魔竜の巣窟調査〜休息〜
Added 2020-06-20 02:33:26 +0000 UTCダンテさんと魔窟の話をしてから1週間が経った。
体は小さいままだが、体調は良好だ。しかし・・・その・・・溜まりに溜まっているものを解消したいが・・・この姿ではなかなか難しそうだ・・・。
ど、ドラゴンには色々と性事情があるんだよ!
「アウルム君〜!遊びにいこ〜!」
後ろから明るく元気な声が聞こえ、そのまま抱きしめられた。
「おうふ・・・!今日も元気だね!」
「えへへ!もちろん!」
このもふもふで白い仔はフィードという。あの訓練所にいた仔竜だ。僕と大して体つきは変わらないのにすごいよなぁ。配属クラスは1番上なんだって。
彼とはここ最近仲良くなって、訓練の無い日はこうして遊びに誘ってくれる。
「フィード君!今日はどこに連れて行ってくれるのかな〜?」
「今日は川に行くんだよ〜!水着も持ってきたの!」
意気揚々と水着を見せてくれたが、どうやら女の子用だ。いや、もしかしたら尨毛向けの水着なのかもしれないな。
でも・・・ぱっと見た感じ男の子なのか女の子なのか分からないなこの仔。
あれ?女の子だっけこの仔・・・。いや男の子だよ・・・。でも女の子だったらどうしよう・・・。あぁ・・・どちらにせよ可愛い仔だなぁ・・・。
「ねぇねぇ!大丈夫?さっきからぼーっとしてるよ?」
「あ、あははは!ちょっと考え事を・・・ね!」
「えー!何考えてたの?夜のご飯のことー?」
僕は一体何を考えているんだ・・・。
煩悩だけは大人というかなんというか・・・。
それはさておき、晩ご飯か・・・。ちょうど川に行くなら魚を捕って帰るのもいいかもしれないな。
「せっかく川に行くならさ、魚捕って帰らない?村の人達喜ぶと思うよ!」
「あー!それいいかも!アウルム君と僕とで何匹捕まえられるか競走しよ!」
「うん!フィード君には負けないぞ!」
「わーい!楽しみ!」
河原に到着した。
僕は久しぶりに裸一貫!全身を太陽に晒すのは気持ちがいい事だ。
一方フィード君はお着替え中〜
「お待たせアウルム君!お魚は後にして、まずは川遊びしよ!」
「そうだね!あんまり調子に乗って流されないように気をつけるんだよ?」
「はーい!」
返事をするや否やこちらに水を掛けてきた。
「つめたぁ!やったなこのー!」
バシャバシャ!
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
つ、疲れた・・・。
川遊びがこんなに疲れるなんて・・・。
魚を捕るなんて体力・・・無くなってしまった。
「さぁ、そろそろ帰ろうかフィード君。」
「うん!でも・・・お魚は?」
「僕もう疲れちゃった。お魚はまた今度にしよう?」
「じゃあ僕が捕ってくるよ!大きいの!」
「もう日が暮れるから危ないよ?」
と言ったそばからもう姿はなく、返事もない。
まさか・・・溺れてないだろうな!?
「フィード君!?フィード君!!」
急いで下流沿いに向かうとぷかぷかと浮かぶ白いおしり。
その刹那、バンという大きな音と共に巨大な魚を持ち上げて水面からフィード君が飛び出した。
彼が自分の何倍もの大きさがある魚を仕留めていた事に尻もちをついて驚いた。
「やったよー!!アウルム君〜!!」
もしかしたら・・・彼が訓練所最強なのかもしれない。