ここではお久しぶりです、はんげしょうです。
Twitterにて2週間にわたって連載していた「幼馴染の汚点」が完結したため、その記念記事としてこの記事を書きます。
まだ見ていない方はpixivでも公開しているのでそちらでどうぞ。
https://www.pixiv.net/artworks/90180203
twitterはこちら。
twitter post: 1393964665521152000
このツイートをしたとき、当初は12Pか16Pくらいで収まるだろうなぁと思ってました。
というか、そもそもこれを書き始めた時は4Pちょっとオーバーするくらいかなぁ(6,8Pくらい)かとも思ってまして、そんな長く描く気などさらさらなかったわけです。
自分用にアイデアを書き溜めておくdiscordサーバーがあるのですが、5/6時点ですでに考えてたんですよね。ゴールデンウィークが終わったあたりです。
ちょっと王道な入れ替わりモノで、男が女子の水泳の授業中に女子と入れ替わってスク水を堪能するというちょっとエッチな漫画を4Pくらいで出す予定でした。
アイデアを考えはしたもののその時は形にしませんでした。
それからしばらくして。
飯作りながら「回復術師のやり直し」ってアニメ見てたんですよ。
復讐系ってやっぱ面白いですよね、主人公が最高に僕好みでやりたいことをやっている感じですごくよかったです。
それで、復讐系と「任意のタイミングで入れ替わる能力」を足した作品でも作るかぁ、となったのが5/16。
それから描き始めて……。
ヒロインを3人も出してしまいました。ここが大きな問題でした。
とりあえず復讐系として主人公がヒロインを恨む展開を作るのが必須。
そこで「いじめ」という形でヒロインを3人用意しました。
正直今思うと、さやかだけでも良かった気もしますが、その当時は「男1人に対して女3人いれば男が劣勢になるだろう」的な感じで3人にしました。
男1と女1じゃ、男の方が力は強いですし、あんまいじめられてるイメージもつきにくいと思ったからです。
この3人……実はすぐ終わるだろう的なノリで適当にキャラデザしたんですよね。
一応3人見分けやすいように髪型は意識して変えましたけど、僕のいつものラフ漫画の使い捨てキャラのノリで描いてました。(キャラを好きになってくれた方がいたら申し訳ない)
……今ではちょっと愛着沸いてますけどね。一発屋だけど。
それから、
過去の回想としてこのコマを描いたわけですよ。
4人の人柄がわかるようなことを狙って書きました。この時から各幼馴染キャラは、
さやか……横暴、男勝り、負けん気が強い
ほのか……いじめるのはそんな好きじゃないけど2人に合わせてやってる。
みちる……他二人がハヤトに対してスキンシップ多めなのに対し複雑に感じてる(ハヤトが好きだった)
くらいに決めてました。
みちるに関してはハヤトが好きだからいじめてるって設定は既にこの時からありましたね。
ちなみにこの当時のハヤトの設定は。
3人の命などどうでもいいと思ってるクズ野郎でした。
……ちょっと途中で性格変わったな、と思ってる方は正解です。
出来るだけ違和感ないように文字でカバーしましたが、クズ野郎がさやかを助けるはずがない。まぁそれは後で語りましょうか。
それから、さやかの彼氏とさやかを別れさせようとするシーン。
容赦ないクズっぷりを披露するハヤト。
ちょっとした幼馴染に対する独占欲も垣間見えますね。
本当はみちるの方がビッチって感じを匂わせてたんですけど、さやかの方がそうでした。
何故みちるにしなかったからって?それは作者が3人の中でもみちるがお気に入りでメインヒロインだから。
まぁ僕の作品のいつものノリでテンポよく3人の幼馴染の身体を乗り移っていく描写を序盤のうちは多めだったと思います。
書いてた目的が「シコい作品」を作るためだからです。
3人の幼馴染女子の身体を凌辱してプール展開まで持ってってエロいことして、「あー満足した、そのあと3人は身体を凌辱されたのちに死亡」くらいの軽いノリでした。
オチを考えずに3人が呪いで死ぬ設定をつけてました。(しいていうならばハヤトのクズっぷりをアピールするための代償設定だったのです)
この呪いが作者の身に災いとして降りかかろうとは当時思ってもいませんでした。
……それから。
自分が悪いことをしたと思っている唯一の善人「ほのか」がハヤトの所に謝りに来ます。
とりあえず自分だけでも謝って許してもらおうとしますが、結果は犯されて終わり。
ここからほのかはハヤトにとっての道具になります。
復讐系なら一人ずつそういうエピソード描くしかないよな!となったのがこのシーンを描き始めたきっかけです。ヒロイン一人だったらここで終わってた。
クズのハヤトは一応ほのかがいじめに乗り気でないことくらいはわかってはいました。でも、許すわけにはいかない。そこで、コイツを道具として他の二人の復讐へと使うことにします。
まぁ作者側としても、この女の身体を使って二人を騙すシチュとか美味しいと思ったので主人公側の支配下に置いてみた次第です。
(あとで、「うーん」となったので彼女のために追加のストーリーを描くことになったのですが。)
強いものに巻かれる彼女を支配下に置いたハヤトは次にさやかと彼氏が復縁しているところを見かけます。これは邪魔するしかねぇよな。
まだこの時はハヤトはただのクズでしたね。
それから裸の空手部員と戦うことになるとは……。
それからさやかの身体で彼氏を騙そうとするも、即バレ。
何でバレたのか、特に明言はしてないですが(さやかも彼氏も空手部員だからという感じで何か感じるものがあったんでしょうね)。
ちなみに空手部員だという設定は後付けです。なぜ空手にしたかは後程。
この彼氏はさやかとグルでハヤトを陥れようとします。
まぁハヤトはさやかを別れさせたいわけですが、中身がハヤトであることを気にしない彼氏はいかにも強敵チックでしょ。ちょっとBLオチにしようかなとかいう悪い考えも浮かんでました。(さやかの身体を乗っ取って快楽堕ちしたハヤトがさやかとして彼氏と幸せに暮らすとか)
キスを迫られたときハヤトがちょっと照れてるのはその名残というか、展開に困ったときにどっちに転んでもいいように。
それから、作者も悩みました。
さやかを一瞬で判別する最強の彼氏をどう倒すか……。
最初はこの彼氏君は普通にいいやつでラノベ主人公みたいな感じにして仲間サイドに取り込もうという案もあったわけです。(ハルヒで言う古泉枠)
でもまぁ……、せっかくの主人公ハーレムを壊したくない気持ちが勝り、この彼氏を倒すことにしました。倒すためには実はクズという設定をつければ読者も作者もすかっとして気持ちいいだろう的なノリでカラダ目当てだった男にしたわけです。
それに、彼氏がクズという理由でもつけない限り、彼氏にラブラブなさやかをハヤト側に付かせることができないという点も大きいです。(ヒロインをどんどん自分側に付けて復讐を遂げていくスタイルを目指していました)
この辺りまでは普通にいい人だったけど、キスを迫るシーンとかなんとなく書いてたおかげでカラダ目当てという設定を違和感なく後付できました。
でも、恋人ってセックスするもんですよね。カラダ目当てだとしても相手が彼氏ならそこまで嫌なんじゃないかな……ってなるんです。
そこで、作者の中でひらめきが!!
ちょっと前に描いたこれ使えるくね!?
と思ったわけです。いやぁ、まさかこんな感じで役に立つとは思ってもいませんでした。
失恋の時に取り乱したさやかが男の身体に溺れていたシーンです。
なんとなく、エロ目的で描いたシーンが偶然にも伏線になったわけです。
つまり、男として女を犯したい欲求が強いさやかがこの時誕生して、男に侵されることに対してコンプレックスを持ち始めるという完璧なシナリオが生まれたのです。
我ながらすごくうまくいった瞬間でした。
さやか編でうまくいったところはもう一つありまして。
このシーンですよ。
主人公がただのクズでデブってわけじゃない所です。
いじめというのがただの復讐の理由としてだけでなく、主人公の中で糧になっていたという設定を付与できたのがデカい。
それに、ここのセリフ選び、自分でも思うんですが、いい感じに「さやかと付き合いが長いのは自分ですよ」マウントを取れてて笑ってしまう。
いやぁ、後付けでこんなにもうまくいくとは思わなかった。
ハヤトを助けに行かせた理由はさやかを仲間にするためです。こうするしか思いつかなかった。クズで3人の命などどうでもいいと思ってたハヤトを助けに行かせるのはちょっとおかしいな?とは思ったんですが、とりあえず独占欲というか勝手に身体が動いてたとかかな!たぶん。
親子かめはめ波ならぬ入れ替わり正拳突き。
このラストも個人的に熱い!
糸目キャラがここぞというタイミングで目を開くんですが、それよりも入れ替わりを活かした戦い方が最高だと思いました。あんまこういう作品ないんじゃないですかね。(憑依ならありそうですけど)
バトル漫画とかあんま読まないんですけどそれなりに好きで、バトルシーンとか描くの楽しいんですが、そこに入れ替わりを混ぜられてとても満足してます。
それから、さやか編は終了。
さやかは男の身体を借りられるメリットのためにハヤト側に付きます。
(ほのかとは違い、ハヤトではさやかをてなづけられない)
ここで思います。
「あれ?ほのかちょろくね?さやかはこんなに身体を張って手に入れたのに、ほのかは一発犯して終わり?」
なんだかほのかがかわいそうになっていたので、最後にほのかの歪んだ心の闇をテーマにした「ほのか心の闇編」を作ることを決めました。
そのために伏線としてみちる編にほのかがストレスを抱えていく様をちらほら、ちりばめました。このストレスを最後に爆発させて、ほのかの心の闇と戦って終わらせれば大団円、そしてあとは3か月後に死ぬ呪いをどうするかですよ。
3か月後に死ぬ呪いでどういう結末にするか、この時点ですでに決めてました。
各キャラに憧れの人物を持たせて、その人物として一生を過ごすエンドです。
この時点で、さやかが男である主人公になりたいというのは明確に決まっていて、それじゃああとはどう割り振ろうかと考えた結果、それぞれのコンプレックスを考えて。
・ハヤト⇒おっぱいがでかいみちるになりたい。いじめられないから女らしくなりたい
・みちる⇒かわいい顔で、みんなに愛されるほのかみたいになりたい
・ほのか⇒なんでも言えて、自分とは違って強いさやかになりたい
という願望を作中にちりばめてみました。みちるに関してはちょっと薄かったなとは思ってますが。
それで、怒涛のみちる編の前に本来の目的であったスク水回を挟みます。
いつもの単発ラフ漫画を描いてる気持ちに変えれて少し懐かしくなりました。
ここでは美味しいシチュを色々書けたと思います。
すごく好きです。
それからみちる編に入り、ハヤトはみちるに対して自分がされてきたことと同じことをやり返します。
ハヤトがみちるでみちるがハヤト
この文面だけですごいエロいけど僕がやりたかったのはこれです。
ハヤトにはちょっと復讐という建前を持たせて僕がやってもらいたいことをやってもらいました。普通の男子が女子になろうと思ってなるってちょっとおかしくないですか?
なので、自分と同じ目に合わせるという形で現場再現してもらいました。
ハヤトは周りに自分のことをみちると呼ぶように求めます。
呼び方逆転は最高にしこい。
みちるの顔でニッコリするみちる(ハヤト)が最高。
周りからも認めさせてすげぇエロい。
自分の女子としての価値をこういう形で使用されるのやばい!
みちるの顔で悪い顔するのすごいいい。元自分の身体を蔑むの凄い勇気いると思う。
というわけで最高の極みなわけですよ。
僕の中でやってほしいことをとにかくみちる編に詰め込みました。
ここでちょっと過去編を挟みますが、情報補足とみちるの方の感情を描いといたほうがいいかなと思ったので。
あと、鏡見てみちるになりきるみちる(ハヤト)が最高すぎる。
それからハヤトの中にさやかを入れてのみちるとのセックスシーン。
セックスシーンはめんどいので一発でギャグ風に終わらせました。
僕の作品でのエロは二の次だよ。(入れ替わりへの添え付けという認識)
セックスシーンは商業とかなら描かないといけない風潮があるかもですが、僕は完全に趣味でやってるんではしょります。だって入れ替わってやってることに意味があるんですもの。他で入れ替わり要素描けるのなら色々なの描いてた方が見る側も描く側もお得でしょ?
復讐心が薄れている発言をしてしまうさやか(ハヤト)。
みちるがわんわん泣くようなキャラであることを付け足したのは普通にかわいい要素をつけたかったから。(過去編ですでに付け足してるが、健在であることで変わってない感が出てよいと思いました)
犬。
今度番外編とかで、このエロ犬とみちるの入れ替わりとか描けたらいいなと思っての伏線です。(伏線宣言)
それからみちる編が完結しないままそのままほのかの心の闇編へと移っていきます。
ちなみにこの能力にした理由は、
・ちょっと入れ替わりに近いことができるから
・能力を吸い上げて個性をなくすのがちょっとダークでエロいなと思ったから
・ほのかの自分の意見が言えないコンプレックスを克服できる都合のいい能力だから。
とかその辺が理由です。
発想元としては「ケロロ軍曹の映画5作目」。イースター島の奴です。
ちょっとだけその話をすると、アクアクと呼ばれる島の悪霊がケロロ小隊のメンバーを次々に食っていき、その個性を奪って自分の能力にするというものです。もちろん容姿も変わります。
それを女の子でやればエロいに決まってんだよなぁ。
ODチックな良さも出せたと思います。
で、幼馴染メンバーの個性を次々に吸収していく暴走気味なほのか。
ほのからしくないほのかを止めるため主人公がまた一肌脱ぐんですが、まぁ今回はさやか編と比べたら物足りなかったかもしれませんね。ただ口論で説き伏せてるだけだし。
ほのかに殴らせればよかった。
エヴァで言う人類補完計画みたいなことをしようとしてるほのかに、それは洗脳だと説き伏せるハヤト。なんだかよくわかんないまま納得してくれたようです。ほのかが優しくて良かったね!
その後、話し合いをします。
ここでいったん幼馴染の絆が元に戻りつつあることを確認できるようにしたかったのです。
みちるもなんか流れでこっち側にいますし。(一応ハヤトのおかげで元に戻れたという理由はありますが)
そこで、最後に残された3ヶ月で死ぬ呪い。
これが鬼門でした。色々考えました。ラストの展開は朧気に決めてはいたんですが、具体的にどうすればいいかわかりませんでした。
復讐神は一応神ですから、どうとでもできるわけで。
神と敵対させるのはよくなかった。
そこで強硬手段です。
魂を抜いて地獄送りにする過程でもう無理やり入れ替わりの能力で4人を入れ替えた状態で蘇生する手段を取りました。とくに根拠もないまま突然すぎる能力行使。それに、4人同時に入れ替わりって今までになかったですし。(今まではハヤトの魂だけが入れ替えられたのですが、まぁ今回は全員幽霊ということで例外が発生したんでしょう)
それと復讐神をちょっとアホにする必要が出てきました。
神なので、力を行使すればなんとでもなるのを避けたかった。
それからあこがれを持ってる人へと転生。
目の前に本人がいる前で指差すのがなんとも良い。
ここちょっとエモい。ほんとはセリフ入れようかなと思ったんですが、ないほうが映えるかなとも思ったんで。
テーマとして、自分が持っていない物への憧れとかそういうのを強めに出した作品だと思います。ほぼ後付けで成り立った作品ですが。
自分が再三言っている、「相手への感情があるからこそ入れ替わりはおいしい」という要素が存分に発揮できていたかと思います。
憎しみでも羨望でもいい、プラスでもマイナスでも感情さえあれば入れ替わった時のおいしさにつながるんですから。
ラストは1コマだけ、入れ替わった後どうなったかというコマを描きました。
本当はもっと描いてもいいんですけど、108P描いて疲れました。
もうこのしがらみから解放されたかったので。
「この後どうなったんですか!」とか気になる人が多かったら断片的に描いてもいいですね。もう終わったコンテンツですけど。
「しりとりみどり」っていう部分交換からの入れ替わり作品を以前書いたことがありまして、その作品、絵がへたくそにもかかわらず見てくれたよっていう方が多くて驚きました。本当にその作品は実際に会ったりとかボイチャとかで感想をもらうことが多くて。
「はんげさんのあの、なんでしたっけ、ちょっとずつ入れ替わっていくやつ。あれ、滅茶苦茶いいと思います」とか、よく言ってもらえるんですよ。あれがすごいうれしくて。
今回の作品もあんな感じに僕の中の代表作として語り継がれていければいいなと野心を抱いています!
ここまで長文読んでくださりありがとうございました!
またお会いしましょう!(同人誌のあとがきの文章風に〆る)