ガタ、ゴト、と揺れる電車の椅子に揺られながら、つい最近できたばかりの彼女の横顔を見る。褐色の肌に映える大きなアーモンド型の瞳は、まだ少し眠たげに閉じたり開いたりをゆっくりと繰り返していた。こうして改めて見ると、まつげが長いんだな、とかなんだかドキドキとさせられてしまう。 「昨日も夜更かししたのかよ。」 そう尋ねると、彼女は口を尖らせて答える。 「ユウにはわからないだろうけど、女の子の夜は忙しいの。」 すると彼女はそのままコクリコクリと頭を小さく揺らし、そのまま眠り始めてしまった。 彼女、───青井 奏(アオイ カナタ)とオレは幼馴染みで、その男勝りな名前の通り活発な彼女に、オレはいつも振り回されてきた。 カナタとは同じサッカーチームでいつもフォワードのコンビを組んでいた。小学生の頃から2人でやるサッカーが楽しくて、いつまでもずっとこうしていられるんだろうな、と何の根拠もなく思い込んでいて。 でも高校に入ったとき、カナタはサッカー部には入らなかった。 『ユウに付いていくの、つらいんだ。』 カナタが、そうオレに言った時のさみしげな表情が頭から離れなくて、気がつけば前にも増してカナタの事を目で追うようになっていた。年中真っ黒だった肌は段々色が薄くなっていって、汗が付いても気にせず振り回してたショートカットの髪は、前よりも少し伸びた。 部活の代わりに放課後を満喫して、どんどんオシャレになっていって、読む本だってサッカーの指南書からギャルのモデルが表紙を飾るファッション誌になった。背の高いカナタがおしゃれな服を着ると、本当に大人びて、まるで そうして少しずつ大人になっていく幼馴染みに気がつけば惹かれ、オレはこの夏、カナタに告白をした。 カナタが夕日を背に、笑顔でオレを受け入れてくれた日のことは、今でもまぶたの裏に焼き付いたように思い出せる。そんなことを考えながらふと横を見ると、当のカナタはいつのまにかオレの肩に頭をあずけ、すーすーと寝息をたてていて、ぷるんとした唇を無防備にさらけ出していた。 いままでは化粧っ気のなかった顔のその唇に、うっすらと塗られた淡い色のリップがなんだか大人っぽく見えて、まるでカナタじゃないみたいだ……。 はぁ……いつもこっちばかりがドキドキさせられてるな。そんな風に幸せなため息をついていると、オレ達の前に突然、のっそりとデカいオッサンが現れた。車内は客もそれほど多くなくて詰めるほどでもないのに、ソイツが妙に俺たちの席の近くに立つせいで圧迫感を感じてしまう。 オレが驚いていると、オッサンはニヤニヤとした目でなめ回すように、椅子に座って居眠りをするカナタの姿を観察し始めた。その目はいやらしく細められて、舌なめずりのような動作を繰り返していて、気がつけばオレはカナタとオッサンの間に腕を伸ばしてしまった。 「なんだお前?」 するとオッサンは不思議そうな顔でこちらを見てくる。オレはそのにごった目をにらみ返しながら強い口調で応えた。 「この娘の彼氏だよ。この娘をそんな目でジロジロみるな、変態。」 オレがそう言うとオッサンはニヤニヤと表情を変えてオレの腕を握りしめた。思ったより力が強いけど、毎日部活で鍛えてるオレなら振りほどける。 オッサンはオレの腕を掴んだままよだれまみれの口を開いた。 「そうじゃなくてさ、ここ『妊婦優先席』なんだけど。お前らは妊婦じゃないよなぁ?」 たしかに、眠たげなカナタを座らせてやりたくて優先席に座っていた。いくら不審者とはいえ、それを指摘されると、少しこっちは気まずい。 「……わかったよ。どけばいいんだろ、どけば。」 オレはそう言ってオッサンの腕を振りほどきながら立ち上がろうとした。他の車両に移って座り直せばいい。 しかしオレが腕に力を込めても、なぜかオッサンの手はびくとも動かず、オレはそのままの体勢で深く椅子に押さえつけられてしまった。気がつけばオレの腕はなんだか細く白く、いつもより華奢で運動部らしい日焼けもすっかりと消えてしまっていた。な、なんだこれ? 「そうじゃなくて、お前らを『妊婦』にしてやるって言ってるんだ。」 そう言うとオッサンは脂肪で分厚い菓子パンの様な手で、オレのもう片方の腕を握りしめる。その瞬間、オレの腕は魔法でもかけられたように、徐々に白く細く短く変化していってしまった。 驚いてオレは思わず体と腕を見比べる。胸板は分厚くて腹筋も固いし、太ももから下も鍛えられて引き締まっている。なのに腕だけが細く白く、まるで女の子の手のように変えられてしまったのだ。 「な、やめ、やめろっ!」 オレがふたたびオッサンの腕を振りほどこうとすると、オッサンはパっと手を離して、今度はオレの胸板を、席に押さえつけるようにしてワイシャツ越しに揉み込み始めた。 「んほぉ!だんだん柔らかくなっていくねぇ!」 オッサンが気持ち悪い声を出しながらオレの胸板を揉んでいると、その胸は段々と粘土細工のように柔らかく変化していって、自分の胸の心臓の辺りが、どんどんと重みを増していく。 「やっ……やめろぉ。」 オレは汚いオッサンに胸を揉まれているというのに、そのくすぐったいような感覚で力が抜けて、ヘロヘロとした声しか出せなくなる。 ───むにぃ♡ ふにゅ♡ たぷん♡ ぷるんっ♡ オレが違和感で思わず下を向くと、オレの胸はどんどんと柔らかく大きくなっていって、気がつけばワイシャツをパンパンに張り詰めさせてしまっていた。お、おっぱいが、オレの身体についてる??? ───ブチィ! オレがそう思って混乱している間に、そのおっぱいはどんどん成長を続けて、ついにはワイシャツのボタンを吹き飛ばしてしまっていた。ワイシャツにはオレの親指みたいにでかい乳首とふっくらと膨らんだ乳輪が布越しに浮かんでいしまっている。 オレの身体が、作り変えられていく……。 「だ、だれかぁ!このオッサンを止めてくれぇっ!」 恐怖でたまらなくなったオレは、そう言って大きな声で社内に助けを求めた。だけど、乗客の誰もこちらを向くことはない。オレが車内を見渡すと、全ての人がまるで時間でも止まったかのように、ピタリと動きを止めて動かない。 もちろん、横にいるカナタですら、オレがこんなに叫んでいるのに、目を覚ます気配もない。 オレが身体を捩って窓を覗くと、窓の外を流れていくはずの風景すらピクリとも動かず、それはこの電車が今動いていないことをオレに痛感させる。 このオッサンは、どうやったのか知らないけど、魔法みたいに時間を止めて、オレの身体を女にするつもりなんだ。 「誰も助けてなんてくれないよ。次は腹回りだな。」 そうこうしていると、今度はオッサンの手がオレの固く割れた腹筋を揉み始める。するとトレーニングで鍛えた腹筋がどんどん溶けてしまうように消え去っていき、それが柔らかい脂肪に置き換えられていくのがわかる。コネコネと脇腹をくすぐるように押し込まれてクビレまで作られ始めた。いやだ、女になんかなりたくないっ! 「ゆ、許してくださいっ!」 オレが震える声でそう言うと同時に、頬に水が這うヌメリとした感触が伝わる。いつの間にか、オレは恐怖で涙を流してしまっていた。 するとオッサンはオレの脚に手を近づけながら、息を荒くして答える。気持ちの悪い吐息が、オレの身体をなで回す。 「だからぁ、妊婦になったら許してやるって言ってるんだよ。おとなしくしてろっ!」 オッサンの手が、どんどんオレの脚に近づいてくる。その瞬間、今までのサッカー人生が脳裏に浮かんでは消えて、まるで走馬灯のように脳裏をよぎっていく。脚だけは、脚だけは触らせたくないっ! オレは無我夢中で、オッサンの顎を蹴り飛ばすように、思いっきり脚を振り上げようとした。……だが、腹筋を失った上半身は蹴りの反動に耐えきれずに椅子からずり落ちるように転がり落ちて、思ったような勢いにはならず、オレの脚はいとも簡単にオッサンの腕に掴まれてしまった。 「おっとと、蹴りだなんて野蛮だなぁ。二度と暴力が震えないように、ココは念入りに改造してやるか……!」 オレの蹴りを受け止めたオッサンはマッサージでもするように、スラックスの上からオレの大切な脚を力強くもみ上げていく。オッサンは自分の上半身をオレの身体に押しつけて、オレはまるで本当の女のように、手も足も出ない。 どんどんと、自分の積み上げてきた努力が崩されているのが伝わってくる。サッカーの為に鍛えた筋肉が、男を喜ばせるためだけの駄肉に変えられてしまっていく。 オレは藻掻くように脚をバタバタと振って反撃をしようとするが、どっしりとした体格の男に押さえつけられてはどうにもならない。 ───むち♡ ぷりんっ♡ ぶにゅっ♡ 「ほぉら、ムチムチのぷにぷににしてやったぞ。」 気がつけばオレの引き締まっていた太ももは、スラックスをパンパンにして張り裂けそうなほどに膨らませる、腰よりも太いような贅肉の塊になっていた。その脂肪の塊は尻まで覆っているようで、尻の部分が今にも破れそうなのが伝わってくる。 腕は細く頼りなく、おっぱいはグラビアアイドルのように、腹回りは少したるんでしかしくびれて、ふとももはまるで丸太のように太くされてしまった。顔と声、そしてチンコだけが元のまま残されている。 どこからどう見ても、今のオレはオカマにしか見えないだろう。 オレが絶望しているとオッサンはオレの股間を、スラックス越しに揉み始めた。 「やめろっ!そこだけは本当にダメだからっ!放せっ!」 「ハイハイ、お別れの挨拶ぐらいさせてあげるか。」 そう言うとオッサンはベルト緩めてパンツをずらし、オレの股間を電車の中であらわにする。するとその中から出てきたのは、オレの小指の先ほどしかない変わり果てたオレのチンコだった。オトナの象徴であるチン毛は脱毛したようにツルツルになって、チンコの先端は、いつの間にか大洪水の様に濡れていた。 「オチンチンが『消えたくないよ~!』って泣いてるぞ。最後に彼女の手で射精させてやるか。」 オッサンはおもむろにカナタの褐色の手を握ると、ソレをオレのチンコに近づけていく。 ───ぴと……♡ 指先が触れた瞬間、電流の様な快感が、脳天まで駆け上がっていく。な、なにも考えられなくなるっ! 「ほら、シコシコ、シコシコ。」 オッサンは操り人形の様に、カナタの手のひらで押しつけるように、ゴリゴリと乱暴な手コキをさせる。 「な、なんかちがうっ!これ、ダメになるっ♡」 腹の奥がねじ曲がっていくような感覚と、内臓が新しく作られるような気持ちの悪い感覚、そして今まで感じたことのない気持ちよさで、頭が壊されていく。 「ちっ、男の喘ぎ声なんて聞きたくねぇよ。」 突然オッサンがあまった片手でオレの頬を撫でると、そのままわしづかみにしてオレの唇にしゃぶりつくようにキスをした。 「ん゛ん゛~~~ッ♡♡♡」 その途端オレの声は甲高い声で、まるで自分ではないみたいに喘ぎ始める。オッサンがカナタのカバンから手鏡を取り出してこちらに向ける。そこには人形の様にかわいらしい、小顔で瞳の大きな女の子が映っていた。しかしその娘はトロけた顔で、まるでAV女優の様な表情でこちらを見つめてくる……。 「どうだ、新しい顔だぞ?」 「あ、あたらしい顔???」 オッサンにそういわれて、ようやく気がついた。この気持ちよくておかしくなりそうな顔をしている女は、男物のワイシャツをはだけさせてデカい乳首を浮き立たせて、髪だけはまるで男のように妙に短い。 本当にこれが、オレなのか……? 手鏡をよく見ようとした瞬間、カナタの手コキの動きが激しくなる。 「ほら、自分のチンコを見てみろよ。」 オッサンに言われてオレは力なく下を向く。オッサンがそれに合わせてカナタの手をどかすと、そこにはヒダのついた湿った割れ目ができていて、オレの小指の先のようなチンコはいつの間にか消えてしまっていた。 「ざんね~ん。最後の射精はできなかったねぇ!」 オッサンは呆然とするオレを指さしてケラケラと笑う。コイツはオレの股間を、恋人であるカナタの手ごしに、女に作り変えていた。 「ぜ、絶対に許さないっ!オレは絶対にぃぃ゛ぃ゛ッ!?!?♡♡♡」 オレがソプラノボイスで必死にオッサンにすごもうとすると、カナタの手で再びオレの股間を擦り始める。カナタの指が割れ目をなぞるだけで、目の奥がバチバチとするような快感におそわれる。 「で、でるっ!でるっ!」 ───どろっ♡ オレの股間から粘ついた液体が垂れていくのがわかる。で、でんしゃで漏らしちゃったのか……? 「おぉ~!本気汁出してどんだけチョロマンになっちまったんだよ?前世は早漏だったな?」 オッサンはそんなオレのドロドロとヌメリを帯びた割れ目をくちゅりと開くと、ズボンを下ろして股間からチンコをモロ出しにした。 で、でかい……。オレの2倍くらい大きいかも。 そのあまりのデカさと太さにあっけにとられて、オレは言葉を失ってしまう。 「それじゃあ立派な妊婦になろうねぇ!」 オレが呆然としている間に、オッサンはそのデカイチンポを無理矢理オレの奥にねじ込んだ。その瞬間、内臓がえぐられように圧迫されて、キモチイイ感覚がとめどなく流れてきて、頭がおかしくなりそうになり、ただ息をすることしかできなくなる。 「すっ♡ はぁっ♡ ぁっ♡ ん゛っっ♡♡」 オレの喉から、今まで出したこともない媚びる様な息が、否応なしに漏れ出る。これ、だめ、だめになるっ。 オッサンはオレの脂肪だらけの身体に押しつけるように、何度も何度もチンコを打ち込んできて、オレの頭が真っ白になっていく。 「あ゛っ♡ あぁ゛ッ♡ やら゛っ♡ これダメ゛っ♡ ん゛~~~~ッッッ♡♡♡」 オレは口では拒否しながらも、オッサンの肩にしがみついて、あまりの快感から気をそらすことしかできなくなる。もし周りに見られていたら、ただの恋人セックスにしか見えないような、甘い声があふれ出る。電車のシートが、オレの本気汁で濡れていく……。 「おぉ♡ でるぞっ!妊婦になって反省しろっ!平に伏してお詫び申し上げろっ!」 ───どっぴゅっぅ♡ どっく♡ どくんッ♡ どくッ♡ 「ん゛ぉ゛♡ お゛お゛お゛お゛~~~~~~~~ッッッ♡♡♡」 ビクンっと腰が跳ねる、オレの頭を雷のように快感が突き上げて、濁流のように全部押し流していく。さいごにオレの頭に残っていたのは、お腹に広がる暖かいヌメヌメとした感触だけだった。 「はぁっ……♡ ひぅ゛……♡ ぁ゛……♡」 オレが息を切らしていると、オッサンはオレのカバンを何やら漁り始め、その中から取り出したモノを手に持って、オレに見せつけながら頭とお腹を撫でてきた。その菓子パンのような手で撫でられると、どんどん頭がフワフワとしていく。なのに頭のてっぺんが重くなっていくような気がする。 撫でるついでに頭がグイグイと押しこまれていくのに応じて、だんだんとオレの目線が低くなっていって、気がつけばカナタの肩よりも下になってしまっていた。 「よく頑張ったな。これでお前も妊婦だぞっ!」 “オジサマ”がそう言って“私”を褒める。オジサマが見せてくれたのは私のネームプレートで、そこには最初、短髪の男の子の写真の横に『小川 優(オガワ ユウ)』と言う文字が書かれていた。私の学生証だ。 けれど、その写真の男の子の髪がどんどんと伸びていき、可愛らしい顔に変わっていく。書かれている文字はいつの間にか『○×システムズ 小川 優子』と書かれた社員証に書き換えられてしまっていた。 その社員証が、最初はなにがなんだかわからずボーッと見つめていたが、そのまま見つめていると頭の奥から記憶が込み上げてくる。 私が大学をでて就職に失敗したこと。それで、派遣社員としてSEとしてこき使われていること。給料だけではやっていけないので援助交際にも手を出していること。恋人のカナタとお互いに援交をしながらなんとか2人で暮らしていること。 そんな、アリはしないはずの、『小川 優子としての人生』が“私”の頭の中を塗り替えていく。その代わりにどんどんと男の頃の記憶が思い出せなくなっていく。私はスポーツが好きで、でもなんの競技が好きだったんだっけ??? スポーツなんてするよりも、セックスの方が何倍もいいのに……。 「よし、できあがったみたいだなぁ。立派な腹だぞ。」 そう言われて下を向くと、私の大きなデカパイをかき分けるように、臨月間近といった丸く突き出たお腹が姿を見せていた。 そっか、私、妊婦になっちゃったんだぁ……♡ ───カシャリ 気がつけばオジサマは幸せそうにお腹を見つめる私を、社員証と一緒に撮影してくださっていた。なんて優しいのかしら……♡ 「それじゃあ彼女ちゃんの方も急いで妊婦にしてあげるねっ!」 「あ、ぜひぜひっ♡ カナタちゃんも私とおんなじ子供を孕みたいはずですしっ♡」 私はそう言ってカナタの身体を差し出す。だけどなんだろう、この胸のモヤモヤ。これでいいのだろうかと、疑問が何度も込み上げてくる。 カナタちゃんが妊婦にして貰えるのがうれしいはずなのに、豚のようなオジサマの身体にカナタちゃんが突き上げられるのを見ると、手のひらから汗が止まらなくなっていく。 しばらくするとオジサマの腰が震えて、カナタちゃんに子種を注ぎ込んでくださる。 ───どっぴゅっ♡ どく♡ どくッ♡ どく♡ 「ふぃ~、これでカナタちゃんも妊婦だよぉ。」 オジサマがひとしきりカナタちゃんのお腹を撫でると、私とおそろいのボテ腹が、セーラー服を押し上げてなんともエッチなAVのパッケージのような姿に変わっていった。 「それじゃあこれからも仲良くしてね。あ、子供は認知しないから。じゃあねぇ。」 オジサマがそう言って去って行くと、止まっていた列車が再び動き出した。窓の外を街並みがが足早に流れていく。 ガタ、ゴト、と揺れる電車の椅子に揺られながら、つい最近できたばかりの彼女の横顔を見あげる。ドスケベトランスグラマーの私と、ほっそりとスレンダーで背の高いカナタはでこぼこなカップルかもしれない。 そうして見つめているうちに彼女は目を覚ますと、柔らかな笑顔で微笑んだ。 「あっ、ユウだぁ……。」 寝ぼけ眼を擦りながら彼女は「うーんっ!」と伸びをすると、電車のなかにも関わらず私に軽く口づけを落とす。私たち2人の大きなお腹が当たって、お互いの子供がどくんどくんと揺れ動くのが伝わり、なんだか不思議な気持ちになる。 私たち、本当に妊婦になったんだ……。 私が感慨に耽っていると、カナタはニッコリと私に微笑んだ。 「ね、私たち妊婦だったからこの席に座れて良かったねっ!」 そう言って抱きついてくる彼女の身体を柔らかなデカ乳で受け止めながら、私は「うん。」と小さく頷く。 その目からは、いつの間にか涙がこぼれ落ちていた……。
Ky-Ki
2023-01-25 07:57:32 +0000 UTCkinoto111
2023-01-22 13:57:31 +0000 UTC