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【Pedicure Strangler】第二章③


「あら? 万理ちゃんと同じ大学のお友達? へぇ〜██君っていうの……格好良くて素敵なお名前ね。 私もつい最近人に勧められてヨガを始めたばかりなの、よろしくね」 体験授業の初日、祐里先生が来る直前に僕の隣のスペースに 敷かれたマットに足を崩して座ったまま、声を掛けてきた有希さん。 お互いに話をしていく内に、彼女の素性がはっきりと見えてきた。 大学生の頃から交際を続けて結婚した夫、そして彼との間に授かった 二人の娘と暮らしていて、何不自由無い生活を送っているとの事だった。 悪い言い方をすれば『瘤付き』だとか『経産婦』、『人妻』ともとれる 有希さんだったが、話をするまでは独身にしか見えなかった。 祐里先生や万理に比べると、少しだらしない体つきではあったが それでも周りにいるでっぷり太ってて不健康そうな肥満体型の 女性達と比べると、彼女はかなり美人だった記憶がある。 タンクトップシャツ越しに見えるお産や授乳、子育てを経験して 立派に成熟した乳房と肢体、そして舐めた際の質感と弾力がとても 気持ち良さそうな有希さんの足裏に、僕は不思議と心を惹かれた。 そして現在、今まさにこの瞬間…………僕は目の前で酷く怯えた表情を しながら身を捩らせている有希さんを殺そうとしていた。 「んんぅ!! ひゃふへぇ!! ほぉはひゃうふぇえーっ!!」 猿轡をしているので良く聞き取れなかったが恐らく有希さんは、 『やめて!! 殺さないで!!』と言っているように聞こえた。 自由が利かない両腕の代わりに、必死に両足で全身を引き摺るように 後退させる度に、靴下もタイツも何も履いていない 有希さんのクネクネ動く素足──白いペディキュアを塗った 爪先と足の裏をチラチラと交互に覗かせる。 さて、有希さんはどうやって縊り殺してあげようか? 使えそうなヨガハンモックは近くにぶら下がっていないし……。 馬乗りになって首を絞めるのは……いや駄目だ、このやり方だと バタ足が見えないから却下で…………いや待てよ? 上半身を引き起こして背後に回るようにして両手で首を絞めれば、 いい感じで有希さんのバタ足が見れるかも知れない。 幸いな事に今日は犯行を始めてからずっと、使い捨てタイプの 薄手のゴム手袋を嵌めているので指紋は付着しないだろうし、 いつも通りに舐め回した足の裏も、後で祐里先生や万理も含めて ウエットティッシュで唾液を拭き取れば何も心配する事はない筈だ。 そして思いついたアイデアを試そうとした僕が有希さんとの距離を 詰めた時、彼女の喉仏の辺りが不自然に脈打った…………次の瞬間。 「んぐっごぶっ……ゔっ!! ぐゥゥゥゥーッ!!」 突然、有希さんは両目を剥いて苦しそうに呻きながら全身を くの字に折り曲げたり伸ばしたり、頭をブンブン振ったり、 右に左に寝返りを打ってのた打ち回り始めた。 僕が猿轡を噛ませる際に口の中に丸めた状態で押し込んでおいた 布切れを喉の奥まで飲み込んでしまったようだが、敢えて僕は 猿轡を外そうとはせず、喉を詰まらせて藻搔き苦しむ有希さんの 苦悶の表情とバタ足を眺める事にした。




「んぎっ……げぼっ!! ウゥゥぅぅぅっ!! ん゙ゥゥゥゥーッ!!」 「んうぅ゙ぅ゙ーッ!! ンンゥゥゥゥゥーっ!!」 やがて有希さんは猿轡越しに激しくブクブク泡立った涎を噴きながら、 白地に黒のサイドラインが入ったトレーニングパンツを履いた両足が 激しくバタつき、そのまま蹴破るような勢いで床を踏み鳴らす。 泡立って白濁した涎はやがて、緑色がかった汚物が混じり 強烈な悪臭を放つ吐瀉物に変化していく。 そして…………。 「んふぅ゙ゥゥ…………んぐむッ…………………ゔゥゥ!!」 「ん゙ゥゥゥゥーッ! ゔん゙ッぅ゙ゥゥゥゥーッ!」 ビクッ! ビクビクッビクン!! チョロロロ……………。


がに股気味に開いた股間から失禁した有希さんは、爪先をギュッと 折り曲げて硬直させたまま、全身を激しく痙攣させ始めた。 漁船の上に水揚げされた回遊魚のような動きで床をのたうつ度に、 熟れた乳房がブルンブルンと上下左右に、ダイナミックに揺れ動く。 ここまでくれば後少しだ。 僕は有希さんの最期の瞬間を、今か今かと待ち続けた。 「ん゙むぶっ……………ふェ゙っ!! ぶぅ゙ぇ゙ぇ゙ーっ……………………………………」 突如として勢いよく背中を反らしながら、短く呻いた有希さんの 全身からふっと力が抜けて、ドスンと背中から勢いよく着地した 彼女の身体が時折、ビクッ、ビクッ、と小刻みに震えている。 …………本当に彼女は死んだのだろうか? 生死を確かめようとして、猿轡のタオルを外した直後だった。 「おげ……………………げぼっ………………ゲボロロォ…………げぼッ………」 有希さんの口から勢いよく吐瀉物が吐き出された。 吐瀉物、そしてそれらに混じって出てきた布切れの塊には ドス黒い鮮血と思しき液体が混じり、辺りに立ち込める吐瀉物の 悪臭に混じって、鉄臭い血の匂いが立ち込める。 指先を鼻や口の辺りに近づけると、既に呼吸は止まっていた。



何となく、有希さんの乳房を摘むようにして揉んでみる。 生きている女性には一回たりともやった事は無かったが、 自分が殺害した女性の胸を揉むのも初めてだった。 まだ絶命してから間もない為か、それほどガチガチではなく むしろ低反発のクッションみたいな感触だった。 布切れを何とか吐き出そうとして嘔吐した有希さんだったが、 タオルに阻まれた吐瀉物が肺にまで逆流し、地獄のような窒息の 苦しみに苛まれながら死んでいったのだろう。 その死に顔は強烈で、先程殺害した祐里先生や万理に比べると 酷く苦痛に歪み、とても醜い表情をしていた。 普通の人間なら、辺りに散らばる汚物の悪臭で気が滅入るのだろうが 僕はそんな事はお構い無しに有希さんの左右の足裏を舐め回した。 思った通り、彼女の足裏は程よい肉付きと柔らかさに加えて しっとりと蒸れた足裏の舌触りと、汗の塩気が混じり今までで 味わった事の無いような鮮烈さのある芳醇な香りを放っていた。 足の指と指の間を舐め回す度にビクッ、ビクビクッ、と 死後痙攣する爪先に僕の舌が優しく挟まれ、ペディキュア特有の シンナーやニスといった有機溶剤に酷似したケミカル臭と有希さんの 足裏の匂いに嗅覚を支配された僕の股間はパンパンに膨張し、 イチモツの先端からジワジワと我慢汁がこぼれ落ちる。 ブッ………………ブリュブリュブブッ!!


足裏から温もりが無くなってきた頃に有希さんは全身をビクビクと

震わせながら勢いよく脱糞し、小便の色が若干茶色っぽくなった。

どうやら下痢便を漏らしたようでそれ以後、死後痙攣も収まり

爪先も中途半端に折り曲げた状態で固まって動かなくなった。



糞尿と吐瀉物を撒き散らして息絶えた有希さん、そして祐里先生や

万理の唾液で汚れた足裏を綺麗にウェットティッシュで

拭き取った後、僕は彼女達の死に顔や足裏をスマホで写真撮影すると

入口付近にある下駄箱からそれぞれが履いていたであろう靴を回収し、

ビニール袋に入れて密封してからリュックサックに詰め込んだ。




そして更衣室の窓から脱出……する直前、先程有希さんが万理に

見せていたスマホの写真が気になって覗いてみる事にした。

幸いな事に画面を開くパスワードやロックは掛かっていなかった。



不用心な人だなと呆れつつも、写真のアプリを開いてみる。

ロッカーに隠れながらだったので分かりにくかったが多分、

この写真だったか…………間違いない、これだ。

確か今日は、自宅で娘達の面倒を見てもらってると言ってたな。



写真には有希さんの二人の幼い娘、そして彼女と同年代と思しき

女性の合計3人が満面の笑顔を浮かべている様子が写っていた。

画面を下にスワイプして撮影場所を確認してみると、

ここからそう遠くない住宅街の一角を指していた。



………この場所ならいけるかも知れない。

回収した3人の靴をこっそりマンションの自室に置いた後で、

すぐに有希さんの自宅に向かえば、スタジオの死体が発見されて

事がする前に狩りが出来る………………筈だ。




僕は更衣室の窓から外に出てからも興奮を抑えきれず、

ワクワクした気分になりながら自宅まで戻り、回収した靴を

クローゼットの奥に一旦隠した後に、有希さんの娘と親戚の女性の

3人が居るであろう彼女の自宅まで足を進めたのだった。



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