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① しばりしばられ 11

某日_古町邸_


ある日、私(高浜光姫)と横河原沙希、そして衣山友梨は古町姉妹に呼び出された。

古町邸の修練場に案内され、ホワイトボードを囲むように設置された椅子に腰をかけた。


「沙希さん、光姫さん、友梨さん…本日はお集まりいただきありがとうございます!」


ホワイトボードの横に立っている古町優奏ちゃんが私たちに頭を下げた。


「ごめんなさい…。優奏が聴かなくて……。」


私たちと同じように椅子に腰をかけている和奏が申し訳なさそうに告げてきた。どうやら今回は優奏ちゃんがことの発端のようだ。


「今日は皆さんの力を借りたくでお呼びしました」


「私たちの…?」


「むふふ、その通りです!」


そう言うとホワイトボードに黒いマーカーを走らせた。



〈打倒!縄原麻美作戦会議!〉



「ということで…縄原をやっつけるためのアイディアをたくさん出してください!」


どうやら宿敵である縄原麻美市長を倒すための作戦会議を開きたかったらしい。


「ごめんなさい…みんなで話し合いたいって言い出して……。」


「大丈夫だよ和奏。」


申し訳なさそうに謝罪する和奏を一瞥し、優奏ちゃんの方に向き直り続けた。


「そうだね、そろそろ縄原との戦いにも決着をつけないといけないよね。」


「その通りです…!最近は縄原の良いようにやられすぎだと思うんです!あっさり縛られて……股縄とローターで…//」


優奏ちゃんは少し恥ずかしそうにモジモジしていた。その姿を見て友梨と沙希はニヤニヤしていた。


「まったく困ったものです。話し合いをする前に己を鍛えれば心配する必要なんてないのです!」


和奏はため息混じりに続けた。


「ついこの間まではお助けキャラ的なポジションにいたのに、最近の優奏ときたら……すぐに捕まって縛られているじゃないですか。」


「むむ……いつも捕まってるお姉ちゃんに言われたくないよ…」


「それでも私はなんだかんだ活躍しているから良いのですよ。優奏なんてローターを挿れられたら縄抜けもできなくなるじゃないですか。姉として情けないのです……!」


うわ…自分のこと棚に上げてる……。


「うるさいなぁ!だったらお姉ちゃんが見本見せてよ!!」


優奏ちゃんは目にも止まらぬ速さで和奏に迫っていった。


「ぁ…まって…いま制服で髪も下げてるから力が…!」


「問答無用だよ!」


「ぁぁぁ……!」


ギチギチ…

ギチギチ…

ギチギチ…


ブィィィィ


「ぁん…!」


修練場の梁から垂れた一本の縄の先で和奏は吊られていた。逆海老縛りを施され、太腿にはガムテープでスイッチが固定され、そこからスカートの中へピンク色のコードが伸びていた。


「あはは…相変わらず凄い速さだね…。」


「沙希さんと友梨さんに教わったので一段と捕縛術の腕が上がりました!」


「え?!沙希たちに!?変なことされてない、大丈夫?」


そこまで言ったところで沙希と友梨が頬を膨らませながら口を挟んできた。


「ひどい言いがかりだよ!光姫!」


「私たちは優奏ちゃんに頼まれたから教えただよ〜」


「本当に…?」


それでも疑いの念があるから再び尋ねる。


「うんうん、ちゃんと優奏ちゃんの身体に叩き込んだからね〜」


「身体に…って…えぇ!?」


「えへへ……//」


優奏ちゃんの方に視線を移すと恥ずかしそうにモジモジしていた。


「優奏ちゃんは股縄がお気に入りみたいで…」


「ちょ…それは内緒です…!」


「ぇ…股縄が……?」


私が首を傾げると優奏ちゃんは早口で捲し立ててきた。


「ち…違うんですよ!股縄されると気持ち良くて縄抜けできなくなるので…縄原を拘束する時に使えるかなって…ほ、ほら現にお姉ちゃんにも股縄してますし!」


和奏を見ると股縄が食い込むせいで満足に縄抜けを出来ていなかった。


「さすが優奏ちゃん!縛られながらも股縄の有効利用について考えてたんだね!」


私は優奏ちゃんの前向きな姿勢に感銘を受けていた。

と言うのに沙希と友梨はジト目で私を見ていた。


「ねぇ沙希ちゃん…、光姫ちゃんって天然なの…?鈍感なの…?」


「ま、まぁ…察しが悪いところはあるよね…。今回はそれで優奏ちゃんが助かったから良いんだけどさ。」


沙希と友梨がコソコソ話しているが何のことだかさっぱり見当もつかない。


「さ…さぁ!それじゃあ作戦会議を始めますよ〜〜!!!」


優奏ちゃんは汗を拭いながら作戦会議をスタートさせた。


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