母比べ
Added 2021-07-31 15:00:00 +0000 UTCそれは戦乱の時代が過ぎ、武士が刀を捨てた後の時代の事。 「お奉行様!この女が、うちの子を自分の子だと言い張るのです!」 「この女の世迷言に耳を貸してはいけません!うちの子をこの女がとったのです!」 とある奉行所にて、一人の奉行の前に、二人の女が立っており、それぞれが自分の主張を言い合っていた。 その原因は、二人の女の間にいる赤ん坊にある。 淡い青の着物を着た女は『唯』、深い黒の着物を着た女は『綾』という。 ことの発端は、唯が生んだばかりの赤ん坊を、綾が奪い取ろうとしたことから始まる。 それは激しい取り合いだったらしく、今は着物で隠れているが、服が割け、その柔肌に傷がいくつかの傷が出来るほどの争いだったらしい。 そこへ幾人もの見回りが彼女たちを取り押さえ、ここへ連行されたのだ。 唯と綾は未だにお互いを罵倒し合っていた。 「なにを言うのです!あの子は正真正銘、この私が産んだ子に他なりません!」 「そちらこそ!そんな絵空事を!あの子は私が産んだのです!このお腹からしっかりと!」 「嘘つきの言う事など信じられますか!」 「嘘つきは一体どちらでしょうね!?」 「「このっ・・・赤ん坊泥棒!」」 再び取っ組み合いが始まりそうになり、すぐさま傍にいた兵士に取り押さえられる。 その間にも、二人は未だにお互いの事を罵倒し合っていた。 しかし、そこで奉行が声を挙げる。 「現時点で、その子がどちらかの子だと断定することは出来ん」 「お奉行様!?」 「そんな・・・!?この子は確かに」 「故に、『母比べ』をもって雌雄を決するものとする」 その言葉に、二人の女の顔に緊張が走る。 「後日、然るべき日付、然るべき場所にて、『審議』を執り行う。以上、解散」 『母比べ』 それは、この時代の司法の場において、『母同士の諍いにおいてのみ適用される』措置。 『母は強し』という言葉に則り、母親としての強さを示すことで、その事件における判決を取り決めると言うものだ。 これが適用されるのは、お互いが『母親』であり、『母として関係のある事案』でなければならず、それ以外の女では適用されることのない法令なのである。 その『審議』において、多少は本人たちの希望が通るが、基本的には二人の母親と、不正を働かぬよう見張り兼見届け役として三人の女執行官を置き、その目の前で取り決められた勝負を行う事が最低条件とされる。 その勝負で決着が着いた時、全ての判決が言い渡される。 そして、その判決に異議を唱える事は出来ない。 夜―――月が天辺に昇るころ、その街にある、土俵に唯と綾は着物を着たまま対峙しており、その傍らには三人の審判役の女たちがいた。 その中の主審となる女が一歩前に出て、賜った書状を読み上げる。 「今宵は、一人の子の親権を賭けて『母比べ』を執り行うことを宣言いたします」 その言葉に、二人の間で緊張が走る。 「母として、ものを取り合うという事例から、今宵の審理は『膣綱引き』をもって決することといたします」 聞きなれないその言葉に、二人は首を傾げる。なにしろこれが初めての母比べなのだ。致し方ない。 そんな二人の疑問に答えるように、右に控えていた女が台をもって前に出る。その上には一本の棒のようなものがのっかっていた。 その両端は、どことなく、男性のイチモツに似ていた。 「今回ご用意させていたこちらを、二人の秘部に入れ、この真ん中の線まで押し込んでもらいます。そして、準備が完了次第、合図と共に引っ張り、先にこの棒が抜けた方を負けとし、勝った方が今回の審議の元となった子を受け取ることが出来ます」 その言葉に、二人の顔が強張る。 「勝敗が決した時、いかなる申し出も却下されます。また、膣以外の方法で棒を抜くことは許されません。それを行った場合、即座に敗訴という事になるます。また、夜明けまでに決着がつかなかった場合・・・・」 女が、冷えた声で告げる。 「その子は我らが責任をもってお受けいたしますので、どうかお覚悟をお決めくださいませ」 即ち、夜が明ける前に決着をつけなければ、子は誰のものではなくなってしまうのか。 そんなこと、この二人の母親が許せる筈がなかった。 「それでは、両者ともに準備を」 もはや二人に他の選択肢は残されていなかった。 「くっ・・・ふぅ・・・・」 「はっ・・・くっ・・・・」 陰唇をぴったりと合わせ、その膣内に用意された棒を加え、手を土俵につきながら、下半身をぴったりとくっつけ、甘い声を漏らしながらずっとその時を待っていた。 その眼は、今にも相手を殺しそうなほど睨みつけており、腕も限界とでも言うように震えている。 しかし、決して崩れることはなかった。その理由は、憎き相手に、一つでも負けたくないという二人の執念によるものだった。 そんな二人が、いわゆる『デキ』あがった様子になったのを見計らって、裁定の女が腰を落とし、二人に話しかける。 「それでは、これより審議を始めます」 片手を、二人の間に出し――― 「見合って見合って―――」 その言葉に二人は息を呑むと同時に、 「はっけよい・・・」 「「っ!」」 「―――のこった!」 手が振り上げられた、その瞬間―――二人は思いっきり腰を引いた。 「「―――ひぅっ!?」」 そして、それが抜ける直前で二人とも止まった。 思いっきり抜こうとした影響で、抜ける快感に体が震えるものの、自分の棒が抜けると感じた二人は、すぐさま腰を止めたのだ。 抜ければ負ける。それを知っているのだから。 「「ふぅー、ふぅー、ふぅー」」 抜ければ、負ける。それが、二人を止まらせていた。 負ければ、子を奪われる。その恐怖が、二人を留まらせていた。 その恐怖に、体が震えている。 「「はあーっ、はあーっ、はあーっ」」 初めての事で、頭が真っ白になる二人。 そのまま、荒い呼吸と共に、しばらくそのままだったが、二人の母親はゆっくりと腰を戻して、再びぴったりとその陰唇をくっつけ合う。 「「はあ・・・はあ・・・はあ・・・」」 キッと睨み合う二人。 しかし、そうしていても刻々と時間が過ぎていくだけだ。 なんとか、相手から、自分の膣の中にあるこの棒を抜かなくてはならない。 しかし、一体どうすればいいのか。 しばらく、何もしない時間が過ぎていった。 そして、唯が先に動いた。 「・・・」 唯が、ゆっくりと腰を動かす。それも、上下にだ。 「んっ・・・」 それに、綾が少し顔を歪めた。 その表情に、唯の口角があからさまに上がると、今度は勢いよく腰を振った。 「はふぅっ!?」 突然の刺激に驚き、力が抜ける綾。その隙を突いて、唯が一気に棒を抜きにかかる。 「っ!?いやぁ!」 棒が抜かれ、綾は慌てて腰をつきだし、膣を締め上げる。 それによって、どうにか先端が残っている状態に持ちこたえる事ができたが、状況は極めて綾に不利な状態となってしまっていた。 「ふっ・・・ふふっ・・・!」 「くっ・・・ぅぅ・・・!」 唯は勝ち誇るように徐々に腰を引いて棒を抜きにかかる。一方の綾は抜かれまいと腰を押し出して膣をいっそう強く締める。 だが、このままでは抜かれてしまうのも時間の問題だ。 そこで、綾は先ほど唯にやられた事と同じことをしだす。 「こっのぉ!」 「へ?ふひゃう!?」 思いっきり腰を上下に振ったのだ。それによって、唯の中の棒が動き、膣内をかき回す。 「あっひゃっ、ひぃ・・・!?」 今、綾の中にある棒は先端部分のみ、しかし唯の中には棒の半分が入ってしまっている。 そうなれば、どちらの刺激が大きいかは見れば明らかだ。 「あっ、やっ、い、いやぁぁあああ!!」 唯が盛大に絶頂し、潮を噴く。 そのままべしゃりと土俵の上に落ちる。 「はあ・・・はあ・・・ふっ、あはは・・・!」 それを見た綾は途端に勝ち誇ったかのように笑い出した。 「無様ね。ま、子供泥棒なら当然の結末でしょうけど」 そう言って、綾はふたたび棒を膣の中に入れ、そしてゆっくりと引き抜いていく。 これで完全に唯の膣から棒が抜けてしまえば、綾が『勝訴』ということになり、子供の権利を獲得することが出来る。 このまま、決着するか―――見届け人である三人も、そう思ったが、 「ひぐっ」 唯が、跳ねた。抜かれる時の快感によって、軽く絶頂したのだ。それによって、偶然にも綾の膣内が思いっきりかき回され、そして予想外の刺激に綾は――― 「はひっ―――!?」 想定外の快楽に、呆気なく絶頂する。 「はひあぁぁああああ!?」 勢いよく潮を噴き、びくびくと痙攣する綾。 そうして、しばらく痙攣を続ける二人。 「はっ・・・ひっ・・・くぅ・・・」 「ふっ・・・はっ・・・あぅ・・・」 どうにか、唯が先に起き上がり、綾から棒を抜こうとしたが、先端だけに差し掛かったところで綾が復活し、引き止められる。 そうして、先をくわえたままの状態がしばらく続く。 やがて・・・・ 「「・・・・ふんっ!」」 思いっきり、棒を相手に突き刺した。 「「ふぎぃ!?」」 また振り出しに戻る二人。 だが、先ほどまでと違うのは、二人は別の方法で抜こうという考えに至っている事だった。 「「渡さない・・・」」 まるで呪詛のような声でそんな言葉を呟き、二人は腰を振る。 「「あの子は絶対に・・・」」 ぐにぐにと腰を動かし、自分の中にある棒で相手を責め立てる。 「「渡さないぃ―――!」」 腰を大きく振り、相手の膣をかき回すように腰を回す。 腰を動かせば、その度に棒が膣内をかき混ぜ、ぐじゅぐじゅと音を立てて愛液がぼたぼたと落ちていく。 「このっ、子供泥棒っ!私からっ、あっ、あの子をっ、取ろうとするっ、なんてっ!」 「それっ、は、そっちで、しょっ!?あの子は、わたしのっ、あ、子、なんだからっ!」 「うそつきっ!うそつきっ、あの子は、わたしのっ、子よっ!この、売女!」 「黙りなさいっ!ひぅっ!このっ、うそつきっ!私よっ、わたしの子なのよぉ!」 「「うそつきっ、どろぼうっ!~~~~っ!!シネぇぇええぇええ!!」」 とうとう体を起こして、体を密着させる二人。 子を産んだばかりで熟れた体が、二人の腕によって潰れ合い、至近距離で相手を殺す勢いで睨み合う。 そうしている間も、腰を振り続け、そして、 「「あっひっ、いぃぃぃぃいいぃぐぅぅぅぅぅぅぅうううぅぅう!!?」」 盛大に天を仰いで叫び、愛液が二人の重なった谷間からとめどなく溢れ出る。 びくんっ、びくんっ、と痙攣する唯と綾。 しかし、それでも二人は振るう腰を止めず、何度も何度も腰をぶつけ合い、その度に愛液を巻き散らす。 「「しねっ!しんじゃえ!わたしから!こどもをっ!?うばおうとっ!?するっ、泥棒なんって、死んでしまえっぇぇぇええぇえええ!!!」」 再び、絶頂する二人。 大きく仰け反って、びくびくと体を震わせて、二人はその余韻に体を震わせ、愛液を垂れ流す。 しかし、その最中で綾が唯を押し倒し、その上に覆いかぶさるような形になる。 「くひっ、ひぃっ!」 「あっ、ひぅっ、ひっ!」 言葉にならない言葉を吐いて、綾がゆっくりと腰を持ち上げる。 ゆっくりと、二人の膣から棒が引き抜かれていき、やがて抜ける寸前になった所で、綾が腰を叩き落した。 「「あひゃぁぁああぁあ!?」」 それと同時に唯も腰を突き出して反撃し、正面からぶつかり合った秘唇と、奥まで突き刺さった棒が二人の膣を貫き、盛大に絶頂させる。 「「お、おおっ!おぉぉぉぉぉおおぉおおお!!!」」 しかし、それでも二人は止まることなく、倒れている状態でも、必死に腰を振って棒を突き立て合った。 人のものとは思えない咆哮を上げながら、二人は何度も何度も腰を打ち付け合う。 「「あっ、あひっ、あひぃ・・・」」 やがて、それが一度止まると、今度は唯が綾を持ち上げて入れ替え、今度は唯が綾の上に覆いかぶさる。 そして、再びぶつかり合う。 「「おっ!おっ!おっ!おっ!おっ!おぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!」」 体を仰け反らせ、激しく絶頂し、何度も腰を打ち付け膣を貫き、相手を殺すつもりでぶつかり合う。 それが、何度も何度も繰り返される。 「「おぉぉぉぁぁぁぁああぁぁあああああ・・・・・!!!」」 数時間ほど時間が経ち、凄まじい淫臭があたり一面に立ち込めていた。 その中心、決闘の場である土俵の上に、二人の女が仰向けの状態のまま、その膣を一本の棒で繋げたまま気絶していた。 「「・・・・はひっ」」 しかし、僅かに痙攣していた体が、膣の中の異物から伝わってくる快楽によって目を覚ます。 「う・・・・」 「・・・うう」 のろのろと起き上がる二人。 そして、気絶する前に自分たちがしていた事を思い出し、すぐさま目の前の仇に目を向ける。 「このっ・・・!」 「しつこいっ・・・!」 未だに棒で繋がっている事に安堵しつつ、まだ勝敗が決していないという事実に、二人の母は憎しみに顔を歪める。 もはや、棒を抜いて勝利を取るだけでは足りない。 徹底的に凌辱の限りを尽くして、逝き殺してやる。 棒で膣を繋いだまま、立ち上がった二人は、そのままお互いの尻肉を掴み合うと、 「あの子は、わたさない・・・!」 「それは、私のほうよ・・・!」 「・・・・しね」 呪詛を履いて、二人は、腰を引いて、 「見合って見合ってぇ・・・」 「はっけよぉい・・・・」 そして、その合図と共に、腰を思いっきり突き出した。 「「のこぉったぁ―――あぁぁあああ!!」」 そして、正面から膣をぶつけ合わせた。 突き刺さった棒が膣の奥深く突き刺さり、二人を瞬く間に絶頂へといざなる。 「「おっ!ああっ!!おぉぉお!!ああああああ!!おおぁあぉぁあおおおああ!?」」 狂ったように腰を振る二人。その腰はお互いの手によって掴まれ、逃げる事は出来ない。 もしここで敗北などすれば、おそらくはこの勝負の本当の目的でも負けを認めてしまう事になる。 それだけはいやだ。許さない。あの子の母は私だ。 そんな思いしか二人にはなかった。 だから、止まらない。止められない。止まりたくない。 目の前の女を、殺すまでは。 「「シねぇぇえ!!ジネェェエ!!!じねぇぇぇぁぁぁぇぇあぁぁああ!!!」」 ぶしゅぅぅぅ、ぶしゅぅぅぅ、と愛液がびちゃびちゃと漏れ出す。 激しくぶつかり合う、二人の女。 それは、いつまでも、いつまでも続く。 巻き散らされた愛液が、土俵の土全てを泥に変えてしまう頃――――二人の女は、今度こそ白目をむいて、沈黙していた。 お互いに抱き合ったまま、膝をついて、棒を膣でくわえたままの状態で。 「・・・・日の出」 見届け人の女が、そう呟く。 「決まりに則り、今回の『母比べ』に勝者はなし・・・ゆえに、子は奉行所預かりとなります」 聞こえていないであろう二人に、女は冷徹にそう告げる。 そして、視線を後ろに向け、そこにいる二人の女に声をかける。 「審議は終わりました。すぐに二人を運んであげてください」 「「は、はひぃ・・・」」 そこには、お互いの秘所をお互いで弄繰り回す二人の女の姿があった。 その様子に、女は一つため息を吐く。 「いつまでも戯れていないで、さっさと仕事に映りなさい」 「は、はい・・・」 「ただいま・・・」 どうにかお互いの秘所から指を抜いた二人は、すぐに気絶したままの唯と綾を引っぺがしにかかる。 その様子を見ながら、見届け人『葛葉』は今回の結末を報告すべく、その場を後にする。 今の世は『母戦時代』と呼ばれている。 戦がなくなり、数多くの女が男と結ばれ母親となると、戦の代わりと言っているのか母親同士での諍いが後を絶たず、それが七割の確率で『殺人』に発展してしまうほど、『母親』同士による問題が、この『東の国』であまりにも多く起きていた。 そんな母親たちの行動に対し、国が取った措置こそが『母比べ』というものであった。 これにより、母同士の決闘による死亡者は激減し、しかし逆に多くの火種を母親たちの間に巻き散らしてしまうことになった。 一つは子を取り合って、一つはどちらの子がすぐれているか、一つは男を巡って、 数多くの母親たちが相争う。 それが、この『母戦時代』なのである。 そして――― 「よろしい、汝の報告しかと聞き入れた」 「恐れ入ります・・・」 母比べ見届け人冨上区取締役『葛葉』が奉行に報告をする。 「そして葛葉よ。そなたにまた、ある女たちの母比べを見届けて頂きたい」 その言葉に、葛葉はため息ぐっと堪えつつ、頭をさらに下げ、応じた。 「・・・・かしこまりました」 断ることは出来ない。何故なら、母比べを待ちわびる女たちは、この時代に溢れかえっているのだから―――― ――――つづく