試練と機転 最終話 【破壊描写有り】
Added 2022-03-26 14:19:54 +0000 UTC「最後の最後で自分のそっくりさんを仕向けるなんて、 ホントにいいご趣味だこと」 武闘家メイが〝試練の女神〟に棘のある言葉を投げた。 『ふふふ… 申し訳ありません♪ 貴女の言う通り、これが私の〝趣味〟ですので♡』 一貫して人を小馬鹿にした態度にメイの拳にも力が入るが、 目的のためには我慢するしかない。 「フンっ これで約束を破ったらマジで叩き砕くからね」 『勿論、約束は守りますよ。 ちゃんと耐え抜くことが出来たのなら…ね』 幻惑空間で行われる試練もクライマックス。 勇者ヒロ、戦士ノリタ、ともに二度の射精に達してしまい、 三度目の精を放った時点で試練は失格。 しかし残り時間はもう10分も無い。 どちらか片方でも射精を耐えきれれば試練はクリアとなる。 「メイさん、たぶん大丈夫ですよ。 だって二人ともすでに二回もせ、精液を出してるんですよ。 書物では、男の人に付いている袋の中身は 一度出しただけでほとんどカラになるって書いてありましたし、 残り数分で出す方が難しいはずです」 僧侶のソーラが言うと、メイも「そ、そうね」と、 力強くうなずき、たった今告白されたばかりのヒロへと 信頼の目を向ける。 が… 「え!」 二度の射精を終えてスッキリと萎(しぼ)んでいたヒロの男根が、 すでに水平まで〝持ち上がって〟いたのだ。 「嘘でしょ」 しかもヒロだけでなく、隣のノリタまで半勃起の状態。 「ノ、ノリタさん! 何でそんなに……!」 ソーラが不可思議に思うのも無理はなかった。 そして、メイとソーラに同じ想いが去来する。 (もしかして私じゃ満足出来なかった……!) 幻惑の中とはいえ、ヒロとノリタの二発目を抜いたのは彼女たちなのだ。 自分(の幻影)が相手をした男が、その後すぐに勃起したのなら 女としての自信が揺らぐのも当然。 しかし、 彼女たちの心が傷つくのはこれからだった。 ※ 【あらあら♡ 私の体を見ただけでそんなにオチンチンを膨らませて… 男の子は本当にコレが大好きなんですねぇ… ほら♡】 ――ゆさん♡ ヒロとノリタ、それぞれの空間に現れた〝試練の女神〟そっくりの美女が 同じ言葉を発しながら同じポーズで乳房を揺らした。 「う…!」 「く…!」 二人は否定も出来ずに言葉を詰まらせる。 ペニスが勃ち上がりつつある以上、誤魔化しようがないからだ。 【お連れの二人は〝つつましい体〟でしたからね、ふふ♪】 これも否定はできない。 二人とはもちろんメイとソーラのこと。 ソーラはそこそこ胸が膨らんでいるものの〝並〟の範囲であり、 メイなどはこの美女の豊乳と比べれば〝無〟に等しい。 ヒロはそこも含めてメイが好きなのだが、 爆乳への憧れは人並みにあるのだ。 ※ 「ちょっと何アレ! アンタあんなに胸大きくないでしょッ 幻だからって盛ってんじゃないわよ!」 「そうですよ! それに〝つつましい方〟が好きな男性だっているんですよ!」 幻惑空間で挑発された女性陣が怒声を放つが、 〝試練の女神〟はさらりと返す。 『盛ってなどおりません。 私って脱ぐと凄いんですよ。 まぁ、女性に見せても意味は無いので脱ぎませんが』 視線をそらしているので本当かどうかは怪しかった。 ※ 【ふふ… とうとうオチンチンが真上を向いてしまいましたね♡】 ぴんっ♡ 別々の空間で二本の男根が同時に指で弾かれた。 「あっ!」 「うっ!」 ヒロとノリタは全裸の状態であり、 肉体は金縛りにあったように動けない。 動かせるものといったら目と口とペニスの角度くらい。 【じっくり、じわじわと責めたいところですが、 時間も迫って来てますし… さっそく見せてあげましょうか♪】 身にまとっていた服とは呼べない薄布をほどくと、 だぶんっ♡ と、たわわに実る双乳がこぼれ落ちた。 「うおぉ…」 「す、すげぇ」 目を奪われるとはこの事。 あまりに見事な豊乳に現実世界のメイとソーラも 「クッ…」とたじろいでしまう。 【そんなに血走った視線を向けられると オッパイがくすぐったいですわ♡】 あざとく恥じらい、手で隠す仕草をしながら爆乳を弾ませる。 それだけで男たちのペニスは真っ赤に腫れ上がり、 底を突いていた睾丸内では子種が増産されていく。 「ハァ…ハァ…」 ヒロとノリタの鼻息も自然と荒くなっていった。 【辛抱たまらないといった感じの貴方たちに いいことを教えてあげましょう♪ 私に対して〝好きだ〟と叫んでくれたら、 その肉体にかかっている金縛りは解けますよ】 「「え!」」 ただ叫ぶだけで体の自由が戻り、 自由が戻れば目の前の爆乳を好きなだけ揉める状況。 それでも、男二人にはためらう理由があった。 (言うのは簡単だが… 言ってしまえばメイを裏切る事になってしまう) (ソーラのためにも、他の女に〝好きだ〟なんて言えるわけがない) 実はこの二人、〝前の試練の記憶〟を持ったままなのだ。 ヒロはメイと、ノリタはソーラと〝結ばれた記憶〟を持ったまま、 この最後の試練に放り込まれたのだ。 とはいえ、これが試練である事も、あと一回の射精で失格な事も、 残り数分でクリアな事も彼らは知らない。 頭にあるのは、愛しき恋人の知らぬところで爆乳美女に誘惑され、 自分の中の何かが試されているという漠然とした感覚。 でなければ誰も見ていないのをいいことに あっけなく色欲に溺れていただろう。 「く…」「う…」 男たちにとって、これは操(みさお)を貫き通せるかの試練。 両者ともペニスはすでにギンギン状態だが、 大きな乳房に勃起してしまうのは男の本能のようなものであり、 まだ、かろうじて恋人を裏切る領域に入ってはいなかった。 【くす♪ わかりますよ。 言いづらいですよねぇ… 可愛らしい恋人を差し置いて〝好きだ〟なんて言えませんよねぇ♡】 男たちの胸中を察した美女が笑う。 【まぁ、〝動きたくなったら〟いつでもおっしゃって下さい】 そして妖しく微笑むと―― 【いつでも…ね♡】 ――ぱふんっ♡ ヒロとノリタ、二本の勃起ペニスが二人の美女に〝挟まれた〟のだ。 「あ…♡」 「おぉ♡」 ※ 「えぇ! オッパイで…男のアレを… 挟んだ!」 映像を見ていたメイが驚く。 気の毒だが〝持たざる者〟の彼女には 乳房で男根を挟むという発想すら無かったのだろう。 「パ、パイズリというやつです! 本で見ました」 横では、ちゃっかりと知識だけはあるソーラが説明を始めた。 「豊満な乳房で性的興奮した男性器を包む行為で、 アレをされると男の人はすっごく悦ぶらしいですよ」 「そ、そりゃ悦ぶでしょうけど…あと五分も無いのよ。 あんな柔らかいものに包まれたくらいで三発目が出るとは思えないけど」 女性の視点で見ればメイの意見は正しい。 ただし、女性には分からない魅力がパイズリには有り、 上で見降ろしていた〝試練の女神〟が解説を加えてきた。 『お嬢さんの言う通り、確かにパイズリの刺激は手やおクチ、 セッ〇スに比べて緩やかなものです。 …が、 それを補って余りある幸福感もあるのですよ』 「幸福感?」 メイとソーラが口をそろえた。 『男とは遺伝子レベルで〝オッパイが大好きな生き物〟 オッパイにオチンチンを挟まれるというのは それだけでフル勃起ものであり、そのまま擦られたら 〝気持ちいい〟よりまず〝幸せ〟と感じる人も多いのです。 男なら一度は夢見るロマンといっても過言ではないでしょう』 熱のこもった解説とは裏腹に、 メイとソーラがの視線は冷ややかだった。 「いや…過言でしょ、流石に」 「まったくです。 私たち女性は大きい男性器にを一度は夢見る、 と、言っているようなものです」 〝つつましい二人〟が異を唱える。 『語るより見た方が早いでしょう。 ほら、お仲間さん達をごらんなさい』 〝試練の間〟を見るよう促されたが、 二人は見るのが怖かった。 何故なら、見るまでもなく、抜け殻となったヒロとノリタの口から 幸せそうな喘ぎ声が聞こえてきたからだ。 ※ 【あらあら♪ ギンッギンねぇ♡】 ずり…♡ ぬりゅ♡ 「あ、あぁぁ……♡」 【まぁまぁ♪ ビンッビンだわぁ♡】 むにゅ♡ ぬぷん♡ 「お、おぉぉ……♡」 異なる空間でペニスを〝挟まれた〟男たちが、 同調するかのように恍惚の声を上げていく。 「こ、これが…」 「パ、パイズリ…」 数ヵ月前に〝ある店〟の前を通過した時のこと。 サキュバスかと疑うほどエロい女が声を掛けてきた。 腕を組まれ、息のかかる距離まで顔を近づけ、 さり気なく乳房を押し当てながら、 甘い声でこう言ったのだ。 パイズリしていきませんか――♡ 店の名は〝ぱふぱふ屋〟 だが、挟まれるのは顔ではなかった。 ヒロとノリタはこの時ほど一般人を羨ましく思ったことはない。 勇者として、勇者の右腕として、 〝ぱふぱふ屋〟を利用するわけにはいかなかったのだ。 【具合はよろしいでしょうか♡】 ぱふ♡ むちゅ♡ 「は、はいぃ…♡」 【加減はよろしいでしょうか♡】 ずり♡ にゅち♡ 「さ、最高ですぅ…♡」 男なら一度は夢見るという言葉は過言ではなかった。 むしろ、世界の平和を背負っている彼らだからこそ、 パイズリを夢見たのは数え切れないほどであり、 渇望していた男のロマンを前に恋人の存在すら希薄になっていた。 ずりゅ♡ むりゅん♡ 「お、おぉぉ♡」 にゅちゅ♡ ずみゅ♡ 「あ、あぁあ♡」 なるがまま、されるがままにパイズリを享受し、 ペニスの根底から熱いナニかが昇り始めた。その時、 「え!」 「あれ?」 双乳の動きが止まった。 【くす♪ 〝私がするのは〟ここまでです】 「「!?」」 【この意味…… 分かりますよね♡】 男たちは一瞬で理解した。 この美女はもうオッパイを動かさないと言っている。 ならば自分で動くしかない。 そして動くには――― ※ 「ヒロ…」 「ノリタさん…」 メイとソーラが現実世界から祈る。 ここが勝負の分かれ目。 爆乳の魅力に屈し、性欲に負けるのか。 最後の一歩を踏みとどまり、試練を突破するのか。 (だ、大丈夫…ヒロは…私のことを好きって……) (神よ…ノリタさんの男性器に加護を……) 女達が願いと共に目を閉じた直後―――、 ※ 「――――好きだ」 ノリタの口から言ってはいけない言葉が漏れた。 【もっと…もっと大きい声で】 「ッ! …す、好きだッ 大好きだッ!」 【まぁ♡ 嬉しい♡】 金縛りが解けた。 と、同時にノリタは爆乳にがっつき、 まるでサルのように腰を振り始めたのだ。 「あ、あぁぁ… な、なんて乳だ…」 ずりゅ♡ ずぷっ♡ ずりゅ♡ 残り時間は二分弱。 このままノリタが三発目を出してしまっても ヒロが残っていれば試練は合格となる。 しかし、 「――好きだ!」 勇者とてヤリたい盛りの男の子。 下半身から沸き上がる欲求にこれ以上抗えなかった。 「うぁ… す、すごい…」 ぱふん♡ むにゅ♡ にちゅっ♡ 【やぁん♡ 勇者サマにオッパイを犯されてしまいますわぁ♡】 解けたのは金縛りだけではない。 理性のタガが外れた男たちは〝様々な縛り〟から解放され、 本能の赴くままパイズリを貪っていく。 「あ、はぁぁ…♡」 みゅちゅ♡ ずりゅ♡ 「お、ほぉぉ…♡」 ずみゅ♡ にちゅっ♡ 残り一分。 今の彼らが射精に至るには十分な時間だが、 この試練、いや、〝試練の女神〟はとことんまで性悪だった。 「はぁ… はぁ… な、なんだ!」 「はぁ… はぁ… で、出ない!」 精液はもうペニスの八合目まで昇っている。 それなのに出ない。 出したくても出せない。 「う、うぅ…ッ」 「く、おぉ…ッ」 イきたいのにイけない。 それがどんな状態異常より男を苦しめる。 ヒロとノリタは必死で腰を動かすが、 乳内のペニスには〝何かが詰まっているような〟感じがした。 「あぁぁ…」 「くぅぅ…」 男たちの苦悶が最高潮に達した頃合いで、 性悪の女神は解決策を授ける。 【んふふ♡ 〝恋人さんより私の方が好きだ〟 と、言って頂ければイクことが出来ますよ♪】 「「!!?」」 【そうすれば…たくさん出せますよ♡ たっくさん、びゅるびゅる~~…って♡】 見ている女たちからすれば悪魔のようなひと言。 だが、男たちからすれば救いの言葉に他ならない。 「す…好きだッ ソーラより好きだ!」 【まぁ♡ 本当ですかぁ♡】 「あ、あぁッ ソーラより好き…… う、うぅ!?」 呪いが解けた。 「うあぁぁぁぁっっ…♡」 見えない〝栓〟がキュポンと抜け、 押しとどめられていた白い貯水槽の門が開かれたのだ。 どびゅるるるうるるるるるるるッッッッ!! 【わぁ…すごい♡】 びゅぷるるるっるるるッ……!! 「あ、あぁ、あぁぁ♡」 一発目、二発目を遥かに上回る大射精。 ノリタはあまりの快感に感涙し、 爆乳の間からは白い涙が零れ落ちた。 【ふふ…♡ 本当にとてつもない量の子種汁…♡ 雄としては合格ですが、試練は失格ですわね♪】 戦士ノリタ 残り15秒にて失格 そして、ノリタより数秒遅れて、 とうとうヒロが〝その言葉〟を口にしようとしていた。 「メ、メイより――」 ノリタより遅れたのはメイの顔が一瞬チラついたから。 それでも、精液が昇り始めた男は引く事など出来ない。 ここまできたらイクしかないのだ。 「メイより好き――――」 その瞬間、ヒロの体が止まった。 「!?」 また金縛りにあった訳ではないが、 体だけでなく声も出ない。 「ッッッ!」 意識まで遠のいていく。 それらすべての答えは現実世界にあった。 ※ 『な、なんという事を…!』 〝試練の女神〟が驚愕した。 何故なら、ヒロが〝あの言葉〟を言い終えるより先に、 メイの拳が彼の陰嚢(いんのう)を打ち抜いたからだ。 「は……が……」 「ヒロ、悪いけどまた〝この方法〟を取らせて貰ったわよ」 メイが拳を股間から引き抜くとヒロの体が力無く倒れた。 『ちょ、ちょっと貴女、何してるんですか!』 〝試練の女神〟が詰め寄ってきたが、 メイは平然と言い放った。 「この試練はサキュバスの幻惑と似たようなものって言ったわよね? だからこっちも〝同じ対策〟を取らせて貰っただけよ」 『え?』 続くようにソーラが口を開く。 「実は以前にも似たような事があったんです。 ヒロさんとノリタさんがサキュバスに魅了されて、 意識を失ったまま生殖器を膨らませたことが」 サキュバスの幻惑空間で射精した男は命まで搾り取られる。 いくら勇者といえど、精を漏らした時点でアウトなのだ。 「そして私とソーラは土壇場で〝この方法〟を思いついたの」 メイが武闘家として鍛え抜かれた拳をかかげる。 「射精の時に出る白い液体って〝あの玉〟の中に入ってるんでしょ? だったらソレを潰せば少なくとも死ぬことは無いだろう、ってね」 「〝あの玉〟も内蔵なので潰されればもの凄い痛いらしいですが、 私の回復魔法でどうにか復元出来ました」 睾丸の無い女性だからこそ取れた迅速かつ合理的な幻惑対策。 回復魔法で復元したと言っても繊細緻密な器官である睾丸の修復には 時間が掛かり、その間は地獄を見るはめになった彼らだが、 命を救われているだけに文句は言えなかったという。 『恐ろしい子たち…』 メイとソーラの目が異様に冷徹なものになっているのは、 男たちが自分を裏切ってまでパイズリに溺れていたからであり、 メイの振るう拳にも躊躇(ちゅうちょ)はまったく無かった。 「お…ごぁ……」 並の攻撃ではビクともしない勇者も金玉の防御力は一般人レベル。 〝痛恨の一撃〟を喰らった彼の宝玉は、 無残にも粉々に砕かれていた。 「――30分、経ったんじゃない」 「えぇ、経ちましたね」 メイとソーラが語気を強くして〝試練の女神〟を見上げると、 彼女は言いたい事を全てのみ込み、呆れるように息を吐いた。 『ふぅ…… 合格です』 サキュバスとの戦闘ならそれで良くても、 これは試練なのだから反則だと言い返してもよかった。 しかも、睾丸を潰されたヒロのペニスからは 血の混じった精液が漏れ出しており、 そこを指摘して失格にする事も出来たのだが… 『もう…………… 合格でいいです』 失格にするという事はもう一度挑戦しに来るかもしれないという事。 メイとソーラにあまり関わりたくないと思った〝試練の女神〟は、 投げやりな台詞で合格を告げたのだった。 おわり