場所はマリウス大陸北部。時はヤシュマ歴1804年―。
緑色の域内が大獅子帝国【ユナイテッドグローリー、UG】
正式名称が『アぺラシオン半島及びエンドラント本領、リードストン、ウィンクハムによる名誉連合』
世界各国に植民地(地図外)を持つ大海洋帝国。由緒正しき王侯貴族たちが世界の覇権を握っていたが、産業革命によって資本家が台頭、王族貴族が少しずつ衰退し丁度議会が優越するくらいになってきたところ。
旦那様が領主を務めるデリンジャーはエンドラントのはずれ。王侯貴族から嫌われていた彼は本来であれば何の価値もない辺境の山岳地帯を任されたが、古くから継承されてきた傭兵産業による彫金、細工技術と、相次ぐ鉱山の発見とがシンクロして爆発的な経済大都市になる。おかげで超特急で鉄道が敷かれたため、船でベイカーから渡って来たルージュとブランも長旅が思ったより楽だったらしい(およそ3日ほど)
赤色の域内がヴィニョン共和国
アイスちゃんの出身地。長年にわたり隣国のセントグロア王国としのぎを削り合っていたが、そのセントグロア王国をしのぐほどの圧政と酒池肉林の放蕩生活を王侯貴族が行ったため、市民は1日1つぶのパンすら手に入らず。おかげで驚異的な市民革命がおこりほぼすべての貴族が根こそぎ処刑される。その後は国内がぐちゃぐちゃになりながらもお得意の退廃、耽美的国民性は薄れず。未だに貴族はどこからともなく湧いてくる。何かと料理や服飾のモードで最先端を行き、周辺国のファッションリーダーになっている。
黄色の域内がルラン共和国
長年にわたりマリウス大陸を支配してきたタルクス教の総本山、ボリス市教国を内に有する。
ヴィニョン共和国と双璧を成すほど料理がおいしく、街並みが美しい。
遡ること400年、当時のセントグロア王国の国王だったアンバー6世が、男児をなして王朝を継がせるため、年増で死産・流産を繰り返す王妃と離縁してその侍女と結婚するためにタルクス旧教の総本山ボリスと手を切ったのが発端。セントグロア国王が教会の首長も兼ねる「国王至上法」、さらには王の位は神によって与えられたものとする「王権神授説」を持ち出して王位を強化。セントグロア国教会、獅子国国教会が誕生する。
王位は男性にしか継げず、また権力を分散させないために近親婚を繰り返していたが、それでは血は濃くなれど悪くなるということを理解していたアンバー6世以降の王族、及び教会関係者は、王族の血を強化するために優れた能力を持つ種馬(雄)、苗床(雌)を秘密裏に用意する。その名も『王家の鏡』。カベルネ(ディオティマ)の家系は彼ら王族の血を改良し国家と神に資するため身を捧げる一族であり、旦那様(ロマネ・C・ワーディンガム)はその血の改良のため南方遠征により拉致されたラーム教の女王を、時の王様が孕ませて出来た子供の末裔だったりする。
だが、富裕層の台頭によって議会の力が強化され、王権と対立。また同時に市民革命に乗じた『王家の鏡』によるクーデターによって王族大虐殺が起き、セントグロア国王=アンバー6世の血も絶えかけている(実際は、王の鏡の存在によって様々な血が混入しているのだが)。生き残っている王家の血を引く人間は病弱な幼い兄弟、15歳のジェイムズと12歳のウィリアムのみであり、他に候補者がいるとすれば、強烈な武勲により侯爵位に叙され、荒涼とした山岳地方都市デリンジャーを富のあふれる鉱山商工都市に生まれ変わらせたデリンジャー卿であった。だが血を引いているとはいえ、彼は異教徒であるラームの血を引き、おまけにそれを信奉していた。もし王位に就けば「国王至上権」によりセントグロア国教会の首長となり、セントグロアはおろか、UG名誉連合「ユナイテッドグローリー」すら崩壊しかねない。そのため、度々王族関係者、教会関係者から命を狙われるのであった。
カベルネは、旦那様が王位に就いたら国が瓦解することなど百も承知なので興味なし。王位を継承する兄弟も病弱なんだから放っておいたら勝手に自滅するでしょう。と考えているのだが、いかんせん王族、教会関係者の方が危機感を募らせて暗殺を企ててくるので迷惑がってる。むしろ「私が王になってやろうか?私は元『王家の鏡』だぞ?』って思ってる。
旦那様の方は女の子が抱ければそれでいいので、今のままでいいじゃんと思ってる。むしろ強い男の刺客が送られてくるのなら、殴り合いに興じたいってスタンス。
タルクス教のシンボル『支え十字』救世主タルクスが全人類の罪の象徴を背負ってヤシュマ山を登ったことに由来する。他の一神教からは『倒れ十字』などと揶揄される。
―更新履歴―
2022.09.13 初稿アップロード。もうお気づきの方もいると思いますが、19世紀くらいまでの歴史のパラレルとなっております。加筆する前提なので、地図や細かい設定は後々変更になるかもですが、大筋こんな感じ。
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2022-09-13 10:38:56 +0000 UTC