田舎娘の出稼ぎ「その⑥」
Added 2021-11-05 14:26:41 +0000 UTC「えっ!?」 突然提示された案が呑み込めなかったのか、 シルフィが目と口を大きく開く。 「そ、その〝乳鬼(にゅうき)〟ってモンスターに… アタシの村を襲いに来る〝酔鬼(すいき)〟を退治させるんですか?」 「そうだ、やってみる価値はある」 「でも、乳鬼って〝要注意モンスター〟に区別されるくらいですし… あまりにも危険なのでは?」 田舎から出てきたばかりのシルフィは乳鬼を見た事すらなかったが、 アリサとチリはちゃんと根拠があってこの提案をしたのだ。 「大丈夫よシルフィちゃん、 乳鬼の危険度は〝男〟と〝女〟で全然違うから」 「へ? そうなんですか」 無知なシルフィに対し、今度はチリが言葉をつなぐ。 「あぁ、奴らのもっとも厄介な能力である〝催淫香〟は女には効かん、 男が嗅げば生殖器が膨張するほど発情してしまう凶悪な技だが、 私ら女からすれば、少し大きめの怪力モンスターくらいの危険度だ」 「はぁ…」 (それはそれでかなり怖いけど…) 「それに、モンスターの中では言葉の通じる部類だし、 その生態も分かっている… 〝用意〟さえしていけば話し合う事も難しくないだろう」 チリの話が終わり、「どうする?シルフィちゃん」と、 アリサがその意思を確認してくる。 自分のために色々と心を砕いてくれる2人にあらためて感謝し、 シルフィが力強くこう言った。 「はいっ その作戦、やらせて下さい!」 アリサとチリが同時に笑みを浮かべ、 3人はまず〝モンスター素材換金屋〟へと向かった。 「うわぁ…〝色んな形のモノ〟があるんですねぇ」 「それだけ需要があるという事だ」 「そうなんですか… あ! 〝コレ〟ですよね、乳鬼さんに持ってくのって」 「あぁ、だが、けっこう値が張るぞ、大丈夫か?」 「はい、この前の依頼でたくさん貰えましたし、 村を救うためなら安いものです」 「そうか… なら早く買って何かで包んだ方がいいぞ、 その…〝ソレ〟は色々と目立つからな」 こうして〝準備〟を終えた3人は、 その足で乳鬼の目撃情報があった〝西の森〟へと移動していく。 警告が出ているためか、町を出てから森に着くまで周囲に男の姿は見えず、 たまに人影が見えたとしてもザコ狩りをしている女冒険者であった。 だが―― 森に入って間もなく、 3人は〝ふたつの大きな人影〟に出くわす事となる。 「ひッ!」 「落ち着けシルフィ、向こうはまだ敵意を持っていない」 「えぇ、むしろ女だらけでガッカリしてるみたい」 目の前にはあの男3人を惨殺した乳鬼姉妹が立っていた。 『あれ… 女だけ…? 〝男〟の匂いがするのに…気のせい?』 より巨体な乳鬼が顔を可愛らしく傾けてくる。 『そうね、すっごい〝ご立派〟な匂いがするのに… あ! もしかして見た目は女でも〝付いている〟とか』 姉の乳鬼がとんでもない事を言い出したためアリサが否定する。 「いえいえいえ、そういう特殊な人種じゃなくて… とりあえずシルフィちゃん、〝アレ〟を渡してあげて」 「は、はい」 そう言って取り出したのは、なんと〝加工済み〟の男根。 先ほどの店で購入したのがコレであり、 オークを超える〝オーガ〟というモンスターのモノだった。 「ど、どうぞ…」 震える手で差し出すと、妹の乳鬼が興味深そうにひょいっと取り上げ、 その長さ、太さ、形を見て目を輝かせ始める。 『う… わぁぁ……♡』 防腐加工した男根の用途は主に女性の〝ひとりエッチ〟 中でもオーガの逸物をそのまま加工したソレは特大サイズであり、 人間の女性が〝使う〟には大き過ぎるが乳鬼にとっては〝丁度良かった〟 『これ… くれるの…?』 まるで玩具を貰った子供のような顔を見せる乳鬼に、 シルフィの緊張も解けていく。 「あ、はいっ」 『やったー…♪』 ここで終われば人間とモンスターとの平和なやり取りで終わるが、 シルフィ達は乳鬼と友好関係を結びに来たのではない。 求めるのは、すぐそこまで迫ってきている脅威に対する戦力。 「あの、その代わり――」 そう言いかけた途端、姉の乳鬼のギロリとした視線が刺さる。 私の妹を物で釣る気か――? と。 「う…!」 それでも、村のためにここで怯んでいる場合ではない。 シルフィは閉じかけた口を再び開いた。 「その代わり… 〝酔鬼の相手〟をして頂きたいのです」 『酔鬼…!』 姉乳鬼の片眉がつり上がる。 「今から半月もしないうちに〝発情期に入った酔鬼たち〟が アタシの村にやってくるので… 〝その相手〟をしてやって欲しいのです!」 〝倒して欲しい〟ではなく〝相手をしてやって欲しい〟というお願い。 これはアリサ達からの入れ知恵であり、 〝乳鬼にこう言った方が良い〟とのことらしい。 『酔鬼… 確かミルの貰った〝それ並のモノ〟を持ってたような…』 『うん… 前に食べた時…すっごい美味しかった♡』 『しかも発情期に入ってるってことは…溜まりまくってるってことよねぇ♡』 『竿も…玉も…パンパン♡ 美味しそう♡』 『フフ♪ これは〝精抜き〟をたっぷりとしてやらないと…♪』 男性器を食す乳鬼にとって、 発情期を迎えた雄の性器は収穫時期を迎えた果実のようなもの。 居場所を教えてやれば頼まなくても〝食べ〟に行ってしまうだろう。 それに、どのみち乳鬼に襲われた雄は只では済まない。 精を搾られ…生殖器をちぎられ…惨い末路が待っている。 だから〝相手をして欲しい〟とお願いするだけでよかったのだ。 『姉さま… 行こ♡』 『妹もこう言ってるし…いいわ、引き受けてあげる』 「ッ! ありがとうございますッ」 頭を何度も下げるシルフィの後ろでは、 保護者のように見守っていたアリサとチリが胸を撫で下ろす。 見事、〝乳鬼〟との約束を取り付けたシルフィ。 だが、ついさっき約束していた男たちが殺されたように、 予期せぬ事態というのはどこにでも潜んでいる。 しかも今回の依頼相手は自分勝手なモンスター。 アリサとチリは考えられる数々のアクシデントに備え、 シルフィと一緒に村へと同行してやることにした。 数日後、シルフィの村―― 「ここか… 私の故郷に少し似ているな…」 「えぇ、中々いい村ね」 アリサとチリが村の入り口から周囲を見渡しているのは 望郷の念に駆られたからではなく地形を覚えるため。 乳鬼に任せたとはいえ、この村が戦場にならないとは限らないのだ。 「姉ちゃーんっ!」 村に着いたシルフィを見るや否やひとりの少年が駆け寄ってきた。 「タクっ!」 タクと呼ばれる少年はシルフィの弟だったようで、 すぐに横の2人にも頭を下げる。 「あの、こんにちわ兵士さまっ」 どうやら酔鬼を討伐しにやって来た傭兵か何かと勘違いしているようだ。 「あらま♪ かわいいボウヤ♡ けどゴメンね、お姉さん達は兵士じゃなくてお友達なの♪」 「へ? 姉ちゃんのお友達…?」 「う、うむ、だから私の事は〝チリねーちゃん〟と呼ぶといい」 「フフ♪ 気を付けてボウヤ、 コイツはキミみたいなかわいい少年が好みだから♪ あ、私のことは〝アリサ姉ちゃん〟って呼んでね♡」 「ち、ちがうッ 性的な目では見ていないッ」 「え? え?」 などと3人がやり取りをしていると、 姉のシルフィが後ろを振り返りつつ尋ねた。 「そういえば乳鬼さん達はどこへ? さっきまで一緒だったのに…」 チリがタクの頭を撫でながら答える。 「あぁ、奴らなら〝森の中の方が落ち着く〟と言っていたから その辺で寝泊まりするのだろ」 すると、今度はアリサがタクの股間を触り始めた。 「好都合じゃない、もし乳鬼が村の中に入ってきたら 村中の男の〝ここ〟が大変なことになるだろうし… ねータクくん♡」 さわ…♡ さわ…♡ 「あっ!? うぅ…アリサねぇちゃん…そこは…」 「――おっ♪ かわいいのが〝元気〟になってきた♡」 「おいアリサッ! 何をしているッ!」 こうして、アリサとチリはシルフィの家でしばらくお世話になる事となった。 酔鬼たちがやってくるまでの間は村の者たちへ情報を回したり、 シルフィに〝最悪の事態〟を想定した訓練をさせたり、 可愛らしいタクに〝エッチないたずら〟をしたりして過ごし… 〝その日〟は訪れた。 「〝奴ら〟が来たぞーッ」 櫓(やぐら)の上で見張りをしていた男がガランガランと警鐘を鳴らす。 実際に姿が見えたわけではないが、 森の奥から順に鳥たちが飛び立っていく様子を見て判断したのだ。 「きましたね」 村の者たちには避難して貰った。 「あの方向からやってくるなら乳鬼さん達と当たると思いますけど」 「最後まで油断は禁物よシルフィちゃん、 乳鬼たちが負ける事は無いと思うけど、 酔鬼を全滅させてくれるとも限らないから」 「はい! 打ち漏らした酔鬼が村にやってくるかもしれないって事ですね」 人気(ひとけ)のなくなった村の入り口に3人が立ち並ぶ。 戦うための広さは十分… 酔鬼相手の〝備え〟もしてきた… 後は、何体の酔鬼がやってくるのか。 もちろん、乳鬼が一体残らず食べ尽くしてくれればベストなのだが… 村の警鐘が鳴る少し前、森の中では―― 『姉さま… 来たっ』 『そのようね』 乳鬼姉妹がすくっと立ち上がり、 森の奥へと視線を向けると、小動物たちが逃げるように周囲を走り去り、 羽を休めていた鳥たちが一羽残らず飛び立っていく。 そして、 【ヌ…! ナンダ、キサマラ?】 〝4体の酔鬼〟が現れた。 【ツノ…? ニンゲンジャナイ】 【ケド、オンナダ…!】 【オンナ… オンナ…】 妹の乳鬼より少し低めの身長だが、 分厚い筋肉に覆われた肉体のせいで横幅は倍近くに見える。 しかも、村へ着くなり女を襲おうしていたためか、全員が全裸。 4体の股間ではオークの倍はあるかという超巨根が真上を向き、 脈打つ肉棒に垂れ下がる袋はパンパンに張り詰めていた。 『わぉ♡ ミルがこの前貰ったアレよりご立派ね♡』 『うん♡ 4本とも… 大当たり♪』 〝4体の酔鬼 対 2体の乳鬼〟 数の差は倍だが乳鬼姉妹は臆さず前に出る。 その際、姉妹の爆乳がゆさんっ♡と揺れて〝4本の雄〟を挑発した。 【オンナ…! オンナ! モウガマンデキナイ!】 一番こらえ性のない酔鬼が極太ペニスをひっさげてやってくる。 〝催淫効果〟のある香りはすでに周囲を覆っているが、 相手がこれほど巨体だと効くまでに時間が掛かる。 発情しているのは同じだが危険度がまるで違うのだ。 【オンナっ! チチヲ…ミセロ!】 酔鬼がより乳房の大きい妹の方の胸に手を伸ばし、 巻き付いていた布を強引に引きちぎった。 『あ…ん…♡』 だが、これは罠。 「!?」 超特豊級の、人の頭を優に超えるオッパイが飛び出したのだ。 雄である以上、目を奪われない筈がない。 目の前にいた酔鬼はもちろん、他の3体までが硬直した。 【ナ…ナンテ…チチ…ダ】 乳房を隠していた布を手に持つ酔鬼がマヌケ面を晒し、 一歩も動かず爆乳に目を奪われていると… 『おバカさん♪』 ゴキッ――! 死角から姉の乳鬼が拳を振り上げ、 〝酔鬼の陰嚢〟を真下から軽く打ち抜いたのだ。 【●×▽○◇~~ッッ!!?】 どさりと地に伏す巨体。 流石に4体を同時に相手するのは面倒だと判断した乳鬼姉妹は、 手っ取り早く数を減らすためにワザと乳を見せつけたのだ。 『ふぅ、なんとか潰さずに済んだわ』 『姉さまスゴイ♪ 私はこの前潰しちゃったのに…』 『ミルも、もっと〝たくさん打てば〟コツが掴めるわよ♪』 『うん♪ もっと玉を殴って蹴って練習…する!』 股間を押さえてピクピクと痙攣する酔鬼。 人間もモンスターも睾丸を打たれた時の反応は変わらない。 この無様な姿は脆弱な袋を持って生まれた生物の宿命なのだ。 【〝アソコ〟ヲ…ウチヤガッタ!】 【ヨクモ…ナカマノ…タマヲッ!】 【オカシテヤルッ!】 いきなり雄の急所を打ってきた乳鬼に対し、 残り3体の酔鬼が警戒を強めながら臨戦態勢へと入る。 『残り…3本…』 『さぁ、行くわよ、ミル!』 双方が構えると同時に村の警鐘が鳴り響き、 それが〝乳鬼〟対〝酔鬼〟の戦いの合図となった。 しかし―― 【ウ…グ…】 陰嚢を打たれた酔鬼が悶絶しつつも村の方へと這いずって行く。 【アノオンナハ…キケン…】 〝中の睾丸〟を潰さないよう注意し過ぎたためか、 倒すことは出来ても気絶するには至らなかったのだ。 【モット…モット…ヨワイ…オンナヲ…】 性欲の根源を打たれはしたが男根はまったく萎えてはいない。 発情期の酔鬼が1体、村へと近づきつつあった。