NokiMo
ゆ~のす
ゆ~のす

fanbox


【同人誌】あずかんな大気リサイクル 回顧録

あずかんな大気リサイクル、いかがでしたでしょうか?

なにぶん20年前の本です。

ゆ~のすは二十歳そこそこの若輩者であり、同人サークルも立ち上げたばかり。

本当に「駆け出し」の頃の作品です。画力は稚拙です。

なれど、勢いは今以上のものがあると思います。まさに若さ。

そして自分で言うのもおこがましいのですが、本当にこの作品が売れました。

故に今の僕があるのは間違いありません。

少し当時のことを振り返り、語りましょう。


1900年代末期、時代を席巻した二大ギャルゲーブランドがありました。

すなわち「Leaf」と「Key」。

Leafは「To Heart」、Keyは「Kanon」をリリースし大ヒット。

俗に言う「泣きゲー」の黄金期を担ったこの二作の人気は凄まじく、

同人ジャンルにおいてもこの二作の二次創作が湯水の如く溢れ出、

いわゆる「葉鍵」と呼ばれるジャンルが覇権を握りました。

同人作家ゆ~のすのルーツはKanonにあります。

1999年、Kanonをプレイして感動し、ホームページを作成。

そこでファンアートを発表し始めたのがゆ~のす通信の始まりです。

そして2000年に初めて夏コミに参加してKanonの同人誌を発行しましたが、

この時はまだ同人活動は主ではありませんでした。

そしてこの年の秋にKanonに続く二作目「AIR」がリリースされます。

当然発売と同時に即プレイし、またも感動。

僕はこの感動をどうにか自分なりに表現したいと考えました。


当時を知る方は覚えていると思いますが、この頃大ヒットした漫画があります。

そう、「あずまんが大王」です。

これまた僕に多大な影響を与えた作品でした。

そして僕は閃きました。

「大好きなAIRとあずまんが大王を合体させよう」


あずまんが大王は大ヒットしましたが、不思議とあずまんが大王の

二次創作同人誌を作る人はあまりいませんでした。

されど同人界へのあずまんが大王の影響は凄まじいものがありました。

「あずまんが大王風パロディ同人誌」が大量にリリースされたのです。

それは「画風をあずまんが大王風に置き換えた作品」が多数を占めました。

当時を知る方なら見覚えがあると思います。

あずまんが大王風の絵で描かれたあらゆるジャンルの同人誌。

あずまんが大王のネタをそのままにキャラだけを置き換えたパロディ同人誌。

本当に湯水のごとく溢れていたと思います。


僕があずかんなを描き始める前、既にそういう作品を沢山目にしていました。

だけど僕は気付いたんです。

「あずまんが大王の絵やネタをそのままパクる人は多いけど、

 あずまんがのエッセンスを落とし込んだ同人作品はない」

と。

一見しただけでは、僕のあずかんな大気もそう見えます。

絵は思いっきりあずまきよひこ先生のタッチです。

しかし読んで頂ければ分かると思いますが、あずまんが大王のネタをそのままに

キャラだけ置き換えたようなネタは一切ありません。

そう。

僕はあずまんが大王のエッセンスをオマージュしたんです。

わかりやすく言えば、

「あずま先生だったらこんな漫画を描くだろうな」

というのを想像して、AIRのキャラクターを動かしたんです。

ここが多分、他のあずまんがパロサークルとの大きな違いでした。

絵やセンスはあずまんが大王っぽいけど、ネタはオリジナルで新鮮。

これがウケたんじゃないかなと自己分析しています。


このあずかんなシリーズは3年半ほど執筆し、シリーズ累計売上は10万部を突破。

僕は駆け出しで最大のヒット作を生み出してしまいました。

この数字はおそらく今後超えることは出来ませんし、そのつもりもありません。

というのも、僕はあまり数字を追いかけていないからです。

もしこの数字を超えることを前提に作品を作るなら、

プリキュアというジャンルでこんなに長く活動していません。

僕は自分が感動した想いを伝えるために同人作品を創っています。

自分の「好き」を最優先に、絵や漫画を描いてるんです。

作家の器としては小さいかもしれませんが、自分に嘘はつきたくないんです。

僕は一生「好きなもの」を描き続けます。


語りすぎて最後は話が逸れてしまいましたねw

僕を語る上で外せない「あずかんな大気」と「チャージ!ふたば」という作品。

毎月交互に電子版をリリースしていきますのでお楽しみ頂けると幸いです。

【同人誌】あずかんな大気リサイクル 回顧録

Comments

本当に駆け出しだったので、まだまだ関西のショップには置いてなかったんだと思いますw 結構当時ならではのネタも出てくるので続きもご期待下さい(*´ω`*)

ゆ~のす

まさに「好きなものを作らないなら同人である意味がない」ですね。 この作品の発行当時にはあずまんが大王を愛読しており、世間よりも少し遅れて2001年夏にAIRをプレイした自分は、大阪日本橋に通い詰めていたはずなのに、お恥ずかしいことにこの同人シリーズを存じ上げなかったのです。 しかし今回拝読させていただいたことで同時の空気(AIRだけに)が蘇るようで、その頃の自分や周囲の様子まで思い出すことができました。 作中にゆ〜のす様が登場したとこで声出して笑いました笑 本当にありがとうございます。

北大路真彦


Related Creators