ロードオブザリング(以下 LOTR)は原作のうちホビットの冒険と指輪物語本編を所有しているのみだが、わりと好きな作品である。(「追補編」は読んでいない。)
まず劇場の状況から言うと、封切りからそれほど時間が経っていないのに上映回数が激減していた。そして劇場に観客は私を含めて5人。
正直なところ、もう少し盛り上がってほしい。
日本では、LOTR自体が一部のコアな層以外には訴求力が薄いのか。
結論から言えば、とても楽しめました。
少なくともプライムビデオの『力の指輪』よりは数段上。
あっちは美術はいいけど脚本やキャスティングがアレだったので……。
(正直途中で視聴をやめたので最後まで観れていない。)
ただ、この映画、展開が最終的に「ラストミニッツレスキュー」に収束するパターン。誰かが危機に陥り、絶体絶命になったところで「助けが来たぞー!」っていうあの流れ。
いや、盛り上がりましたよ。『あぁLOTR観てる』という気分にはなりました。
でも、毎回だとちょっとね。
アニメーションの演出やレイアウトは手堅く、見応えはありました。
不満は特にないんですが、「ここ!」と印象的なシーンを挙げるのも難しい。
どうも3Dモーションキャプチャーをベースにしたレイアウトが、まとまりはあるけどダイナミックさに欠けるのかなと感じました。
これは自分が絵を描くときに素材集や写真を参考にして「構図は整ってるけど勢いがないな」って思うことがあるのと似てるかもしれません。
キャラクター描写で特に良かったのは、傷から回復したヘルム王ですね。いや、なんであんなに体格良くなってるの? まるで鬼神のごとき、みたいなマッチョっぷり。見ていて妙に清々しかったです。 (原作では素手でひとを殺せる設定だったそうなので自然な流れなのかもしれないが)
そしてターグ将軍の度重なる正しい忠告を毎回聞かないウルフのダメっぷりが、もう滅ぶべくして滅んだ感じ。
声の出演も良かった。小芝風花さんと市村正親さんが抜群にハマってましたね。
特に違和感もなく、安心して世界に没入できました。
吹き替えって、ちょっとでも「え?」って感じると途端に現実に引き戻されることがあるんですが、それが全然なかったのが良かったポイントです。
総じて、LOTR好きなら十分楽しめる一本でした。
日本での興行収入はそこまででもなさそうですが、海外では評価されてほしいです。
M-Sho
2025-01-07 12:54:37 +0000 UTCwaldo
2025-01-07 09:57:43 +0000 UTC