞳、耳の形が指の長さ、何もかもの要素が女性として至上であり、それ故に、二人は互いを物色していた。 それでも、二人は敗北の気配など微塵も感じていなかった。 「それにしても、貴方が東洋最強の女と聞きましたが、随分と拍子抜けですわね」 「西洋最高の女とも呼ばれてる癖に、その程度とは、がっかりにもほどがあります」 隠す気のない棘のある言葉が応酬する。 「あら、一体どのあたりの事を言っているのでしょう?」 「ふふ、まさか西洋一の女が、こんな慎ましい女だとは思いもよらず、つい」 「あらまあ、それは失礼。貴方の貧相な体に驚いて気付きませんでしたわ」 「貧相?この辺りでしょうか?」 そう言って、猫館が自身の豊満な胸をフェリスの胸にぶつける。 「うっ」 予想外の衝撃に、思わずよろけるフェリス。 来ることは分かっていた。だが、それ以上にその質量と感触に、彼女は驚きを隠せなかった。 「どうですか?貧相な体のお味は」 「・・・ふふ、ええ実に。お返しに、私の慎ましい体を味わってくださいませ」 そう言って、今度はフェリスが猫館の体にその身をぶつける。 「んっ」 反応は、先のフェリスと同様。予想外の質量と感触の前に、驚きを隠せなかった。 しかし、それでも二人は自分の優位性を疑わなかった。 「「その程度ですのね」」 笑みを浮かべ、勝利を確信した二人は、自らの纏う衣類の一切を脱ぎ捨てた。 産まれたままの、しかし大人の女性として完璧なプロポーションを持つその女体を曝け出した。 その姿に、二人は更に笑みを深めた。 ((勝った)) 自身の体に絶対の自信を持つが故の答えだった。 今まで、自身の体に堕ちなかった男も女もいない故の自信である。 二人はおもむろににたゆん、と胸を揺らした。 それだけで人は情欲を煽られるだろう。 しかし二人はそれを嘲笑うように鼻を鳴らした。 「そろそろ始めましょう。最初はどこから始めましょうか」 「ではキスから。まずはキステクで比べ合いましょう。言葉責めなど時間の無駄ですわ」 「いいでしょう。東の技、是非ご堪能くださいませ」 「西の舌技も丹念に」 そう言って、二人は舌を出す。 しかし、 「「あん」」 互いの巨大過ぎる胸が邪魔をして上手く近付けない。 「あら、ごめんなさい」 「いいえ、悪いのは私の方ですわ」 「そんなことはありませんわ」 「うふふ。では・・・」 ベッドの上へと移動し、膝たちで対峙した二人は、わざと前かがみになることで顔を近付け合った。 れろぉ、と出された舌先が触れ合うと、まるで蛇のように絡み合い、瞬く間に唇同士がくっつきあう。 くぷっ、じゅぷっと口内で絡み合う舌。 「「んっ・・・んぅ・・・んぉぅっ・・・」」 巨大な胸が触れ合う中で、唇をぴったりとくっつけ、舌を絡め合う猫館とフェリス。 「んぉっ」 猫館の体が跳ねた。 「んぉっ」 フェリスの体が跳ねる。 そのタイミングは同時だった。 「「・・・・」」 二人の視線が、至近距離で絡み合う。 まるで、獲物が反抗してきた事に驚いたかのように。 しばらく、見つめ合い、静止していると――― 「「んじゅるるるうっ」」 互いの舌を同時にフェラし始めた。 「「ぐっぽぐっぽぐっぽぐっぽぐっぽ」」 蛇のように絡み合った二人の舌を、まるで肉棒を吸い上げるように吸い付き、舌で相手を攻め立てる。 想定外なのはその技術。 (んほぉぉおぉおお♡♡♡うそぉ♡なんで舌だけでこんなに気持ち良いのぉ♡) (んひぃぃいぃいい♡♡♡だめぇ♡こんなのしらない舌だけでこんなになんてぇ♡) 二人は互いに気付いていないが、既に腰がびくびくと跳ねあがっていた。 予想外の相手のキステクに、動揺を隠せず、ただ互いのテクニックに圧倒され合っている。 このままでは不味い、と判断した二人は、自然を装う様に唇を離した。 「んぷは・・・ふふ、じっくりと堪能させていただきましたわ」 「ぷはぁ・・・それは良かったですわ、こちらも楽しませていただきました」 顔では平静を装いつつも、体が痙攣している事を隠し通す猫館とフェリス。 既に自分の事で手一杯な二人は、互いの事に気付く事なく、二人は体を上げた。 「ふふ、良かった。まだまだ楽しめそうですね」 「あの程度で終わりというのなら、西洋の娼婦もその程度という事ですね」 「東洋の遊女ほどではありませんよ」 うふふ、と美しくも不気味に笑い合う二人の美女。 しかしその内心は屈辱と羞恥に塗れていた。 ((必ずイき狂わせてあげるわ)) 静かに闘志を燃やし、二人は今度は相手の股間に手を這わせた。 ぬちゃり、とした感覚が指先かた伝わってきた。 「あら、もう濡れているんですか?」 「ええ。これから貴方のよがり狂う姿が見れると思うと、つい」 「奇遇ですね。私もです」 つとめて笑顔で見つめ合う二人。 「三つ、数えて始めましょうか」 「いいですよ」 「では―――」 二人は数を数え始める、 「一・・・二・・・」 「ワン・・・ツー・・・」 3で、二人は相手の陰唇に指を突き入れる。 「さ―――あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛♡♡♡」 「スリ―――い゛ぃ゛ィ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛い゛い゛い゛い゛♡♡♡」 たった一回、指を入れただけで、二人は体を仰け反らせて絶頂してしまった。 愛液を無様に噴き出し、ベッドの上に沈む。 「お・・・ぉぉ・・・」 「あ・・・ぁぁ・・・」 二人は陰唇に触る前に、相手の下腹部に触っていた。それだけで相手のどこが弱点なのかを瞬時に見抜き、そしてどんな突き方をすれば一瞬にしてイかせられるかを瞬時に分かる。 だからこそ、弱点を見抜き、その弱点に適した攻め方をした。 それが、まさか相手も出来、その上、自身の弱点を的確について、一瞬でこちらをイかせてくるなど、二人は信じられなかった。 生涯無敗であった。 なのに、これほどの屈辱。 かろうじて起き上がった二人は、もう相手を獲物と見ていなかった。 「よくも、私に・・・おほっ・・・こんな・・・!」 「それは、こっちの・・・あひっ・・・セリフ・・・!」 たった一突きで膝を震わせる猫館とフェリス。 「ふ・・・ふふ・・・面白くなってきたわねっ・・・」 「え・・・ええ・・・これで終わりなんてつまらないもの・・・」 二人は再び相手の陰唇に手を伸ばした。 「「イき狂わせてあげる・・・!」」 ずんっ、と指が膣内に突き入れられた。 「「おほぉぉおおぉおおおぉお♡♡♡」」 瞬く間に絶頂し、体を仰け反らせる。 どれだけの太く長い肉棒を持つ男にも、どんな技術を持つ指先を持つ女にも、ここまで深い絶頂をされた事など一度もない。 ましてや自分で自慰をした時ですら、こんな絶頂を味わった事はない。 何もかもが未知の出来事であり、二人は思考が追い付かなかった。 しかし、それでも二人の最強と最高の体は手を緩める事はなかった。 それは、肉体に刻まれたプライド故か。何はともあれ、相手の弱点を突き続ける指と、自分の弱点を責め続ける相手に、二人は猛烈な危機感を覚えた。 このままでは、犯し殺される。 それと同時に、二人の中で得も知れない憎悪が沸き上がる。 「「ま゛げな゛い゛ぃぃいいぃいいぃ!!!」」 指が、ずぷりと奥に突き入れられる。 「「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛♡♡♡」」 ぶしゃあぁぁぁあぁぁああ!!! 愛液が勢いよく噴き出した。 膝ががくがくと震え、腰がびくんと跳ねる。 それから、何度も何度も二人は絶頂する。 その全てが、同時。 (ま、また一緒っ・・・こんな女と・・・!?) (冗談じゃないっ・・・こんな女なんかに・・・!) ((あっ♡でもだめっまたイくっイっちゃうのぉぉお♡♡♡)) 「「んひぃぃいぃいい♡♡♡イくイくイくぅぅ♡♡んひゃぁぁあ♡♡♡」」 ぶしゃぁぁあっぶしゃあぁあああぶっしゃぁああああ!!! 幾度にも渡る絶頂の快感が、二人の脳髄を貫く。 視界がちかちかと明滅し、頭の中が真っ白になる。 こんな事、一体いつ以来だろうかと思考してしまうぐらいに。 (いえ、そんな筈はない・・・) (こんな事、いつかあった事なんてない・・・!) ((イかされたことなんて一度もない!)) 「「ない、のにぃぃぃいい♡♡♡」」 再び絶頂し、ついに二人はベッドの上に倒れる。 「お・・・おひっ♡・・・あひっ♡」 「あ・・・あおっ♡・・・ほぉっ♡」 びくっ、びくっ と体が何度も跳ね、その度に陰唇から愛液が噴き出る。 その愛液が、ベッドを濡らしていく。 しばらくして――― パンっパンっパンっ 「おっつぶれっろっおっつぶれっろぉっ♡」 「んっつぶれっろっあっつぶれっろぉっ♡」 幾度となく乳房をぶつけ合う、猫館とフェリス。 どうにか起き上がった二人は、すぐさま相手に飛びかかった。 しかし、その際に胸同士が激突。自身の体に絶対の自信を持っている二人は、 『『生意気なのよっ、私の胸の方が大きいわ!』』 なる旨の言い合いをして、手を組み合い、勢いをつけて正面からぶつけ合っているのである。 「んひぃっ♡」 ぶしっ・・・と猫館の乳首から母乳が溢れる。 「おほぉっ♡」 ぶしゅ・・・とフェリスの乳首から母乳が零れる。 二人の乳房から、母乳が溢れ出ている。 その溢れた母乳が、互いの乳房を白く染めていく。 それが潤滑剤となり、乳房の表面を乳房が滑っていくが、それすら気にせず二人は乳房をぶつけ合う。 「なまいっきっ♡格下の西洋女のくせにっ♡私と張り合うなんてぇ♡」 「うるさぁいっ♡東洋女のザコおっぱいに♡私が負けるはずがない♡」 「「つぶれろっ♡つぶれろつぶれろつぶれろつぶれってぇえぇぇ♡♡♡」」 どれだけ叩きつけ合っても、一向に優劣が着く気配がない。 パンパンパン、とどれだけぶつけ合っても、いたずらに母乳が出るだけで、優劣が着くことはない。 それでも二人は、自身のプライドにかけて胸をぶつけ合い続ける。 そこだけは、なんとしても負けたくないからだ。 それでも――― 「お・・・ぉぉお・・・!」 「あ・・・ぁぁあ・・・!」 ぶしゅぅぅうう・・・・ まるで噴水のように母乳が噴き出し、相手の体にふりかかる。 西洋の真っ白な肌と東洋の真っ白な肌が更に白く染められる。 「お・・・せいよ・・・おんなぁ・・・・」 「あ・・・とうよ・・・おんなぁ・・・・」 虚ろな目で睨み合う猫館とフェリス。 しかし、どうあっても格下と見ていた相手に、ここまでされてしまった事がどうしても信じられなかった。 それは二人に深い屈辱と羞恥を与えた。 「もう・・・許さないわ・・・東洋最強の女として、貴方を潰してあげるわ!」 「それはこちらのセリフよ!西洋最高の女として、貴方を叩き潰してあげる!」 怒りと共に、二人は相手に飛びかかる。 しかし、体格も力も同じな二人では、一向に優劣が着くこともなく。 「「生意気ぃ!」」 再び胸をぶつけ合うしかなかった。 しかし、狙いが外れたのか、乳房が滑り、二人はバランスを崩してベッドの上に入れ違いになるように倒れてしまう。 しかし、その時に目に入った相手の股間を前に、二人はすぐさま次の行動に移っていた。 「んじゅるるぅぅう!!!」 「はむじゅるぅぅう!!!」 相手の陰唇に吸い付き、それはもう無我夢中にむしゃぶりついた。 「「んぉぉおぉぉぉおおぉお♡♡♡」」 ぶしゃあぁぁぁぁぁあああ!!! それでも相手の弱点はしっかり攻めているようで、あっさりと二人はイってしまう。 それでも負けてしまうよりはマシなのか、我慢比べとでもいうほどに二人は相手の陰唇に噛みつく。 舌をねじ込み、膣内をかき回し、溢れ出る愛液をすいあげ、更には尻穴まで指をねじ込む。 「「んふぉぉぉおぉおっ♡♡♡」」 愛液が留まることなくあれ出る。 更に、その絶頂に全身が反応しているのか、乳房から母乳が絶頂の度に噴き出す。 (まけないっ) (まけないっ) (わたしは、東洋最強の房中術の使い手なのよっ) (わたしは、西洋最高の女っ魔法使いだって言われた女なのよぉ) ((だから、絶対に・・・!)) 二人は意地で陰唇に顔をうずめ続ける。どれだけの愛液を噴きかけられようとも、どれだけイかされようとも。 猫館が舌を深くねじ込めば、それだけフェリスも舌をねじ込み、フェリスが指の本数を増やせばその分猫館も指の数を増やしていく。 シーソーゲームにもならない相討ちの連続は、二人を精神をどんどん削っていく。 神でも怪物でもない『女』である二人では、そのイかせ合いは長くは続かず、それでも数時間はずっと、相手の陰唇にむしゃぶりついていた。 既に、犯し合いが始まってから丸一日は立っていた。 それでも、二人の犯し合いは続いている。 「あ・・・・ぁ・・・・」 「お・・・・ぉ・・・・」 シックスナインの攻め合いに、とうとう精力を使い果たした二人が、無様に愛液や涎、涙を垂れ流しながら、放心状態でベッドに寝転がっていた。 しかし、それで決着がついたわけではない。 東洋最強、西洋最高の名に恥じない回復力で起き上がった二人は、同時に睨みつける。 「・・・認めましょう、貴方は確かに西洋最高の女と呼ばれるに相応しい女です」 「そちらこそ、東洋最強の女と名乗るに値する実力です」 「ですが、今日その名に、『西洋の女に負けた』とつく事になるでしょうけれど」 「『東洋』の間違いではなくて?」 「いいえ」 「そうですよ」 二人は、互いの、最大の武器にして弱点を向け合った。 陰唇を擦り合わせる貝合わせ。それをもって、決着とするつもりなのである。 これで少しでも競り負ければ、おそらく死ぬより恐ろしい結末が待っている事だろう。 「決着と行きましょう」 「結末は無論・・・」 「「貴方の敗北です!」」 数時間後 「いけぇ・・・イけぇ・・・!」 「イけっイけっ・・・ぁっぉ!」 じゅぷっぐぷっ・・・ もはや時間すら忘れ、ただ本能の赴くままに、腰を降り続けているだけとなってしまった二人。 ただ、相手が敗北する事だけを願って、我慢比べを続けている。 「イけっ・・・イって・・・おねがいっ・・・」 「イけっ・・・イって・・・もうイって・・・」 「東洋最強の地位も、今までの人生もっ・・・私の命もあげるからっ・・・だから、負けっ・・てよぉっ・・・」 「いやっ・・・いやよっ・・・わたしの人生、私のもつ全ての称号、私の全部もあげるっ・・・だから・・・負けをみとめて・・・」 「ぜったいぃ・・・いやぁ・・・・」 「この、いじっぱりぃ・・・」 とん、とん、と腰を打ち付け合うことしか出来なくなってしまった猫館とフェリス。 もはや、それ以上の事をする気力も体力もない。 それでも、二人が体を動かしているのは、一重に意地の一言に尽きる。 ここに至るまでに、これまで築き上げてきた地位による自信もプライドも、全て砕かれた。 というより、正面からぶつけ合って、どちらも砕けてしまったかのようなものだが。 「おっ・・・ひぃっ・・・」 「あっ・・・ほぉっ・・・」 ぶしゃあ・・・ 力なく絶頂し、ようやく止まった二人。 ((もう・・・これ以上は・・・)) びくびくと震える体。尽きた体力。消耗した気力。乾く喉。 酷く気怠く、今すぐにでも意識を失ってしまいそうなほどに限界な二人は、ぼうっと虚空を見つめた。 「「・・・・あひっ」」 ぶしっ それでも、余韻の波があっさりと二人をイかせる。 それを気つけとなったのか、どうにか体を起こす。 どうにか体を起こした二人は、辛うじて互いの手を掴み、そして縋りつくように抱き締め合う。 そして、至近距離で見つめ合う。 「・・・・負けて」 「・・・・そっちが」 「いいえ、貴方が負けてください」 「負けると認めるのはそっちです」 「欲しいのはお金ですか?だったらいくらでも用意できますよ」 「もう二度人前に出ない事を約束します。山奥で静かに暮らします」 「男ですか?女ですか?望む人間を用意してあげます」 「貴族から平民まで、誰でも用意してみせます」 「ですからどうか」 「ですのでどうか」 「「負けてください」」 懇願するように、要求する。 しかし、それでも二人は首を決して縦に振ることはなかった。 「「じゃあ―――」」 そして、二人は唇を重ねた。 ―――それからその部屋から誰かが出てくる事はなかった。 それから十数年後――― かつて、猫館とフェリスがいた部屋に、二人の女性が立ち入る。 「貴方が、東洋最高の女?」 「そちらこそ、西洋最強の女かしら?」 その二人は、酷くあの二人に似ていた。


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