柔よく剛を制す「後編」【破壊描写有り】
Added 2021-09-12 15:01:41 +0000 UTC「これで一勝一敗… 次の試合で勝った方の勝利となるわけか」 女のリーダーがつぶやくように言うと、 隣りにいた男たちの部長(リーダー)である岩田がこう返す。 「あぁそうだ、次の試合で俺が勝ったらお前ら全員警察に突き出してやるからな、 今まで襲われた奴らは恥ずかしくて通報できなかったみたいだが俺は容赦しねぇ、 恥をかくことになってもお前らを壊滅させてやるよ」 鼻息荒く言い捨てたあと、岩田が試合場へと踏み入った。 どうやら彼が三試合目を担当するようだ。 「フッ…」 そんな勇み足を踏む男を軽く笑い飛ばした女が、 後ろに控える仲間たちに目配せし、パチンと指を鳴らす。 すると―― 「えっ!?」 後ろに控えていた女たちが帯を解き、 その黒い柔道着をするすると脱ぎ始めたのだ。 「うふん♡」 「ほーれ♪ 君たち男の大好きなオッパイだよ~♪」 「胸でもお尻でもアソコでも遠慮なく見てね~♡」 「アハハ♪ そんなこと言わなくてもみんなガン見してるって♪」 彼女たちが下着として身に着けていたのは紺色のインナー。 ぴっちりとした薄布に包まれた女体は道場のライトに照らされ、 裸体よりむしろ妖艶に見える明暗を描き出していた。 こんなものを見せられては堪ったものではない。 「い、今さら色仕掛けかよ…」 「う… まったく、女ってのは単純だな…ハハ…」 「お、おいお前、ナニ勃ててんだよ」 「仕方ねーだろ、あんなの見せられたら… つーかお前こそガン勃ちじゃねーか」 巨乳、貧乳、筋肉、お尻や太もも… オスを欲情させるあらゆるフェチズムを網羅したかのような女性軍団を前に、 男たちは強がりを言いつつも柔道着の〝一部〟を大きく盛り上げてしまう。 「アハハ♪ 何度見ても集団勃起って笑えるわね♡」 「えぇ♡ 何十個もの金玉がぎゅんぎゅん精子を造ってるって感じ♡」 「次の試合で勝てたらそのテントの中身を私たちに挿入できるかもねー♪」 「そーそー♪ だから自分たちのムスコのためにも応援頑張ってね♡」 それを聞いた男たちは思い出す。 この団体戦の賞品はあの女たちの肉体―― 中身は恐ろしいが見た目は美しくエロい文句なしの女―― しかも同意の上、どんな〝寝技〟をしても犯罪にならない―― 一回戦で〝睾丸破壊〟を見せられてから、 ふたつの意味で腰が引けていた男たちに再び火が入る。 「ぶ、部長ーッ 頑張ってくださいッ!」 「ファイトッ! あの憎たらしい女たちに〝一矢〟報いるためにも!」 「男の恐ろしさを見せてやってくださいッ!」 背中に部員たちの熱い声援を受ける岩田だったが、 どうにも女に乗せられたようで素直に喜べなかった。 「ったく、 脱いだり煽ったり、いったい何が狙いだ?」 岩田が睨むと、女のリーダーが腰帯に手を添えてこう返してくる。 「別に… 最終戦に花を添えてやっただけだ♪ なんなら私も脱ごうか♡」 帯の結び目にほそい指が入り込み、僅かに柔道着が緩んだ。 「クッ 馬鹿か…! さっさとかかってこい!」 一瞬、鼻の穴を膨らませてしまう岩田だが、 柔道着を脱がれては柔道家である自分が圧倒的に不利となる。 流石にここは首を横に振るしかなかった。 「ハハ、意外と冷静だな―― では、ゆくぞ」 『男女対抗柔道勝負 三戦目』 女チーム「巴(ともえ)」 対 男チーム「岩田」 最終戦が始まった。 ――が、両者は組み合わず、 じりじりと円を描きながらさぐり合っている。 「先に言っておこうか」 「あ?」 「後ろに控えている女たちを見れば分かると思うが… みんな色々とストレスが溜まっていてな、約束はちゃんと守ってくれると思うぞ♡」 「約束だと?」 「この試合の〝賞品〟の事だ♡ お前が勝った瞬間、女たちは最後の衣服を脱ぎ捨てて肢体を晒し、 それを受けた男たちも獣へと豹変し、この道場内は濃艶な肉林と化すだろう♡」 「!!」 全裸の美女軍団の前にタガが外れた若い男たち―― 瑞々しい肉体同士が絡み合う色狂いの宴―― その淫靡な光景が脳内に過ぎる、その中に嬉々として混ざり込む自分も… 「あ、あまり男を舐めるんじゃねーぞ」 せめてもの矜持(プライド)を見せるが、この声に覇気は無い。 心身を磨く道である〝柔道〟に長年打ち込んできた武道家でも、 多くの部員を束ねる部長だろうと、ひとりの男なのだ。 男である以上、性的な欲求は物理的に溜まっていく。 溜まったものは定期的に出さねばならない。 出来るものなら極上の女体に溺れて… そんな男の胸中を知ってか、巴はあえて「あぁ、そうかい」 と、素っ気なく返し、初めて岩田の手に触れた。 「!」 触れたと言っても軽く交差しただけだが、 それを皮切りに2人の攻防が始まった。 巴は女性の中では長身の部類、岩田との身長差は頭半分程度、 しかし、性別の差から来る〝肉体の厚み〟がまるで違う。 巴の肉体を〝引き締まっている〟と表すのなら、 岩田の体は〝岩のような筋肉が搭載された〟と形容できる。 筋肉量の差はは明白。 なのに―― 「コイツッ!」 「意外そうな顔だな、クク…♪ ぬくぬくと温室内で鍛えているお前らと違って こっちは常に大男とばかり戦ってきたのだ、 力任せの技術などに今さら後れを取るものか」 その体格差をものともせず、互角以上にわたり合っているのだ。 南や辻といったクセの強いメンバーを従えているだけあって、 この巴は〝女の武器〟〝男の弱点〟を抜きにしても強かった。 「グッ 面白れぇ、それでこそ倒しがいがあるってもんだ!」 当然ながら岩田も並の柔道家ではない。 実力が拮抗しているせいで両者とも攻め手に欠き、 2人に汗がじんわりと滲み始めたころ―― 「…私は正直、お前ら〝男〟が妬ましい」 巴が妙な事を言い出した。 「何言ってやがる?」 「筋肉の付きやすい肉体を持つ男と言う生物に嫉妬したことは一度や二度ではない、 岩田とやら、お前は自分たち男が何故女より筋肉が多いか考えた事があるか?」 両者が適度に距離を取りつつ言葉を交わす。 「はぁ? 知らねぇよそんなの」 嘘は言っていない。 男が女より筋肉質な事など子供でも知っている世の常識なのだ。 それ故に、その理由まで知ろうとはしなかった。 「無知め… ならば教えてやろう―― 〝そこ〟だ」 と言って指差されたのは、まさかの〝股間〟。 「えっ!? そこって…チンコが! 何かの冗談だと聞き返す岩田だが、巴の表情は真剣そのもの。 「馬鹿め、竿ではなく玉の方だ、 お前ら男に垂れ下がる玉が造っているのは何も精液だけではない、 筋肉の発達を促す〝ある成分〟もその玉で造られているのだ」 その成分とはテストステロンと呼ばれるものだが、 どうせこの男は知っていないだろうと省略した。 「マジかよ…」 (そういや昔、トレーニングの後はオナニーすんなってコーチが言ってたっけ、 あれも何か関係してたのかもな…) 岩田の推測している通り、射精して睾丸に負荷が掛かると テストステロンの分泌量も減ってしまう。 そのため、一流の男アスリートの中には 射精のスケジュールまで徹底している選手もいるらしい。 オナ禁合宿と聞けばネタ的に聞こえるかもしれないが、 ちゃんと効果のある禁止事項なのだ。 「だから私は、武術家として… その玉が憎い、 男の強さの根源たるその〝ふたつの玉〟が… 南でなくても潰したくなってくる…」 憎悪に満ちた声色で岩田を睨む。 「ひぃ!?」 嫌でも思い出す一回戦の悲劇。 思わず悲鳴を上げて退いてしまうのも無理はなかった。 「どうした? 何を逃げている」 「こ、この…」 巴が一歩詰め寄れば、岩田が一歩後ろへと退く。 逃げ腰となった岩田のせいで無駄に時間が流れていくが、 それこそが狙いでだった。 「――お!」 〝何か〟を確認した巴がフッと表情を変えた。 「フフ… 怖がらせてスマンかったな♪ だが私にはお前の睾丸を潰す気など無いから安心しろ あれは演技だ♪」 「な、にぃ?」 長話をしていたのも、怨み顔で恐怖を与えたのも、 全ては〝遅効性の毒〟を効かせるための時間稼ぎ。 「クク…♪ 理由を知りたいか? ならばもう一度自分を股間を見るんだな♪」 岩田が再び視線を自分の股間へと降ろす。 と、同時に笑い声が巻き起こった。 「やだー 勃起してるー♪」 「ふふ… すっごいビンビン♡」 「寝技の最中ならともかく、組み合ってすらいないのに勃起とか…♪」 「闘志があるのはいいけどソッチまで〝戦闘態勢〟にするなんて…ド変態♡」 降りかかる嘲笑の中で明確に張り詰める岩田のテント。 男の性的興奮ほど分かりやすい現象もない。 海綿体の充血による陰茎の膨張は岩田の興奮具合を滑稽なほど物語っていた。 「なッ なんでッ!?」 しかし、その本人に勃起する心当たりはなかった。 柔道着を脱いだ控えの女たちに見惚れていた訳ではない―― 試合に集中し、目の前の巴ひとりを注視していた―― その巴とは普通の攻防しかしていないというのに―― 何故? 「お前…ッ!」 動転する岩田が勃起する男根から巴へと視線を移す。 この女たちは怪しげな武術の後継者。 ならば、この不自然な勃起にも何かトリックがある筈。 「ん? どうした♪」 わざとらしく小首をかしげる巴が一歩詰め寄る。 その瞬間… 岩田の鼻腔に微かに甘い香りが届き、直後 「う゛ッ!」 ビクンッ! と、男根が脈動した。 「ぐ… クソッ! わ、分かったぞ… お前、変な薬…いや、香水を使っているな… 武道家のクセに道具に頼りやがって…この、卑怯者め!」 岩田の推測は半分ほど当たっている。 だが巴は道具に頼っている訳ではなかった。 「そう思われるのも心外だから教えておいてやろう、 お前のソレが反応したのは… 私の〝匂い〟にだ♡」 「匂い、だと?」 「少々恥ずかしいが… ま、〝男を欲情させる香りを放つ特異体質〟とでも思ってくれればいい」 犬が匂いのみで人を嗅ぎ分けられるように、体臭と言うのは個人ごとに違う。 そして、昔から〝セックス時に女性の放つ香りは最高の興奮香料〟とも言われている。 男を惹きつけるフェロモンに特化した女性というのは大昔から存在し、 ソレを利用して男性社会を生きる手段も磨かれてきた。 練り上げられた技術は師から弟子へ、親から子へ受け継がれ、 やがては武術と遜色のない領域まで育ち、現在に至るまで綿々と続いてきた。 その技術、体質を途絶えさせぬように… 「桃香流(とうかりゅう)、それが私の背負っている流派だ、覚えておけ」 滲んだ汗が蒸発し、男を惑わす香りとなって周囲に広がる。 時間はかかるが、こうなってしまえば彼女に勝てる男はいない。 精神を鍛え抜いた武術家だろうと、煩悩を捨てた坊主だろうと、 男性器が付いている限り逃れることは出来ない。 (ぬぅ…! 勃起チンポが柔道着に絡まって動きづれぇ…! だけど、これで相手の狙いは分かった、 匂いで男を勃起させるのが奴の武術なら、とりあえず安心した、 少なくとも玉を潰される心配はないだろう) 一回戦のように〝睾丸破壊に特化した武術〟でないと知れた事は大きい。 大事な精液袋の安全性が有ると無いとでは、 男に掛かる精神的負荷は段違い。 金的禁止のルールが追加されてからも、 この女たちは信用ならん、と安心はしていなかった。 その不安要素が少し払拭できたため、 岩田が大胆に大股で踏み込み、巴の左前えりへと手を伸ばした。 「いくぜッ!」 「受けてたとう」 時間を稼ぐ必要が無くなった巴は、男を真正面から受け止める。 ここでようやく両者が組み合う形となった。 今なら勃起による機動力低下も大したハンデにならない。 (この女は確かに強い、だが純粋な柔道では俺の方が上だッ!) その気概で〝払い腰〟を仕掛け、巴を崩しに入った。 瞬間―― 「ふ、おぉ…?」 堪えられた――! この体重差で――? 違う、俺の下半身の力が抜けたのだ―― 「この距離で私に勝てる男はいないぞ♡」 技の途中で停止したため、すぐ耳元にある巴の口から吐息がかかる。 「ッッ!!」 腕を掴んだまま、すぐに身を反転させて離れるが… 「もう遅い♪」 「そ、そんな、馬鹿な…!」 桃香流は巴で十六代目。 代々重ねて磨かれてきたのは技術だけではない。 その特異体質も代を追うごとに強化されてきたのだ。 巴の体質は〝男を欲情させる香りを放つ〟などという可愛いものではなく… 「さて、あと何秒持つかな…♪」 濃密な芳香が催淫術の如く男の脳へと染み込み、 体中が脱力する反面、男根のみが力強く肥大化し、 先端からはぴゅるぴゅると精液と見紛うほどの先走り汁が溢れ続ける。 「う…あぁ…」 厚い生地で作られた柔道着ですらその粘液を隠しきれず、 とうとう岩田のテントには大きなシミが… 「うわ、見てよアレ」 「〝白旗〟のてっぺんが濡れてるー♪」 「もう射精しちゃったのかしら?」 「まだじゃない? だってほら、巴さんって最後は〝直接イジめる〟でしょ♪」 女たちが色めき立つ。 男たちは敗北を悟ったのか声ひとつ上げようともしないが、 よく見れば、まだほとんどの者が勃起したままであった。 (く、そぉ… みんな、すまない… もう気持ち良すぎで、何がなんだか…) 岩田の腕もまだ巴を掴んだままだが、力がほとんど入っていない。 表情は弛緩し、蕩(とろ)ける目は焦点が合っておらず、 フラつく両足の間では男根のみが〝元気〟を見せている。 もはや負ける前から負けたかのような醜態。 「少しは骨のある奴かと思ったが… 所詮は男、こんなものか… ま、〝こっちのほう〟は骨があるかのような逞しさだが…♡」 勃起ペニスを見下しながら冷笑を浮かべた巴が―― 〝仕上げ〟に掛かった。 「まずは… 〝私個人の欲求〟を満たさせてもらうぞ♪」 巴が〝最初に〟放った技は「はね腰」 相手を前屈みの状態に崩してから、 右足を相手の両足の間へと差し込み、 そのまま下腹部へと腰を押し当てて投げるという、 技名通り腰ではね上げるような投げ技である。 岩田は崩すまでもなくフル勃起したまま前屈みになっている。 体重差があっても巴にとっては赤子の手をひねるようなもの。だったが… 「――うっ!?」 ピタリと技の動作を途中で止めたのだ。 どこで止めたかと言えば、岩田の両足の間へと右足を差し込み、 腰を下腹部へと押し当てた直後。 「フフ…♪」 巴の体は半回転している、 つまり腰とはいっても押し当たっている部分は〝お尻〟に近い。 「あ、う…」 そんな部分がフル勃起状態の男根にすりすり当たっているのだ。 加えてこの超密着状態、 芳醇な淫香が再び岩田の鼻腔を犯し、 既に溶けている理性が跡形もなく蒸発してゆく… 虚ろな目を前に向ければ巴の美しいうなじが映り、 肩越しに見える彼女の目と口は明らかに笑っている。 そして…こう囁(ささや)いた。 気がした… 「果てるがいい♡」 すりぃ……♡ っと肉厚の臀部がゆっくりと波打つように… 「の、おおぉぉ…♡」 破裂寸前の〝男〟を撫で上げた。 「あ、あぁ… もう… あ、 あっぁぁッッ♡」 びゅぴゅるるるるるるるッッッ……!! 女達が〝白旗〟と嗤ったテントの中で、もう〝もうひとつの白旗〟が噴き上がる。 「はぁぁっぁッ…♡」 どぴゅるるるっるるううう…!! 牡器官の先端から噴き上がるソレはすぐに衣服へとぶち当たり、 元々岩田の股間に出来ていたシミの中心に白い粘液が追加される。 「フ、ウフフフ……♡ いかんな、私も南に偉そうなことは言えないようだ…」 美冷な表情を保っていた巴の顔が、 〝睾丸を潰した時の南〟のように妖しく歪んだ。 「香りを軸とする武術… それを受け継ぐ一族としての血か… どうも私は〝この香り〟に弱い…いや、酔ってしまう♡」 すりすりぃ…♡ 巴の腰が跳ねると岩田の男根も悦びで跳ね上がり、粘液が漏れる。 「うあぁ♡」 びゅるるっ… 〝技有り〟にすらならない責めだが、男としては一本負け以上の敗北である。 「男が衆目の前で子種を漏らす時の情けない焦り顔… 放精と共に漏れる滑稽なうめき声… そして… この香り♡ お前ら男が陰嚢内で日々煮詰めているこの生臭い香りが… あぁ…♡」 巴が「もっと絞り出せ」と、言わんばかりに臀部を押し付けてくるが、 ベトベトになったパンツの中に〝発射音〟は響かなかった。 「――フッ もう打ち止めか、 まぁ… 私もつい… 悦に浸りすぎてしまったようだ」 「はね腰」の体勢から元の組み合う形に戻った時、 巴の表情も沈着なものへと戻っていた。 「あーあ、イっちゃったみたいね♪」 「うん♪ テントの先っちょから白いの出てるし♡」 「巴さんの腰が当たった時にすっごいだらしない顔してたわね♪」 「ホント、何度見てもイク時の男の顔って…フフ、カッコ悪い♡」 精液の染み出す柔道着を見た女たちが大笑いする。 彼女らの口ぶりからするに頻繁に起こっている事のようで、 おそらく、これまで襲ってきた男たちも岩田と同じ目にあったのだろう。 「部長が…射精…!?」 「くそっ! あれじゃ体力が……」 「けどあんなに出しちまうなんて…あの尻コキ、よっぽど気持ち良かったんだろうな」 「あ、あぁ… アレなら〝俺のにも〟やって欲しいぜ」 男たちも絶望しているのかと思えばそうでもなく、 巴の引き締まったお尻の感触を妄想して鼻の下と股の間を伸ばしていた。 そんな彼らが注目する試合場では、 「岩田とやら、お前のおかげでまたひとつ… 我が流派は意味を得る事が出来た、感謝する」 巴が〝次の〟技を―― 止めを刺そうとしていた。 「では…さらばッ」 表情を凛と引き締め、彼女が放った技は「巴投げ」 柔道に詳しくない者でもゲームなどでよく見る投げ技である。 その内容とは、 相手を掴み、片足を相手の足の間へと滑り込ませてから もう片方の足の裏を下腹部へと押しあて、 そのまま相手を巻き込むように後ろに倒れながら投げる技。 なのだが、あの巴が普通に投げて終わらせるはずがなかった。 「せぃッ!」 岩田を掴んでいる巴は片足を相手の足の間に差し込まず、 なんと、そのまま岩田の下腹部へと足を振り上げたのだ。 それも思いっきり。 しかし、金的目掛けて蹴りを放ったわけではない。 あくまでこれは「巴投げ」 相手の下腹部に足を押し当て、後ろへ投げようとしているに過ぎない。 だが、岩田の下腹部と巴の足を結ぶ直線の上には〝障害物〟がある。 そう、射精してなお勃ちっぱなしの男根だ。 最短距離を鋭く走る巴の足が〝ソレ〟に当たるのは必然。 その結果―― ………ポキッ! 「ッッッ!!??」 岩田の股間で張り詰めていたテントの〝支柱〟が… 折れた。 「〇✕▼◎△ッッ!!」 陰茎折症、またの名を陰茎骨折。 骨の無いオチンチンがどうやって骨折するのか、 幼い子供に聞いたら頭を悩ませるだろう。 それでも一定年齢以上になれば自然と気付く。 オチンチンは…ペニスは〝固くなる時〟があるのだと。 そして柔軟性を失ったペニスは骨より容易く折れてしまう。 変わった例を挙げると、朝勃ちを子供に踏まれて折れた事例もあるとか。 ならば女の蹴りで簡単に折れてもおかしくはない。 性的に興奮して〝固くしている〟男の方が悪いのだ。 「――クス♪」 巴は折れたペニスごと岩田の下腹部を足裏で押し、 悶絶する男を軽々と投げ捨てた。 「――うがぁッ!」 ドダンッ と、背中から畳に落ちる岩田。 文句なしの一本、勝敗は決した。 「これで、こちらの勝ちだ♪ 残念だったな、もし勝てたらこの女たちを好きに出来たのに…♡」 巴が言うと、後ろの女たちも本当は〝ストレス解消〟したかったのか、 惜しむような声を上げながら胸やお尻で性的に挑発してきた。 その一方で、敗れ去った岩田は未だに起き上がる事すらできていない。 「うッ… ぐあぁぁッ… チ、チンポが… 折れ…」 苦悶しながら股間を押さえ、滝のような汗を流している。 一回戦の大林は玉を… そして今度は部長の岩田が牡の肉刀をへし折られた。 これには控えの男たちも憤怒し、怒号が飛んでくる。 「てめッ ふざけんなッ!」 「玉が禁止なら竿をへし折るってのかッ 反則だ!」 「そうだ、一回戦と同じく反則負けにしろ!」 「それなら二勝一敗で俺たちの勝ちだ!」 彼らの意見が通り、南に続き巴まで〝反則負け〟となれば確かに男たちの勝利となる。 そうなれば巴を含む後ろの女たちとヤリまくれるわけで、 岩田よりも自分たちの欲望のために口やかましく文句を飛ばしていた。 しかし、彼らの意見が通る事はなかった。 「うるさいぞ、このくされチ〇ポども」 巴が声色をよりいっそう冷たくして言い放つ。 「その精液の詰まっているような頭でよく考えろ、 今の私の〝投げる動作〟の中のどこに反則があるのだ」 「え? どこって…」 「結果として振り上げた足が勃起した男性器へと当たり、 運悪く折れてしまったわけだが… その原因を辿れば悪いのは〝膨らませていた〟男の方だろ?」 「な、何だと!?」 「これが女同士だったら〝同じ動作〟で投げた場合、反則となるのか? 〝邪魔なもの〟に当たるのか? 激痛で動けなくなってしまうのか? そもそも、〝男のソレ〟は本来折れるようなものではない筈だ、 戦闘中に自分から〝折れやすく〟しておいて何が反則だ」 「う、ぐ…」 完全に言葉が詰まる男たち。 巴は次に岩田へと視線を移し、言葉を続ける。 「感謝はするが、手加減をするとは言ってないぞ♪ それにこれは武術家同士の決闘だ、文句はないだろ♪」 「く… て、てめぇ…」 見降ろす巴を睨みつける岩田だったが、 股間から両手を離せず、プルプルと怯えているかのように振るえている。 「ク、ハハ…♪ 私には無縁の痛みだが… ここまで効果的だと興味深いな♪ まぁ…玉と違って〝そっちの方〟は手術で治るらしいから安心しろ、 そのうち、また〝白旗〟を上げることが出来るだろうさ♡」 巴が手を振ると、他の女たちが一斉に退散していく。 まるでもうここに用はない、と言わんばかりに… 「ま、待ちやがれ!」 「逃がすか!」 出口付近の柔道部員2名が去っていく女たちの前に立ち塞がったが、 「邪魔だ」 「ゴメンねー♪」 ガッ! グチュッ! 「はぅ!」 「ほぐぅッ?!」 まさに瞬殺。 全員が武術流派の後継者というのは本当のようで、 女の1人が鋭い突きで腹部を殴り。 もう一人の女が的確な蹴りで陰嚢を貫いた。 2人の男はあっという間に倒れ込み、 特に、金的を打たれた方は白目をむいている。 「フゥ… もうお前らに興味はないのだが、 立ち塞がるのなら相手をしてやろう、 だが、それはもう柔道ではないぞ♪」 リーダーの巴が殺意を帯びた冷たい視線を男たちへと向けてくる。 しかもその後ろでは… 「〝男〟を廃業してもいいってんならかかっておいで~♪」 「ぐちゅ♡ って蹴ってアゲル♡」 「ぷっちゅん♡ って潰れちゃうかも♪」 「私のトコにくれば気持ち良くしてあげるよ♡ その後〝へし折る〟けどね♪」 目を光らせた女たちが獲物を前にしたように舌なめずりしている。 「うぅぅ…!」 「ひ、ひぃ!」 本能に恐怖を受けた男たちが一人残らず腰を引き、 嘲笑いながら去っていく女を前に一歩も動く子が出来なかった。 こうして、またひとつの柔道部が彼女らの糧となっていった… おわり