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カドラス
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とある正義のヒロインと悪の女幹部の決闘

人気のなくなった夜の街。 その誰も近寄らないような空き地にて、二人の女性がもみくちゃになって殴り合っていた。 「「こんのぉぉぉぉぉおお!!!」」 一人はピンク色の衣装を身に纏った黒髪の女性である。 色々と出るところは出ているダイナマイトボディが身に纏ったボディスーツにくっきり表れている。 もう一人は黒色の露出の多い戦闘服を身に着けた金髪の女性である。 彼女もまたピンク色の女と同じダイナマイトボディを持っており、その戦闘服もまたボディスーツでありくっきりその体型が分かってしまう。 そんな大の大人の二人がゴロゴロと地面を転がりながら泥臭く取っ組み合っていた。 「いい加減しつこいのよ!もうとっくに組織は壊滅したってのに毎日毎日襲い掛かってきてぇ!!!」 「しつこいのはそっちでしょうが!?勝手に生き残りだとか言って襲い掛かってきてる癖に自分を棚にあげるなぁ!!!」 「何よもう二十代後半来てる癖に!」 「それはアンタも同じでしょ!?」 ボコスカと激しく殴り合う二人の女。 鼻っ面を叩かれて鼻血を流そうとも、二人は殴るのをやめない。 憎き相手を叩きのめす為に、全力で。 二人はとあるヒーロー戦隊と悪の組織。そのメンバーと幹部である。 とは言ってもそれは昔の話であり、既に悪の組織は壊滅しており、チームの方も解散してしまって、もう何もかも終わった後である。 しかし、この二人の因縁はそれでは終わらなかった。 ピンクの女『アヤネ』と幹部の女『エリス』が初めて出会った最初の一戦は見事なダブルノックアウトを決めて終わった。 しかもどちらも初陣であった。 それから二人は何度も激突し、その度に引き分けに終わった。 怪人との戦闘中、必ずと言って良いほど衝突し、街中で遭遇した際はゲーセンで勝負したり料理対決をしたり、最終決戦でも結局は決着はつかず、そのまま組織は壊滅し、チームも解散となった。 だが、その後、意中の男性であったレッドをかけて色々と争っていたが、最終的にレッドは同チームのブルーとまさかのゴールイン。 他のチームメンバーやら元組織のメンバーも相手を探し、気付けば二人は唯一の独身となってしまっていた。 その為、そのぶつけるもののない怒りを互いにぶつけ合う為に、こうして激突していた。 そうして、泥まみれ痣まみれの状態で二人は地面に転がっていた。 「はあ・・・はあ・・・はあ・・・」 「ぜえ・・・ぜえ・・・ぜえ・・・」 毎日のように殴り合いを続けているからか自然と鍛えられているのだが、だからといって相手への憎しみが少しでも薄まる訳じゃない。 「このっ・・・いい加減、倒れなさいよっ・・・!」 「誰がっ・・・倒れるのは、アンタの方でしょ・・・!」 「うるっさいわね・・・!いつまでもレッドの事を引きずってる癖に・・・」 「引きずってるのはアンタも同じでしょうが。いつまでも彼の写真を待ち受けにして・・・」 「それは他に変える写真がないだけよ!アンタだってそうじゃない!いつまでレッドの事を引きずってるのよ」 「同じことを繰り返さないでよ鬱陶しい!なんでアンタのようなバカとこんな事を続けなきゃいけないのよ!」 ぎゃーぎゃーと言い争う二人。そこにもはやかつての正義と悪の戦士の姿はなく、もはやただの女同士の喧嘩程度にまで落ちぶれていた。 (このままじゃ埒が明かない・・・) (どうにかして決着をつけないと・・・) 二人は起き上がって互いに睨み合う。 事実、二人の長年にも渡る戦いに終止符を打ちたいと思っているのはどちらも同じ。 だが、和解なんていう手段を取るなど二人には出来なかった。 長年戦い続けておきながら、はい仲直り、なんてことは二人には出来なかった。 しかし、殴り合いを続けて数年。一行に決着がつく気配がなく――― ((そういえば・・・)) ふと二人はお互いの体を見た。 ボディスーツであるためにお互いの体のラインが十分にくっきりはっきりしっかり見えていた。 それは、この数年、最初に戦った時よりも遥かに成長した肉体であった。 乳房も頭一つ以上に大きくなり、尻も熟れている。 毎日殴り合いを続けていた為に体も十分に引き締まっている。 女であっても魅力を感じてしまうほどに、二人の体は成長していた。 「「・・・・」」 その体をしばらく見つめる二人。 (ふんっ、エリスの癖に、なんて生意気な体・・・) (アヤネの癖に、なんていやらしい体なのよ・・・) 心の中で悪態を吐くものの、その視線は相手の体に釘付けだった。 そこでふと、エリスはあることを思い出した。 (そういえば、女性戦闘員の間で、変に序列が変動しまくってた事があったわよね・・・) 噂を聞くところ、どうやら女性同士によるセックスで勝負をしていたとか。 (女同士でセックスするなんて何考えてんの・・・とか思ってたけど、確かにプライドは傷つくわよね) もう一度ちらりとアヤネの方を見た。 (もし、女としてこいつに勝てたなら・・・) そんな画策が、エリスの中で芽生える。 (もう何年も続けてる・・・殴り合いで勝てないなら・・・!) エリスは口を開いた。 「ねえ」 「何よ」 「もう何年も戦ってる。いい加減決着をつけたいと思わない?」 「当然よ。何?じゃんけんで勝敗を決めようっての?」 「そんなんじゃないわ」 エリスは得意げに笑う。 「私たち、女として随分と成長したわよね」 「ええ、そうね。それがどうかしたの?」 「だから思ったのよ。どっちが女として魅力的なのかをね?」 エリスはたぷんと豊満な胸を揺らした。 実は彼女、頭を殴られて思考がイかれてしまっているのだ。 だから本来ならあるはずの常識と羞恥心がなくなっていたのである。 「へえ」 それに対してアヤネもほくそ笑んだ。 「面白そうじゃない。アンタのその体・・・滅茶苦茶にしてあげるわ」 注)アヤネもエリスと同じ状態です。 「後悔するんじゃないわよ?」 「エリスなんかに誰がするっていうの?」 二人はふふふ、と妖しく笑い合った。 場所を移動して、防音も完璧なラブホテルにて。 ((何言ってんのよ私はぁぁぁあぁああああ!!?)) 到着してシャワーを浴びた所で我に返った。 (なんで私あんなこと言い出したのよ!?アヤネと、勝負とはいえ、せ、セックスするなんて・・・!!) (どうして応じたの!?なんでエリスの言葉に乗っかったの!?そんな事一度もしたことないのに!) ((何より私処女なのよ!?)) 元々レッドに捧げると誓った処女。しかしブルーとゴールインしてしまった為にもう捧げることのなくなってしまったそれを、いつまでも未練がましく持っていた。 でも、だからといってもう引けなかった。 何より、 ((こいつ相手に逃げるなんて屈辱だわ!)) 長年相討ちし続けてきた相手に、負けを認めるようなものだ。 だから二人は後に引けなくなってしまっていた。 そんなわけで二人は全裸姿で向かい合っていた。 その顔は、去勢で作った笑顔で引き攣っていた。 「ど、どうしたの?かかってこないの?もしかして怖気づいた?」 「はっ!誰がアンタ相手に怖がるのよ?アンタこそさっさとかかってきなさいよ」 挑発し合うアヤネとエリス。 だが、相手は一向に襲い掛かってこない。 もしもの為に正当防衛と叫びたい二人の性故だが、かと言ってここまで来て何もしない訳にはいかない。 もう来るところまで来てしまっている。 「ふん。自分からかかってこないなんて、やっぱり怖がってる証拠じゃない」 「アンタこそ、いつまでも突っ立ったままだなんて。よっぽどヤるのが怖いのね」 「アンタには言われたくないわよこのストーカー女」 「いつまでもレッドの事を引きずり続けてる未練女に言われたくないわね」 「なんですって?」 「何よ?もう一度言われたいの?未練女」 「黙れ豚」 ブチ。 「牛が何言ってんのよ!」 「きゃあ!?」 先にエリスがアヤネの胸をぐわしと掴んだ。 (重っ!?) そしてその重量に一瞬固まってしまう。 (え、なにこれ。人間のおっぱいってここまで重くなるものなの?) 先ほどまでの怒りが吹き飛び、エリスはアヤネの胸に対する好奇心に支配され、そのまま二、三回もみもみとその乳房を揉んだ。 「あっ、や・・・やめっ・・・!」 「おお・・・」 「このっ・・・調子に乗るんじゃないわよ!」 「きゃあ!?」 いつまでも揉み続けているエリスに業を煮やしたアヤネが今度がエリスの胸を鷲掴んだ。 (重っ!?) そして先ほどのエリスと同じ反応をした。 (嘘でしょ・・・これが人のおっぱい?な、なんて重いの・・・いたずらでブルーの胸もんだことあるけどこれは大概なんじゃ・・・) 「ひっ、あ・・・ちょっ・・・!」 「おぅ・・・」 「この、いい加減にしなさいよ!」 「んひぃんっ!?」 エリスがアヤネの胸をさらに揉む。 その乳房は、二人のその手では包み込めない程大きく、重く、そして柔らかかった。 「やったわね!」 「あひぃんっ!?っ、このぉ!」 「やぁんっ!」 「おぅんっ!」 もみもみと乳房を揉みしだく二人。 しかしその動きはどこかぎこちなかった。 ((こ、これでいいのよね・・・?)) 当然ながら二人ともこのような経験は皆無だ。 とにかく相手を気持ちよくさせてしまえばいい筈だ。 だから胸を揉むのは効果的な筈だ。 しかし、 ((このままじゃ何も変わらないじゃない)) それに、何気に苛立ちも起きてきた。 ((なんでこいつの胸こんなにでかいのよ・・・!)) 規格外ともいえるサイズの胸。自分よりも大きいかもしれない乳房に対して、アヤネとエリスは如何ともし難い苛立ちを感じていた。 そして無意識のうちに出てきた言葉がこれだった。 「「ふんっ、私の胸より小さいわね。・・・・あ?」」 相手の胸より自分の胸の方が大きい。相手を見下しているが故の発言だった。 実際には一切の優劣はない。 だがしかし、その言葉は二人のプライドを傷つけた。 「なんですってこの豚女ァ!!」 「いぎぃ!?」 短気なアヤネがエリスの胸を捻り上げる。 「何すんのよこの牛女ぁ!!」 「あぎぃ!?」 気が短いエリスがアヤネの胸を握りしめる。 「「いったいのよこのクソ女ぁ!!!」」 二人は手を離し、その巨大な乳房をぶつけ合った。 バチィンッ!という乾いた音が響き渡り、二人の胸に凄まじい衝撃と痛みが走った。 「「ひぎぃ!?」」 二人は思わず後ずさり、腕で胸を庇う。 「「いったぁい・・・!」」 今まで、胸を殴られることはなかった。だが、この痛みは知らない。 この貼り付けられたような、面一面を針で刺されたような痛みを、二人は知らない。 そもそも『鞭』、強いてはビンタなどのしなやかな一撃というものは、痛覚に酷く刺激を与えるのに最も効率的な攻撃だ。 ましてや乳房というものは女性の靭帯において最も柔らかい部分。 そんなもので何かを叩いたら、当然その痛みはすさまじいものになるだろう。 何より、質量がバカに出来ない。 「こっの・・・よくもやったわねぇ!」 「うるさいわよこの牛女ぁ!」 「黙れ豚女ぁ!!」 二人は再び、乳房を正面からぶつけ合わせた。 バチィンッ!! 「「いぎぃぁぁあああぁあ!!!」」 凄まじい痛みが二人の胸に襲い掛かる。 今まで戦い続けてきた戦士とは思えない程に痛がっている。 だが、二人は起き上がった。 「まけ・・・ない・・・アンタにだけは・・・!」 「ぜったいに・・・アンタだけは倒す・・・・!」 「「やぁぁぁあぁあああ!!!」」 そこから先は凄惨なぶつけ合いとなった。 パァンッ!パァンッ!パァンッ! 何度も何度も、胸をぶつけ合わせる二人。 ぶつけ合わせる度に凄まじい質量がぶつかり合い、凄まじい衝撃となって二人の全身を叩く。 その衝撃を、つなぎ合わせた手で耐える。 胸が赤く腫れていき、しかし痛みは溢れ出したアドレナリンによって忘れ去られ、その勢いのままに二人は胸をぶつけ続けた。 「ひぎっ、こ、このっ!いい加減っ、倒れなさいよぉ!!」 「いぎっ、な、何よっ!倒れるのは、アンタの方よぉ!!」 「ぶ、豚の癖にっ、ぶひぶひ鳴いてみなさいよぉ!」 「豚なのはそっちでしょうが!ぶひぶひ鳴かせてやるから負けなさいよぉ!」 「誰があんたなんかにぃ!!」 「何よこのクソ女ぁぁぁ!!」 パァンッ、パァンッ、パァンッ! 何度も乳房をぶつけ合い、やがて二人は疲れ果ててベッドの上に倒れた。 「「い、いたい・・・いたぁい・・・」」 そうしたことでアドレナリンが切れ、痛みに二人は悶え苦しむ。 ((なんでこんなことに・・・)) 先に言ったには、確かにエリスだ。だが、それに応じたのはアヤネだ。 しかしそれ以前に、二人の初陣の日、見事なクロスカウンターで顔面を殴り合い、そのまま白目を剥いて相討ちになってしまったのがそもそもの始まりだった。 それから何度も何度もぶつかり合っては相討ちばっかり。 愛しの相手も勝ち取れず、こうして惨めに殴り合う日々。 戦いの後の平和な日々も、女としての幸せも、人としての当たり前も、全て――― この女のせいで台無しになった。 「「許さない・・・・」」 のろのろと起き上がった二人は、四つん這いで睨み合う。 「「絶対に許さないわよ・・・!!」」 しかし、だからといって殴り合いをする余裕は二人にはない。 胸が痛い上に、これ以上痛い思いをしたくはなかった。 何よりこれは女としてどちらが上かを比べる為の勝負の筈だ。 だとするならば、 ((本で見た事を実践するしかない)) そう思った時には二人は相手に襲い掛かった。 「このっ!大人しくしなさいよぉ!」 「黙れっ!さっさと下になりなさいよぉ!」 二人はどうにか上を取る為に押し合いと圧し合いを繰り返す。 しかしやがて、どちらかが足を滑らせた為に、二人は入れ違いになるように倒れる。 「「きゃあ!?」」 そうして目の前に入ってきたのは、相手の股間であった。 それを見た時、二人は一度、唾をごくりと飲んでから、すぐさまその膣に指を突っ込んだ。 「「あひんっ!?」」 二人の体が跳ねる。 そうさせられた。それだけでも二人の琴線には簡単に触れる。 「「こんのぉっあひぃぃぃぃぃぃいいんっ!!?」」 じゅぷり、と深く指を入れれば、愛液が溢れ出て、相手の体が跳ねる。それと同時に自分も同じように跳ねてしまう。 「あっ!?ひっ、このっ!イケっ!私の目の前でイけぇぇぇえええ!!!」 「ひっ!?おっ、このっ!いぐっ!こんな奴にイかされちゃうぅう!!!」 イかそうとすればイかされそうになる。 イかされそうになればその前にイかそうとする。 そんな事が交互に繰り返される為に、二人の戦いは長期戦に入った。 「このっ、こんなに汁垂れ流してっあひっ、汚いのよっ!この雌豚ぁ!」 「黙れっ、アンタこそ、ひぐっ、こんなにぐちょぐちょにしてる雌犬の癖にぃ!」 「「この万年発情期女ぁあぁあぁぁあ!!!」」 じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ・・・・ 何度も指を入れたり出したりして、責め立てる二人。 せり上がる何かを必死に抑えつけ、二人は必至に相手を責める。 「「イけっイけイけイけぇ!!」」 責めれば責めるほど、それと同じくらい責められる。 (いやぁ!いやよぉ!またこいつと相討ちなんて絶対いやぁ!!) (もう相討ちなんていやぁ!負けるのもいやぁ!勝つのぉ!絶対勝つのよぉ!!) ((こんな奴に絶対負けてやるもんかぁぁぁあ!!!)) 愛液がどんどん溢れ、指の滑りもだんだんと良くなる。 だが、その分、自分の中に入った指の動きも早くなり、その分快感も加速していく。 「おっ・・・いっ・・・いぐっ・・・!?」 「あっ・・・やっ・・・いぐっ・・・!?」 (イくっ、イかされる・・・こんな奴に、こんな、淫乱女に・・・!) (イか、されてしまう・・・こんな奴に、こんな、変態女に・・・!) 必死に指を動かす。だが、それをすればするほど、相手からの攻めも強くなる。 快感が、二人に襲い掛かる。 ((イク、イクっ・・・いやっ、いやぁ・・・!!!)) 「「もうこいつと相討ちなんていやぁ!!イクっ・・・イクッ・・・!!」」 もう限界だった。 これ以上は耐えられない。 そう悟った二人は、せめてもの報いにと、その指を深く押し込んだ。 その指が、何かを突き破るの感じながら――― 「「いぎっ!?いやぁぁあぁぁああぁああああああ!!!」」 一瞬の痛み、その直後に、快感が決壊した。 激しく愛液とそれに混ざった血を噴き出し、二人は激しく絶頂した。 びくんびくんっと体を跳ねさせて、二人は絶頂の快感に酔いしれる。 ((ま、また・・・)) また、相討ちになった。 その事実に、二人は下唇を噛んだ。 ((なんで、なんでよぉ・・・!!)) 勝てない。何をしても勝てない。 その事実に、二人は絶望を感じる。 しかし、先ほどの痛みは一体なんだったのだろうか。 それが気になった二人は、ふと目の前の憎き相手の股間を見た。 「「・・・あ」」 それを見て、二人は悟った。 ((処女膜を・・・!!?)) 愛しい人に捧げる筈だった、初めての証。 それを、破られた! 「「なんて、ことを・・・!!」」 それを見て、二人の頭に一気に血が上った。 だが、すぐにそれは冷めていく。 「「・・・・・あはは」」 ((なにやってんだろ・・・)) もう、正義の味方として、悪の幹部として戦う理由は二人にはない。 それなのに戦い続けた理由は、一体なんだったのだろうか。 もう二人はそれを思い出せない。 ((もう、どうでもいい・・・)) 思えば、自分の人生はひたすらにつまらなかった。 勉学も運動も、いつもトップを独走していた。 その美貌に誰もが振り向いた。誰もが彼女に言い寄った。 だが、唯一自分の美貌に振り向かなかった男がいた。 その男に夢中になった。けどその男には既に意中の相手がいて、脆くもその想いは封じ込めるしかなかった。 それから戦いにのめり込んだ。 つまらなかった今までの人生。いつまでも変わらない、自分の人生。 それが変わったのはいつだっただろうか。 ((ああ、そうだ・・・こいつに出会ってからだ・・・)) 高校に入って初めて出来たライバル。 お互いの正体を知らないまま、話す事もないままいつも無言で張り合っていた。 そして正義と悪として戦っていた時にはいつも激しく言い争い、自分と同等の力で相討ちにしてくる。 ((私の人生が変わったのは・・・)) (チームに入ってからじゃない・・・) (組織に入ってからじゃない・・・・) ((こいつに、出会ってからだったわ・・・)) 二人は、起き上がって、互いを見つめ合った。 「「・・・・」」 無言で見つめ合う二人。 「・・・エリス」 「・・・何?」 「私、アンタの事が嫌いよ」 「私もアンタの事が嫌いよ」 「でも、それ以上に、私に張り合えたのは後にも先にもアンタだけだったわ」 「あら?ボスは違うのかしら?」 「あれは規格外だからいいのよ。それにレッドに負けてたでしょあのおじさん」 「それもそうね」 くすり、と笑い合う。 しかしやがて、 「だからこそ、もう、アンタのいない人生なんて考えられないわ」 「・・・・へ!?」 その言葉に、エリスは顔を真っ赤にして間抜けな声を出してしまった。 「な、何言ってんのよ・・・!?」 「回りくどいのはなしよ。エリス・・・私、貴方の事が好き」 突然の告白にエリスは口をぱくぱくと動かすことしかできない。 「今私が示せる最大の本音よ・・・人の処女奪っておいて、まさか断るだなんて言わないわよね?」 「な・・・それはアンタも同じでしょうが!?私の処女奪っておいてその言い分は何!?」 「悪かったわよ。でも、これから先憎しみ合うよりは、マシじゃないかしら?」 アヤネは正義の味方だ。だからその思考は、世間一般でいう所の『優しい人間』よりだ。 だから、彼女はこの結論に辿り着き、そしてはっきりとした言葉でエリスに伝えた。 それに、エリスはしばししどろもどろになった後、 「全く・・・アンタっていつも強引よね」 「貴方には言われたくないわね」 「はいはい悪かったですね・・・でも、そうね」 彼女は悪の組織の幹部である。 しかしその組織は壊滅し、彼女はもう悪の組織ではない。 強いて言うのであれば『元』悪い人だ。だからこそ、その思考は『悪』ではない。 故に、 「ええ、そうね。アヤネ・・・私も、貴方の事が好きよ」 その言葉に、アヤネは自身の心臓が激しく高鳴ったのを感じた。 「っ・・・破壊力あるわね。エリスの癖に・・・」 「ふふん。アヤネに出来て私に出来ない事はないわ」 「生意気・・・でも、そうね。貴方に出来て、私に出来ない事なんてないわよね」 二人は、笑いあった。 今までの蟠りを清算するかのような明るい笑顔であった。 「さてっと・・・告白ついでで悪いんだけど・・・」 「やっぱり・・・決着は着けたいわよね」 二人はほくそ笑んだ。 「何でやろうか。私はさっき見たいな手マンでもいいんだけど・・・」 「いいえ、それじゃあ貴方の顔が見えないわ。私に負けて悔しそうな顔をするアンタの顔が見たいの」 「良い趣味してるわね。じゃあ・・・こうかしら?」 アヤネは腰をついて、股を開き、そして自分の指で陰唇を開いて見せる。 「おぅ・・・」 その恰好に、エリスは固唾を飲んだ。 「ちょっと、これでも結構恥ずかしいのよ」 「じ、自分でやっておいて、よく言うわね」 その恰好に欲情していた自分を隠しながら、エリスもまた腰をついて股を開く。 「いいわ。それでやりましょう、アヤネ」 「ええ、とことんやり合いましょう、エリス」 二人は、自分の陰唇を相手の陰唇に突き出す。 「・・・始めるわよ」 「ええ、いつでも」 少し、間をおいてから、二人はその陰唇を重ね合わせた。 「「んあっ!」」 二人の口から嬌声が漏れる。 「「ひ、ひぃんっあっこのぉっ!!」」 二人は腰を必死に動かして、陰唇を擦り合わせ、相手をイかせる為に必死になる。 「はっあぅんっ!このっ!こ、今度こそっ!アンタに勝つんだか、らぁ!エリスぅ!!」 「おっうぃんっ!いやっ!か、勝つのはっ!私なの、よぉ!アヤネが、負けろぉ!!」 腰を必死に動かし、何度も快感をぶつけ合う。 「えりっすっ・・・えりすっえりすえりすぅ・・・!」 「あっやねっ・・・あやねあやねっあやねぇ・・・!」 二人は、何度も相手の名前を呼ぶ。腰を動かし、快感に打ち震える度に、意識を保つ為に相手を名を呼んだ。 しかし、それも限界に近い。 (ま、まだ・・・) (彼女と・・・・) ((この快感を・・・共有したい・・・!!)) 二人は、お互いに手を伸ばした。 その手をお互いに掴み、その体を抱き寄せ、その巨大な乳房を圧し潰しながら、その顔を近付け合う。 「えりすっ、キスっ・・・キスしたい・・・!」 「あやねっ、しよっ・・・キス、しよ・・・!」 「エリスっ・・・!」 「アヤネっ・・・!」 「「・・・・好き」」 そして二人は唇を重ね合わせた。 「んじゅるるるっ!んじゅっぉっぐじゅるっ!んじゅう!!」 「んじゅるろろっ!んじゅっぁっおじゅるっ!んじゅう!!」 (エリスっ負けない!イクっ!絶対に、貴方に勝つっ!だからエリスっ―――!!) (アヤネっ負けない!イクっ!絶対に、貴方に勝つっ!だからアヤネっ―――!!) 最後の一突き。陰唇が衝突する。 ((イキ狂いなさいっ―――っ!!?)) 「「んんんんんんぅ――――――――――ッッッ!!!」」 二人は、激しく絶頂した。陰唇から愛液を噴き出し、溢れ出た。 (結局また・・・) (相、討ち・・・) その事実を実感しながら、二人はふらりと共だって倒れた。 それと同時に唇を離す。 「はあ・・・はあ・・・」 「ぜえ・・・ぜえ・・・」 空気を取り込むように深く呼吸を繰り返す。 しかし、その瞳は未だに目の前の相手をとらえていた。 「エリス・・・」 「アヤネ・・・」 短く相手の名を呼んだ。 そして。 「・・・まだやれるわよね」 「・・・当然」 二人は微笑み、そして再び腰を動かす。 そうして夜は明けた。 平和な世の中。その裏で、正義のチームと悪の組織が戦っていたことを知る者はそうはいない。 平和になった世界で、元チームのメンバーと組織構成員たちはそれぞれの人生を歩んでいた。 そして、かつて終生のライバルであったアヤネとエリスの二人は、今も戦い続けている。 一つ屋根の下で、共に暮らすという戦いを、今でも続けている。 「今日こそ勝たせてもらうわよ!エリス!」 「かかってきなさい!アヤネ!」 今日も一日、正義のヒロインと悪の女幹部の戦いは続いていく。


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