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天空戦姫セラフィーヌ 第7話 迫りくる滅亡 後編

 病院内、ミサキの病室でかおりと怪人の戦いは続いていた。

「つぁああっ!!」

 かおりは何度も、怪人に強烈な一撃を加えていた。

 だが、電撃を伴った拳は怪人の表層を焼く程度で、その芯に届かない。

「くっ……!」

「うぜえよ!」

 そしてとうとう首を掴まれ、釣り上げられてしまう。

「あぐあ……っ」

「わかんねえなあ、その程度の力で俺たちに手向かってくんのはよ」

「私は、諦めない……ッ!」

「あ?」

「この子は、皆の希望なんだから……私の命にかえても守る!」

「言ってる意味が分からねえが……ムカつく女だ。可愛がってやろうと思ってたが、ここで死にな!」

「ルージュ、目覚めて……っ、次は、あなた……がっ」

 ミサキの傍らに置かれたセラフクリスタルがチカチカと明滅する。

(……誰かが、呼んでる……)

 深い淀みにたゆたっていたミサキの精神が、わずかに覚醒した。

 熱に浮かされたときの夢のように、茫漠とした記憶が浮かんでは消える。

 病室の外まで来たが、中に入れず泣いていたクラスメイト。

 私は君の分まで戦うと、力強く手を握ってくれたカイ。

 そしてキョウは毎日ここに来て、自分の体を拭いてくれていた。表情が豊かな方ではなかったが、いつも悲しそうにしていた。

(感じる……みんなが、苦しんで……)

 立たなくちゃ。

 停止していたミサキの心に、熱いものが満ちていく。

 振るう力の正義に迷っても、それでも自分を奮い立たせるものがある。

 きぃ、ん……。

 サイドベッドに置かれていたセラフクリスタルが突然光を放つ。

「な、なんだ?」

 怪人もさすがに驚愕の色を隠せない。

「おわあっ!!」

 そして……ベッドに横たわっていたはずのミサキは、セラフルージュとなって覚醒していた。

「セラフルージュ、再臨ッ」

「うぉおっ!」

「てぇいっ!」

 ルージュは虚を突いて、怪人の腹部に強烈な蹴りを見舞う。

「おぐうっ!」

 一瞬腹部が陥没するほどの一撃を受け、怪人はふらふらと後退する。

「く、くそっ! こいつもセラフだったのかよ!」

「むんっ!」

 ルージュが拳骨を固め、力を集める。

 眼の前の怪人は、今やただの外道だ。しかし、この怪人もかつては人間であったのであろう。

「あなたが誰かの大切なひとであったとしても……私はッ!」

 ぐん、と力強く踏み込む。

「ち、ちくしょうっ!」

 怪人は胸の機関砲を展開し、ルージュに照準を定める。

「これでもくら……ッ!?」

 怪人の視界が、ぐらりと傾く。

 倒れていたかおりが、怪人の足をちゃぶ台がえしの要領でひっくり返したのだ。

「ち、ちく……」

 漏れ出た呪詛を最後まで言うことは叶わなかった。

「やぁあああああああっ!」

 脇腹をルージュの拳が貫き、怪人の体は宙に舞う。

「ぎゃあああぁぁっっ……」

 そして窓を突き破って宙に放り出され、爆散した。

 その光景をみやりながら、ルージュは誓う。

(私の大切なものを守るために――戦うんだ)

 突き出したまま握り込んだ拳を、更に強く握りしめる。

 誰かの命を奪う拳、誰かを守る拳。それらは表裏一体で、不可分のもの。

 自分にできるのは、選ぶことだけだ。


「ミサキ……」

 はぁはぁと呼吸を乱しながら、アズールがルージュのもとにたどり着いたのは、そのほんの十数秒後だった。

 彼女はルージュをみとめると初めて下の名前を呼び……そしてかすかなほほ笑みを浮かべていた。

「キョウちゃんっ」

 ばっ。

 思うより先に体が動き、ルージュはアズールに抱きついていた。

 アズールは目を丸くして、当惑した様子だ。

「な、なに……?」

「ありがとう」

 その言葉には、万感がこもっていた。

「よくわかんないけど……」

 ルージュの強い想いは伝わってくる。アズールはおずおずとルージュの背中に手を回していた。

 ごほん、と一つ咳払い。

 二人がそっちを見やると、かおりが頭をかいていた。

「感動の再開してるとこ悪いんだけど……」

「かおりさん!」

 自分にクリスタルを託した彼女の存在に気づき、ルージュの声が弾む。ただ、その表情を見ると再会を喜ぶ暇はないようだ。

「今、この病院は囲まれている。急いで逃げないとまずいんだよ」

 かおり曰く、病院の地下には緊急用の避難通路があり、病院内の人間の大多数はそこから脱出したらしい。

 それを聞いたルージュたちは、かおりと急いで地下に向かった。

 地下通路に出ると、かおりは端末を操作してシェルターを閉鎖する。これ以降、シェルターは開くことなく、やがてここの周囲は自爆して地中に埋まる。

「もう、残っている人はいないんですか?」

「私たちが最後だ」

 それを聞いて、ルージュは疑問を抱いた。

「ジェイド……カイさんは?」

 しばしの沈黙。

「たった一人で、敵を食い止めてた……」

 アズールが沈んだ声で教えてくれた。やむを得ない決断だったのは、その渋面を見ればわかる。

 かんかんと、通路を叩く靴音のみが、しばらく三人の間を支配した。

「大丈夫……あいつは、死なないよ」

 かおりが言う。カイからはかおりとは幾多の死線をくぐり抜けた仲と聞いた。

 絞り出すようなその言葉には、信頼と願望……二つの意味が込められている気がした。




「んぶうううっ!!」

 くろぐろと焦げ果てたコンクリートの上、激しい戦いの痕跡をベッドにして、ジェイドは怪人たちに上下から串刺しにされていた。



「んちゅ、ぐぷっ……はぁ、くる、し……んむうっ!」

 いかにジェイドといえども、この強力な怪人を二体も相手にしては分が悪かった。それでも、周囲の光景は変貌し、怪人や戦闘員の残骸が散乱しているのだから、凄まじい健闘だったのは知れる。

 犬型の怪人は、その長いペニスをジェイドの中で往復させていた。

「おらあっ! この傷の借りだッ!!」

「ぐうううっ!」

 嗜虐心をむき出しにしながら、ジェイドの子宮口をノックし続ける。

「歯ぁ立てんなよ……っと、うま、こいつ♥ しゃぶんの好きかぁ?」

 そしてドラゴン型の怪人は、節くれて突起の付いたペニスをジェイドの口内に突っ込み、恍惚としていた。

「んむっ、じゅるるるっ! んっ、んっ!」

 気道をペニスで半ば覆われ、そのつもりがなくとも熱っぽくペニスをしゃぶってしまう。そして酸欠状態の肉体は、精を絞り取ろうとキュッと膣を締めた。

「うお、締め付けが……やべ、イクっ!」

「おおぉお、よしっ! こっちもいくぞおおおおっ!!」



 びゅぽぽっ!! びゅくびゅるるるるるっ!!

「んぶるるるぅぅぅっ! んんんんん~~~~っ!」

 喉と膣の深い部分に精の放出を受け、ジェイドは高らかに絶頂した。

「おぐっ、ぐぽ、お、おぉぉっぉ……」

「飲めっ! 飲み干せっ!」

「んぐ、ん、む……ぐっ、ごくっ!」

 上下から尋常でない精の注入。メスの本能が歓喜に打ち震え、ジェイドの正気は蝕まれていく。

「むはぁっ! げふっ……はぁっ、はぁっ……」

 ようやくにペニスが抜き放たれ、口内から膣から、大量の精液がドボドボと溢れ出した。



「お、ご……げっ……」

「ふひーっ。気持ちいい~っ。スケベすぎだろこの女」

「強い女をちんぽで屈服させるのは最高だぜ~♥」

 苦しむジェイドをよそに、怪人たちはケラケラと笑った。

 べっと口に溜まったザーメンを吐き捨てて、ジェイドはじろりと怪人たちを睨む。



「遊んでいていいのか? 今すぐ私を殺さねば、後悔することになるぞ……!」

 すべては命あればこそ――ジェイドは肌でそれを知っている。

「後悔? はっ、命令なんてどーでもいいんだよ。こっちはまだまだヤりたりねえ!」

「その通りよ。この体になってからこっち、チンコがおさまる暇もねえんだからな」

 ぎり、とジェイドは奥歯を噛みしめる。

「お前らがその気なら、付き合ってやる……! 存分に汚すがいいさ……!」

 戦闘力の高いこいつらが病院に向かわず、ここで享楽にふけっている。それならそれでいい。時間稼ぎになって、一人でも多くの人が助かるのなら望むところだ。

 しかし……

 ぬるり、と犬怪人の指が滑って、尻穴に触れる。

「うっ……」

 ジェイドの瞳が一瞬揺れたのを、怪人たちは見逃さなかった。

「お? どうやらこっちは初物かぁ?」

 くっとジェイドは顔をそらす。それで、怪人たちは色めきだった。

「じゃあ次はケツ穴だな! ひゃはは、案外こっちのがハマるかもだぜ?」



「う、うるさいっ!」

 ジェイドのうぶな反応が、彼らに火をつけたらしい。

 むくむくっとペニスが再び力を取り戻していく。

「く、くそぉ……」

 尻穴に照準を定められ、ジェイドは屈辱に歯噛みした。

 菊門から焼けそうな熱を感じる。そしてそれは、ゆっくりとジェイドの腸内に侵入してきた。

「ぐ、ううっ!!」



「おーすげえ、いい締め付けだぜ♥ よっと!」

「おほぉぅっ!?」

 ペニスを引き抜かれる時、締め付けた菊紋がぐいぐいと陰茎に追従して引き伸ばされる。

「ひぐ、え……」

 ジェイドの気高さなど微塵も感じられない、下品な喘ぎがこだまする。

「へへ、こいつには減らず口をたたく余裕もねえみたいだな」

「ちっ、お前ばっかり楽しみやがって……。俺も中出ししてぇからな、まぁとりあえず綺麗にしとけや」

 ドラゴン怪人は精液まみれのペニスをグリグリとジェイドの頬に擦り付ける。

 強烈な精臭が鼻孔を満たし、ジェイドの意識は半ば飛びそうになった。

 どちゅっ、とちゅっ!!

 起伏のある巨大なペニスが、肛門を引きずり、腸壁を削る。



「んぶぅっ、んはぁあっ、アアッ!! れろ、ちゅ、ちゅぶっ!!」

 強烈な快楽の奔流に、何もわからず眼前のペニスに舌を這わす。

 ぴちゃ、ぬちゃっと裏筋を舌先がなぞり、陰茎に浮かんだ血管がピクピクと痙攣する。

「おいおい、お掃除フェラなのに激しすぎるぜ♥」

「ダメダメ……イクっ! お尻でイッちゃうッ!♥」

「素直になったなあ!? ご褒美だっ!」

 ずんずんと、犬怪人がピストンを早める。

「おごおぉぉっ♥ おーっ!」

 ぐるりとジェイドの瞳が裏返る。視界がずっと明滅していて、脳に直接快楽の電気信号を送られているかのようだ。

「よーし、またイクぞっ? ケツにたっぷり注射してやるッ」

「やべっ、俺もッ……!!」



 びゅぽんっ!

 どびゅろろろろろろっ!

「んあおぉっ!! お尻に出されてイグウウッ!!!」

 尻穴でなにかが爆発したようだった。入り切らず逆流した精液が噴射され、地面にバシャバシャと飛び散る。

 びゅくびゅくっ! びゅくく~っ!

 ドラゴン怪人の方も、びくびくとペニスを痙攣させながら射精し、ジェイドの身体を存分に汚していく。

「あーまた出ちまったよ♥ せっかく掃除してくれたのになあ? グヒヒ……」



「あう、あ……あ……」

 ジェイドはもはや青息吐息だ。

 視界も定まらず、口は金魚のようにパクパクするばかりで言葉が出てこない。

「尿道に残ったザーメンもしっかり飲めよぉ? いずれお前もこいつで生きていくことになるんだからなあ」

「どう、いうこ……とだ……」

 薄い意識の中、かつて轡を並べて戦ったセラフィーヌたちの姿がよぎる。

 先輩、同期、後輩……世代を問わず消えた彼女らは、しかしそのほとんどは行方不明という扱いだ。ほとんど死骸が見つかっていないというのがその理由だが……

「俺たちに可愛がられてるってことよ」

「幸せそうだぜ? へへ……」

(こいつ、ら……)

 ジェイドの瞳が、一瞬怒気を発した。だが――

 ずぐっ!!

「ぐぁあああァァァアンッ!♥」

 しかしそれも、再びアナルにペニスを突きこまれ、発せられた獣のような嬌声にかき消されたのだった。

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