ワイルドストーンの住民に一番謎の種族について尋ねるなら、それは妖精族だと答えるだろう。
エルフ領近くの森に居住しているという曖昧な情報だけが知られているだけで、普通のなら、生前に会うことすら非常に珍しい種族。
そのせいか、カエデの同行であるピナはトラブルに巻き込まれることが絶えなかった。
「見てくださいよ、ジル姉御!こんなものを見つけました!」
「これ、妖精じゃないの? よくやったわ、ブロル!最近、つまんないことばかりだったけど、やっぱただで死ねとは限らないわ!これをシャンパンタウンにさっさと売って、一儲けするのよ!」
ダークエルフのリーダージルパ、ゴブリンのウォルター、トロールのブロールの裏通りの3人組、ジルパ一味がピナを連れ去った間、ピナを追いかけてきたカエデがジルパ一味の間に縛られたピナを捜し出す。
「ちょっとあんたたち!私のピナに何の用よ。」
「ピナは私の非常食よ!誰の許可で勝手に連れて行くつもりかしら。」
「ケッ、つれがいたなんて、これはどういうことよ!」
「そ、それが私もよく…。」
「あんたら、最近、暴れっているチンピラ3人組てしょう?警備隊に通報する前に、素直に解放する方が身のためよ!」
「ま、不味いですよ、姉御。またサツに通報されたら…。」
「おだまり!ふん、通報したければすればいいさ。その頃には私たちはもうここにいないと思うけど!それよりその格好、おまえ拳姫だよね。この子をかけて拳で一発勝負でどうよ。まさか拳姫がかけてきた勝負を避けることとかないだろうね!」
「へ?おばさん拳姫なの?うっそー。」
「お、おばさん?! 私はまだ251歳よ!」
「エルフの年なんか知らないし。四捨五入したらどうせ300代じゃん。」
「なっ...!!」
「ま、構わないわ。ライバルは減らしておけばんね!」
「あ、姉御!しっかりしてください!」
「こ、このガキ!リングについてきな!痛い目を見させてやる!」
数分後。
路地裏のリングの周りでカエデとジルパ、二人の拳姫のタイマンを見に近隣の住民たちが集まっていた。
「やっちゃってくださいよ、姉御!」
「姉御がスラムの毒バラと呼ばれることも知らずに、あわれな奴!」
「ふふっ、お前たち見ておき!あんな田舎モノの小娘、ボッコボコにするのに1分もかからないわ!」
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