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① 探偵サークルの非日常 春風椿の受難

「まったく…こんな時間まで付き合わせて……」


私、春風 椿(はるかぜ つばき)はすっかり日が落ちて暗くなった住宅街を歩いていた。

今日は講義の休みが重なって午後がフリーになる日だったため、午後はゆっくりとカフェで小説を読もうと思っていたのに…。


「…カスミめ……」


自分の手首についた縄の跡は親友の姿を想起させた。

秋山 霞(あきやま かすみ)、私の親友にして最大の問題児。表面だけを見ると可愛くて人当たりも良い美少女なのだが、彼女の正体は緊縛好きのヘンタイ。その実態は私を含む“探偵サークル”のメンバーしか知らない。


そんなカスミに、私は先程まで縛られていた。縛りの練習とやらに付き合わされて縛られ続けて気がつけば貴重な時間は失われていた。親友に縛られているからそこまで嫌悪感はないのだけれど、縛られた姿を見られるのは恥ずかしい。それに縄の跡が残らないようにケアしないといけないのだからとても面倒だった。


〜〜♫


そんなことを考えているとスマホが鳴った。画面をにはカスミとは別の友人の名前が表示されていた。


「もしもし?」


『もしもし、ツバキ』


電話の主は大空 花憐(おおぞら かれん)、警察官を務める古くからの私の友達だ。


「こんな遅くにどうしたの?」


『最近、強盗とか誘拐とか…悪い事件が相次いで発生しているからその注意を知らせたくてね』


「今朝もニュースで空き巣事件が報道されていたわねね。カスミったら『私たちが捕まえてやるんだ!』って張り切ってたわよ」


『カスミちゃんらしいわね。でもその犯人は既に捕まったはず。それでも最近はそういう事件が多いから気をつけてね』


「わざわざ電話してくれてありがと。」


『ツバキたちはこういった事件に巻き込まれやすいから念のために、ね。それじゃ、おやすみなさい。』


「うん、おやすみ」


スマホをタップして通話を切った。

確かに私たちはよく事件に巻き込まれて縛られることが多い。

そう、こんな日も帰り道に攫われて……



なんて、私は既に自宅のアパートに到着していた。


ガチャ


鍵を開けて、自宅に入る。


「ただいま〜」


一人暮らしでも「行ってきます」と「ただいま」は無意識のうちに言ってしまう。


早くお風呂に入ってサッパリしたい。


リビングまで行って部屋の明かりをつけた。


「っ…!?」


リビングに光が満ち、絶望の光景が露わになった。

ベッドの隣に置いてある小さめのタンスの中を漁る見知らぬ男の姿がツバキの瞳に映った。


__________


「おぉっと帰ってきたか。」


男は私を一瞥すると、落ち着いた様子で口を開いた。


「変な気は起こすなよ。騒いだ瞬間にお前を殺してオレは逃げる。」


男はナイフを取り出して私に見せつけた。


「落ち着いて…そんな凶器の前で抵抗するほど馬鹿じゃないわ……」


ツバキは後退りしながら男に返した。


「ほう、随分と肝がすわっているじゃないか。」


「…場数が違うのかしらね……」


男は続けた。


「ここはアパートのようだが、お前は一人暮らしか?」


「ええ、その通りよ…」


「防音性はどうなっている?」


「隣人の生活音はあまり聞こえてこないわ。振動も、足音も…。新築の建物だからかしら。貴方もそれが分かっててここに侵入したのでしょう?」


「こちらに質問はするな。オレの質問にだけ答えろ。」


探りを入れようとしたが、男には通用しなかった。

どうやら女性の一人暮らしを狙って侵入したらしい。タンスを物色していたのは服装、下着から性別を特定するためだと思われる。


「恋人は?この部屋に頻繁に出入りする奴はいるか」


「生憎…、居ないわ。」


「そうか。」


男は一つ安心したように呟いた。

そして再びナイフを突きつけるように持ち直して私に命令した。


「オレのいうことに従ってもらおうか。」


「……見知らぬ男にレイプされて、殺されるくらいなら、少ない希望に賭けて私は助けを呼ぶわよ。」


「ふん、なかなか賢いな。安心しろ。お前をレイプするつもりも殺すつもりもない。殺人や強姦までしたら要らぬ罪まで被ってしまうからな。少しの間、雲隠れできればそれで良い。」


「そう…」


「さあ、どうする?」


口から出まかせかもしれないが、この男が冷静さを持っていることは理解できた。あくまで身を隠すことが目的のようだ。それならこの男を信じてみた方が私の安全は保証されるかもしれない。


「分かったわ…」


私は両手をあげて降伏の意思を伝えた。


「よし。それでは服を脱いでもらおうか。」


「…全裸ってことかしら……」


「いや、下着姿で良い。恋愛経験もないお嬢さんが下着姿で人前に助けを呼べないだろうからな。」


「………。」


男の目的は私を半裸の状態にすることで外へアクセスすることを封じることだろう。


そうして私は服を脱いだ。


__________


「脱いだわよ…」


私は背伸びして買ったブランド物の黒い下着を隠しながら男に告げた。右手で胸、左手で股間部を隠そうとしていたが、むしろその姿勢が男を興奮させていた。


「賢い女で助かる。」


男は麻縄の束を取り出して、続け様に命令した。


「両手を後ろ手に組め。」


「縛るの…?」


「当たり前だ。自由を奪うことに意味がある。その縄跡を見るに、縛られるのは嫌いじゃないと思ったんだがな」


「っ…!これは……モデルで仕方なく…」


「まぁいい、縛られるのには慣れているなら多少のキツめの縛りでも身体が対応できるだろう」


「へぇ…一貫して私の身体に“キズ”は付けたくないわけね」


「罪を重くしたくないだけだ。余計な詮索はするな。大人しく後ろ手に組め。」


「…分かってるわよ。」


これ以上のやりとりは危険と判断して、私は両手を身体の後ろに回した。

そして重ね合わせた両手を男に見せるように向き直った。


「これで良い…?」


「よし……。」


男は麻縄の束を解き、私の手首に巻きつけてきた。


シュル…ギュゥ…


ギギ…ギチィ


「ん…」


少し力を入れてみても私の両手はびくとも動かなかった。これが縛られるということ。たった一本の縄で私の両腕は拘束されてしまった。


シュル…ギュゥ…


ギュゥ…


ギュゥ…


ギギ…ギチィ


胸の上下に縄が巻かれ、肩から胸にかけてV字になるように縄を施された。縦と横から上半身をギッチリ縛られた。


「ん……」


少し息をするたびに縄で強調された胸が揺れる。…おっぱいの間に縄を通す必要ある……?


「腰にも縄の跡があるな…ってことは股縄もか」


男は私の腰に縄を巻き始めた。


「そんなところ縛ったってなんの意味もないわよね…」


「分かってないな。女はココを制してやると大人しくなるんだよ…っと」


ギュゥ……!


「んひぃ!?」


男は私の股間に瘤つきの縄を通して思い切り引っ張った。秘部に当たるように調整された瘤は私の急所を責め立てる。私は耐えられなくなりベッドにお尻を突き上げた状態で倒れ込んでしまった。


「さっきまでの威勢も股縄一本でこのザマ。言い返す言葉はあるか?」


「…ヘンタイ……」


ギュゥ…!


「あひぁ…!」


縄をワレメに食い込むようにキツく締め、股縄を留められた。


______________


そしてその勢いのまま膝上、膝下、足首にも縄をかけていき、私は完全に拘束された状態でベッドの上に寝かせられた。


男はテレビをつけてニュース番組を視聴しだした。


『先ほど入った情報によりますと、〇〇市の××銀行に強盗事件が発生した模様です。犯人の“センダ アキラ”は依然として逃亡中です。周囲の住民はご注意ください。』


テレビでは緊急の放送をしていた。

そしてこの件の犯人の男ことセンダは私の目の前にいる男だった。


「ってことだ。しばらくは共同生活になるな。」


「しばらくって…」


「捜査範囲が広がるまでだな。俺がこの市内に潜伏していると思われなくなるまでだろうな」


「それまで私は…縛られたまま……」


「そうなるな。」


男…センダは淡々と答えた。ずっと縛られたままなんて…絶対にイヤ…。私は交渉を試みることにした。


「私…大学に友達がいるの。私を何日も拘束するってことはその子たちが私の身に何か起きたって勘付いてしまうわよ。生憎、勘のいい友達ばかりでね。」


「ほう。」


男はしばらく考えた後で口を開いた。


「それは良いことを聞いた。それなら先手をうつことにしよう。その友達に『法事でしばらく実家に帰ることになった』と連絡しろ。」


「素直に応じるとでも…?」


「なら、お友達もお前と一緒に縛ってやる。最近のスマホなんて顔認証で起動できる。甘くみるなよ。」


迂闊だった。


「だめ…あの子たちは関係ない……」


「スマホは何処にある?」


「バッグの中です…」


私は素直に答えるしかなかった。


「友達の名前は?」


「秋山霞、有働佳奈、高橋みかん、大空花憐…」


「それだけか。」


「頻繁に連絡を取り合うのはその4人です…」


男は顔認証でスマホのロックを解除し、メッセージアプリからカスミたちにメッセージを送っていた。


「…メッセージの文面を見せて……」


「なぜだ。」


「…彼女たちを巻き込んでいないか知るためよ…お願いします。」


「良いだろう。」


センダは一人ずつメッセージのやり取りを見せてくれた。確かに法事で顔を出せない旨を伝えていた。


「…ありがとうございます……」


私は深々と頭を下げた。

こんな思いをするのは私だけで十分…。


「然るべき上下関係を理解してきたようだな。」


大人しくなった私を見てセンダはニヤリと笑った。


「それにしても……」


センダは私の胸を両手で鷲掴みにした。


「んぁ…!」


「大きい胸だな。」


「…えっちなことしないって……」


「レイプはしないと言ったが、エロいことをしないとは言ってないぞ。」


「そんな屁理屈……」


「お前がされたくないなら…お友達にするだけだがな。」


コイツ…カスミたちを人質にして……


「…レイプはしないのね……」


「そこだけは約束しよう。」


「………信じるわ…」


私は抵抗する力を緩めた。


「にしてもお前は感度が高いらしい。喘ぎ声を出されたらバレかねん。これを咥えてもらおうか。」


男はボールギャグを取り出した。


「ほれ。」


男はボールギャグを私の目の前に落とした。


「……」


芋虫のようにベッドの上を這いつくばり、ボールギャグを加えた。


「はむ……んむぅ……」


「よし。」


男は私の頭の後ろでボールギャグのベルトを締めた。


「気持ち良さで声を漏らすなよ」


こうして、私への“調教”が始まった。

Comments

素敵なコメントありがとうございます😊 本編ストーリーの方は停滞が続いており、大変申し訳ございません。 彼女たちの書き方を忘れてしまっているのでリハビリ(探偵サークルの日常)を続けていつの日か連載を再開させます それまではしばしお待ちいただけると幸いです…

のべ

素敵なコメントありがとうございます😊 高度な交渉術はツバキちゃんの十八番です いつまでその冷静さが保てるかな…

のべ

素敵なコメントありがとうございます😊 これから書きます…! 縛りを解かれてさせてもらえるのか、それとも縛られたまま……?

のべ

さて、トイレや風呂はどうするのか・・・

nyann

探偵サークルのお話の投稿、ありがとうございます!楽しみにしておりました! どう転ぶかわからない交渉にワクワクしました!続きが楽しみです!

セノジ

投稿お疲れ様です!とても良かったです!どのように調教されていくか楽しみです♪ こちらのシリーズも楽しみですが、本編の探偵サークルや、大空花燐の事件簿の方の更新も楽しみに待ってます! 来月も良い物を読めることを期待しております。暑くなってきましたのでお身体にもお気をつけ下さいませ。

エスパダス


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