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「小説」怪人メビル 1話

~第一章 メビル登場~   ここは悪の組織第7支部――  人気のない山奥に佇むこの悪の病巣で今、異変が起きていた。 「ちょっと待ってください支部長! 納得できませんッ!」 「ほう・・ 私の判断が間違っていると?」 「あ、いえ 決してそのような事は・・・しかし・・」  ここのトップである支部長と数人の幹部達の集う大広間がザワついている・・  原因となったのは支部長のあるひと言・・ 「本部から派遣された女怪人に幹部の席を与え、当面の間は作戦の要とする」とのこと  支部長は絶対的な存在であったがこれには従順な幹部達もさずがに驚き、会議が難航していたのだ。 「ギャーギャーとうるさい男達ですねぇ・・  立て続けにシチレンジャーに遅れをとっているクセにプライドだけはいっちょ前ですかぁ♪」 「な、なんだとッ!?」 「本部からわざわざ私が来た理由をもっと考えてくださいよ♪  まぁ、私がいればとりあえず男共は骨ヌキにできると思いますけど・・・ね 支部長」 「・・・・」  ナニかを妖しくシゴく動作をとりながら軽率な態度を取る女怪人。  だが支部長は特に咎める様子もない。 「なッ!? キサマッ 支部長に対してなんという無礼なッ!」 「よい・・ それに言い争いはもう止めろ、この作戦を変えるつもりはない」 「うぐ・・」 「ほらほら~♪ こう言って下さってるんだし♪ 上官命令は絶対でしょ~」 「くそ・・」 「・・だが、それはお前に十分な力が有る事が前提だ」  支部長が女怪人をギロリと睨んだ。 「ッ!  ・・へぇ そうきますか」 「この場に居る者相手に実力を示してみろ・・  もし私が不足を感じた場合、本部へ送り返すだけだ」  支部長と共に幹部達からも冷たい視線が浴びせられるが女怪人の表情に変化はない。  四面楚歌ともいえる状況の中さえ、涼しげな顔は微動だにしなかったのだ・・ 「まぁ・・最もな疑問ですね、  それと私を呼ぶ時はお前ではなくメビルとお呼び下さい」 「お前が強かったら呼んでやろう・・」 「・・・・・」  周りの幹部からは嘲笑が聞こえてくる・・・  この時、幹部の男達は誰1人としてこんな女に負ける筈が無いと高をくくっていた、だが―― 「いいでしょう・・ここまで言われては温和な私でもいい気はしません、  1人でも2人でも・・ なんなら男達全員まとめてお相手して差し上げましょうか?」 「「「!?」」」  男達へ向けて手をクイクイと色っぽく招き、大胆な挑発を魅せるメビル。 「なッ!?」 「馬鹿かこの女・・」 「ふざけやがって、身の程知らずが」  幹部達の目つきが変り、今にも戦場となりそうな緊張感が場に張り詰めた。 「支部長ッ! 自分にやらせてくださいッ!」  声を上げたのは先程 意見していた幹部の男【ブース】  筋骨隆々の獣人であるブースが鼻息を荒げながら名乗り出たのだ。 「よかろう、他の者は下がっておれ・・ 1対1のほうが実力を測り易いからな」 「「「ハッ!」」」  支部長の1声で幹部達は壁際まで下がり、即席の決闘場が作られる。  その中心ではブースとメビルが対峙していた。 「よいかッ これは殺し合いではないッ 其れを理解したうえで戦うのだッ」 「フフ♪ 私は最初からアナタ程度の相手と殺し合いする気なんてないケドね♪  でもソッチは殺す気満々で来ていいよ♪ じゃないと私がつまらないし♪」 「・・殺しはしない、が、骨の3、4本は覚悟してもらうぞ」    言葉とは裏腹に殺気を滾らせたブースが筋肉を隆起させて構えを取る。 「あら! 肉の太さだけは結構立派ね  アッチの方も太いのかしら・・ それとも・・ クス♡」 「品のない女だ・・ 見た目どおり頭の中は空っぽらしいな」    からかうように誘惑する姿勢を崩さないメビルに苛立ちを募らせてゆくブース。  しかし彼は気付いていない・・  無意識のうちに豊満に実った双乳に視線が吸い寄せられていることに・・ 「フフ♪」       ぷるん♡  これは術などではなく男に起こる自然な反応・・・  怪人とはいえ男性器をぶら下げている以上、雄には違いないのだ。  この場にいる女はメビル以外に支部長の秘書である女怪人が1人―― 「・・・・」 (あのメビルとかいう女・・   あんなに胸を弾ませてなんてふしだらな・・ くっ、羨ましい・・)  その秘書怪人以外の男達はブースと同様に艶めかしく弾む爆乳を  目で追ってしまっていた・・支部長も含めて 「では・・ 始めろ」 「ウオオォッ!!」 「!?」  支部長の合図と同時にブースが雄叫び、筋肉が肥大化してゆく。 「へぇ・・」  こと肉弾戦においては第7支部でもトップクラスであるブース、    その威圧感には、メビルも僅かながら警戒せざるえない。  しかし2人の体格差は更に広がり、まさにゴリラと美女といえるほど場違いな光景であった。  幹部達もこれから一方的に嬲られるメビルの姿を想像し嗤っている・・・ 「フンッ 今、土下座して謝るのなら打撲程度で済ませてなってもいいぞ?」 「ハンッ 全身勃起したくらいでいい気になってるんじゃないわよこの変態♪  男なら魅せ付けるだけじゃなくて実力で女を屈服させてみなさい」 「・・馬鹿女がッ」  自慢の肉体を侮辱された怒る獣がメビルへと殴りかかった。  支部長の忠告もあり、殺さぬため鋭利な爪を突き立てることはなかったが、  それでも当れば骨が軽くへし折れる猛撃がメビルへと襲い掛かる。  対するメビルは逃げることなく、こう唱えた。 「テンプーション【黒】♡」          ブォンッ!! 「ッ!!?」  ブースの拳が虚しく空を切った。 「なッ!?」 「クス♡」  ブースと幹部達が驚く。  それもそのはず、メビルは一歩も動いていないのだ。  何が何やら分からぬままブースは次なる拳を振るうのだが――         ブォッ!! 「ぐッ また・・・!?」 「アハハ♪ 何してんの♪  いくらビンビンに大っきくなったって使い物にならなきゃ意味ないわねぇ♪」 「ぬぅ・・ッ!?」  メビルはまたしても動いていない・・ それなのに当たらない。  不可解な現象に幹部達もザワつき始める。 「く、くっそぉッ!!」  至近距離で腕をブンブン振り回すも、わざとではないかと言う位に当たらない。  離れて見ていると遊んでいるように見えるほど滑稽な光景であった。 「アッハハハッ♪    こんな脳筋バカが幹部なんて私が派遣された理由が分かったわ ほぉら♪」         シュッ!! 「ぬぉッ!!?」  メビルのしなやかな足が跳ね上がり、ブースの股座へと―― 「う・・くッ・・」  当たる直前にピタリと止まる。 「ハイ チェックメイト♪」 「す、寸止めだと・・・ば、馬鹿にしやがって・・」  金的を寸止めされるという屈辱。  辛うじて強がって見せるもブースは動けずにいた。  鋼の肉体を誇る獣人ブースとて筋肉を纏っていない睾丸を撃たれれば只では済まない、  仮にこれが寸止めでなかったとしたら今頃のた打ち回っていただろう。    幹部の男達も思わず腰を僅かに引いてしまっていた。        スッ・・ 「!?」  だがメビルの足は股間に触れることなく引き戻されてゆく。 「このままアナタのタマを蹴り上げて決着・・ じゃ、誰も認めてくれないでしょ  ふぅ・・  相手が弱いと実力を見せるのも一苦労ねぇ」 「ッ!!? こ、このアマッ!」 「あ! ちなみに今のタマ蹴り前の技なんだけどねぇ・・  〝私の身体に僅かでも劣情を抱いた男の攻撃を空振らせる〟って技なのよ」 「ッ!!」 「フフ♡  たとえばぁ・・ このおっきなオッパイとかにぃ・・」         ぷるん♡  メビルが淫らに乳房を揺らすと男達の視線も等しく揺れた。 「少しでもエッチな欲望を持っちゃったらもうアウト、  こんな魅力的な身体は壊せませ~ん、ってなっちゃう技なの♪  解かったかな~♪ エッチな獣人さん♡」 「くッ・・」  言い返したかったが他の幹部の前で醜態を晒してしまっただけにブースは反論できなかった。 「それじゃお次は・・ テンプーション【赤】♡」 「!!?」  メビルを中心に鱗粉のような何かが周囲へと広がっていく・・  他の幹部、支部長までもが得体の知れない技に警戒するが、  部屋中に散布された無数の粒は避けようも無く、ブース共々体中に附着させてしまう。  対戦相手以外をも巻き込む広範囲の技・・   これにはさすがの支部長もメビルを問いただした。 「おいお前、何をした?」 「あ! 申し訳ありません、 しかし決して危害を加える技ではありません  それに、支部長ほどの御方にはおそらく効果は無いかと」 「フン、 もし他の者も巻き込むような技だった場合は・・ 分かっているな?」 「はい・・ 肝に銘じます」  支部長にペコリと頭を下げ、再びブースへ目を向けるメビル。 「う゛・・ぐ・・」  そこには前屈気味で苦悶するブースの姿があった。  メビルの隙を突いて殴りかかる事もできただろうが、動く事もせずただ唸るのみである。 「あら♪ 待っててくれるなんて優しいじゃない♪」 「キ、キサマ・・・」 「アハッ♪」  メビルが妖艶に肉体を捻らせ余裕を見せ付けてくる。  それでもブースは動かない・・どころか、  ますます腰を引きメビルに対して頭を垂らしてしまう。 「フフ・・ お・チ・ン・ポ♡  勃っちゃったんでしょ♪」 「ッッ!!?」 「バレないとでも思ったの? 不自然に前屈みになる男なんて見飽きてるのよコッチは♪  ムラムラしてオチンチンがムクムクしちゃいました~、って言ってるようなモノなんだから  そんなんで誤魔化しきれると思ってるの? ホント男って浅はかねぇ・・アハハ♪」 「ぐぅッッ~~」  メビルの言葉通りブースは勃起してしまっていた。  ソレを隠すため、一時しのぎにしかならないと思っていても  体をくの字に折り曲げざる得なかったのだ。   だがその原因はメビルの放った技にあった。 「でもぉ おっきくなっちゃったってことは出したくなっちゃったってことですよねぇ♡」     ゆさ・・♡      ゆさっ・・♡ 「や、やめろ・・うぅ・・胸を揺らすな・・」  「真っ赤になっちゃってカワイイ♡ もしかして童貞さんだったのかしら?」 「なッ!? ちがッ!?」  メビルはあえて説明しなかったが先程発動させた技「テンプーション【赤】」には  男のみを欲情させる効果があったのだ。  放出された鱗粉に当たらなければ効果は無く、  一定量以上附着させなければ半勃ち程度にしかならないという珍妙な技。  だが、今回のような室内戦ではかなり効果的でもあった。 「アハッ♪ 腰引いても隠し切れないくらいおっきなテント出来ちゃってるんですけど~♪  大丈夫? 擦ってあげましょうか♪」 「だ、だまれッ・・うぅ・・」  しかもブースのように至近距離で大量に浴びた男は強制フル勃起となってしまうという・・  男にとってはなんともタチの悪い技である。  だがこれは欲情する対象があって初めて効果が現れる技でもあるため  極上の女体を持つメビルだからこそ強力な媚技と化していた。  その証拠に周りで高みの見物を決めていた幹部達も  艶めかしく揺れ弾むメビルの肉体に当てられ、鱗粉が少量附着しただけで  劣情が燃え上がり勃起してしまっている・・    メビルを馬鹿にしていた幹部達は今やすっかり大人しくなり、  壁際には前屈みとなった滑稽な男達が並んでいた。  そんな中、秘書怪人は恥ずかしさのあまり手で顔を覆いながらも  指の間からはしっかりブースの勃起したモノへと熱い眼差しを向けていた。 (うわぁ・・ブース様ったらあんなに膨らませて・・ いやらしい・・  他の幹部様たちも前屈みになってるってことは・・ 勃っちゃったって事よね・・  もう・・あんな女にちょっとオッパイ揺らされただけでまったく・・ 男の人っていうのは・・  まさか支部長も勃起してないよね? 座られているからよく分からないけど・・まさかね) つづく


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