「割と片付くものなんだな」
「ねー、一時はどうなるかと思ってたけど」
休日の午前中。
本阿弥にせがまれた『あなた』は整理整頓とは無縁なマンションの一室へと赴き、大量の袋にゴミを纏めては隅々まで埃を拭い、ベッドの下に転がっていた片方だけの靴下やら包装紙やら飲みかけのペットボトルやらを処分し、いつ購入したかもわからないような冷蔵庫の中身も一斉に捨ててと重労働に勤しむ羽目に。
もっとも掃除が終われば目の前には、どうにかぎりぎり掃除が行き届いたと言えるような空間が。
疲労と達成感の中で『あなた』はベッドに腰を下ろすと、纏められた長い髪、長い睫毛ときらきらの青い瞳が織りなす整った顔立ち、細めな手足とは対称的にむっちりと盛り上がった乳尻と彼女の親しみやすい美貌へと顔を向けた。
初恋の女性の声を、匂いを、動きを記憶として脳細胞に深く刻み付けるために。
「ごめんね、手伝ってもらって。あじゅ一人だけだったら途中で諦めてたかも」
「それはいいんだけど、またすぐに散らかったりしない?」
「どうかな〜? まあ一ヶ月くらいは大丈夫だと思うけど」
労いのためか、「何か飲み物買ってくるね」と部屋を後にするあずさ。
高く跳ねるような独特の声に鼓膜をぞわっ♥と震わせた『あなた』は壁や床にさえこびり付いて離れない体臭に吸い寄せられる格好で、ベッドの端に丸まった毛布へと手を伸ばした。
「…………こっちは、まだ洗ってないんだよな」
数度の洗濯を経由しても落ちないに違いない”あずさ自身の濃厚ないい匂い”に理性は早くも屈服し、考えるよりも先に布の端を鼻先へと掠らせる。
埃と湿り気をたっぷり乗せたそれを口元へと差し出した途端に、強く殴られたとしか思えない衝撃と痺れが後頭部を駆け抜ける。
365日あずさの豊満かつ引き締まった身体を包んでいたぺらぺらの生地はアロマオイルでコーティングでも施したように鮮烈かつ快い香気を発しており、例えればレモンやオレンジの成分を多分に含んだ高価な石鹸。
もっとも深呼吸の果てに脳内を遠火で炙るは、少々のこってり具合を湛えた重めの汗と皮脂を想像させる強烈な甘酸っぱさ。
入浴も怠りがちな彼女が織りなす最高級のフェロモンに頭をふらつかせては下腹部や股関節をぞわつかせた『あなた』は、長期間洗っていないシーツや使い古された枕カバーや大きなお尻を受け止め続けた末に潰れて厚みを失ったクッションに頬ずりを挑み、荒っぽい鼻呼吸とセットで顔を押し当て続けてしまった。
「ただいまー、お茶とかでよかったよね?」
「あ、ああ、ありがとう」
「…………あれ、こっちに何か落ちてるような……」
そんな中で、レジ袋を片手に持ったあずさが戻ってくる。
『あなた』は平静を装いつつペットボトルを受け取るが、直後に彼女は背後に置かれた棚の隙間へと右手を潜らせる。
前屈みの姿勢によって自ずとヒップラインが強調され、突き出されるお尻によって白いワンピースの裾が持ち上がり、反り返り始めた背筋によって括れたウエストにスカートが引っ掛かり……『あなた』が再び視線を戻す頃には彼女が今現在着用している下着が丸出しの状態に貶められていた。
「ちょっと光ったような気がするんだけど……もしかして、500円玉とかだったり」
「大事なものだったりしたら困るから、し、しっかり探した方が」
裾をささやかなレースで彩るに留まる淡いベージュのフルバックショーツは楕円の球体を2つくっつけたような巨尻を8割方覆い隠しており、純粋コットンと思しき生地は厚みと幅に満ちた輪郭にぴたっ♥と貼り付いており、下尻はめり込んだ裾のせいでぷっくりとはみ出してはほんの少しだけ垂れた丸みを露呈する始末。
加えて過剰なまでのフィットを遂げた薄布は外側から中心部に向かって斜め向きのたわみを走らせ、肉感的なムチ尻のせいで伸び切っていますとばかりに浅く段差を生じさせていた。
おまけに尻たぶの質量に屈したためかクロッチ手前の生地もくしゅっ♥と捩れて潰れ、蛇腹状に折り畳まれたせいで僅かに顔を覗かせる色白ぷっくりつやつやの生尻が。
一方であずさは右に左にとお尻をふりふりっ♥とくねらせ、狭い隙間を探るばかり。
下半身が動く度にゆさゆさっ♥、ぷるんっ♥と90センチ超えのお尻が震えて弾めば、『あなた』は身を乗り出して裏地をぱんぱんに膨張させた分厚いお尻に顔を接近させることを余儀なくされた。
「あれ、これって……」
熟しすぎた果実にも似た発酵混じりの甘酸っぱい香りがふわぁっ♥と頬を撫でると同時に、ベッドの端で丸まった黒い布切れを発見する。
『あなた』が指で摘み上げたのは、おそらく彼女の臀部やスリットを何日も包み続けていたと推測できる黒無地の下着。
咄嗟に”2L(92〜100)、綿100%”と情報収集を終えたことも相まって、思考に先んじてそれを裏返すとお尻を包んでいた領域を鼻先に押し当ててやった。
すーっ♥、すーっ♥と掠らせた鼻頭を通じて深呼吸を試みるのも忘れずに。
内側の粘膜や額の裏側に芳しさを塗り伸ばし、再現可能なまでに鮮明な記憶を残すのも忘れずに。
裏地に頬を被せてふんわりさらさらの肌触りを確かめるのも忘れずに。
毛羽立ちの末に開いた小さな穴を目視するのも忘れずに。
「やっと拾えた……って、何してるのかなー?」
前に出た右膝を追う形で、下着の右半分に新しく生じた皺の一本を瞼裏に焼き付けているとここであずさが顔を上げる。
怪訝そうな眼差しはお尻に触れるか触れないかのポジションを取っていた顔に、下着を握り締めていた右手に移り、そしてしばしあちこちを彷徨ったかと思うと『あなた』の両目を真っ直ぐ見つめる。
転じて、僅かに持ち上がった頬につられて綻ぶ唇。
どこか曖昧な表情を”初恋の女性に軽蔑された”と解した『あなた』は、迫る美貌をやり過ごすために背筋を捩らせた。
「それあじゅのパンツじゃない、どういうつもり?」
「え、えっと、これは……その、近くにあって、すごいいい匂いしてて、我慢できなくて」
「その黒いの、多分3日くらい履き続けてたと思うんだけど……もう、恥ずかしいからさっさと返しなさいよ」
もっとも目の前には、気恥ずかしそうな笑顔。
怒っているわけじゃない、気持ち悪がっているわけじゃないと安堵を覚えた『あなた』は、両手を腰に当てて頬を膨らませてと”ぶりっ子”じみたリアクションを取るあずさにかねてからの恋心を爆発させ……考えるよりも先にぷるんっ♥と縦に横に揺れる乳房へと手を伸ばしてしまった。
ベルトで絞られたおかげでむちぃっ♥と高く盛り上がった膨らみと腹部に忍ぶ薄影に、息遣いだけでささやかなに揺れる肉塊に、大きな胸の幅に引っ張られたことで三角形の皺を刻ませた前立ての周りに凝視を施しながら。
「きゃっ……! やだっ、どうしておっぱい触るのよ?」
「だって……あずささんが、こんなに近くにいて、おっぱいもぶるんぶるんってさせてるから」
「………………しょうがないんだから、少しだけだったら……い、いいわよ」
お許しの言葉をもらったタイミングであずさの真正面にポジションを取ると、精一杯の勇気を振り絞って開ききった両掌をワンピース越しの膨らみに被せる。
つるつるさらさらな肌触りに秀でた生地の向こうには、ノーブラ確定のふんわりとろとろの柔らかすぎる心地よさが。
反面、内部組織は発達しているのか適度な弾力と中身の詰まった重量感が沈めた指を押し返し、その度にぷるんっ♥、ぽよよんっ♥♥と愛撫をせがむように揺れて震える始末。
内側にクリームを溢れんばかりにぶち込んだ焼き立てのパンというどこか矛盾した気持ちよさに理性どころか本能さえも蝕まれた『あなた』は、返事も忘れてあずさの大きな胸を揉み捏ねつくしていった。
「すごい、夢中で触ってない? あじゅのおっきなおっぱい……そんなにいいんだ」
「俺、あずささんのこと好きなんだ、おっぱいもお尻も、もっと触りたい……」
「知ってたよ。二人きりになっちゃったら、絶対こういうことしてくるかなーって思ってたし」
上ずりを含んだ声で鼓膜をざわめかせつつ、初恋ならではの衝動を乳房へとぶつけていく。
あずさが「んううっ」と作り物めいた可愛らしい声を漏らしたところで、ふにゅっ♥と雲形に拉げた球体に10本の指を第一関節まで埋もれさせる。
あずさが潤んだ瞳で『あなた』を媚びるように見上げたところで、下乳へと両手を滑らせて2キロ近い重みを掬い上げる。
あずさが両手を『あなた』の背中に回してきたところで、互いの身体で平べったく潰れかけた乳房を根元から軽く引っ張って波打たせる。
あずさが肩の辺りに頬ずりを試みたところで、親指の腹で芯を孕みかけた突起を薙ぎ倒しつつ乳房の外側へと手指を深く溺れさせる。
あずさが「いいよ」、「あじゅのおっぱい、好きなだけ触って」と囁きを滲ませたところで、片手どころか両手でも包むのがやっとな乳房をぎゅっ♥、むぎゅっ♥、もにゅっ♥♥とあからさまに捏ね回す。
あずさが高くテントを張った股間を自らの腹部へと導いたところで、ワンピースのボタンを外して汗を吸った薄地を外側へと逃がし、反動でぶるるんっ♥と残像付きで揺れる乳房をダイレクトに捕まえ直す。
生地が減ったことにより指紋に乗せられるすべすべなのにぴたぴたで、もっちりと触れた部分を絡めて深みへと誘うあずさの生巨乳……異性に触られるためだけに作られたと紛う存在を前にした『あなた』は、10回、20回、30回と夢中でそれを揉みしだき続けた。
ぞわぞわっ♥と発射口目指してよじ登る愉悦の塊を、輸精管を火照らせるざわめきを、神経も細胞の一つ一つもあずさの色で染め抜かれつつあることを自覚しつつ。
「あずささん、しゃがんでくれる?」
「え? 別にいいけど、どうしたの?」
「は、早くしないと、触ってるだけで射精しちゃうかも」
アップに纏められた髪の毛先をなびかせつつ、布の擦れる音を連れてその場に膝をつくあずさ。
股間と乳房が接近したのと並行して『あなた』はズボンを膝まで下げ、ゆさゆさっ♥と重たそうに弾む乳房へと切っ先をめり込ませた。
「……くうっ、う、おおっ……」
「え、ええっ!? これって……おちんちん、だよね? あじゅのおっぱいで……こんなに興奮しちゃったんだ」
汁気に照り光る粘膜が着地を果たした途端に、鈴口をぞりぃっ♥と擦り上げるふわふわもちもちの乳肉。
シルクとも異なる温もりと淡い粘度に我を忘れた『あなた』は、カリ首にかかる過度な重みもびゅくっ♥と噴き出した薄白濁の滴りも意に介さず腰を前後させ始めた。
”あずささんのデカパイで射精したい”と欲求に身も心も委ねたまま反り返った男性器の先端が顔を隠すまで乳房の頂点にぷにゅっ♥と沈め、巨大な乳山に着地させた裏筋をずりずりずりずりっ♥と縦に動かして摩擦快感を加速させ、乳輪との境界線に鈴口を密着させて光沢を纏った色白素肌に我慢汁を塗り伸ばし、ほぼ垂直に溺れさせた亀頭でぐにぃっ♥、むにぃっ♥と伸し掛かる推定Hカップの重みを支えて、拉げたことで新たな”割れ目”を生じさせるまで至った乳房にカリ首まで絡め取ってもらい……そしてあずさが背筋を捩らせて衝突圧を促したところで、竿の真ん中にへし折れるのではと勘違いするほどの重みが与えられたところで、『あなた』は屈服へと追いやられた。
「あっ、あずささんっ、あっ、っひ、いいっ……!」
「……もう、出しちゃったんだ。興奮してたみたいだし、しょうがないの……かな?」
巨肉に吸引された末に捻じ曲げられた精液の通り道は発射の勢いを妨げられ、早鐘を打つ脈動とは対称的にびゅ、くっ♥、ど、ぷっ♥♥♥と射精のペースは散漫そのもの。
しかし漏れ出ては乳房を垂れ落ちるに留まった白濁は持続的な愉悦をもたらし、逆流する快感は袋の中身を、臍の辺りを、背筋を、後頭部を容赦なく灼き尽くす。
そのせいで最後の一滴を吐き出した後も頭はくらくらっ♥と立ち眩みめいたふらつきを脱却できず、『あなた』はあずさの肩を抱き寄せたまましばし射精の余韻に浸ることとなった。