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しばりしばられ10 その① 縄原の下僕”古町和奏”

「っ…解いとください…!」

古町和奏は縛られていた。

現代に生きるくノ一姉妹の姉である彼女は、彼女の敵とも言える縄原麻美市長の卑劣な罠に嵌り、身体を拘束されていた。

「…ん……くっ…」

〈ギチギチ…ギチギチ…〉

縄抜けを試みるものの和奏の身体に食い込んだ縄は簡単には解けない。

和奏は後手に縛られ胸の上下に縄を這わされギッチリと上半身を拘束されていた。また、下半身には股縄を施されており、縄抜けしようともがくと秘部を刺激する。

そして目隠しを施され視覚を奪われていた。

目隠しを施されてはいるが、和奏は自分の目の前にいる人物が誰かは分かっていた。和奏は縄抜けができないことを察すると自分を縛り上げた張本人に対して口を開いた。

「大人しく私を解放しなさい…縄原…!」

「うふふ…そんな格好で何を言っているのかしら」

「これは貴女が縛ったんでしょう…!」

「それにしては頬を赤らめて嬉しそうに見えるけど?」

「っ…そんなこと…」

確かに頰は紅潮していたが、コレは股縄による刺激のものであって欲しいと思っていた。

「それにしてもお姉ちゃんは捕まえやすくて助かるわぁ」

「っ………。」

「もしかしたらあの女子高生たちよりも捕まえやすいかもねぇ」

あの女子高生たちというのは沙希たちのこと…。

「私は…光姫さんたちを守るために…」

「でも貴女はこうして捕まっているわよね」

「それは貴女が卑怯な手を…」

「卑怯って…捕まえようと刺客を送ったら勝手にドジって捕まってたじゃない…」

「っ…///」

和奏は恥ずかしくなって俯く。

確かに今回も白昼堂々襲ってきた縄原の部下に対して投げ縄を投げたところ失敗して縄が身体に巻きついてそのまま捕まってしまった。

「まぁそんな貴女を強くしてあげようと思って今回は捕まえたわけよ。」

「え…」

和奏は驚く。

「うふふ…」

縄原は不敵に笑う。

「敵である私を…強く…?そんなの罠に決まって…」

「強くなりたくないの?」

「っ…!」

和奏は口を紡ぐ。

強くならなければならない。

強くなって光姫さんたちや優奏を護ってあげないと…。

「強くなりたい…です…」

「分かったわ。強くしてあげる…。」

縄原は和奏に近づく。

「んむ……っ!?」

「全部飲みなさい。」

縄原は試験管に入った液体を和奏の口に流し込む。

〈ゴクリ…〉

和奏は全てを飲み込む。そして段々と意識が朦朧としてきた。

「お望み通り強くしてあげるわよ…。私の下僕としてね…。」

消えゆく意識のなか、それが和奏の聞いた最後の言葉だった。

Comments

はい。全体公開もしておりますので完結でございます。 なお探偵サークル物語の9話についてはまだ途中でございます。

のべ

しばりしばられの9はあれで終わりですか?

ヒューゴ


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