NokiMo
mariene-novel
mariene-novel

fanbox


122.再び魔女王の雄遊戯

 時は戻り、ケンジがエリィに精液を搾り取られている頃……。 夜遅くにもかかわらず、攻撃隊隊長のオルダンテは王宮内にいた。 彼の年齢は39歳。 身長165cmで、褐色の肌。 彼は天然の黒髪無造作ヘアと無精髭が特徴的で、鋭い細い目に黒色の瞳をもつ。 鼻筋が通っており整った顔をしているが、年相応の疲れと目尻のシワは見える。 その体は細身ではあるが筋肉はついている、いわゆる細マッチョだ。 そして現在、その体をすべて曝け出している。 正確に言うと、オルダンテは魔女王の隣で全裸になり、彼女と部屋で2人きりなのだ。  なお、ここは拷問部屋ではない。 魔女王アインベルトの広々とした豪華な寝室である。 部屋の中央に大きなベッドが置かれており、片隅の衣装棚には魔女王お気に入りのドレスが数多くしまってある。 今夜は銀色のロングヘアに似合うモスグリーンのロングドレスを身にまとっている。 王宮の外にある自宅に居たにもかかわらず、夜遅くに呼び出されたオルダンテ。 彼は広いベッドの上で仰向けになるよう命じられていた。 そして…… 「グラビティウォール」  魔女王が魔法を放つ。 全裸のオルダンテに重力魔法が襲いかかる。 「ぐうっ!?」  見えない力に押し潰され、身動きが取れないオルダンテ。 「私の重力魔法に少しは耐えられるようになってきましたか?」  ベッドの上で女の子座りをしている魔女王が言い放つ。 2人ともベッド上にいるにもかかわらず、オルダンテだけに的確に重力魔法を浴びせている。 「う、ううっ……」  体に掛かる負荷に耐えているオルダンテに、魔女王の銀色の瞳が向けられる。 「ふっ。ふふふっ……! これでも可能な限りの手加減をしているんですよ?」  魔女王がオルダンテの顔を覗き込む。 笑ってはいるが、その釣り上がった目は冷たい視線を放っている。 (動こうとしても全く動けない! いつもいつも、なんて魔力だ!! 歳を取っても……全く衰えない!)  オルダンテは、彼女の魔法の圧力に耐えることで精一杯だ。 「……そうだ、私の魔法はこんなこともできるんですよ。長い付き合いですが、あなたにはまだ見せていなかった気がします」  魔女王が右の手の平に魔力を込めた。 予期せぬ魔法の発動に、オルダンテが困惑する。 (なんだ!? 今度は下方向から見えない圧力がかかる! このままでは体が浮いてしまう!! まさか……重力魔法を逆方向に放っているのか……!?) 「くうぅっ……!! こ、これは……う、浮いてしまう!!」  オルダンテの体が徐々に浮いていく。 この寝室の天井は高い。 天井に到達する前に、空中で体勢を変えるオルダンテ。 彼の頭はベッドのほうを向き、その両足は天井を踏み締めている。 上下逆の状態で天井に着地したのだ。 「ふふっ……! 逆さまとは無様ですね。しかしながら、このほうが睾丸を観察しやすいかもしれません」  アインベルトは自身の体にかかる重力も操り、天井まで浮かび上がっていく。 彼女は睾丸が丁度自分の顔の位置に来るように自身の高度を魔法で調節した。 「睾丸が……よく見えますね」  魔女王が右手を睾丸に近づけ狙いを定め、デコピンをした。 彼女の細く長い人差し指で右の睾丸を容赦なく弾いたのだ。 「ひぃっ!? ひぎゃあああっ!? ひぎゃあああっ……!!!」   あまりの激痛に悲鳴を上げるオルダンテ。 逆さまの状態のまま、たまらず脚をバタつかせている。 「独特の大きな声ね。シカの求愛行動みたいに特徴的で大きな声だわ。……さぁ、もう1発ね。手をどかしなさい」  反射的に両手で睾丸を守っていたオルダンテ。 しかし魔女王の絶対的な命令には背けず、しぶしぶ手をどける。 アインベルトは人差し指を親指と合わせて再び睾丸に照準を合わせる。 今度は左の睾丸が標的だ。 「やめてくださいぃっ!! 魔女王様! それはやめてえええぇっーー!!」  彼の懇願には耳を貸さずに、勢いよく指を弾く魔女王。 彼女の人差し指が左の睾丸の中心にヒットする。 「ひぃっ!? ひんぎゃあああっ!!! あぎゃああっーー!!?」  先ほど以上に大声を上げるオルダンテ。 上下逆さまの状態のまま、もがき苦しんでいる。 「雄というのはモロいわ。こんなに明確な弱点があるなんてね」 「……な、なんでぇ!? なんでですかぁっ!? なぜ……こんなことをっ!!?」    彼は脚をバタつかせたまま、彼女に問いかけた。 「ココを鍛えておかないと、魔女隊最強にはなれませんね」 「そ、そんなぁっ……!?」 「手をどかしなさい。どかしなさい……と、何度言わせるつもりですか?」  またしても反射的に股間を手で守っていたオルダンテ。 魔女王に無理矢理その手をどかされてしまう。 さらにもう1発デコピンを放つ魔女王。 「うわあああっ!! うぎゃああっーー!!!」 「私が直々に鍛えてあげているのですよ?」  アインベルトは睾丸に対して右、左、右……と、デコピンを繰り返す。 「や、や、やめてえぇっ!! うわあああっーー!?」 「どうですか? 逆さまにされて弱点を指で弾かれる気分は? どうですかどうですかどうですか?」 「なああぁっ!! あ! あぁっ!? ぎゃああああぁっ……!?」 「雄は哀れですね。この弱点は克服できない」 「ひぃっ! ひいぃっ!! ひぎゃあぁっ!!! うわあああああぁっーー!!?」  空中で淡々と睾丸を傷めつける魔女王。 「雄は哀れ、雄は哀れ、雄は哀れ……!」  冷酷なデコピンマシンと化している。 「……」  やがて部屋に響いていた叫び声が止まる。 ぐったりとした状態で動かなくなるオルダンテ。 どうやら気絶しているようだ。 それを見て魔女王は魔法を解除する。 オルダンテがベッドに落下し、その衝撃で目を覚ました。 「もう……ダメ……潰れて……しまう……」  そう呻く彼は再びベッドの上で仰向けの状態になっている。 魔女王も自身の魔法を解除し、ベッドに着地する。 「安心しなさい。使い物にならなくなるほどの衝撃は与えていません。雄は雄らしく……」  倒れ込む魔女王。 自身の豊満で弾力のある胸をオルダンテの顔に押し当てる。 「むぐうぅっ!? うっ! うぅっ……!?」 「勃起しなさい。結局は私のカラダの前に発情する……それが雄です」  すぐさま魔女王がペニスに目をやり、その状態を確認した。 魔女王の言うとおり、オルダンテは勃起してしまっていた。 (く、くそう……!! 悔しいけど、美しい!! この大きくて弾力のある胸は……反則だ! ドレスの上からとは言え、モスグリーンのスベスベした生地も気持ち良い……!!)  ドレス越しにもかかわらず、オルダンテは顔を赤くして興奮する。 下半身も充分に反応している。 「挿入の準備が整っていますね。おやおや? しかしながら、まだ完全には勃っていないですね……」  そう言いながら彼女は上体を起こし、豪華なモスグリーンのロングドレスを脱ぎ始める。 「まぁ、挿入すれば完全に勃つでしょう」  彼女のカラダを包んでいたのは緑色に輝く下着だ。 その下着も脱ぎ、完全に裸になった。 この世に実在している生物とは思えない、誰かが思い描いた女性の理想を現実にしたカラダが目の前にある。 オルダンテのペニスに向かって、ゆっくり腰を下ろす魔女王。 徐々に、徐々に腰を下ろす。 美しきガニ股のアインベルト。 彼女の性器がペニスの先端にたどり着く。 ボッキしたペニスを、その綺麗な右手でつかみ、自分の秘部へと突き刺す。 「ほら、入ったわ。先端の部分だけ、私の中に入ったわ」 「あはぁっ!? あ、あああっ……!? す、すごい……! 今日も……すご過ぎです!! う、う、うわあああぁっーー!?」 「ゆっくりゆっくり……ガラガラヘビの交尾ぐらい長い時間を掛けるわ」 「ガ、ガラ……ガラッ!?」 「あら? 生物には詳しくないの? 残念だわ。この世界にはたくさんの愛の形があるのに。私はあなたに最高の雄になって欲しいのよ」 「う……うはあああっ!!? き、気持ち良いぃっ……!!!」 「あなたとこうするのは、もう何十回目かしら? 覚えていないわね。……もう私の中には慣れたでしょ?」 「うわあああぁっ!! ああぁっ! はいいぃっ!」  アインベルトの体の中……とは言っても、まだ挿入は半分までだ。 魔女王はその位置でストップし、ガニ股のまま静止している。 「さぁ、オルダンテ。あとは自分の力で突きなさい」  自分で腰を振るように命令するアインベルト。 (き、気持ち良い……! そして美しい!! 裸の魔女王様……!! こ、腰を動かしてしまう! 魔女王様のアソコに向かって俺はチンコを突いてしまう!!)  オルダンテが突いても突いても、微動だにしないアインベルトの肉体。 綺麗な銀色の長い髪の毛と、弾力のある大きな胸がわずかに揺れているだけである。 彼女は冷静にオルダンテを観察している。 そこには恋心も愛もない。 それを分かっているからこそ、余計にオルダンテのプライドが傷ついていく。 「あはあぁっ!! ああああぁっ……!! う、うはああぁっー!!?」   それでも彼は仰向けのまま両手をベッドの上に置いて体を支え、懸命に腰を動かす。 決して彼女の体には触れない。 命令されない限り、決して触れてはいけない。 「さぁ、このまま中に出しなさい。そろそろ子宮内のあなたの魔力が50%以上になりますよ? 私が妊娠したら、あなたは私のパートナーになりますね」 「う、うぅっ!? そ、それはぁ……!?」 「強い子ができるでしょう。攻撃隊の隊長は若い子に譲り、あなたは私の子づくり製造機として専念しますか?」 「なっ!? な、ななぁっ……!!?」 「あなたと毎日何度もセックスすれば、短期間で50%以上になるかもしれません。魔女隊で働いている暇はないですね。せっかく隊長まで上り詰めたのに、せっかくの努力が水の泡ですね!!」 「ぐうぅっ!? そ、それだけは……!!」 「『それだけは』? 勘弁してくれということ!? お前はいつも! せっかくの私の誘いを! この雄は……!! 雄のくせに!!」  オルダンテの腰の振りに合わせて、アインベルトが腰を上下に揺らす。 オルダンテの反応が癇に障ったらしく、その口調は荒くなっている。 「ぐはああぁぁっ……!? う、うひゃあああぁいぃっーー!!? り、り、理性がぁっ!!」  あまりの気持ち良さにヨダレを垂らし、白目を剥くオルダンテ。 快楽によって気絶してしまった……。 「まったく! 短期間で屈強な魔女を何人も産めるというのに……!!」  オルダンテの体が痙攣している。 気絶している間に、彼は魔女王の体内に盛大に射精した。 「……『それだけは勘弁してくれ』と言う割には、また欲望に負けて私の中に出したわね。今日は大量に出ているわ。もう年なのに精力だけは衰えないのね、お前は……」  ペニスが挿入されたまま、体内に入り込んだ精子の魔力を感知する魔女王。 そしてオルダンテの頬を手で軽く叩く。 「う、うう……! はぁっ……はぁっ……魔女王……さま……!!」 「これで私の子宮に40%ほどの魔力が溜まりまったわ。数年の時間を費やして、ようやく40%台。私とお前の魔力の差が大き過ぎてウンザリするわ……。まだ私のカラダは子を宿すことができるのに」  魔女王が眉をひそめ、厳しい視線を向けた。 「うぅ……申し訳ない……です」  ため息をつきながら下着を身に着ける魔女王。 少々の沈黙が続いた後、ベッドから立ち上がり今度はドレスを着始める。 彼女は徐々に機嫌を持ち直し、会話を再開する。 「……さっきは、あなたが魔女隊を辞めて子づくりマシンになれば良いと言いましたが、攻撃隊には隊長が勤まるような部下がいませんね。最近はもう、あなたを超える子がなかなか現れません……」 「は、はい……」 「私が再び子を産むためには、あなたに頼るしかないのですよ。この里には、もう強い雄はあなたしかいない。地上に生息する雄には期待できないですし。魔界や天界に行って雄を探すのはリスクが高いわ。……魔女界の雄が弱いのは、魔女学校の教育がよくないのかしら? ストマイドなんていう犯罪者が出るくらいですから。教師としてマジメに教育していたのかどうか怪しいわね」 「……」 「そうだ、明日の夜に魔女王祭に向けた会議がありますよね。そこでストマイド事件について話し合いましょう。ストマイドへの罰をどうするのか……ですね。オルダンテ、明日の夜までに被害者であるマリエーヌを王宮に呼んで来なさい」 「なっ!? マリエーヌ……ですか!? どこにいるんですか? まだ里にいるんですか!? 明日の夜までに……って」 「さぁ? 私は知りません。里の中にいるかもしれませんし、いないかもしれません。けれど、明日の会議への出席はマストです。あなたが連れて来て下さい」 「しかし……サンビュルーリカから旅立っていたら……」 「……グズね。さっさと行け。今すぐに!」  再びアインベルトの口調が厳しくなる。   「くっ! ぐうぅっ……!!」  急いでベッドから下りるオルダンテ。 指示を出した魔女王は、あることに気づく。 「そうだ、マリエーヌは攻撃隊の隊長になる素質があるわね。1対1ではないにしろ、あの年齢でストマイドに勝つなんて……。そう、予想以上に有能なはず」 「えぇっ!? な、なんですって……!? そんなっ!」  予想外の提案を聞いて、オルダンテが焦る。 「魔女隊に推薦してもいいかもしれないわ。そうね……選抜試験は免除にして、攻撃隊に即決だわ」 (ウ、ウソだろぉっ!? マリエーヌが……逸材!? 俺を超える魔女が現れてしまったら、俺は……魔女王のセックスの……子づくりの道具にされてしまう!!) ---  オルダンテは自分の部屋に慌てて戻り、身支度を整えていた。 黒色の頑丈な布地の着物を身に纏い、魔女隊の隊長の証である黒いマントを羽織る。 草履を履き、腰には刀を2本差している。 (マリエーヌはあのストマイド事件の取り調べが終わったから、もう里から出てるんじゃないか? パートナーを探している最中だったはず。……いや、けど2週間後は魔女王祭だ! まだ里の中にいるかもしれない)  先ほどまでとは打って変わり、颯爽とした立ち振る舞いで王宮内を歩く。 他の魔女を圧倒する存在感である。 (マリエーヌ……どこにいるんだ!? なんで俺があんな魔女のせいで、こんな思いをしなくちゃいけないんだよ!)  その毅然とした存在感とは相反して、心の中は穏やかではない。 「あ、おい! ちょっと待ってくれ……!」  彼は自分と同様、黒マントを羽織る魔女が廊下を歩いているところを発見見した。 「あ……オルダンテ隊長ですか」  王宮内を歩いていたのは、銀色のショートへアの魔女。 防衛隊隊長のレブリナートである。 彼女は魔女王の娘であり、王宮内に住んでいる。 「丁度いいところに! マリエーヌはどこにいるか知っているか? サンビュルーリカから出る際には、防衛隊の見張りと接触するだろ?」  サンビュルーリカの出入り口には、防衛隊の隊員が配置されている。 「マリエーヌ……ですか? 門番の隊員からは今朝、サンビュルーリカを出たと聞いています。なんでも、飛空艇に乗って他の大陸に行くらしいですよ」 「えっ!? 飛空艇があって、ここから近い里は……1つしかいない! あそこだな! 出航してしまうと厄介だ! くっ! ま、間に合うか……!?」  すぐに走り出すオルダンテ。 「ちょっ!? い、今から行くのですか……?」 「ああ! ……魔女王様の命令だ! とんでもねえよ、お前の親」  オルダンテは走りながら後ろを振り向き、レブリナートに言い放った。 「え……」  その言葉に驚くレブリナート。 (お母様……なんというムチャクチャなことを! お母様はオルダンテ隊長のことも認めていないのでしょうか? やはりお母様のお気に入りは、優秀で仕事ができてキレ者のナイリッシュ隊長なのかしら? けど……私は正真正銘、血の繋がった子供。お母様はあえて私に厳しくしているに違いないわ。絶対に……私が一番のお気に入り。……けど、私は知っている。オルダンテ隊長が頻繁にお母様の寝室に入っているのを。私があの寝室に最後に入ったのはいつだったか……きっとまだ子供の頃……)  自分の母親の話題が出て、レブリナートの思考が止まらない。 一瞬で思考を終え、走り去るオルダンテを追いかける。 「うお!? なんで、追いかけて来るんだよ!? しかも必死な表情だな!? お前が必死なんて珍しいな!? 俺は急いでるんだってば……!」  オルダンテは走るのをやめない。 「あの、オルダンテ隊長……ずっと気になっていたのですが、いつも母の寝室で……」 「あ? なんだって!?」  追走しているレブリナートに聞き返すオルダンテ。 「いつも……母の寝室で、何を……?」  オルダンテは依然として走ったまま質問を聞き取る。 そして言葉を詰まらせる。 「うぐぅっ!? お……お前には1番言えねえよ! とんでもねえ親だぞ? 本当に……」 「え!? そ、それはどういう意味……」 「おっと、今の発言は秘密だぜ! 時間がねえんだ。じゃあな」  加速するオルダンテ。 走るのをやめたレブリナートが取り残される。 (私には……言えない!? さては、お母様にとってオルダンテ隊長が1番のお気に入り……!? 彼が次期魔女王なの? それを隠している? それともやはり若くして隊長になった天才……ナイリッシュ隊長? いや、私が……私が1番のはず)  オルダンテは戸惑い立ち尽くすレブリナートを気にせず、王宮を後にした。 (徹夜で向かわなきゃなんねぇ! 何か移動手段はあるか? いや、俺なら走るのが一番速いよな……。ぐうぅっ! 射精後にこんな運動……しかも、こ、睾丸が痛いじゃねえか……)  電光石火のオルダンテ。 サンビュルーリカを出て、闇夜の中を走って移動することにした。 (このままじゃ絶対にマズい! 魔女王の道具にされて俺の人生が終わっちまう!! なんとかしなくちゃならねえ!!)  そんなことを考えながら、オルダンテは夜の草原を走り出した。


Related Creators