フランを介抱する師、ベスの背後に迫る影がある。
「ふんっ……」
その影が覆いかぶさろうとしたとき、ベスはさっと振り向き、杖をかざす。
「フリーズ!」
キラリと光が瞬いて、先ほどフランを襲ったようなキノコたちが、一瞬でカチコチに凍らされてしまう。
「甘いわね!」
キノコたちはガシャリと音を立てて崩れ落ちる。
(でも、他にも粘りつくような、不快な……そう、視線を感じたような……?)
そちらのほうが、よほど背筋にゾワゾワとくる感じがあった。
「って、まだ来るの!?」
凍った仲間を押しのけて、さらなるキノコたちがわらわらと押し寄せてきた。流石にこの数を相手にしてもいられない。ベスはフランに浮遊の呪文をかけると、その体を掴んで駆け出した。
「いくらなんでも多いわよ! このクソキノコども!」
走りながらベスは悪態をつく。キノコたちはのそのそと追いかけてはくるが、さすがにこちらに追いすがるのは無理だ。みるみる二人との距離が開いていき、やがて木々に紛れて見えなくなった。
「はぁ、はぁ……まだまだ若いと思ってたけど……」
ベスはようやく立ち止まると木にすがり、呼吸を整える。
そんな彼女の頭上から、スルスルと木の枝が伸びている。
「はっ……!」
ベスはとっさに飛び退いた。こちらに伸びてきていた木の枝がそれに気付いたかのようにピタリと動きを止め、やがて戻っていった。
「相当おかしくなってるわね、この森は……」
前々からその気配を感じてはいたが、ここ数日でその度合いはさらに深くなっているようだ。
「キケェ―っ!」
奇声がその場に響く。同時に頭上から黒い影が降ってきて、ベスに襲いかかった。
ベスは避ける暇もなく、その何かに背後から拘束されてしまった。
「猿……!?」
それはマッドエイプという猿型の魔物だった。それはジロジロとベスの豊満な体に視線を這わせる。
いやらしく絡みつくような視線は、先ほどフランを介抱していた時に感じたものと同じだ。
「こいつだったのね……」
「キケケッ!」
「うぐっ!」
むんず、と乳房を掴まれ、ベスは苦悶の声を上げる。
「キケケッ! キケッ!」
魔物はベスの身体をまさぐりながら、興奮した鳴き声を上げる。
「この……いい加減に……」
ベスは振りほどこうと身をよじるが、魔物の力の方が強く逃れられない。
「きゃあっ!?」
やがて魔物の手がローブの中に潜り込み、直接胸を揉みしだいた。その気持ち悪さにベスは悲鳴を上げる。
「んあ、あっ!」
存外に魔物の手つきは優しく、その愛撫するような責めに、小さな喘ぎがベスから漏れた。
「あ……んっ、はぁ、あっ」
胸への愛撫が続くうちに、ベスの身体に変化が現れ始めた。
(な、なんで? どうしてこいつに触られると……)
もわぁあ、と、魔物の口から桃色の吐息が漏れている。
(こ、これは……)
「はぁ、はぁ……なんてこと、催淫効果のある、息だっていうの……」
ベスの息が上がり始め、その表情が艶めかしく崩れていく。その反応を見て取ったのか、魔物の責めもどんどんと激しさを増していった。
「あぅ! はぁん!!」
胸だけでなく、脚や尻までもまさぐられる。その指使いは巧みにベスの性感帯を捉えていた。
「いや、だめ、そんなとこ……」
(だめ、振りほどけない……)
集中力を欠き、呪文を放つための魔力すら集められない。
ベスは必死に抵抗するが、それはまるで逆効果だ。魔物はますます鼻息荒く、ベスの身体を貪っていく。
「ん……ふぁ……ぁ」
ベスの表情がとろんと融けたのを魔物は確認したようだった。ドスンと腰を下ろし、両足の間にベスを引きずり込むと、その股間をベスの股ぐらにこすりつけ始めた。
「あ……や、やめて……」
ベスの性感が高まると同時に、魔物も高ぶっていくようだ。ぐいと押し上げられる感覚があり、そちらに目をやると、
「ひっ……」
ベスが息を呑むような、凶悪なペニスが勃起していた。
「そ、そんなもの……入るわけないでしょっ! は、離してっ!」
首を振って最後の抵抗を試みるが、魔物はそんな抵抗などものともせず、ベスの両足を抱え上げた。彼女の秘裂に熱い肉棒が押し当てられる。
「い、いや! いやぁっ!!」
ベスは恐怖に顔を引きつらせる。
(壊れる――)
下腹部に力を込め、せめてもの抵抗を試みる。しかし無意味だ。魔物はそのまま一気に突き入れた。
どちゅんっ!!
「んほぅうぅっ!!」
巨根がベスの股間を貫く。
「ウオオオオォッ♥」
その衝撃に、ベスは絶叫を上げ、魔物も歓喜の咆哮を上げた。
「あ……あがっ……」
あまりの痛みにベスの意識が遠のきかけるが、それはすぐに激しい痛みで引き戻された。
「んぎぃいいい! 抜いてっ! 抜き、なさいっ! お願いよぉお!!」
ベスの懇願も虚しく、魔物は激しく腰を動かし始めた。
ずちゅっ!ずちゅっ!ずちゅっ!
「んあっ! あぐっ! あひぃっ! はぐぅううっ!」
魔物は構わず、ベスの膣内を蹂躙していく。その痛みと衝撃に、ベスの口から獣のような悲鳴が上がる。
「んぎぃいっ! 痛いっ! あうっ、あぐぁっ!!」
だがやがてその悲鳴の中に、別の響きが混ざり始める。
「あひっ!……ん! あぅっ……あ……あぁん♥」
それは痛みを訴えるものではなく、甘い嬌声だった。
魔物の腰使いが激しくなり、それに合わせるようにベスの嬌声も段々と高く、淫靡なものに変わっていった。
「あっ♥ あうっ! あんっ♥」
いつの間にかベスの表情は快楽に蕩けていた。その顔は苦痛ではなく、悦びで歪んでいた。
その証拠にベスの股間からは愛液が流れ出し、秘裂はぐちゅぐちゅと淫らな水音を立てている。それは魔物の精液と混ざり合い、潤滑油となり動きをさらに激しくしていく。
「んおっ! おほぉっ! あひぃいいいっ♥」
(らめっ……催淫ガスの効果が、こんなに高いなんてぇっ……)
魔物の動きがさらに激しくなった。ベスの膣内でペニスが膨張していく。
ぐっと張り詰めていく下腹部……ベスにもそれが射精の前兆だということは理解できた。
「だめっ、中はダメぇえっ♥ 許してっ!」
ベスの哀願も虚しく、魔物は一気に腰を突き入れ、そして……
びゅるるるっ!どぷっ!!
「んほおおぉおおぉおおぉっ♥」
熱い奔流が子宮に叩きつけられ、ベスはぱっと意識を飛ばし、絶頂した。「あ……あぁ……あ」
ぴくん、ぴくんと小さく痙攣を繰り返すベス。その秘裂からは、収まりきらなかった精液が溢れ出し、地面に水たまりを作った。
「あひぃ……あぁ……」
魔物に種付けされてしまったベスは、そのままかくんと体を折って気絶した。
「グホホホ……」
そして魔物はベスと、傍らに倒れていたフランを担ぎ上げ、何処かへと去っていった……。