試練と機転 2話
Added 2022-03-06 12:53:51 +0000 UTC〝試練の女神〟が与えた試練はこうだ。 幻惑空間に精神を飛ばされた勇者ヒロ、戦士ノリタ、 二人の男が〝30分間、射精を耐え切ること〟 せめてもの慈悲なのか、二回目までの射精は許容され、 三回目の射精で不合格となる。 「ノリタに続いてヒロまで…」 「あぁ… あんなに子種を漏らして…」 武闘家メイ、僧侶ソーラ、二人の若き女性が見守る中、 二人の男が早々と〝一発目〟を漏らしてしまった。 『ふふふ… まだ10分も経ってないのにもう果ててしまうとは、 これでは先が思いやられますねぇ♪』 そんな四人を高みから見降ろすのは〝試練の女神〟と呼ばれる石像。 モンスターではないが人類の味方でもない。 只々、タチの悪い試練を与えてくる極めて厄介な存在。 「メ、メイさん、このままではマズイですッ せめて私たちに出来ることをしなければ」 「そ、そうだけど… 出来ることって?」 メイが困り果てた顔で尋ねると、 答えるより先にソーラがノリタの後ろへと回り込んだ。 「おち―― ぺ、ペニスを露出させるんですよ。 吐精直後のペニスは敏感になっているって聞いたことがあります。 このままでは服と擦れるだけでどんどん気持ち良くなりかねませんので」 そう言いながらソーラが後ろからノリタのベルトを外してゆく。 「な、なるほど」 メイもすぐにヒロの後ろへと回り、ペニスを露出させ始めた。 『へぇ、考えましたね… 無駄な努力だとは思いますが』 〝試練の女神〟が余裕を見せる下で、二人の男の、 二本の男根がブルンと勢いよく飛び出した。 「う!」 (こ、これがヒロの…) 「わ!」 (ノリタさんのが… ビンビンに…すごい♡) 精液まみれの勃起ペニスを前に手で顔を覆うメイとソーラだが、 二人とも後ろから前に回り、指の隙間からしっかりと目に焼き付けていた。 『おチンポに夢中なのは大変よろしいのですが、 そろそろ上の映像に注目した方がいいですよ』 「べ、別に夢中になんか…」 「そ、そーですよ、なってませんよ」 などと言いつつ二人が視線を上に向ける。 この大広間の壁には〝試練の間〟という幻惑空間の映像が映し出されており、 ヒロとノリタの精神がそれぞれ別の空間で責められているさまを リアルタイムで見ることが出来るのだ。 「ん? 何か映像が歪んでない?」 「そう言えばさっき、し、射精ごとに〝試練の間〟が ガラリと変わるって言ってましたよね」 メイとソーラが真剣なまなざしで映像の推移を見守る。 すると、ようやく映像が安定したと思った矢先。 そこに映し出された〝二人の相手〟を見て目を疑った。 「えっ!」 「あ、あれって…!」 ヒロの次なる相手はメイであり、 ノリタの方にはソーラが映っていたのだ。 つまり、彼女たちがこれから彼らに〝射精させるような事〟を するという意味になる。 これには現実世界のメイとソーラが黙っていなかった。 「な、何よアレ!」 「私たちが〝さっきみたいなコト〟をするんですか!?」 『そうかもしれませんし、 そうでないかもしれませんね』 極めて適当な返事をする女神像に対し、 二人は眉間(みけん)に深いしわを刻んでいく。 「いい加減なこと言ってると 〝試練の石ころ〟になるまで砕くわよアンタ!」 「石工職人を呼んで建材に活用してあげましょうか」 『ちょくちょく怖いこと言いますね…… けどこれは、彼らの深層心理を汲み取った空間なのですよ』 「深層心理?」 二人が首をかしげると女神像が「ふふ♪」と口を歪めた。 『若い二人の男性が、若い二人の女性との旅の中で 押さえつけてきた欲望とでもいいましょうか♪』 〝試練の女神〟が〝試練の間〟に目を向けていく―― ※ あ、あれ? ここはどこだ… さっきのお店は…お姉さんは…? 「――ヒロ」 頭がぼーっとする。 なんかすっごい気持ちいい事があった気がするが…思い出せない。 「――ヒロッ 聞いてんの!」 「え!」 メイ――! って、よく見ればここはいつもの訓練場じゃないか。 俺はメイと二人っきりで何してたんだ? 「何か用か?」 「は? 何言ってんのアンタ。 今日は私と模擬戦するって約束してたじゃない」 「あ――」 そうだ、思い出してきた。 「――そうだったな、悪い悪い」 「ったく… ほら、ボケっとしてないで始めるわよ」 「おぉ、いつでもこいっ」 「じゃ、いくわね」 思い出してきた、けど… やはり変だ。 過去の記憶をそのまま辿り直しているような。 俺は… これから起こる事を知っている。 「ヤァッ!」 メイが何をしてくるのか分かる。 体が勝手に動く、いや、何故か自分の意志では動かせない。 「もらったッ!」 「うっ!」 転倒したメイに腰で押え込み、馬乗りになった。 これも過去にあった展開そのままだ。 それから、俺はこう言ってしまったんだ。 「女にマウントポジションするなんて勇者失格かもしれないが、 お前の強さは女とは呼べないからな、ハハ」 付き合いが長いからこそ出た失言。 そして、俺はあの時、すぐに後悔したんだっけ… ――――ドスッ 「はぅッ!!?」 指突(しとつ) 目やノドなどの急所を指で突く武道家の技だが、 眼はそれを俺の〝大事な玉〟に向かって打ってきやがったんだ。 「マウントポジション取ったくらいで油断してちゃダメよ勇者様♪ こんな〝分かりやすい急所〟を敵に密着させてんだから、 狙われて当然でしょ」 「ぐぅぅッぅぅ…」 うぅ、体の自由は利かないのに、しっかりと痛みだけは伝わってくる… 何なんだ本当に… 夢にしては痛みがリアルすぎる… 「フン、あんまり失礼なこと言っていると 〝男〟と呼べなくしてあげるわよ」 「くッ う……ッッ」 「打っておいてなんだけど… 本当に痛そうね」 「あ、当たり前だろッ! 女には分からんかもしれんがマジでここはヤバイんだよ!」 「ご、ごめん」 俺は過去の記憶を追体験しているのか…? もしそうならば、模擬戦はここで終わりだ。 情けないが、俺は金玉の痛みで降参してしまったのだ。 「――で、どうする? 続ける?」 「い、いや… ちょっと無理だ…」 やはり。 「そう… 本当にごめんね。 ヒロの〝大事なトコロ〟打っちゃって…」 ス… 「え!」 え? な、何だ! こんな記憶は無いぞ。 「お、おいッ」 「ほら、ズボン脱いで。 もし潰れてたら… 私も、困るし…」 さわっ♡ 「あぅ! メ、メイ?」 「ねぇお願い、私に…ヒロの〝男〟が無事かどうか〝確認〟させて♡」 ――きゅっ♡ 「うぅッ!?」 こ、これは! 過去は過去だが… 過去に俺が〝妄想した展開〟ではないか! 「ヒロ…♡」 すり…♡ すり…♡ 金玉を打たれたその日の夜、俺がベットの上で 〝もしあの時こうなっていたら〟と、 膨らませていた脳内映像そのものだ! 「あ! 玉はふたつとも無事みたい…♡」 ころ…♡ ころん♡ 「う……」 「それに、コッチはこんなに…♡」 ギュムっ♡ 「のおぉ……♡」 「こんなに大きくなってるってことは、 わ、私で興奮してくれたってことで…いいのよね?」 しこ♡ しゅこ♡ 「あ…あぁ」 「うれしい♡」 ちゅっ♡ は、恥ずかしい。 エロいが恥ずかしい。 あのメイがこんな事するはずがないのに。 こうやって鮮明な映像で見せられると、俺は自分のチンポを擦りながら こんな妄想をしていたのかと恥ずかしくなる。 が、恥ずかしくてもエロいものはエロい。 俺好みにエロい。 自分の中で生み出した〝オカズ〟なのだから当然だが、 これでもかと性癖の随所にブッ刺さってくる。 「メイ… お、俺、もう…我慢が…」 妄想通りの俺の台詞(セリフ)。 だが我慢が出来ないのは本当だ。 「じ、実は私も… ヒロのお、おチンチンを見てたら、 なんか… むずむずしちゃって…♡」 すり…♡ すり…♡ う… 性格はきつくて子供っぽいメイだが、 はっきり言って… 俺はアイツが好きだ。 だから、こんな妄想通りにチンポをにぎにぎされたら… 普段見せないような恥じらいの視線を向けられたら… 「ねぇヒロ… エ、エッチっていうの…やってみない♡ よ、よければだけど」 我慢なんて出来るかっ! 「メイッ」 「あん♡ もう、急に押し倒さないでよ」 「すまん、メイがあまりに可愛くて…」 「あ、ありがと…♡ で、でも、やさしく、やさしくだからね! その、〝初めて〟は痛いって聞くし…やさしくリードしてね♡」 「俺も初めてだけど、頑張るよ」 「そ、そっか… じゃ、お互いに〝卒業〟だね♡」 ※ 【メ、メイッ】 【ヒロッ♡」 ヒロ…♡】 大広間に響き渡る二人の嬌声(きょうせい) 壁に映る映像の中では、生まれたままの姿でヒロとメイが身を重ね、 若さと勢いに任せた獣のような性交を繰り広げてゆく。 「――ッッ!!」 そんなものを音声付きの大画面で見せられた本人(メイ)は、 耳の先まで真っ赤に染めながら、自身の体を掻き抱いていた。 「ヒ、ヒロったら… な、なんて… 私を… 好きって…」 自分そっくりの女とまぐわうヒロから目を離せず、 メイは震えながら何やらぶつぶつと呟きつづける。 実は映像の音声ばかりか、ヒロの〝心の声〟も筒抜けだったのだ。 つまり、ヒロの〝好きだ〟という声もしっかりと真っ赤な耳に届いており、 彼女の体は怒りとは別の感情で揺れ動いているのかもしれない。 「ば、ばかッ そういうのは… も、もっと早く… 言えっての…」 〝試練の女神〟はそんな甘酸っぱい台詞を吐くメイを眺め、 憎たらしいくらいホッコリとした満足顔を浮かべていた。 【ヒロっ な、何かさっきより膨らんで…】 【メイっ 好きだ!】 【へ?】 【お前が好きだ! だから、受け止めてくれ!】 画面に映るメイの表情も恍惚と赤らんでいるが、 〝見ている方〟のメイはもはや顔から火が出てもおかしくなかった。 「ヒロの…ばか…」 しかし、先に噴き出したのは赤い炎ではなく、白い粘液だった。 「あ… ぁ… メイ… あぅっ♡」 びゅぶるるるるるッッッ!!! ヒロの露出されたペニスから〝二発目〟が勢いよく飛び出した。 「あ!」 これでヒロは2アウト。 もう後がない。 これは試練だと思い出したメイが隣りへ目を向けると。 「ソ、ソーラ?」 自分に負けないくらい顔を真っ赤にしたソーラが居た。 ヒロの映像にばかり目を釘付けでノリタの方を全く見ていなかったが、 精神が抜けたノリタの肉体をよく見ると、既に大量の我慢汁が溢れ落ち、 精液の詰まった陰嚢(いんのう)が限界までせり上がっている。 「!」 ヒロと同様、こちらもいつ〝二発目〟を漏らしてもおかしくなかった。 ※ 数分前、戦士ノリタの〝試練の間〟 あ、あれ? 教官は? 俺のチンポをフェラしてくれてた教官はどこへ…? 「――大丈夫ですか」 ん! 声が聞こえる… この声は。 「大丈夫ですか? ノリタさん!」 ソーラ! 「お、おう… 大丈夫、だけど」 「え! 本当ですか?」 「?」 「だ、だって… 血がそんなに」 血? そういえば… 左足がスース―するような… 「うっ 痛たた…!」 「ほら、やっぱり痛むんじゃないですか」 「なッ 何だこれは!?」 左足の太ももから出血してやがる。 い、いつの間に俺は切られたんだ? 辺りにモンスターの姿は無くソーラしかいないのに… くそ、どうなっている? 「す、すみませんッ 私を庇(かば)ったばかりに」 「え!」 「く… あのダークエルフ、よくもノリタさんを。 今度会ったら、この杖で前歯へし折ってやります」 そういえばこの森… 見覚えがある。 この場所でソーラと二人きり… ダークエルフ… 太ももの負傷… 去年だったか… 前にもこんな事があったような―― 「すぐに治療しますので、まずは服を脱いで下さい」 「お、おぉ」 あの時は確か… ダークエルフが俺の股間を狙ってきて… 慌てて躱(かわ)したら太ももが斬られちまって… それで… 何か〝気まずい事〟が起こったんだっけ…?