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119.エリィの変化

 今朝、マリエーヌが旅立ってしまった。 夜になり、俺はミルフィーヌと一緒にエリィの城に来ている。 すでにエリィの部屋の近くにある大広間にいるぞ。 「ケンジ、濃縮液は持ったな?」  ミルフィーヌが俺に確認をした。 「はい! ちゃんと持ってますよ」  こうしてエリィに会いに行くのも慣れたものである。 「私はブルーの部屋で一休みしてくる」  ブルーの部屋は2階なんだけど、ミルフィーヌは問題なく城内を歩き回っている。 一応、ミルフィーヌを城内に連れて来ることに関してはエリィに許可はもらっている。 決してミルフィーヌが部下のサキュバス達を魅了しているわけではない。 魅了しているのはブルーだけのはずだ。 ……いや、かつてコロシアムで他に3人のサキュバスを魅了していたような。 徐々にエリィの城を裏で乗っ取りそうな怖さがあるけど、いくらなんでもそこまでのことはしないだろう。 濃縮液が効いているとは言え、エリィを怒らせたら怖いぞ。 「さあ、行ってこい」  俺にそう告げて、ブルーの部屋に向かった。 今日、マリエーヌにぶん殴られたのでミルフィーヌの頬は腫れたままだ。 だ、大丈夫かな……? なんだか少し元気がない気もするし……。 そんなことを考えながら、俺はエリィの部屋に向かった。 ---  エリィの城の壁は石造りで、石灰か何かで塗装されているため白色だ。 綺麗なんだけど、全体的に薄暗いんだよね……。 とくに夜は廊下を歩くのも怖いぞ。 飾ってある芸術品もグロテスクだし。  よし……怖がりながらもエリィの部屋に到着した。 エリィとやり取りするのは慣れてきたけど、対面する直前は未だに緊張するんだよな。 これまで彼女には色々なことをされてきたからね。 一番ヤバかったのは、キンタマを潰されたときかな。 ダークヒールですぐに元通りになったとは言え、さすがに戦慄が走ったよ。 ……リラックスしよう。 リラックス、リラックス……。 俺はエリィの部屋のドアを開けた。 彼女がベッドの上に座っているぞ。 いつもの黒いロングドレスだ。 「チキュウ人……貴様か」  ん? あれ……? 様子が……いつもと違うぞ? いつもは魅了されている雰囲気が少しは出ていて、媚びた態度が見え隠れするんだけど。 今日はエリィから圧力を感じる……! 「……調子はどうですか? エリィ様」  実際のところ、どんな心理状態なのだろうか? 様子をうかがってみよう。 「最近は頭がスッキリしている。私はここしばらく、思考力を失っていたようだ」 「へ……?」  もしかして……濃縮液の効果が切れてしまったのか!? そ、そうだったら予想より早いぞ! すぐにでも濃縮液を使わなくては……!! ちゃんと用意はしてきているから大丈夫。 焦るな、俺。 まずは普通に会話を続けよう 「……エリィ様、体調が良いんですね? よかったです!」 「ああ」  こ、この感じ……効果切れだな。 なんでだ? 何かあったのかな? 「エリィ様……最近、何かありましたか?」  エリィは何を考えているんだろう……? 「ここ数日は色々あったぞ。魔界から魔人が攻めてくる頻度が上がったな」 「あ、そうなんですね。 それは……大変ですね」 「まぁ、私たちの食糧にはなるがな」 「そうですか……」 「貴様のほうはどうだ?」 「え、僕ですか? 精液の状態のことですか?」 「いや、貴様の近況だ。魔女の里にいるんだったな?」  え!? 俺に普通の話題を振るのか! め、珍しい……。 これまでは精液のことばっかりだったのに! 明らかに濃縮液の効果は切れているようだが、エリィが落ち着いている。 俺の精液を渇望し、狂い始める前のエリィみたいだぞ。 M女感もメンヘラ感も全くない。 このまま普通に会話できるんじゃないか……? それにしても、俺の近況か……。 覇気も圧もあるエリィに嘘をつく勇気は俺にはないぞ。 俺の目標を正直に言おう……。 「じつは……サンビュルーリカでミルフィーヌさんを出世させるプランを考えています。いずれ魔女王になることを目標にしているんですよ」 「ほう、魔女の里も内部で色々とあるようだな。貴様は、あの頭の良さそうな魔女に里の指揮を取らせたいのか。ヤツは統率者というよりは参謀タイプに思えるが。……あの強気な魔女のほうが組織のトップに向いているんじゃないか?」  強気な魔女って……マリエーヌのことだな? 「マリエーヌ様は出世に興味を示していないんですよね」  子供をたくさん産んで自分の里をつくろうとしているが、余計なことは言わないでおこう。 「そうか。あの強気な魔女のことは正直、気に入っている。私の仲間になって、この城にいて欲しいぐらいだ」 「えぇっ……!? そ、それは……」  マリエーヌは俺と将来一緒になるので……と言いたい。 俺とマリエーヌとの関係をわざわざエリィに切り出すのは、なんか恥ずかしいな……。 けっこう本気でマリエーヌのことを気に入っている感じだから、怒るかもしれないし。 もしエリィと恋バナになったら、その展開は面白いかもしれないが……。 あ……嫉妬して、またメンヘラ状態になってしまわないか? 今は濃縮液の効果が解けているだろうから大丈夫か……? ま、待て……この考えは自惚れ過ぎか。 エリィは俺の精液に惚れているだけなんだよな……。 「ふっ。まぁ、ヤツには断られたがな。牢屋に入れたとき、仲間に誘ったことがある」  え!? そ、そんなことが……!? マリエーヌからは聞いていないぞ。 「そうだったんですね。マリエーヌ様を仲間にしたいほど気に入っていたなんて……」 「とは言え、あの魔女よりも貴様の精液のほうが魅力的だぞ?」  あ……濃縮液の効果が解けていたとしても、そこは譲らないんだね。 だったら精液を条件にして、今後、俺のことを手伝ってくれないかな? 今日はけっこう普通に話してくれるので、なんとかなるような気がする。 「あの……もちろん今後も精液を提供するので、ミルフィーヌさんの出世に協力してくれませんか?」  エリィがベッドの上に座ったまま腕を組んだ。 考えているぞ……。 え、悪くない表情だ。 もしかして、わりと前向きに考えてくれてる? 「……ふむ。どちらにもメリットはあるな。いいだろう」 「えぇっ!?」 「貴様を監禁して、無理強いしてしまうと味が落ちることがわかったからな。なるべく貴様に協力するから、質の高い精液を提供して欲しいと思っている」 「あ……ありがとうございます!!」  エリィが俺と取引をしてくれた。 これまでは精液の濃縮液を使っていないと、威圧や暴力で搾精されるだけだった気がするけど……。 明らかに今までのエリィとは違う。 「ただ、私にできることは戦闘ぐらいだぞ? 魔女の出世に協力できるとは思わないが……。貴様、まさか里で革命を起こしたいのか? 魔女達は圧倒的な人数が武器だろう。私1人でなんとかできるとは思えん。私の部下の戦闘力では誰かは、いや……全員死ぬだろう。そんなのはごめんだぞ?」  エリィ……なんか色々と考えてくれている。 その分析は正しいだろう。 あと、ブルー達のことを心配しているのが素敵だぞ。 「そうですね……今のところ具体的にこうして欲しいというのはないのですが、エリィ様が味方だと心強いんですよ。ブルー達を1番大切にしているところも信頼していますし」  エリィの顔が、一瞬だけ赤くなった気がした。 「そ、そうか……? 私を信頼しているのか。……まぁ、いいだろう。なにか作戦は考えていないのか?」  ど、どうしたエリィ!? 俺に信頼されて嬉しいのか? まさかね……。 「それが、まだ何も思いついていないんですよ……。今のところは」 「わかった。……方針が決まったら教えてくれ」 「はい。ありがとございます。あの、エリィ様は魔界で地位を占めていたわけですよね。自分が魔女王の立場だとして、これをやられたら嫌だなっていうのはありますか?」  エリィが再び思考する。 腕を組みながら、今度は目を閉じて考えているぞ。 「それは……自分が築き上げてきた組織を壊されることだろう。外から敵が来たら戦うだけだが、内部崩壊は防ぐのが難しい。統制とは難儀なものだ」  閉じていた目を開いて説明を始めたエリィ。 どこか遠くを見ているぞ……。 以前、何かあったのか? 「ブルーは言うことを聞かないし。私にも原因があるのかもしれないが……」  あ、ブルーのことか。 エリィ……なんか大変なんだな。 自分に原因があるかも……? こんなに強くて何でも手に入るのに、しっかり仲間とやっていこうとしているんだな。 「本当にエリィ様は、ブルー達のことを大切に思っているんですね。なんか意外でした」 「む……? そうか?」 「あ、失礼なことを言ってしまっていたら、すみません。とても怖い印象でしたので。ブルー達への気持ちを聞いていると、かなり印象が違います。やはり部下であろうとも、お互いの気持ちが大事ですよね」  中学校でもそうだった……。 生徒の気持ちを無視すると、とんでもないことになるんだよな……。 反感をもたれないようにしていたっけ。 とくに女子生徒の気持ち……分からないものは、本当に分からん。 生徒だけじゃないか。 世代が違う上司の気持ちも分からなかったな……。 って、エリィの懐に深く入り過ぎてしまっただろうか? 普通に色々話してくれているので、俺もノッてきてしまった。 「互いの気持ちを大事に……か。そういえば貴様……以前、私に『自分のことばっかり考えているんじゃないですか?』とか、『ブルーのことを考えるときのように、僕の気持ちも考えて下さい』などと言っていたな?」  ん? な、なんだなんだ? そんなことを言ったような気がするけど……。 「あ、はい……」  濃縮液を初めて使ったときかな? エリィ……よく覚えていたな。 「互いの気持ちが大事ということか……。意味は分かるが、他人の気持ちを考えて行動することは、私には難しい」 「え……すごい部下のこと考えているように見えますけどね。エリィ様は」 「そうか……。この前は襲いかかって来た賞金稼ぎの魔人に『性格が悪い』と言われたぞ」 「え……!? そ、それは気にしなくていいんじゃないですか? ブルーとか、いつもそばにいる人の意見を気にしたほうがいいのかと……」  な、なんかエリィがけっこう色々と話してくれる! エリィが俺に心を開いてくれているのか? 濃縮液を使って距離が縮まった期間があったのが良かったのかも……! 「それもそうだな。貴様は良いことを言う」 「ありがとうございます! ……おそらくエリィ様は、力が強大過ぎるので誤解されがちなんじゃないですか? 笑顔を増やしたらどうですか?」  俺は生徒にナメられないように笑顔を抑えがちだったが、エリィの場合は逆なんじゃないかな……? 何もしてなくても怖く思うことがある。 「笑顔……そんなことで改善するのか?」  う〜ん、改善するとは言い切れないけど。 人間関係は……難しいよな。 俺はとくに就職してからかな。 真剣に考えるようになったけど。 まぁ、実際に俺が職員室で笑顔を増やしたところで、人間関係が良好になるとは思わない。 中学生にそんなアドバイスをしたところで、やはりイジメやイジりの問題はなくならないだろう。 でも、権力をもつ怖い人に笑顔が増えたらけっこう雰囲気が変わると思うぞ。 怖い学年主任に笑顔が増えたら、俺のストレスも軽減されていたはずだ……たぶん。 恐怖を煽るような笑顔だったら話は別だな。 あ、エリィも笑うときは、ちょっと不敵な笑みって感じだよな。 「まぁ、僕の30年にも満たない経験論ですけどね」 「ふむ……笑顔か。シンプルなアドバイスで良いな。善処してみるか……」  シンプルか。 まぁ、意外とシンプルな方法が大事になることもあるだろう。 中学生の保護者の中には、『子供の非行も夫の不倫も、毎日おいしい夕ご飯をつくることで防げるのよ』……と、仰っていた保護者もいたな。 冗談交じりなトーンだったが、目はマジだった。 「人間だからなのか、チキュウ人だからなのか、貴様だからなのか分からないが、貴様の言葉は新しい」  え……新しい? まぁ、サキュバスの世界とは価値観が違うよね。 「そ、そうですか?」 「ああ。参考になった。……何か他にも協力できることはないか? 貴様の精液を頂く件のこともあるし、まだまだ協力するぞ」  エリィが積極的だ! 俺の言葉が響いたみたいだな……。 「じゃあ、僕が強くなるような方法は……ありませんかね?」 「貴様は……強さがそんな簡単に手に入る訳ないだろう!」  お、怒られた!? 急に怖い! エリィ……職場の上司みたいな感じがあるなぁ。 「も、申し訳ございません……!」 「とは言え、協力はする。そうだな……カーズをバージョンアップさせておこう」 「え!? バージョンアップ!?」  カーズは俺にかけられた呪いの魔法のことだよな。 この呪いのせいで、エリィの城の中で俺は魔法を使えないんだ。 「貴様が瀕死の状態になったら私が呼び出される効果を付与しよう。まぁ、召喚魔法みたいなものだな。ただし、自傷行為で瀕死になってもダメだからな。効果は他者からの攻撃に限る」  な、なにぃっ!? つまり……敵の攻撃によって俺が死にそうになったら、エリィが召喚されるだと!? こ、このバージョンアップはすごいんじゃないか……!? 「部下を守るためにこのバージョンアップを開発していたのだがな。しかし……奴隷用の呪いに付与したのでブルーには断られてしまった。紋章なしで付与できればいいのだが……」  なるほど。 そうだよな、ブルーは部下だもんな。 色々と大変だな。 って、俺は未だにエリィの奴隷でもあるのか……。 会話だけはエリィと対等みたいになっているけど。 まぁ、バージョンアップしてもらえるなら、奴隷のままでも致し方ないか。 ……ってこの呪い、エリィに来られちゃマズいときでも召喚されちゃいそうな感じだな。 「あの……もしエリィ様がサンビュルーリカに召喚されたら、戦争になる可能性も……」 「やむをえん。貴様が死ぬよりマシだろう?」 「う……! そ、そうですね」  ……まぁ、仕方がないか。 俺が瀕死ってことは、敵と戦って殺されそうになっているときだもんな。 俺はもちろん、ザッシやプロトン、ミルフィーヌでさえも手に負えない敵と戦っているときだ。 全滅してしまうぐらいなら、エリィに助けてもらおう。 冷静に考えたら『エリィ召喚』って……この世界で最強の切り札じゃないか!? 「私としても、貴様の精液を堪能できなくなるよりはマシだ」 「エ、エリィ様……」  やっぱり俺の存在意義は精液なのか。 けっこう良い感じで会話していたと思ったのだが。 エリィにとって俺に一番求めていることはそこなんだな。 ミルフィーヌみたいに相談相手とかじゃなくって。 そうだよね、エリィはサキュバスだもんね。 すごい執着というか、ぜんぜんブレないというか……。 「というわけで、頂くぞ」 「ちょっ!? エリィ様!?」  エリィがベッドから立ち上がった! 「笑顔で……いただこう!」 「こ、こわっ……! エリィ様! それは怖い笑顔です!」  エリィ……! そういうことじゃないんだけどな。 こりゃダメそうだ……。 ああ、やや狂気を帯びた笑顔でこちらに近づいて来るぞ。 彼女に近づかれたら、もうその時点で俺は…… 「そんなに勃起して! 貴様あぁっ!!」 「すみませーん!!」  エリィ……見れば見るほど美しいというかエロいな……! 本当にもう、エロが服を着て歩いている感じだ。 ロングドレスのスリットから見える脚が細くて色気があるなぁ。 大きなおっぱいがユサユサしているし……! 相変わらず規格外のカラダだ。 おっと、甘い香りが強くなってきた……! 彼女の厚みのある唇が近づいてくる! あ、ヤバい……このままでは誘惑されてしまう。 「いくぞ!」 「う、うわあああっー!?」  だ、抱きつかれた!? 勢いよく、俺の頭の後ろに両腕を回すエリィ。 彼女の爆乳が目の前に迫る! おっぱいで顔が押し潰される……!! や、柔らかくて気持ち良い……って、痛い痛い! 「エリィ様!! い、痛いです……!」 「む? ち、力を入れ過ぎた……」  いつになく積極的だ!! 勢いがすごい!! 「このぐらいか?」  エリィが力を調節している。 俺の話をちゃんと聞いてくれるなんて! やはり今日はエリィの雰囲気が違う……! 「あ、丁度いいです……」  ……今日は抱きついて搾精したいのか? エリィに抱きつかれるのは刺激が強過ぎるぜ! しかも顔に爆乳おっぱいを押し付けられるなんて……!! エリィの身体の感触が柔らかくて自然と触りたくなる……。 彼女の身体をまさぐりたい衝動を必死に抑える……! こ、これ……浮気じゃないよね……!? う~ん……。 「準備は整ったな? いくぞ?」  準備!? あ……エリィがエロいカラダを寄せ付けて俺のチンコの状態を確認しているぞ。 フルボッキにしてから搾精したかったのだろうか? 当然、俺はフルボッキになっている。 彼女はフトモモの辺りで俺のチンコの固さを確認している。 その確認の仕方はエロ過ぎるだろ……。 エリィからしたらエッチとかいう概念じゃなくて、食事のための準備って感じか? 性欲じゃなくて食欲なんだよな……。 「よし、まずは……」  エリィが舌をペロッと出して唇を濡らした。 彼女の尻尾が俺の服の中に入り込んできたぞ!? そして尻尾の先端が俺のフルボッキチンコをゆっくりと包み込んでいく!! 「う、ううぅっ……!?」  尻尾内の感触がどんどんチンコに広がっていく……! 相変わらず暖かくてヌルヌルしていて気持ち良いぞ!! ヒダのようなものが細かく動き、俺のペニスを効果的に刺激してくる……!! ダ、ダメだ……これは……気持ち良すぎる……!! サキュバス、恐るべし! 「さあ、出せ! 出すのだ!」  頭上からエリィの必死の叫びが聞こえてくる! 一刻も早く俺の精液を吸収したいのだろう。 そんな意志とは裏腹に、彼女の尻尾はゆっくりゆっくり動いている。 まだ俺の竿を半分ぐらいしか包み込んでいない。 ああ……エリィのおっぱいが顔に密着している。 柔らかいおっぱいから顔を出して見上げればエリィの綺麗な顔がある。 長い黒髪が優雅だ。 大きな瞳、白い肌……エリィのことを見ていると、快楽が倍増する!! 「ああぁっ……! エリィさまあぁっ!! うわあぁっ!! うひいぃぃっー!?」  快感がチンコ全体に広がっていく! 尻尾が……尻尾の先端が完全に肉棒の根元まで到達したんだ!! 「うわあああああっー!? あああああぁっ……!!!」  き、気持ち良い……! 下半身を……腰を振ってしまう!! というか、勝手に動いちゃう! 「よし! ここからだ!!」  エリィが俺を強く抱きしめ直した。 彼女のカラダの感触の良さを再確認させられる。 うわあっ!? 肉棒の根元に到達した尻尾の先端が、今度は先端の方向に戻り始めた! やがてカリ付近まで移動し、今度は亀頭の端から端までゆっくりと行ったり来たりしている……!! 「亀頭を集中的に攻めてやる!!」  亀頭の端から端までを……た、淡々と往復している! 俺は相変わらず、腰を動かしてしまう!! 「ちょっ!? 待って……くださいっ!? ひ、ひいいぃっ!!」  昨日のマリエーヌみたいなことをしないでくれ! あ……! マリエーヌッ!! そうだ! マリエーヌのことを考えよう!! マリエーヌとエッチしていると思って、射精しよう! そうすれば罪悪感が薄れる!! エリィは俺に『性』も『愛』もない! 『食』……だからな! 「あひっ! あひいぃっ! ああああぁっ! き、きもちいひいぃっ……!!」  マリエーヌのおっぱい!! マリエーヌのおっぱい……!!! 「さあ、出せ! 出すのだ!!」 「うわあああぁっ!? で、る! でるううぅっ……!!」  マリエーヌッ!! 昨日は後ろから抱きついて手で亀頭をイジってくれてありがとおぉっー!!! 「出てきた! 出てきたぞおぉ!!」 「ううっ!! ああぁっ! イクッ! イクうっー!! あ、あはあぁんっ……!!!」  俺の全身が痙攣しているのが分かる! マ、マリエーヌ……マリエーヌ……マリエーヌ……。 マリエーヌの最近よく見る笑顔、マリエーヌの綺麗な声、マリエーヌの弾力のあるオッパイ……!! 「……最高だ! 最高だあぁっー!!」  射精……した。 盛大に射精したぞ、 エリィが叫んでいる声が聞こえる。 上を見ると、恍惚とした表情で叫んでいるのが分かった。 「これだこれだあぁっ! 美味! 美味だあぁっ!! 今日も最高の出来だったぞおぉっ!!」  賛辞した後で、エリィは抱きしめるのをやめた。 俺はその場で崩れ落ちてしまった……。 腰を振り過ぎて下半身が疲れてしまったな。 あ、尻尾がチンコから外れた。 「はぁっ……はぁっ……エ、エリィ……さま……」 「やはり貴様は格別に美味だな。今日はこのぐらいで勘弁してやろう」  お……? 1発で満足したのか? め、珍しい……。 「……本当はもう100発ほど抜き取りたい」  いいいぃっ!? 「……だがしかし、我慢しよう」 「えっ……? エリィ様……?」 「我慢も大事……なのかもしれない」  お、おおっ!? 何かを悟ったように頷いているぞ。 エリィ……やはり俺がサンビュルーリカにいる間に、何かあったのだろうか? 「そうしたほうが、味が落ちにくいだろうしな」  それはそうだな。 休みつつ健康的な生活をすることが大事だ。 「さて……」  エリィが俺から距離を取り、ベッドに座る。 「ふぅっ……」  一息ついた後で、脚を組むエリィ。 やがて何かを思い出したように喋り始めた。 「……そうだ。次からは本を何冊か持って来てくれ。魔女の里からな」 「え? 本……ですか? エリィ様、本が読みたいんですね?」  性的な展開から、いきなり知的な話題である。 エリィは芸術品とかを集めているし、なんかこういうインテリっぽい一面があるんだよな。 「なんでもいい」  ん? 何か調べたいことがあるなら、本のジャンルを指定するはずなのに。 なんでもいいなんて……。 ちょっと真面目な雰囲気なので理由までは聞けないけど。 「……いや、待て。私はサクラダ王国でも買うことはできるから、魔女の里にしかない本がいい」  あ、エリィは魔女について興味を持っているんだよな。 魔女の里のことを知りたいんだな? 「なるほど。分かりました。ちょっと僕は自由に使えるお金が少ないものでして。ミルフィーヌさんに相談してみます」 「うむ。助かる」  エリィと友好な関係を続けるためには必要なことだな。 でも、う~ん……魔女の里の秘密を外にバラすことになってしまうか? まぁ、本屋に売られているものであれば大丈夫かな? ミルフィーヌに聞いてみよう。  それにしても、エリィ……情緒が安定しているな。 今回の会話からは、俺とも良い関係を続けていきたいように思える。 濃縮液……今日は使わないでおこう。 今の状況だと、濃縮液のせいでメンヘラになられたら逆に困るからな。 冷静さと食欲と部下への優しさを1/3ずつ合わせもつエリィがちょうど良いぞ。 よし、今回の結果についてミルフィーヌに相談しよう。  というわけで、エリィの変化に安心しつつ、カーズのバージョンアップもしてもらい、サンビュルーリカに帰ることにした。


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