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にしまきとおる Tohru Nishimaki
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映画『F1』感想


『トップガン マーヴェリック』の成功を受けて、ジェリー・ブラッカイマー × ジョセフ・コジンスキー監督が再びタッグを組んだレース映画。

「トップガン」のあとの「デイズオブサンダー」のように、「トップガンマーヴェリック」のあとにこの「F1」というわけだ。

まさに「二匹目のどじょう」狙いの一作。


とはいえレース映画の中でもF1を取り上げるのはレースカーの制作や撮影の困難さからハリウッド超大作のバジェットを待ってしても、なかなかの難題らしく、他のレースに変更して撮影する映画も多い中、(デイズオブサンダーもストックカーレースではなく当初はF1にする予定だったらしいが)よくぞ真正面からF1を撮影したと感心した。


王道のレース映画の構成に則り、

主人公がライバルと対立し、負傷を経て和解、そして栄光をつかむ――という定番ストーリー展開を踏襲している。

今回は老いたレジェンドドライバーが次世代の才能とぶつかりあう、という感じだが、基本は全部同じと言ってもいい。


ただし、キャラクター描写の深みには欠け、登場人物への感情移入がやや物足りない。

年齢を重ねたブラッド・ピットはTシャツとデニム姿がサマになっていて依然として魅力的だが、もっと“感情の起伏”を感じられる演出があってもよかったのではと感じた。


チームメンバーにしても、短い中でも、もっと細かい演出ができたと思う。


個人的な好みとしては甘々なラブコメが好きなので、メカニック設計担当の金髪美女ケイト(ケリー・コンドン)と最後にくっつけてもよかったのにね、とは思った。


そんな僕でさえ、行為のあとに彼女がデレた時の甘え方は極端じゃない?とは思ってしまったが。

ワンナイトで終わってしまったのは、そんなに良くなかったのかな?と思ってしまう。

いや主人公が風来坊なだけか。


あらゆるドラマが「盛り上がりそうで、そんなに盛り上がらない」印象。



とはいえ、レースシーンは圧巻。

『トップガン マーヴェリック』で培われたコックピット視点の撮影技術が活きており、リアルで迫力ある映像体験が楽しめる。


一方で、ハンス・ジマーの音楽は重厚ではあるものの、映画全体の盛り上がりをけん引するほどの効果は薄かったかもしれない。褒めてる人もいるみたいだけど、個人的には、ここ最近の巨匠になってしまったハンス・ジマーって感じの印象。


監督の作品は抑制されたところが堅実で魅力でもあるが、欲を言えばもっとエモーショナルでもいいのにな、と思うことがある。これも個人的な好みだけど。



全体的には、堅実で映像的な魅力に富む一作。レース映画としてのスピードと美しさは文句なし。

ただし“記憶に残る一本”になるには、もう一歩。“感情の波”が欲しかった、というのが本音だ。



映画『F1』感想

Comments

先週の土曜日に見てきました! 迫力満載のレースシーンと息を継がせぬ展開の早さが最高でした! 50代と40代のラブシーンはこの映画には蛇足かなと思ってしまいました😅ハリウッド映画のお約束なので仕方ないのですが…

ゼロファイター

何故か以前HRDのヒロイン達とそれぞれの車の件が思い出されました。

waldo


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