休日の午前中。
偶然の出会いから交流を深め続けた壱百満天原サロメに部屋へと招かれた『あなた』は、半勃起ペニスを抱えたまま室内をうろつくこととなった。
「……まあ、覚悟はしていましたけど」
「サロメちゃんだって、いいよって言ってくれたじゃん」
呆れ混じりの声に遠慮を覚えつつも、”やりたかったこと”に意識を集中させる。
まずは脱衣所へと侵入し、洗濯籠に詰め込まれた下着とブラを回収する。
次にトイレの扉を開け、便座カバーを抜き取る。
次に洗面台の前に立ち、ほんの少しだけ毛先が開き始めた歯ブラシを左手に握り締める。
次に”戦利品”をベッドに置くと、枕カバーに顔を沈めて繊維の一本一本にまで染み渡ったであろう毛束や頭皮の匂いを余すことなく吸引する。
次に椅子へと近付き、微かに湿り気を残したクッションに頬を擦り付けて着衣越しに浸透したフローラル系統にシトラスを軽くブレンドしたような甘酸っぱくも贅沢な芳香と彼女自身のフェロモンを鼻腔に塗りたくってやる。
最後にアロマディフューザーが織りなす部屋の匂いを深呼吸で脳内に深く記憶させると、早速とばかりにベッドに腰を下ろして布面積広めのフルバックショーツを掴んで裏返した。
「そんなところまで……見ないでくださいまし」
恥じらいでやや上ずったサロメの言葉も構わずに、びろんっ♥と横に引っ張り伸ばす。
フロント部分を薄ピンクのリボンで彩った黒無地の下着は表面と裏面でそれぞれ異なる質感を湛えており、着衣に触れる領域はさらさらと湿度低めな印象、生尻を包む領域はしっとりすべすべと吸った汗による潤った印象。
僅かな違いに魅入られた『あなた』は、タグにプリントされた”2L、92〜100、シルク100%”という一番知りたかった情報を得ると同時に下着を右手に乗せ、お尻を長時間覆い隠していたであろう部分に狙いを定めてすーっ♥、はーっ♥♥と何度も何度も匂いを嗅いでしまった。
「もう、そんなものよりもわたくしをじっくりと見てほしいですわ」
「あ、ああ、そうだよね……ごめん」
二の腕に触れるふんわりもちもちつやつやの指腹を合図として、改めてサロメへと視線を進ませる。
薄紫色のプリンセスカールに相応しい、蝋を想像させる白く透き通ったきめ細やかな肌。
指先と股間を交互に見つめる紫色の大きな瞳。
華やかな雰囲気とは真逆の、どこか芋臭いジャージ上下。
野暮ったい服装でもフォローしきれない、白いシャツを押し上げるお椀型の豊乳と頂点をぷくっ♥と尖らせる乳輪や乳首のシルエット。
着衣をぱんぱんに膨らませる、厚みと高さを両立させた安全型の美巨尻とくっきりと浮かぶ下着のライン。
赤いショートパンツとのコントラストも著しい、やや太さを乗せたむちむちの雪色美脚。
困惑を連れた身じろぎで螺旋を描いた毛先がふわっ♥と揺れるのも、接近に比例して強まる”生サロメ”の匂いや体温も、右隣に座った彼女の吐息が作るささやかな風も相まって、天井を睨む亀頭はびくびくっ♥と脈を打っては裏地をぬとぉっ♥と我慢汁でぬるつかせ……破裂寸前の興奮に陥る中で、『あなた』は一回り小さな手の甲に自分の掌を被せていった。
互いの指と指を絡ませ、恋人繋ぎさながらの密着を促す要領で。
「まあ、いやらしい」
「おっぱいとかお尻とか、触らせてくれるんだよね……?」
「あまり焦らないで……とりあえず、映画でも見ましょうか」
2人の声を、布ずれを、シングルベッドの軋みを掻き消す音声。
そんな中でサロメは、時折視線を向けては唇を綻ばせ、頭を右肩に乗せてくるばかり。
否応なく高まるムードに唆される格好で、『あなた』は右手を剥き出しの左脚に乗せてしまった。
「これ、暇な時とかにたまに見てますのよ」
「…………そうなんだ」
「あまりくっついてると少し蒸し暑いですけど、このままでいさせてくださいね」
指紋に馴染むは、接触圧で容易く凹む柔らかさと仮に舌にでも乗せたらすぐに蕩けかねないふわふわの滑らかさ。
その心地よさが神経を通じて全身に波及すれば理性はコンマ数秒の間に蝕まれ、『あなた』は欲求のままに太ももを探り回す。
さらに息遣いだけでたゆんっ♥、ぷるんっ♥と弾む乳房を左掌で包み、薄布一枚を隔ててノーブラ確定の巨乳を指の間で拉げさせる。
さらに展開に応じてぐいぐいっ♥、ふりふりっ♥と左右に動き始める大きなお尻を中指だけで追尾し、布目が広がるまで負荷を強いられたジャージを挟んで緩やかに時計回りを描くことでもたれかかるお尻の重みと安っぽい生地ならではのつるつるな心地を楽しむ。
さらに薬指、人差し指と宛てがう範囲を増やし、潰れて広がった尻肉の表面だけをぽふぽふっ♥と叩いてまろやかに波打たせていく。
さらにタイミングを合わせて右手と左手を少しだけ閉じ、ふにゅっ♥、ぷにゅっ♥と2つの掌を沈ませて変形した柔肉のボリュームを皮膚に委ねる。
右手には、つきたての餅に薄くスポンジケーキを被せたようなむちむちなのにぷにぷにの矛盾した柔らかさ。
左手には、中指を露骨に沈ませても抵抗が一切返ってこないふにゅふにゅの単純かつ極上な柔らかさ。
鼻腔には、汗の甘酸っぱさを含んだ繊細な匂い。
くらくらっ♥と脳細胞が溶け崩れていく状況下にて、『あなた』はサロメの大きな胸やお尻を弄り続けた。
「さっきから、ずーっと触ってますわよね? 映画に集中できませんわ」
「やっぱり、気付いてた?」
「当然ですわ。まったく……仕方ありませんわね」
サロメがリモコンを手繰り寄せると同時に、室内が静寂を甦らせる。
直後に人形じみた美貌に真正面を捉えられれば、後頭部や額の裏側に小さなスパークが走る。
一発で理性も躊躇も吹き飛ばされた『あなた』は、”天使の羽”か何かを彷彿とさせる髪を右手指で弄びつつ開きかけの唇を啄んでしまった。
「あっ……っ、んっ、ん……ぅっ、あ、あっ、大胆ですわ、ぁ」
曖昧な返事も意に介さず、数度の呼吸を挟んで粘膜同士を寄り添わせる。
サロメが両手を背中に回してきたところで、前歯の裏側と歯茎の境界線に尖らせた舌先を這わせて起伏に応じて骨に近い領域をなぞり回す。
サロメが「んんっ」とやや苦しそうな呻きを漏らしたところで、つるつるぷにぷにの内頬を押して凹ませ、不意に窄まった柔らかさを舌で掻き分ける。
サロメが反り返らせた上半身を用いて乳房をぐにゅんっ♥と押し付けてきたところで、下顎に溜まった唾液の遠慮がちな泡を刮げ取って自らの口内へと運ぶ。
サロメが股間の膨らみから逃げるように腰を引いたところで、舌と舌を根元から絡ませて歯茎や喉の手前にも蹂躙を及ばせる。
サロメが指先を自分のそれに深く絡ませてきたところで、唇の裏側も圧着させて忙しなく舌を動かしてはずぞぞぞぞぞっ♥とあからさまな音と一緒にサロメの唇を隅々まで舐り倒す。
転じて、もたれかかったまま動きを止める彼女。
従順さに気を良くした『あなた』は、腰を絡め取っていた両手を乳尻に移動させ、ぎゅっ♥、むにゅっ♥と柔らかくも豊かな存在感を発揮した肉塊を揉み捏ねていった。
「はうっ、うっ、んあっ、あ、あっ、き、気持ちいいですわぁ」
「もっと、直接触りたいんだけど、いや……待てよ」
唐突に頭をもたげる新たな欲求に唆された『あなた』はズボンを膝まで脱ぎ捨て、垂直に屹立した男性器を見開かれた両目へと晒す。
びくっ♥、ぴくぴくっ♥と鼓動を走らせた先端がぷぴゅっと我慢汁を解き放ち、シーツを糸引く粘液で汚したタイミングでサロメの後頭部を抱えた『あなた』は、先程まで口づけに興じていた唇を頂点の切れ目へと重ね合わせた。
「っ、舐めれば……よろしいのね?」
「お願いできる? っ、あぁっ……サロメちゃんにこんな、ゆ、夢みたいだ」
「まあ、少々……大げさではなくって?」
揶揄を帯びた声にぎゅるんっ♥と袋の中身を痺れさせつつ、汗で蒸れた頭皮に両掌を被せて熱っぽさを確かめる。
するとサロメは目を瞑り、ほんの僅かに突き出した舌の先っぽでちゅるんっ♥、ずるるっ♥と鈴口を舐り刮げてくれた。
最も敏感な部分に届くは、電流でも注がれたような淡い麻痺と下腹部向かって尿道を膨張させる快感の塊。
気付けば『あなた』は舌のざらつきをトレースする勢いで腰を前に浮かばせようとしていた。
「んぅ、っ、んむ……っ、ん、っぉ、っ、ん、んんんっ、ん……ふぅ」
唇端にか細い唾液を乗せ、シャツの襟に糸を伝わせながら張り詰めた亀頭を頬張るサロメを見下ろしつつ、釣鐘状に垂れ下がった乳房に両手を沈ませる。
だらしなく広がった舌先が亀頭の頂点にぴたっ♥と縋り付くのと並行して、形を変えた半球に手の甲まで溺れさせては掌の中心で腫れかけの乳首を捏ねくり潰す。
上下左右ジグザグに動く舌に敷き詰められた味蕾がじょりじょりっ♥♥、ぞりぞりぃっ♥♥と弱点を突くのと並行して、脇との境界線に指先を引っ掛けてぐにぃっ♥とHカップはありそうなバストを揉み寄せる。
滴りを乗せて艶を放つ唇のエッジが捕まえたカリ首を逆さに剥がすのと並行して、親指と人差し指を互い違いにずらして立ち上がった乳首を摘んで扱く。
頭を少しだけ動かして頬の裏側をエラに寝かせるのと並行して、シャツの内側に両手を侵入させて汗ばんだもちもちふかふかの乳房を揉みくちゃにする。
焦らしを挟んで不意に始まったストロークに竿が翻弄されるのと並行して、指の間から肉がこぼれ落ちるのも構わず手首さえも柔らかな脂肪にめり込ませる。
じゅるっ♥、ずるっ♥、じゅぷっ♥♥、ずぷっ♥♥と粘っこい水音がエスカレートの一途を辿るのと並行して、2つの乳輪を時計回りと反時計回りで掃き尽くしながら両手の開閉を使って乳房を深層まで解し抜く。
『あなた』が二度と忘れないレベルで両手に乳房の心地よさを記憶させる一方で、サロメはフェラチオに専念するばかり。
追い打ちとばかりでぎゅくっ♥と射精衝動に苛まれる輸精管を嘲笑う勢いで、唇を固く引き締めては裏筋を圧迫し、頭部の前後とは外れたリズムでエラの裏側に丸めた舌先を預け、亀頭の裾野に舌を絡ませてくるいじらしさにペニスは早くも限界に達し……鈴口の周囲に軽く歯を立てられたのを合図として、『あなた』は唾液をたっぷり蓄えた唇の奥に精液を撒き散らすこととなった。
「っうう、あっ、あふ、っ、ううっ……っ!」
「んぐっ!? ん、んっ、んむぅ、ううっ……ん、んくっ、ん、んふ……ぅっ」
空気を限界まで入れた風船に針を刺したような、竿の内側が小さく爆ぜる感覚。
一発で閾値を超えた快感はすぐに薄れ、神経を隅々まで駆け巡る痺れとがくんっ♥と崩れる膝を合図に手足の先さえも耽溺させる虚脱。
男性器を根元から引っこ抜かれるような錯覚に陥った『あなた』は、腰をへこへこっ♥と情けなく前後させながら口内射精に没頭することとなった。
「…………あぁっ、うう、サ、サロメちゃん……っ」
「………………はあ、あっ、出すなら出すって、言ってほしいですわぁ」
転じて、唇をもごもごっ♥と動かし、咎めの声を連れてごくんっ♥♥♥と喉を鳴らすサロメ。
後に残るは、顎を伝う太い糸とシャツへと着地した白濁の染み。
生温かい余韻に全てを委ねた『あなた』は、甘ったるく湿って蒸れた彼女の後頭部を撫で回し続けてしまった。