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カドラス
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とある女子高生の回想の決闘

どこかのレストランにて、『矢吹コトネ』は目の前に座るミヤコの言葉に耳を傾けていた。 「それでね、どうやったらマヤコちゃんに勝てるか考えてるの」 「どうして私を頼ろうと思ったのかな・・・?」 ミヤコから聞かされた話にコトネは苦笑する。というかそれしか出来なかった。 何故なら、聞かされたのは人目のはばかるところでのみ言えそうな内容のものだったからだ。 なんでも、同じクラスのマヤコという少女に、女としての比べ合いで勝ちたいのだという。 学校のトイレで何度もぶつかり合っては時間切れ不完全燃焼。 休みの日などの余裕がある時間でぶつかっても決して決着がつかず、家に帰れば母に『お仕置き』としてイかされまくり、その母ですら件のマヤコの母との争いが絶えないらしい。 母親に散々イかされ続けたお陰でかなり鍛えられたというが、それでもまだマヤコたる少女に勝てないらしい。 「負けてないんだからいいんじゃ・・・」 「それじゃあダメなの。マヤコちゃんの方がミヤコよりザコだって認めさせないとダメなの」 「ええ・・・」 コトネはため息を吐く。 「だとしたら、私はきっとあなたの力にはなれないわよ?」 「ええ~、いいじゃん同じアパートに住むよしみでさ~」 「無理なものは無理よ」 コトネはそう言って突き放す。 彼女と自分は根本的に違う。 彼女はただ、相手を屈服させたいが為に戦うのであって、自分のような女とは根本的に違うのだ。 母親とも、違う。 お互いが住んでいるアパートの前で別れ、コトネは自分の部屋に戻る。 来ていた制服を脱ぎ捨て、シャワーを浴びる。 「・・・・」 熱いお湯を浴びて、コトネは思い出す。 高校に上がって、家を出る前のことを。 コトネの家はいたって普通な三人家族だ。 父と母、そして娘のコトネ。 父はどこにでもいる会社員、母は専業主婦と確かに普通の家族だ。 しかしある日のこと、コトネはとある少女と出会った。 名前は『カナネ』。コトネと同い年の白髪の少女だ。 コトネは、そのカナネを見たとき、奇妙な感覚に見舞われた。 この少女を、どこか他人とは思えない、と。 そしてその予感は的中していた。 ある日、母が見知らぬ白髪の女を連れて家にやってきた。 その白髪の女の傍らには、カナネが手を引かれてそこにいた。 そして母は言った。 『お母さんはこの女の人と話すことがあるから、待っててね』 そう言って、母は白髪の女を連れて、自分と夫の寝室に向かった。 そしてその場に残ったのはコトネとカナネの二人だけ。 しばらく、二人はお互いから目を離すことはできなかった。 見つめあって、しばらくすると、いきなり二階からどたんばたんっ、という何かが暴れているような音が聞こえてきた。 それに驚いた二人はびくりと体を震わせ、思わずお互いの顔を見た。 いまだに聞こえる、何かが暴れる音は、コトネの母と父の寝室からだった。 そして、コトネとカナネは恐る恐る、母たちの向かった寝室へと向かった。 『『あの人は私のよぉぉぉぉぉぉおおお!!!』』 そこには、いつもは優しい笑顔を見せてくれる母の姿はおらず、一匹の獣のように全裸であの白髪の女と部屋中を転がりまわっていた。 家具は散乱し、服は破り割かれ、曝け出された肌には赤い引っ掻き傷が生々しく残っていた。 そんな母親たちの姿を、コトネとカナネは何も話せず、声も発せないまま、釘付けとなってみていた。 狂ったように暴れる二人の女。 『泥棒猫のくせに、生意気なのよぉぉお!!』 『その泥棒猫に奪われるくらいなら最初から結婚しないでよぉぉお!!』 『渡さない渡さないぃ!あの人は私のなんだからぁ!』 『違う違う違う!!もう私のものよ!あんたは捨てられたのよ!』 『あの人の性欲のすごさを知らないくせに!あんたはただの口減らしよ!』 『黙れぇぇぇええ!!!』 『何よぉぉぉおお!!!』 しばらくの間、二人の母は寝室の中で暴れまわっていた。 やがて、疲れたのか押し合うように離れた二人は、荒く息をあげながら、ぺたりと床に腰を落ち着かせた。 乱れた髪が、お互いの汗に塗れた肌に貼りつく。 それでも視線はいまだに相手を射殺すほどに鋭かった。 そんな二人の様子に二人の娘は息を殺して見守ることしかできなかった。 『はあ・・・はあ・・・この、泥棒猫・・・』 『はあ・・・はあ・・・なによ、未練がましい』 『あの人は私のよ!』 『いいえ違うわ!』 二人は、疲れ果てた体でお互いを罵倒しあう。 相手を小馬鹿にして、それに食いついたら嘲笑い、しかし逆にバカにされては思わず食い掛ってはまた笑われる。 そんな言い争いをしばらく続けた二人は、また疲れてその言い争いをやめる。 お互いをじろりと睨みあい、やがて、コトネの母が立ち上がると、寝室のベッドに向かって歩き出す。 『来なさい』 そして、カナネの母もそれに応じて立ち上がり、二人はベッドの上で膝たちで向かい合う。 そうして、二人はその長い髪をまとめ上げると、静かに息を吐き合う。 その大きな胸部を、少したるんだ腹を、やや太い足を、そして、何よりも目を引く巨大な尻を揺らして、二人は対峙する。 『・・・あの人は渡さない』 『・・・それはこっちのセリフよ』 『あなたのものじゃないくせに』 『先に手を付けたからって調子に乗らないで』 『泥棒猫』 『まんねり女』 『ぶす』 『でぶ』 静かだが、それでも鋭い罵倒が二人の母親の間で飛び交う。 『消えなさいよ』 『消えるのはそっちよ』 『『・・・・』』 一瞬の沈黙。 そのすぐ後に、二人はバシィッ!とその手を組み合わせた。 『『私たちの前から消えろぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!!』』 ぐぐぐと組みあって押し合う二人の女。 だが、汗で滑りやすくなっていたのか、組み合っていた手が滑り、二人はそのまま前のめりに倒れる。 『『ふぎゅっ!?』』 顔面同士がぶつかり合い、小さく悲鳴が上がるが、二人は気にせず片手を相手の陰唇に這わせる。 そして、容赦なくその中に指を突き入れる。 『『いぎぃ!?』』 痛かったのか、苦悶に顔をゆがめる二人。 しかし気にせず二人は指を動かす。 ずぶずぶと指が沈んだり浮かんだり、押し入れて引き抜くたびに透明な液体がその陰唇からあふれ出る。 それがなんの液体なのか、当時のコトネとカナネの二人は知らない。 しかし、それが自分の母が苦しんでいる証拠だとはなんとなくわかった。 漏れ出す愛液が、ベッドのシーツを濡らしていく。 『ひっぎぃ・・・!!』 『いっぅう・・・!!』 相手の背中に爪を立てることで必死に耐え、爪を背中に立てられる痛みで押し寄せる快楽に耐え、それでも相手を責める手を休めずにずぶずぶと指を動かす。 ずぶずぶという音は、やがでじゅぷじゅぷという音に変わり、だんだんとお互いを追い詰めていく。 息が甘くなり、頬がさらに赤くなり、吐息が至近距離でまじりあう。 しかしその瞳はいまだに相手を殺すつもりで睨みつけており、さらに突き立てた爪を深く食い込ませる。 じゅぷじゅぷじゅぷと音は鳴り響き、『あっ・・・んっ・・・あぅ・・・』という声が部屋に響き渡る。 『ひっぎぃ・・・!!』 コトネの母が、その体を跳ねさせる。 『あっひぃ・・・!!』 続いてカナネの母も、悲鳴を上げる。 『はあ・・・はあ・・・』 『はあ・・・あんたのほうが・・・はやかったわ・・・っあひぃ!?』 突然、カナネの母が体をのけぞらせる。カナネの母の股間から、ぼたぼたと愛液が滴る。 『はあ・・・あんたのほうが、多いわね・・・っひぅう!?』 今度はコトネの母が体をのけぞらせる。先ほどのカナネの母と同じように、その股間からぽたぽたと愛液が滴る。 『これで、イーブン・・・いいえ、あんたの方が早かったから、私が優位ね』 『調子にのらないで!』 『それはこっちのセリフよ!』 また、激しく指を動かす二人。 じゅぷじゅぷじゅぷ・・・・ 淫靡な水音が、寝室に響く。 『イっ・・・イげ・・・イってしまえ・・・っっ!!』 『イッ・・・イグのは・・・そっちよぉ・・ッッ!!』 『『イケッ!イケッ!イケッ・・・イグゥゥゥゥウっっっ・・・・!!!』』 びくんっびくんっびくんっ 激しく体をのけぞらせて、舌を突き出し、唾液をまき散らす。 そしてその股間、陰唇に突き入れられた指を伝って、大量の愛液が零れ落ちる。 そうしてしばらく、その状態で痙攣していた二人。 だが、 『『んじゅるぅぅぅぅぅうううっっっ!!!』』 その伸ばしていた舌を見るやすぐさまそれにしゃぶりつく。 そして、垂れ流される唾液が飛び散るままに、相手の呼吸を奪うように唇を貪り合う。 そしてその間も手を振り膣を責め立てる。 ぶしゅぅっ!ぶしゅぅっ!ぶしゅぅっ! 愛液がまき散らされ、その度に二人の女の体が跳ねあがり、しかしそれでも二人はその手を休めることはしなかった。 『イけっ・・・イけイけイけイけイけイけイけイけぇぇぇえ!!!』 『イぐっ・・・イグイグイグイグイグイグイグイグゥゥゥウ!!!』 ぶしゅぅぅぅう!!! どちらかの悲鳴が聞こえれば、またすぐもう片方からの悲鳴が上がる。 その度に愛液が噴き出し、シーツのしみを大きくしていく。 『あ・・・・や・・・だめ・・・』 『や・・だ・・・まけ・・・たく・・・』 朦朧とした意識の中で、コトネの母とカナネの母はそれでも相手の膣を責め立てていた。 ぼたぼたと愛液が垂れ流されている。 『い・・・ぐぅ・・・』 『や・・・ぁあ・・・』 ぶしゅぅぅぅう・・・・・ 最後の絶頂は、あまりにも静かだった。 「はっ・・・はっ・・・はっ・・・」 まだ幼いコトネとカナネはそんな母親たちの姿をじっと見ていた。 やっと静かになった母親二人を前に、二人の子供はただ茫然と見るだけだった。 しかし、我に返ったコトネは、自分の胸に沸き上がる感覚を誤魔化すようにカナネに声をかける。 「す、すごかったね・・・!」 「えっ、あ、うん・・・」 二人とも、顔が赤かった。 しかしそれ以上に、何やら下半身が湿っぽい。 気になって見下ろそうとして、ふと目に入った相手の状況。 いつの間にか漏らしたのか、すっかし足元が濡れていた。 「「あっ・・・」」 もらしてる、そう言いかけて、その水たまりが自分の足元にまで及んでいることに気が付いて、自分も同じだということに気付く。 しばらく、見つめ合う二人。 そうして、気づけば二人はパンツを脱ぎ捨て、母親たちと同じように裸になり、廊下で向き合っていた。 まだ幼いその体は、母親に比べればあまりにも小さい。 しかし、それでも二人は相手の体に情欲を駆られていた。 膣から溢れかえる液体がさらに自分の足を濡らしていき、呼吸を荒くして向き合う。 そして、母親の真似をするように、その小さな手を、相手の膣に触れさせる。 「「ふわぁ・・・」」 言いようのない感触に、二人は思わず声を漏らす。 その声に、二人はお互いに顔を見合わせ、そのまま、すりすりと撫でまわす。 「「あふっ、ひっ・・・ひぅっ・・・!!」」 撫でれば撫でるほど、相手から変な声があがり、撫でられれば撫でられるほど変な感覚に声が漏れる。 だが、自然と嫌じゃない。 「も・・・もっと・・・」 「もっと・・・さわって・・・」 すりすりするたびに、びちゃびちゃと謎の液体があふれ出る。 ぽたぽたと滴り落ちる雫。 それに、彼女たちは思った。 「ねえ・・・舐めていい?」 その提案はどちらかのものだったのか、コトネは覚えていない。 しかし、はじめはコトネからだった。 カナネが濡れた床に座り、股を開いて、コトネの頭を招き入れる。 「きれいだね・・・」 「いわないでぇ・・・」 綺麗で無垢なワレメ。それを一なぞりして、コトネは舌を伸ばす。 そのワレメはしっとりと濡れており、たらたらと謎の液体が滴り落ちる。 そんなカナネのワレメ―――陰唇に舌を這わせ、舐めあげる。 「うきゃう・・・!」 かわいらしい悲鳴があがる。 それに、背筋がぞくぞくする感覚を覚えたコトネはそのまま夢中になって、そのわれめにしゃぶりつく。 「やぁああ!!で、でるぅ!でちゃぅ!!」 「ちゅぱちゅぱっじゅるるっ、じゅぱっ!」 舌を蛇のようにうならせ、われめから流れ出る液体を一滴残らず舐めとるように動かし、その動きがコトネを快楽の海へと叩き落していく。 「やっ、でるっ、でるっ!でるでるイクぅぅぅうう!!!」 そして、コトネが限界を迎えたとき、大きく体をのけぞらせ、その場でブリッジをして、盛大に透明な液体をまき散らす。 「きゃっ」 その液体を正面から浴びて、コトネは小さく悲鳴を上げる。 「あ・・・ああ・・・」 激しく絶頂したカナネは、始めてのことに大きく余韻に浸っていた。 そんな様子のカナネを見て、コトネもまた興奮していることに気付いていなかった。 しかし、それでも内側からあふれ出てくる感情に抗う術を、今のコトネはもっていない。 (もっと・・・) もっと、彼女のあえぐ姿が見たい。 そんな欲望か、彼女から沸き上がった。 しかし、その欲望が満たされることはなかった。 コトネの肩を、カナネが押したからだ。 「え・・・」 「今度は、私のばんだよ」 余韻から戻ったカナネが、押し倒したコトネを見下ろす。 その瞳に、妖しい光を感じながら。 「あっやぁ・・・!!」 カナネの舌が、コトネのワレメを舐める。 それだけで、ふわふわとした感覚に、すさまじい激流のような感覚に変わり、コトネの視界が激しく揺れる。 「で、でるっ、でるよっ、でちゃうよぉぉお!!」 「じゅぷじゅぷ、ちゅぱっ、れろれろ」 先ほどの自分のように、カナネは一切の手加減もなしにコトネを追い詰める。 舐めてなめて嘗め尽くして、コトネを絶頂させようとしてくる。 とてもではないが耐えられない。 「やっあ・・・でるっ、でるでるやぁぁあぁあああ!!」 先ほどのカナネと同じように、体をのけぞらせて、盛大に絶頂し、液体をまき散らす。 そのコトネの液体が、カナネの体を濡らしていく。 「きゃっ」 小さな悲鳴が耳に届く。だが、今のコトネにはそれを認識する余裕はない。 びくびくと体を震わせて、始めての感覚に酔いしれる。 これを先ほどのカナネは味わっていたのだろうか。 (す、すごぉい・・・) コトネはその感覚に溺れる。 誰かに犯される快感、見知らぬ誰かを責める背徳感。 少女は、その年でその瞬間で多くのことを学んだ。 「もっと・・・」 そして、そんな言葉が聞こえた。 カナネが、さらにコトネを責めようとしているのだ。 だけど、そんなことはさせない。 「だめ」 そうつぶやいて、コトネはぐいっとカナネを引っ張り上げる。 「わっ!?」 そして、体を回転させて、自分の頭が、カナネのワレメが見える場所に運ぶ。 それは、いわゆるシックスナインの態勢だった。 その態勢になって、カナネは一瞬、驚いたような顔をするが、すぐに心臓が跳ねる音とともに、体温が急上昇するのを感じる。 「こ、これって・・・・」 「これで、一緒にやれるね」 コトネはそう言って、カナネのワレメに舌を這わせる。 「ひゃうっ!?わ、わたしも・・・!」 カナネもすぐに応じる。 淫靡な水音が響き、二人の少女は激しく舌をワレメにつける。 激しく舌を動かし、ぺろぺろと犬のように舐める。 その度に透明な液体が溢れ、それが二人の顔を濡らしていく。 「あひっ」 ぷしゅっ 「ひうっ」 ぷしゅっ 限界を迎える度に軽く絶頂する。 それでも二人は、お互いを貪るようにワレメを舐め続ける。 そして、ふと気づいた。 ((あ、ここ、中あるんだ・・・)) 膣の存在に気付く。 それに気付いた二人は、あることを思いつき、そしてそれを容赦なく実行した。 「「んぶふぅっ!?」」 同じことを、同時にされ、二人は思わず体を跳ねさせる。 しかし、もはや止めることはできない。 「じゅるっ!!じゅぞぞっ!じゅるっ!!じゅっぱっ!!じゅろっ!!れろ!!」 「じゅぱっ!!じゅるるっ!じゅぞっ!!じゅぷぷっ!!じゅるっ!!れろ!!」 舐めれば舐めるほど、相手から与えられる快楽も激しくなる。 お互いに競争するように、抜かされれば抜かそうとするように、二人はどんどん激しくなっていく淫行に、さらに加速をかける。 そうして、激しく、何度も、二人は、 「んぶぅぅぅぅぅうう!!!」 ブシャァァアアアア!!! 「んぐぅぅぅぅぅうう!!!」 ブシャァァアァアアア!!! 「「んぶふぅぅぅぅぅぅぅぅぅううう!!!!」」 プッシャアァァァァアアアァアア!!! 何度も絶頂し、その度に液体を噴き、その度に相手の顔を、髪を、体を濡らしていく。 しかし、それでも二人は人であり少女だ、限界は必ず来る。 「「あひぃぃぃぃいい!!!もうらめぇぇええぇえええ!!!」」 そんな悲鳴とともに、二人は激しく体をのけぞらせて、盛大に液体を―――潮を吹く。 そして、二人はやっと止まった。 「あ・・・ひぃ・・・はひぃ・・・」 「あ・・・はっ・・・くひぃ・・・」 カナネに覆いかぶさられている状態で、コトネは、朦朧とする意識の中で、ふと、パァン、パァン、という音を聞いた。 気になって、僅かに開いている扉の方を見れば、そこには、お互いの大きな尻をぶつけ合う母たちの姿があった。 その尻は青く染まり、痣だらけで、顔も涙に濡れて、痛みに歪んでいた。 しかし、それ以上に、 『死になさいよぉぉぉぉおお!!』 『お前が死ねぇぇぇええぇえ!!』 相手への、憎しみが見て取れた。 何度も何度も尻をぶつけ合う二人。 それを、音が気になって、体の向きを変え、そこで力尽きて体を密着させることになったカナネと一緒に、その行方を見守った。 パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ! 何度も、何度もぶつけ合う。 もう、立っているのもやっとなほどに痛いであろう。 しかし、それでも二人の母は、それをやめようとはしない。 そして――― 『いぎぃぃぃぃぃいい!!!』 『あぁぁああぁあああ!!!』 悲鳴が上がり、ついに母たちは、その場に倒れた。 尻を天井に向かって突き出し、痛みに震え、そして、地面に倒れているという現実に打ちひしがれながら、 『いやあ・・・・いやあ・・・○○さん・・・○○さん・・・』 『まけたく・・・・ない・・・〇〇さん・・・○○さん・・・』 二人とも、コトネの父親の名前をつぶやいていた。 しかし、もうコトネには、そんなことを問いただすことはできない。 何故なら、そこでコトネの意識は途切れたのだから。 そして、次に目がさめた時には、コトネはパジャマを着た状態で自分の部屋のベッドに寝かされていた。 慌ててリビングに向かえば、そこにはいつも通りの母親の姿があった。 『どうしたの?』 と、声をかけてくれる母の姿に、あれは全て夢だったのかと、その時は思ってしまった。 だが、母が椅子に座るとき、ぐっと何かをこらえるように顔を歪めているのをみて、それが夢ではないということを、コトネは改めて思い知った。 それ以降、あのカナネという少女には会っていない。 あんな鮮烈なことをした相手を、いつまでも忘れることはできなかった。 あの出来事は、コトネの生活を根本的に変えた。 ことあるごとに、育ちの言い女の体を見かけては注視してしまい、脳内で戦ったらどうなるかを想像してしまう。 そんなことが日常茶飯事となり、それをしながら、友人と一緒に過ごさなければならないことにあくせくした。 しかし、誰ともやり合おうとは思わなかった。 何故なら、あのカナネという少女以外と、体を重ねる気がさらさら起こらなかったからだ。 変わったことはもう一つある。 父がたまにしか帰ってこなくなったことと、母がよくでかけるようになった、ということだった。 そうして数年後、コトネは家を出て、手ごろのアパートを見つけて、一人暮らしを始めて今に至る。 高校生に上がって、抜群のスタイルを誇るコトネは、今ではクラスのマドンナ的存在の地位を確立していた。 しかし、そんな中でコトネが思うことはただ一つ。 「カナネちゃんに会いたいな・・・」 そうして、翌日、コトネの通う学校に転校生がやってきた。 その少女は、白髪の女の子。 「こんにちは、カナネといいます」 その姿を見て、コトネは驚き、そして、ほくそ笑んだ。 「・・・待ってたよ」


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