「どうして……なんで……天野君……どうして黒沢さんなの……」
おかしい。こんなことありえない。
あの天野君が黒沢さんと付き合うだなんて。
「そんなの、僕のことを世界一愛してくれているからじゃないか」
天野君は、自分のことを黒沢さんが世界一愛してくれるから付き合ったと言っている。
でも、天野君への愛は私が負けるはずがない。
「そんなのおかしい!!私だって、私だって!!!」
「ちょっと……あの……」
目障りな女が口を開いた。うるさい。
「黒沢さんは黙ってて!!!」
「へ、あっ……ひゃい……」
黒沢さんも、私も、天野君の事が好きなのだ。
でも、私は黒沢さんには負けるはずのないほどの愛を天野君に対して抱いている。
愛であの女に負けるなんてありえない。
……天野君の腕に抱かれているあの女。許さない。許さない許さない許さない許さない。
そこは、私の居場所。絶対絶対絶対絶対許さない。天野君の腕の中は私だけのものなのになのになのに。
放課後の教室。私と天野君と黒沢鈴音は掃除当番で教室の掃除をしていた。
外は雷が鳴り響いている。雷雨だ。
私はふと、天野君の様子がいつもとおかしいことに気づき、声をかけてみたのだが、何故だかこんなことになってしまった。
天野君が、あの女のことが好きだっただなんて。
そんな告白、聞きたくなかった。
「……残念だね、影山さん。僕は黒沢さんを選んだんだ」
「……嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だ。今まで天野君をずっと見てきたけど、違う。絶対あり得ない。天野君が私を捨てるだなんてッ!!!」
おかしい。これは夢だ。悪夢だ。なら、ここであの女を殺しても問題ないよね。
ポケットの中には、何かあった時のためにカッターを忍ばせてある。
あの女を殺せば、天野君は私を選んでくれるはず。
「……あは、はははははっ」
「か、影山さん……?ちょ、ちょっと待って。僕たちは付き合ってなんかないよ!!」
私がカッターの刃をポケットから抜く前に、目障りな奴がそんな言葉を放った。
「……何なのアンタ。天野君に選ばれておいて、その発言。」
「……」
天野君の顔を見るが黙り込んでいる。
「違うんだ。僕が天野瑞樹なんだ。黒沢さんに見えるかもしれないけど、ホントなんだ。僕たち、入れ替わっちゃって……」
「ふざけてんの?」
その発言自体、おかしな話だ。身体が入れ替わるだなんて話、現実にはあり得ないからだ。
「何言ってるの?黒沢さん。僕たちは付き合って愛し合ってる。ただそれだけのはずだよね」
「違うよ!!!本当に入れ替わってるんだって!!信じてよ影山さん!!」
……しかし、あの黒沢鈴音がこんなことを言うはずがない。
普段なら、天野君と付き合えたら、泣いて喜ぶような女だ。
考え方も私とすごく近くて、天野君のためなら何でもするような、そんな女。
でも、私と運悪く同じ相手を好きになってしまった。私とあの女はライバルであり、排除するために殺意すら抱いたことがある。
……今、私の目の前にいる黒沢鈴音は、確かに見た目も声も全てあの女のモノだ。でも、その身体を動かしているのは……天野君なの……?
「本当に、天野君なの?」
「うん……黒沢さん、もうやめようよ。お互いのふりなんか、僕にはできないよ。それに、ぼ、僕が黒沢さんと付き合えるなんて、そんなわけないじゃないか」
「……」
私も、天野君の身体の方も、黙り込んだ。
天野君は、とっても良い子で、守りたくなるような男の子なのだ。
優しくて、正義感が強くて、皆に好かれる。天野君の魅力は一夜かけても語り切れるものではない。
でも、一つだけ欠点を上げるとしたらそれは、鈍感過ぎるという点だ。
私がどれだけ天野君にアプローチしても、「偶然」だとか「そんなはずない」と言うのだ。
天野君が誰のことを好きなのかもわからない。
でも、天野君には私しかいない。私がそばにいるべきなのだ。
だが。
……そんな天野君の身体には、あの女が入っていることになる。
よく考えてみれば、これはすごく良くないことだ。
このままでは私が天野君に抱かれることは叶わない。
いや、それ以上に、あの女に天野君の身体が好き放題されることがたまらなく嫌だ。
殺す……?いや、それはできない。天野君の体を傷つけるなんてこと、いくら中身があの女だからといっても到底出来るはずがない。
じゃあ、どうすればいい……私は、どっちを好きでいればいいの……?
あの女、黒沢鈴音の中には天野君がいる。……じゃあ、私は黒沢鈴音の姿をした天野君を愛せばいいの……?でも、そんなの……女同士で…………子供が作れない。
「あは……まぁいいわ。そう。天野君と私。身体が入れ替わったの。……ふふふ、天野君の中ってすごくあったかい。……へへ、僕、天野瑞樹。……えへへへ、天野君の声を天野君の耳で聞ける。最高……」
天野君の身体で気持ち悪いことを言うな!!!!!!調子に乗りやがって。
「天野君に身体を返しなさいよ!!」
「そうね、ある程度、天野君を堪能したら私も戻りたいところだけど……戻り方わからないのよね。ま、影山さんには関係ないことだけど」
「……ッ」
ギリギリのところで、私は声に出すのを自制した。
天野君の前で、乱暴な言葉を出すわけにはいかない。
元に戻ったら殺してやる。
「あの……ごめん黒沢さん。トイレ……」
ふと、黒沢鈴音の見た目をした天野君がぽつりとそんなことを言う。
「私の身体なら、大丈夫。天野君の好きにして」
「……そういうことじゃないんだよね……。その、女の子のやり方とかわからないし」
黒沢鈴音の姿でも、天野君がもじもじしていると愛らしく感じる。
そうだ、ここは私が……!
「じゃあ私が天野君に女の子のおしっこを教えてあげる」
「ちょっと影山ッ……さん。それは私の身体だから私が教えないと」
「アンタは今、天野君の身体でしょ。女子トイレに入ったら騒ぎになるし」
「……でもッ」
「うん、僕としても戻った時、変態呼ばわりされるの嫌だし……その、影山さんにお願いしたいかな……ごめんね影山さん」
はいキター。
天野君のおしっこ(黒沢鈴音のおしっこなんだけど、スピリチュアル的には天野君のおしっこ)を合法的に観測するチャンス!!
こんな体験できるなんて夢にも思えなかった。私ったらついてる。
「もちろん!私に手伝えることなら何でも言って!天野君!!」
私は、黒沢鈴音を置いて、天野君の手を握り女子トイレに行くためにさっさと教室を出た。
「……ッ。……でも、天野君が私のおしっこを出すって考えただけでも、なんかアリかも。」
そんな声が後ろから聞こえた。気持ち悪い。
「……どうしたの?」
女子トイレの前まで来ておいて、隣の天野君が突然立ち止まった。
「い、いいのかな……」
「いいんだよ。今の天野君は女の子なんだから。私が保証します」
女子トイレの前で尻込みする天野君。かわいい。
「じゃ、入ろっか」
「う、うん……」
私は天野君の背中を押して女子トイレに入る。
天野君は挙動不審な感じで辺りを見回しているのが面白い。
「そんなに珍しい?」
「え、あ、そりゃ……僕男だから」
「そりゃそうか。じゃ、入って入って」
私は天野君を個室に押し込み、続いて私も同じ個室に入った。
「じゃ、まずスカート脱いで、それから……ストッキング脱いで」
「う、うん……ごめん、黒沢さん」
私が手伝いながら、天野君を脱がせていく。
顔を赤らめながら目をつぶっている天野君はもじもじとしている。
「やばい……漏れちゃう……」
「がんばって。後はショーツ。……よいしょっと。これでよし。力を抜いて、……そう、出てる出てる」
ちょろちょろちょろ……と音を出しながら、天野君の股の間からおしっこが出て来る。
「は……はふ……」
……。
「終わった……ふぅ……」
……おっと、私としたことが、あの女のマ〇コをじーっと眺めていた。って、今は天野君のマ〇コだった。ならいっか。
「な、なに?……影山さん?」
「せっかくだし、天野君には色々教えてあげようと思って」
「え……?」
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「影山さん……ちょ……」
「これからいつに元に戻るかわからないでしょ?だったら今の間に女の子の気持ちいいところを教えてあげる」
「え、えぇーーーーっ」
「大丈夫。私に任せて。私なら天野君を気持ちよくできるから」
「待ってよ、なんでそうなったの?!え、あっ……!」
天野君の制服を剥ぎ取って、脱がせていく。
……この個室でなら、天野君と二人きり。
二人きり、となったら。やる事は一つ。
「今の天野君は女の子。女の子の気持ちを知るいいチャンスだと思うわ」
「そ、そんな……いいよ、僕は。え、えぇ……っ、ダメだよこんなの!黒沢さんに悪いよ!」
あのカス女の心配するのね。……本当にお人好しなんだから。
「黒沢さんだって、本望だと思うわよ?……まぁそれは置いておいて。じゃあ、おっぱい揉んであげるわね」
私は、便座に座っている天野君の膨らんだおっぱいに手を伸ばし、両手を使って揉んだ。
あの女のおっぱいだが、感じるのは天野君。私は天野君の感じるときの声を聴きたい。
「……っ!こそばゆっ、ひぃっ……」
目をつむりながら、恥ずかしそうに天野君が叫ぶ。
「あら……?そういう反応?私とは違うのね。……私はおっぱい揉まれたらすごく感じるのに」
天野君は、別段気持ち良いような表情は見せず、なんだかこそばゆくて笑っているように見えた。
「そ、そんなこと、知らないよ……」
「きっとあの女の身体は感度が悪いのね。……下は、どうかな」
「ひっ……ちょ、……な、なにこれェ……」
私が天野君の股に手を差し込んだ瞬間に、天野君の全身がビクンと動いた気がした。
私は脈ありだと感じて一気に手を動かす。
「あ、おしっこ手についちゃった……まぁいいわ。どう?気持ちいいでしょ」
天野君の顔の方を見ると、高揚して顔を赤く染めていた。
え……へへへ。
「へ……は……はぁ……や、やめようよ……あっ……ダメだってこんなのって」
「大丈夫。……どう?気持ちいい?」
「……はぁっ、ダメだって、影山さんってば!んくっ……!!!」
あ……。
天野君は突然ごくりと息をのんだと同時に全身を震わせた。
絶頂をどうやら迎えられたようだ。
「イっちゃった。やっぱ女の快感に慣れてないからすぐにイっちゃうのかな。羨ましい」
「は……はぁ……こんなのって……こんなのって……」
「気持ちよかった……?そうだ……私のも……見て」
私は自分の服を素早く脱ぎ、自分の胸部を露出させる。
「か、影山さんっ……?」
「私も、天野君のかわいい姿見てると、すごく興奮しちゃった。……一緒にもう一回イこ」
「ちょちょちょっ、なんで脱いでるの?!!」
「見て♡……私のおマ〇コ……。天野君に捧げるって誓ってるの」
「そ、そんなの、知らないよ、は、早く服着て……」
「ダメ♡ちゃんと私を気持ちよくしてくれるまでココから出しません」
放課後になり、利用者が少ないトイレを選んだ。
天野君がいくら叫んでも、助けが来ることはなかなかないだろう。
それに、男の子の天野君が、女の子みたいに叫べるかな?♡
「……ど、どうすれば……」
天野君がたじたじしている間に、私は下の方も脱ぎ終えていた。
私の生まれたままの姿を、天野君の前に晒している……私、天野君に見せちゃったんだ。
あは……天野君見てる見てる……そう。私の身体を見て!!
「……ん」
足がこつんと何かにあたった。
天野君の脱いだスカートのポケットに何か硬いものが入っている。
「なにこれ……?」
取り出してみると、丸いボタンが一つついているだけの怪しい機械のようなものだった。
恐らくあの女のモノだろう。試しにスイッチを押してみる。
「いたっ!!」
スイッチを押した瞬間、電流が走り、私は手から機械を落してしまった。
「な、なんなのこれ……」
「なにこれ……」
私が落とした機械を天野君が拾ってまじまじと見ている。
電流の走るオモチャ。それを今にも天野君がスイッチを推そうとして……。
「あっ!!それ押しちゃダメ……!!!」
私はとっさに天野君の手からそれを奪い取ろうと天野君の腕を掴んだ。
……しかし、間に合わなかった。
「「いたっ!!!!」」
二人とも感電してしまった。
「……大丈夫?影山さ……あれ?黒沢さん?……あれ、僕いつの間に立って」
そんな声が聞こえた。……あれ。
おかしい。私、座っていたっけ。
違う、これは……
「もしかして、天野君?天野君が、私になっちゃった?」
「え、……じゃあもしかして黒沢さんじゃなくて影山さん?」
「……私たち入れ替わっちゃったのね……」
私は、あの女の中に。天野君が私の中に入ってしまった。
く……あの女になってしまうなんて最悪。
そうだ、今私が死ねば、この女の身体も滅ぼせるじゃん……。
……。
いや、でもあの機械さえあれば自由に入れ替われるかもしれない。
……これを使えば。ふふっ……。
「黒沢さ……じゃなかった、影山さん。さっきの機械……」
「そうだね。あの機械があれば元に戻れそう」
「じゃあ、影山さんから元に戻ろう。それから僕は教室に戻って黒沢さんと元に戻ればOKだね」
「でも。その前に。せっかく私の身体になったんだし……」
「え……な、なに?くろさ……影山さん」
「その身体の気持ちいいとこ、教えてあげる」
「ひゃぁっ!!!!」
私は、天野君のマ〇コを撫でるかのように触ると、天野君はその場でびっくりして飛び跳ねた。そのまま、腰を抜かして床にへなへなと座り込んでしまった。
私の姿をしているが、天野君が中に入っていると考えると、すごく愛おしく見えてくる。
顔を赤らめて、全身を震わせている。私の身体だから、遠慮する必要はない。
「おっぱい揉むね」
「え、ええぇっ」
私は、天野君のおっぱいを鷲摑みにし、乱暴に揉みしだいた。
「ひゃぁっ、なんか、さっきとちが……変な声ひぃっでるっ!」
「どう?私、おっぱいを揉まれると気持ちいいの」
「あっ……ひぃ……」
おマ〇コとおっぱいを同時に攻める。天野君は私に身を委ねるかのように、床に女の子座りで座り込んでいる。
「かわいい。……もっと私の身体のこと、知って」
「いっ……やぁっ……!!」
私が触れば触るほど、天野君がビクビクとふるえて反応している。
それは私の身体だもの、毎日天野君のことを想って弄っている自分の敏感な所などお見通しだ。
私も黒沢の身体でいつの間にかオナニーしちゃってる……!
「はぁ……はぁ……一緒にイこう!天野君っ!!」
「んっ……はぁぁんっ!!!」
二人の女の声がトイレ中に響き渡る。
天野君は、気持ち良すぎたのか私の身体でおしっこを漏らしてしまい、トイレの床に液体が広がっていく。
……それにしても、黒沢の身体、私の身体と違って奥の方が敏感なんだ。
「あ……あぁ……ごめん……影山さんの身体で……おしっこ漏らしちゃった」
「いいの。天野君のおしっこを二回も見れて私は満ぞ……じゃなかった、女の子ってたぶん男の子よりも尿道が短いんだと思う。気にしなくていいよ」
「はぁ……も、もういいよね……、それに元に戻る方法もわかったんだし」
「……ねぇ、これでもわからない?」
「え?なにが?」
……本当に天野君は鈍感だ。
好きでもない男に、こんなことするはずないじゃない。
「……まぁ、それが天野君らしいんだけどね」
「……?」
「そうだ。いいこと思いついた。」
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「あ、天野君、お帰り……長かったね。……何かされなかった?あれ、アイツ……影山さんは?」
「トイレしてるよ」
「そう。……ねぇ、私の制服のポケットに入ってるやつ、ちょっと取ってくれない?」
「これ?」
「そうそう。それを渡してほしいの」
「これ何?ここを押せばいいのかな」
「そ、それを渡してほしいな……」
「はい」
「……ってそれ逆の手じゃない!って!!!!」
二人の間に電流が流れた。
「良かった、元に戻れた!!」
「……天野君?あっ……」
「これは僕が捨てておくよ。こんな危ないもの持ってちゃダメだよ」
「そ、そんなぁ……もうすこし天野君でいたかったのにぃ……」
「じゃ、僕帰るから」
「……また明日ね。天野君。」
教室を出て、私はにやりと笑った。
「……ふ、ふふふっ……天野君ボディをゲットした……ふふふ……全身から天野君の匂いがっ……うふふふふっ」
私は、天野君のふりをして黒沢鈴音から天野君の身体を取り返した。
そしてちゃっかり機械の方もいただいてきた。
これで天野君の身体は永遠に私の物。
ふふふ……きっと黒沢も天野君と入れ替わって二人だけの関係を作ろうとしたのだろう。だが、ポケットにこの機械を入れたままにしていたのが失敗だったな。
天野君と私はこれから、二人だけの入れ替わ違ライフを満喫するのです。
ふふふ……これでもう私から逃げられないね。
「これでもう黒沢鈴音は蚊帳の外。天野君は私の身体という牢獄に……ふふふっ……この身体を使って既成事実さえ作ってしまえば……うふふふふっ」
「……あれ?僕の身体。あれ?……黒沢さん?影山さんとは会わなかったの?……もしかして影山さん?」
「そう。私。影山。天野君ゴメンね。機械壊れちゃって。もうしばらく元に戻れないんだ」
「え……えええええええっ!!」
天野君が素っ頓狂な声を上げる。私ってそんな声出せるんだ。
「そんな嫌がらないでよ。……ね。黒沢さんが全部悪いのよ。あんな機械学校に持ち込んで」
「黒沢さんは、あれで何がしたかったんだろう」
「たぶん、モテモテの他の女子と入れ替わって、モテモテになりたかったんじゃない?」
「なるほど。……で、これからどうしよう……元に戻れないんだったら」
天野君は人を疑わないなぁ……本当に。これも全部嘘なんだけど。
……でも、天野君の身体に入って私、興奮してきた……おちんちんがおっきくなっちゃってる……♡きっと私たちって相性がいいんだよね。
さっきだって、私の身体で天野君、めちゃくちゃ感じてたし……。
「大丈夫。私に任せて。天野君は私。私は天野君。ふふ……お互いを演じるの。入れ替わってるのは二人だけの秘密」
「……さっき黒沢さんにも同じこと言われたよ」
「あの女のことは忘れて。もう終わったことじゃない。これからは私のことを観察して、私だけを見て。……そうじゃないと演じられないでしょ」
「う、うーん……影山さんは僕のフリはできるの」
「大丈夫。こう見えて私、天野君のフリには自信があるの」
「そっかー。……でも、僕の身体で変なことしないでよね?」
「……も、もちろん。でも、二人きりの時はいいよね」
「うーん……それでも、僕の身体で変な事されるとなると、なんか嫌だなぁ」
違うでしょ。そうじゃない。察してよ。
「私の身体は好きに使っていいよ」
「え……女の子だったらそこは……」
「天野君ならいいよ」
「……なんだか複雑だなぁ……僕、男として見られてないんだろうか」
違う!!!そうじゃない!!!
「ねぇ天野君」
「……?」
「……!?」
私は天野君の唇を奪った。
「これが私の気持ち」
「じ、自分にキスされた……気持ち悪っ……。影山さんはかわいいからいいかもしれないけど、僕はなぁ……」
「そ、そこ!!????それにそんな自分を卑下しなくても……!う、うーん……」
思わずめまいがしてきた。
この想いが伝わるのにも時間がかかりそうだ。
でも、絶対に離さない。私だけが天野君と幸せになる。
これから、たっぷり愛してあげるからね。私の姿の天野君(おひめさま)♡