――「先輩……目を開けて下さい……」
しばらくして聞こえた夏音の声は
か細く、小さなものだった。
いつもの活発さが無いことを不思議に思いながらも
ゆっくりと目を開けてみる。
(んっ……?)
窓から差し込む光に目が眩む。
夏音は先程と同じく、そこにいるようだが
様子が違って見えた。
スッ……と歩み寄り、照らされた夏音は
ユニフォーム姿であったが
腕を組み、そこから上は白く眩しい乳房を晒していた。
「僕のこと……しっかり見て下さい……」
初めて見る同年代の女子のオッパイ。
まさか、隣に住んでいる妹みたいな女の子の胸が
そうなるとは思ってもみなかった。
息を飲んで、気恥ずかしさを感じながらも
俺の視線は金縛りを受けたように吸い込まれ
その白い肌を注視してしまう。
未成熟さを残してはいるが
確かに女性的な膨らみを帯びた乳房は
腕と、はだけた水着に支えられ
ムニュッと上向きに変形していた。
流線形の頂点では小さな乳首が突起しており
見た目以上の張りがあることを示している。
「これが、僕が先輩に差し上げたいモノです……っ!」
さっきより、力強く聞こえた声は
明らかに震えていた。
声だけではない。
握り締められた腕が小刻みに
震えているのがわかる。
顔は紅潮し、肩まで赤いのが見てとれた。
自分も何か言わなくては、と口を開こうとするが
乾いた口内と喉につっかえる何かが邪魔をする。
生唾を飲む音がゴクリと
更衣室に響いたようだった。
「こ、これでも高校に入ってから
10センチも大きくなったんです!」
唇を震わせながら、精一杯の笑顔を見せる夏音。
腕に力を込めて、更に胸を寄せて見せた。
彼女の突起が微かに持ち上がる。
「……先輩といっぱい過ごして
いっぱいドキドキしたから
僕の貧相な体も
この気持ちに応えてくれたんだと思います」
ようやく、状況に理解が追い付いてくる。
夏音の気持ちに気が付いてなかったわけではない。
それでも、兄と妹のような関係であることが
心地良かったし
部活でもプライベートでも、それがベストだと感じていた。
何より夏音もそれを望んでいると、思っていたのだ。
「見た目だけじゃ……わかりませんよね……」
突然、夏音が両手で俺の左手を掴む。
放たれた乳房がポヨンと弾み揺れていた。
震えた手が俺の固まった指を丁寧に
ほどいていく。
夏音は少しの間、強ばった笑顔で俺を見つめると
スウッ……と深呼吸をして、抱き寄せるように
俺の手を自らの乳房に引き寄せた。
「ん……っ♥️」
触れた指先は抵抗なく沈み
張り詰めたように見えた肌は意外にも柔らかさに富んでいた。
初めて触れる乳房の感触に一瞬、高揚したが
薄い脂肪から伝わってくる激しい鼓動が
扱っても良い代物なのかを迷わせた。
「どう……でしょうか」
夏音は目を反らさず、至近距離でこちらを見上げていた。
――強い眼差し。
試合でも見せる真剣さが俺に向けられているのがわかる。
どんな相手でも、どんな競技でも全力で取り組む姿は
先輩である自分にとっても憧れであり
その真っ直ぐな瞳は彼女の純粋さの象徴でもあった。
手に収まっている膨らみは、その純粋さと相まって
清らかで、危うい物のように感じられた。
まるで、青い果実のように……
――「どうして、急に……」
状況に耐えきれず、ついに言葉を発してしまう。
「自暴自棄だなんて……思わないで下さい。
僕だって、もう子供じゃありません。
いつまでも、妹ちゃんじゃ、ダメなんです……っ!
だから、お願いします……っ!」
掴んだ手をほどき、下から抱きつくように距離を詰める夏音。
微動だに出来なかったオレは思わず目を閉じて、その唇を受け止めてしまう。
「ん……っ♥️」
震えた唇は乾いて貼り付き
勢いだけて押し付けられている。
無垢な少女らしい無防備で率直なキス。
彼女の素直な気持ちが防波堤に打ち寄せるようだった。
左手の鼓動が更に強く、早く
熱を帯びて伝わってくる。
彼女を支えようとして、右手で肩をつかむ。
細く、震えて強ばった、夏音の肩。
目を閉じて彼女に触れると
小柄な体が更に小さく感じられた。
弱々しい生き物が自分の手に収まることが
たまらなく、愛しい。
事実、夏音は中学以前は体が弱く
学校も休みがちな時期があった。
そんな、夏音が高校で活躍していることが嬉しく
誇りでもあったが
そんな簡単に人は変われるものだろうか……
実際は相当な無理をしていたはずで
その努力の根幹が何であるかは
今の夏音を見れば明白ではないか。
不安と焦燥で押し返すことも頭をよぎったが
彼女の肌と心に触れすぎてしまった。
「あむ……っ♥️」
唇から彼女の熱が流れ込んでくると
もう、留めていた気持ちを押し戻すことはできなかった……
(続く……)
trbksi
2021-03-20 00:20:20 +0000 UTCtrbksi
2021-03-19 23:32:50 +0000 UTCKNT
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2021-03-16 21:46:56 +0000 UTC