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小説本 勇者一行の人外化TS(終) ある冒険者の話

長らくお待たせしましたが、TSF小説本のエピローグが形になりました。 小説本の記事はここから (1)https://hnzm.fanbox.cc/posts/7057778 ※全体公開 (2)https://hnzm.fanbox.cc/posts/7061100 (3)https://hnzm.fanbox.cc/posts/7094558 (4)https://hnzm.fanbox.cc/posts/7151250 (5)https://hnzm.fanbox.cc/posts/7366799 (6)https://hnzm.fanbox.cc/posts/7426611 (3月6日加筆修正)約10500字、まだ校正・推敲を続けます。 ~~~~~~~~~~~~~ 「そろそろ次の街に着くな」 街道を進みながら、俺は横を歩く仲間に声をかける。 自分はとくに目立った実績のない冒険者だが、そこそこ腕も上げてきたし、2人の仲間と共にここまで旅を進めてきた。 道中も楽な敵ばかりじゃなかったし消耗もしているが、みんな街までは保つだろう。 「そういや、この辺りまで勇者が来てるって話ですよ」 「へぇ……ま、俺たちには関係ない話だろ」 興味が全くないわけじゃないが、一介の冒険者とは接点も何もない。 魔王を討つなんて大層な使命を負っている者たちだ、俺たちとは責任も戦力も次元が違う。 なんでも、女神から特別な加護を与えられてるとか。 ちょっとは羨ましいと思う反面、そんな重荷を背負ったまま冒険したいかと言われると微妙なところだとも思う。 それに……そんなものがなくても、十分やっていけるのだという意地も少しはあった。 「とにかく、街で一息つきたいな」 「はやく酒飲みて~!」 「ポーションが切れてるので、補充もしておきましょう」 道中での疲労もあるし、鞄の中身も心もとない。 もうすぐで今日の旅のゴールだと思うだけでも、気が楽になるというものだ。 仲間たちと話しながら歩いているうちに、遠目に街の入口が見えてくる。 平和で治安のいい場所だと聞いているが、とくにこれといった目ぼしいものや名所はなく、周囲に有名なダンジョンもないため冒険者たちの間では休憩所のような扱いをされていた。 とはいえ、今はそれがありがたい。 ここで少し休んで、物資を補充して、また次へと進む。 そのつもりだったのだが── 「はあ……?」 街に入ってすぐ、俺たちはフリーズした。 ゆさっ だぷっ むちっ 入口から続く、冒険者や商人を相手にした店が立ち並ぶ通り。それ自体はよく目にするものだ。 だが、そこを歩くのは……一目で人間じゃないと分かる、人外たちだった。 しかも目に入る全員が女性かつ美人であり、見たこともないサイズの爆乳を一歩ごとに重たげに揺らしている。 くわえて、その豊満な肢体を隠すことなく、むしろ強調するような衣装を着て通りを闊歩していた。 「あら、旅の方ですか?」 数メートル前方を歩いていた女性が、こちらに気づいて声をかけてきた。 ぱっと見は人間のようだが、すぐに違和感に気づく。 滑らかで白い肌に色素の薄い長髪に、そこから覗く長い耳……エルフだ。 人外娘の中でも高位の魔法を使う種族で、めったに人前に姿を現すことはないはず。 少なくとも、こんな無名の街中でお目にかかっていい存在ではない。 顔立ちは絶世の美女と呼んで差し支えないレベルで整っており、スラリとした腕やくびれた腰も非の打ち所がない。 体型とは対照的に、顔よりもはるかに大きく豊満としか表現のしようがない胸。 腰から下にかけても胸と同じくらいに肉量を感じさせ、気品と性的魅力が同居している。 身に着けているのは極薄の布のみで、服と呼べる形状はしていない。 胸なんかは首元から伸びた2枚の布が、大きくせり出した上乳と乳首の突起を感じさせる正面を覆っているだけで、残りはカーテンのように垂れ下がっている。 「楽しんでいってくださいね~」 「あ、あぁ……」 眼の前で起きていることを処理しきれず、俺たちはただただ呆然と、彼女が通り過ぎていくのを見送ることしかできなかった。 改めて視線を通りに戻してみるが、夢でも幻でもなく、やはり現実離れした光景は変わらない。 「~♪」 噴水のへりに腰かけ、歌っているのは人魚だ。 当然のように街にいるべきでない存在だが……下半身は作り物には見えないし、その透き通った歌声は人間が真似しようとして出せるものではない。 尻尾の揺れに合わせてキラキラと鱗がきらめいている。 バサァッ! 突然、頭上を影で覆われて見上げると、羽の生えた両腕で飛んでいる人型の女性が上空を滑空していた。 ハーピィ……しかも一瞬だけしか見えなかったが、たわわな胸を何も隠さずに飛んでいたような? 「な、なんですかこれ……」 「魔物?いや、そんなバカな……」 仲間たちも視線をあちこちに飛ばしながら、怯えた表情を浮かべている。 どこを見ても、人間の枠に収まらない容姿の女ばかり。 いつも通りに街へ入ったはずが、魔界かどこかへ放り込まれたような気分だ。 しかし空は明るく晴れ渡っているし、後ろを振り向けばさっきまで歩いてきた平原と街道も変わらずそこにある。 (視られているな……) そして、彼女たちからチラチラと視線を注がれているのを感じる。 じろじろ見つめているのもあるだろうが……街の通りの真ん中で立ち止まっていること自体が、悪目立ちを加速させている気がする。 「……どうしましょう」 「これ、ヤバくね?」 目の前の光景に圧倒され、腰が引けている仲間たち。 しかし……今からひとつ前の街に引き返すだけの体力や余裕はない。 俺はリーダーとして、仲間たちにひとつの方針を示した。 「酒場に行って、話を聞いてみよう」 少なくとも、これだけの異変があれば噂や何かしらの目撃証言があるはずだ。 冒険者のひしめく場所でなら、他の同業者から話を聞けるだろう。 俺はパーティーの先頭に立ち、覚悟を決めて異様な街へと踏み込んだ。 街中を歩いてしばらく経つが、俺たちの他に人間の姿は見当たらない。 みな人間離れした美しさで、女性的な魅力を振りまいている。 種族は様々で、共通しているのはみな女性であること、そして爆乳であることだ。 衣装も胸を強調するような過激なものばかりで、乳輪がはみ出ているのは当たり前、乳首の形が浮き上がっている服がほとんどであり、中には隠してすらいない者もいる。 (ここは娼館街か?) 街中を平然と我が物顔で歩く、痴女としか言いようのない格好の人外娘たち。それも、一般の冒険者じゃ買えないような極上の美女ばかりだ。 しかし……その誰しもが、人間とは比較にならないステータスの持ち主である。 下手に目をつけられないよう、できるだけ周囲を無視して通りを進む。 しばらく歩いているうちに、酒場に着いた。 酒を飲み飯を食べて腹を満たすのはもちろん、冒険者たちの交流の場であり、店主が色々な情報を持っている事も多い。 今の状況について、少しくらいは知っているはずだ。 ガチャ ドアを開けると、アルコールの匂いと肉や魚の焼けた匂いが鼻をつく。 しかし、同時に違和感もあった。 男臭さ……と言うべきだろうか。1日中ダンジョンで戦い、探索し、動き回った冒険者たちゆえの独特な匂い。 それらがあって当然だし、すぐに慣れてしまうものだが……。 一呼吸してすぐ、それが皆無ということに気づいた。 (客はいるみたいだが……?) 普段から冒険者たちが入り浸り、騒がしくしている空間だ。 今も騒がしいのだが、聞こえてくる声は太くあるものの、男のそれではない。 店内に入り、全体を一瞥して……すぐに納得した。 男はもちろん、人間がいない。 「おい、次の料理はまだかよ!」 ガツガツと肉を貪り食っているのは、一目で戦士とわかる大柄の女性だった。 ひときわ目立つのは赤い肌と、頭部から生えた2本の角。 服装はビキニアーマーのみで、他の人外娘と同様に最低限の部位しか隠していない。 しかし全身に浮き上がった筋肉と、その上を適度に覆う皮下脂肪によって、分厚い鎧のような肉体をしている。 いわゆる鬼……オーガだ。 テーブルには、すでに大量の皿が空になって積まれていた。巨体を維持するのにもそれだけの食事が必要なのだろう。 例に漏れず分厚い胸板の上にハリのある爆乳が鎮座しており、その重さゆえかテーブルの上に乗せながら飯をかきこんでいる。 酒や肉を持つ動きに合わせて、筋肉の盛り上がる腕と横乳がたわみ合っている。 他の客もガタイのいい女ばかりで、冒険者の俺たちでも太刀打ちできないパワーを持っていることは一目でわかった。 「おや、客かえ?」 店の入り口で固まっている俺たちに向けて、カウンターにいる店主とおぼしき存在がこちらに声をかけてきた。 絹糸のようにサラリと流れる金髪に、頭上から生えている立派な耳。 身体の動きにつられて、背後から伸びた何本もの尻尾がフワリと揺れる。 狐娘……いや、妖狐か。 和装をわざとはだけさせたような、巫女服と花魁を組み合わせたような服装は、酒場の店主というより極上の花魁を連想させた。 彼女もまた例に漏れず、白い布の胸元から溢れ出すように、どっぷりと胸が乗って溢れ出している。 「あいにくテーブルは一杯でな、カウンターでいいならすぐに用意できるが」 「いや……飲みにきたわけじゃない」 席を用意しようとする狐娘を制しつつ、必死に思考を巡らせる。 少しばかりの逡巡を経てから、意を決して妖狐に問いかけた。 「ここは元々、普通の街だったはずだが……どうしてこんなことになった?」 話が通じるなら、単刀直入に聞いた方が早いだろう。 俺の問いかけに、妖狐の表情は変わらない。 縦長の瞳が、じっとこちらを見つめたのち…… 「そのうち分かるじゃろ。身体でな」 クスクスとおかしそうに笑みを浮かべ、迂遠な言い回しをしてくる狐の店主。 弄ばれている……のだろう。だが、それだけじゃない。 『…………』 いつの間にか、酒場が静かになっている。 そして俺たちに向けられている、こちらをじっと見つめる視線。 「んだよ、そんな辛気臭い顔すんなって」 先程までガツガツと飯を食っていたオーガが、席を立ってこちらに近づいてきた。 酒が入っているせいか、馴れ馴れしく腕を回してきた。 「小難しいこと考えてねぇで、こっちでオレたちと飲もうぜ?」 俺の首より太いだろう二の腕の重さと熱、肌から汗がじんわりと伝ってくる。 他の人外娘と同様に、顔立ちはいい。 ビキニアーマーが、乳肉ごと背中に押し当てられているのを感じる。だが── 「っ……!」 ゾワリと背筋を走る寒気。 この街の中では人間が珍しい、というのもあるかもしれないが。 それ以上に何かを狙っているような雰囲気が滲み出していた。 「すまないが長居する気はない。これは酒代にでもしてくれ」 これ以上いても良いことはなさそうだ。カウンターに金を置く。 意識がそちらに向けられたところで、かがむようにしてそっと腕の中を抜け、足早に酒場を後にした。 「ダメだったな」 無事に酒場を出られたが、収穫はなかった。 次はどうするか……困惑気味の視線が仲間から注がれている。 「道具屋に寄って、次の街に向かおう」 ここに長居するのはまずい。本能がそう告げていた。 消耗した体力を回復させて、この場を切り抜ける。 もと来た街へと戻ったとしても、進路上にここがある限りは行き詰まってしまうだけだろう。 仲間の2人も異論はないようで、黙って頷いて歩き出した。 (しかし、彼女たちはどこから湧いてきた?) 街中を歩きながら肌で感じる、高濃度の魔力。 少なくとも、この街の住人と敵対した瞬間に俺たちの人生は終わる……そんな人外たちの巣窟だ。 こんな強者たちがいれば即座に騒ぎになるはずで、むしろ平穏なのが異様すぎる。 みな、こちらに敵意はないようだが……一体どうなっている? 冒険者がたむろするエリアということもあって、酒場の近くに店はあった。 所狭しとアイテムが並ぶ店内は人気がなく静かで、張り詰めていた緊張の糸が少し緩む。 「いらっしゃい」 店の奥からのそりと現れたのは、やはりというべきか人外娘だった。 ぶるんと揺れる爆乳に、下乳の奥では腰も細くくびれている。 しかし……下半身が広がった腰から下には足と呼べるものはなく、ひたすらに長く太い、鱗に包まれた胴と尻尾が続いていた。 大蛇の下半身に、美少女と呼べる上半身……ラミアだ。 流石に見慣れてきたとはいえ、数メートルのデカさには少し気圧される。 「ポーションをくれ」 平静を装って店主に告げる。 急場をしのぐためにも、体力を回復させなければいけない。 精神的な疲弊もあるし宿屋で休んだ方がいいのだが、そんな贅沢は言っていられなかった。 「あー、あれか。最近は全然使うこともないからねぇ」 カチャカチャと音を立てて商品を探している店主のラミア。 しかし……冒険者にとって必須のアイテムが売れていないとは、一体どういうことだろうか? 疑問に思って、店内のアイテムを物色してみる。 (スキュラの粘液、アリアドネの糸、ヴァルキリーの羽……!?) 高位の魔物たちからしか手に入らない、あきらかに貴重な品ばかりだ。 それも、普通のアイテムと変わらない破格の値で売られている。 「他には要るかい?」 「っ……!別にいい」 もしも普通の街でこれだけのアイテムがあったのなら、大量に買い込んでいただろう。 しかし……この異様な状況では、あきらかに怪しい。 冒険者として急場を切り抜けてきた経験値と理性が警鐘を鳴らしていた。 欲望をぐっと堪え、必要最低限のものだけにしておく。 「はい、これだろう?」 店主から差し出された小瓶は、見慣れたポーションの瓶に入っている。 しかし……中身は妙に白く濁っていた。 「なんだこれは!不良品じゃないのか」 「うん?品質には自信あるんだけどな……」 小瓶を見せつけながら店主に訴えるが、心あたりが全くない様子の店主。 彼女は白濁したポーションと、こちらとを交互に見つめたのち…… 「……ああ、お客さん、”フリー”だったんだね」 意味深なことを呟いて、勝手に納得してくるラミア。 その口角が上がり、瞳に怪しい光が宿ったように見えた。 「そうだ、お代はいいからさ、奥でちょっと見せたいものが……」 「いや……失礼する」 先程も感じた、人外娘から滲む怪しい雰囲気。 欲望が溢れ出すようなその表情は、本能がヤバいと告げている。 俺は踵を返し、相手が動くよりも先に店を出た。 結局、何も買えずじまいだ。 「どうしよう……」 アイテム管理とサポートを任せている仲間が呟く。 今すぐにでも逃げ出したいところだが、体力の回復もできないままこの街を離れるのはリスクが高すぎる。 どこか一時的にも避難できる場所が必要なのだが…… 「き、教会に行こうぜ」 「あぁ……」 声を震わせながら仲間に言われて、冒険者にとって肝心な施設を思い出した。 教会……それは冒険者の心のよりどころであり、女神の加護によって護られている場所だ。 冒険者たちにとっては、どれだけ危険なエリアであってもここだけは安全という、暗黙の了解というべき空間である。 少なくとも、魔王に与するような存在が入っていい場所ではない。 「あいつら、建物には手を加えてないみたいだから……あった!」 遠目にもわかるよう塔の上に十字が掲げられているため、見つけることは容易かった。 悪目立ちしないよう一定のペースを保ちつつ、しかし周囲に神経を張り巡らせながら歩く。 視界のあちこちでたわわな乳房が揺れているが、できるだけ視線を向けないようにしつつ足を動かし続ける。 「なんか……ずっと甘い匂いがしません?」 さっきから、ずっと抱いていた違和感。 ここは外だというのに、空気が甘い。 酒場や道具屋は食事やアイテム類ゆえの匂いかと思っていたが……しかし、今もはっきりと息を吸い込むたびにそれが感じられた。 いろいろ気になるところだが、今はそれよりも教会に入ることが最優先だろう。 冒険者が訪れやすいような立地にあるため、教会へは数分で到着した。 ギイィィ…… 重々しい音を立てつつ、大きな扉を押し開ける。 中は荒らされた形跡はなく、静かで落ち着いた空間が広がっていた。 ここには魔の手が及んでいないことに少しばかりの安堵をしつつ、一歩中へと入り── 「うっ……」 思わず呻くような声が自分の喉から漏れる。 そこは今まで以上に濃厚な、甘ったるい匂いが充満していた。 内部は薄暗く、ステンドグラスからの光がやけに際立っている。 明かりが灯っているわけでもないし、人の気配もないが…… 「あれ、こんな所に来るなんて珍しいね」 「!?」 聖堂の中ほどまできたところで、先客がいたことに気づく。 祭壇……普段であればシスターや司祭がいる辺りに、3人ほど人影が立っていた。 揺れる乳房で、彼女たちも人外だとすぐに認識した。 「人間……ってことは、街に来たばかりかな?」 ショートヘアの黒髪から覗く耳、人懐っこそうな笑顔で近づいてくるのは、ダークエルフ。 ボーイッシュな顔立ちだが、顔のすぐ下で揺れる爆乳がその印象を上書きしている。 踊り子のような薄い布をまとった格好で、艶やかな褐色肌に金の装飾と宝石が映えている。 身長は低く小柄だが、それゆえに大きくパンパンに肉の詰まった乳房のインパクトが際立っていた。 「お祈りですか?あいにく司祭やシスターはいませんが……私でしたらお話を聞きますよ」 まるで聖職者かのような口ぶりで語りかけてくるのは、ホルスタイン柄のビキニを身に着けた牛娘。 明るい青色の髪と、そこから伸びる牛の角と耳。 ひときわ大きく存在感を放つ乳房はビキニの紐を限界まで引き伸ばしつつ、柔らかそうにだぷだぷと揺れている。 そして中央、俺の正面にいるのは…… 「冒険者か、ここまで来るの大変だったでしょ」 頭から伸びる、ヤギのようにねじ曲がった角。 背中から生えている、蝙蝠のような翼と、同じ色で悪魔のような形状の尻尾。 サキュバス。 淫魔とも呼ばれる高位の種族。 相手を魅了して精を貪るという性質上、遭遇して無事だった者は少ない。特に男性は。 だぶるんっ 魅力的な女性の姿をしているとは言い伝えられている通りだが、中でも視線を引き寄せるのは、やはりその爆乳だった。 この街に入ってから、何度も目にしてきた。 重たげに揺らしながら歩いているのは変わらない。しかし── ポタッ、ポタタッ 「母乳……?」 その乳首から、乳輪から……ピンク色のそこを白く濡らしながら滴っている液体。 牛娘だけではない。ダークエルフも、サキュバスも……とぷとぷと乳白色の液体を滴らせていた。 妖しく微笑みながら、こちらに近づいてくる3人の人外娘たち。 この街に来てから、何度目かの感覚……いや、それ以上にあからさまだった。 その視線は、あきらかに獲物を見つめるものだ。 (これは……ヤバい!) 理性がガンガンに警鐘を鳴らしている。 まず、戦って勝てる相手じゃない。 今すぐにでもこの場を離れないと。 後ろを向いて、全力で駆け出そうと思ったのだが── 「あ、足が動かな……っ!?」 逃げなければ。頭ではそう考えているのに、身体はピクリとも動かない。 できる限り平静を装ってきたが、今ばかりは動揺を隠しきれなかった。 俺たちのもとへ、悠々と近づいてくる3人の人外娘たち。 ダプッ、ブルンッ、ボタタッ…… 顔よりも大きく、胸板からもはみ出し、母乳を滴らせている乳房。 近づいてくるにつれて濃くなっていく甘ったるい匂い。 彼女たちの胸から目が離せない。 「おっぱいで魅了できるのは便利だな」 自らの乳房を両手で持ち上げるように揺らしながら満足そうに呟く淫魔。 そこでようやく、自分の視線が豊満な乳房に釘づけにされていることに気づいた。 ぷっくりと膨らんだ乳輪からも、幾筋の白い液体が滴っていく。 (このままじゃ、本当に取り返しが……うん?) 彼女の横乳ごしに見える、教会の祭壇。 さきほどまで彼女たちが立っていた辺りに、立てかけられた剣が視界に入った。 他に人はいないし、彼女たちの持ち物なのだろう。 しかし……どう考えてもおかしい。 柄に刻まれた紋章は、この教会のものと同じ女神の加護を示すものだ。 この加護を受けた者は、一人しかいない。 人類の希望であり、俺たち普通の冒険者からしたら雲の上の存在のはずの── 「勇者……?」 「うん、そうだよ」 思考を整理する間もなく口をついて出た単語。 それを当たり前のように肯定されて、思考はさらに混乱する。 「な、なんで……」 「ん~?街のみんなも幸せだし、この身体の方がずっと素敵だもん♪」 乳房を揺らし、豊満な女体を見せつけながら語る勇者のサキュバス。 街の人々を変えたのも自分だと、さも当然のことかのように告げている。 嘘をついている様子はない。 そうだとしたら、もう……。 「緊張しなくていいんですよ、もっと甘えて……」 「ほら、もっと楽しもうよ♪」 両隣ではダークエルフと牛娘が、仲間たちへ抱きつくように巨大な乳を押し付けている。 女性にしてはそこそこある身長の牛娘、さらにひときわ巨大な乳肉に、上半身が埋もれているような格好になっていた。 抵抗している様子はない。魅了され、恍惚としているのが伝わってくる。 パーティーの2人が捕まったのを横目で視界に入れつつ、しかし俺の意識は目の前にいるサキュバスに引き戻される。 「ほら、君はこっちだよ」 目の前の淫魔が、両腕をこちらに伸ばしてくる。 そして抱きつくように、身体を押し付けた。 むにゅぅぅぅ~! 胸板に、どっぷりとたわんで広がっていく淫魔の爆乳。 反射的に横乳に触れると、ずぶずぶと底なし沼のように両手が沈み込んでいく。 柔らかく、適度に反発してくる心地よい乳肉。 同時に自分よりも太い太腿が、こちらの下半身に絡められる。 反射的に回した腕は、細い腰とどっぷりと肉を湛えた尻に触れてしまい、離すことすらできなくなる。 極上の肉鞠を差し出されて、押し付けられて……。 全身でサキュバスの肢体を強制的に堪能させられる。 「あ、あぁ……」 自分の腰が勝手に砕けて崩れ落ちていく。 視線が下がったことで、眼の前に広がる乳肌の海。 谷間はどこまでも深く、みっちりと乳肉が押し合って 母乳の匂いの中に、うっすらと女の汗の匂いが混じる。 ……これはだめだ。抗いようがない。 そもそも魅了されていなくても、これだけの乳房を目で追ってしまうのは避けられなかっただろう。 彼女は、俺の身体を優しく抱きとめるようにして── 「むぐっ!」 彼女は、自分の乳房を顔に押し付けた。 柔らかな乳肌に顔面が埋もれる。 もがこうとしても、乳肉がたぷたぷと波打つだけだ。 そして彼女の爆乳の先端、ソーセージよりも太い乳首が、緩んだ口元に押し込まれ…… 「いっぱい飲んでね♡」 ブビュルルル……ッ! そこから、母乳が迸った。 あっという間に口腔を満たしてくる、温かくトロリとした液体。 甘い。 何かが起きる予感を覚えつつも、喉は勝手に飲み下していく。 美味しい。 乳房に魅了された身体は、欲していたものをようやく摂取できたような歓喜に打ち震えている。 さっきまでの焦りや不安が押し流されていくような、安堵する味 魅了されているせいだとも頭の片隅で理解しているのだが、そんなことがどうでもよくなるくらい、身体がこれを求めていた。 「んっ、んくっ、ちゅっ……じゅる」 吸いつく動きに応じて、大量の乳を ねっとりと喉奥に絡みつくような粘度の母乳。 喉をつたって、胸の中へと流れていく。 飲めば飲むほど染み渡って、心地いい。 全身が甘く、重たくなっていくような── 「……うん、このぐらいかな」 チュポッ おもむろに、彼女の乳房が離されていく。 口元からも乳首が引き抜かれた。 「ぅあ……?」 胸が離されて、切なさと物足りなさが襲ってくる。 乳房を追いかけるように前のめりになろうとしたのだが── だぷんっ ガクリと何かに引っ張られるような感覚とともに、バランスを崩した。 上半身が重い。 ずっしりとした感覚が両肩に広がって、しかも身じろぎに合わせて揺れている。 柔らかな乳肌と谷間が、下を向いた自分の視界いっぱいに広がっていた。 「え……?」 「仲間のもあるし、自分のを飲むのも結構イイよ?」 ジワァ…… 畳み掛けるように、ぼってりと肥大した乳首から滲みだす、乳白色の液体。 自分の胸元から立ち昇る、甘ったるい匂い。 胸の中が詰まっているような疼きと重さに、両手が自然と乳首の根本を掴むと── プシャアァッ! 「ひゃあぁっ♡」 乳白色の液体が、勢いよく噴き出した。 経験したことのない、おっぱいの快感。 しかし、カラダが勝手にそれを味わって、両手を止められない。 「そろそろ出発する?」 「新たに来る男は取り合いになるだろうしね~」 「他の街でもいっぱい飲ませたいです♪」 会話する彼女たちをぼんやりと眺めつつ、しかし 上半身を占拠する乳肉、そこから込み上げてくる疼きに意識がもっていかれる。 「あっ♡ふあぁっ♡♡」 プシッ、ピュルルッ、ブビュルッ! ぼってりと肥大した乳首を押しつぶし、しごき上げ……。 自分の胸から母乳を搾ることしか頭になかった。 勇者たちは、戦いに敗北したわけではない。 よって女神の加護は発動することなく、勇者は勇者のまま、淫魔へと存在を歪められたのだ。 そもそも、今はもう加護に頼るつもりは毛頭なかった。 人間の中ではトップクラスの能力を有していたところへ、人外娘のステータスと魔力を得たのだ。 倒されるつもりもないし、それを実行できるだけの相手もいない。 それに……もし加護の力で復活したとしても、元に戻れるかは怪しいところだろう。 今まで培ってきたレベル、ステータス、経験値……それらを引き継げば、自然とこの身体がついてくるのは火を見るよりも明らかである。 能力すべてが人間だった頃よりも上回っている時点で、もとに戻る必要がないし、戻るつもりもなかった。 少なくとも、これまで経験してきた快楽の記憶や、抱いた価値観がなくなることは決してない。 しかし同時に、彼……いや彼女たちは勇者としての役割を捨てるつもりもなかった。 「そろそろ行こっか」 人外娘だらけになった街を発つサキュバス勇者。 冒険を続けて、人々を助けていくのは変わらない。 ただ、その先々でやることが少し変わっただけだ。 「そうですね、男の人たちはいなくなっちゃいましたし」 ひときわ巨大な乳房を両腕でたわませ、底なし沼の母性を滲ませながら笑顔で答える牛娘。 これから行く先々で、母乳を飲ませていく。 それが今の彼女たちにとってヤりたいことあり、幸せを分かち合う行為でもあった。 種族の変化など、今の彼女にすれば些末なものだ。 爆乳と、その快感に比べたら。 「今まで通ってきた街も、改めて回った方がよさそうだな」 小柄な体躯で爆乳を揺らしながら、軽い調子で語るダークエルフ。 でっかいおっぱいを揺らして、母乳を滴らせ、性欲のままに過ごす……。 それは人々が思い描く希望より、ずっと快楽にまみれたものではあるが。 「次の街は何があるかな~♪」 「私たちのミルク、いっぱい飲んでほしいです♡」 「みんな、もっと美くて魅力的に……うひひ♡」 次の街を目指して歩く3人。 今までと変わらない調子で会話しつつ、しかしその内容は淫らに変わり果てている。 一歩ごとに乳房を揺らし、期待と興奮に胸を疼かせながら母乳を滴らせた。 ~~~~~~~~ 挿絵はすでに完成しているため、あとは編集のみ。 これから推敲・校正を経て電子同人本としての販売を目指します。


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