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コミッションss『期間限定:カップル来場キャンペーン』(1)

Skebにて依頼を受けて書きました。 「エロボディ化ランド的シチュで、幼馴染の男女が様々なアトラクションを経て、女2人のレズカップルに変わっていく話」です。 全体で21000字オーバー。お楽しみ頂ければ幸いです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~ 「えっと……『カップル来場キャンペーン』があってね」 普段と変わらない学校の休み時間。 四つ折りの折り目が残ったチラシを差し出して、そう彼女が切り出した。 自分の教室で、自分の席に座っている俺。 机の向こう側にいるのは、黒髪を短めのボブカットにして机の上に視線を落としているクラスメートの女子生徒。 家同士が近所でかつ近い時期に生まれたこともあり、物心ついたときから知っている幼馴染だ。 「あ、その、新しくできた場所なんだけど……」 性格はかなり大人しいというか、端的にいえばとても内気。 学校でも未だに交友関係を広げられないようで、俺と一緒にいる時間はかなり長い。 周りからは付き合っていると囃し立てられることもあったが、それでもうつむいて黙りこくってしまうタイプだ。 ……まぁ、あまりにも大人しすぎて反応が面白くないからか、最近はからかわれることすらもなくなったが。 「ふうん……?」 チラシを見ると、最近できたテーマパークの広告があった。 どうやら男女のペアで訪れると、様々な施設で特典やサービスがあるらしい。 入場料が安くなるくらいなら、別に俺が行かなくても……と思っていたんだが、遊ぶ内容にまで関わるのなら話も変わってくる。 「行ってみたいんだけど、相手がいないし……つ、付き合ってもらえない、かな?」 顔を軽くうつむかせたまま、上目遣いでこちらを伺ってくる彼女。 引っ込み思案な性格を押してわざわざ俺に頼んでくるのだから、相当行きたいんだろう。 とくにこういう場所に引かれるタイプじゃないが、このぐらいなら付き合ってもいいか。 「いいよ、週末ヒマだし」 「あ、ありがとう……!」 俺の言葉に顔を上げる。 彼女はいつものようにおどおどしつつも、明るい笑顔を見せてくれた。 駅前からバスに乗って、揺られることしばらく。 街中から少し離れ、車の窓からは緑と青空が映る中、色とりどりの人工物と入口のゲートが見えてきた。 バスから降りると、さわやかな陽射しとともに、うっすらと音楽が流れてくる。 開場時間から少しずらしているものの、前方ではそこそこの量の人がぞろぞろと吸い込まれるようにゲートへと向かっていた。 「行こっか」 「う、うん!」 彼女の手を取り、人の流れに乗る。 初見だから俺もエスコートするだけの自信はないけど、性格上こうなるのは仕方がない。周囲の看板や文字を確認しつつ進んでいった。 初めての人は右端のゲートで案内するようなので、そちらに2人で向かう。 有人改札のような感じで、若い女性スタッフが受付をしていた。 「カップル割でお願いします」 「はーい、ちょっと待っててくださいね」 俺たち2人を確認したのち、ニコニコと笑顔を浮かべて何かを探し出すスタッフ。 取り出したのは、少し大きめの判子みたいなものだった。 「ではお2人とも、手の甲を出してください」 促されるまま差し出したそこへ、手際よくポンポンと押されていく。 少し湿った圧力の後には、ピンク色のハートマークがうっすらと残っていた。 「こちらがカップル割専用のスタンプです。各アトラクションと特典のパスになっていますから、入る前に係員に見せてください」 フリーパスみたいなものだけど、チケットやリストバンドではないらしい。珍しいタイプだな。 色も薄いし、少ししたら消えてしまいそうだけど……ブラックライトとか当てると光ったりするんだろうか? 「あと、この淫も……スタンプの影響で周囲や自分の変化にも気づけなくなりますが、パークを心から楽しんで頂けると思いますよ」 「……はあ」 説明の意味がよく分からなかったけれど、何かしらいい方向に作用するのなら問題ないだろう。 あとは、実際に行ってみれば何とかなるはずだ。 「それでは、いってらっしゃ~い!」 受付に手を振りながら見送られ、俺たちはテーマパークへ入場した。 ◆ ◆ ◆ 「さて……」 無事に中に入れたのはいいが、内部についての知識はまったくない。 彼女の方は少しは調べてきたかもしれないが、こういうときにリードするタイプではないし……。 「空いてる所から入ってみるか」 「そ、そうだね……」 とにかく楽しむことを優先して、アトラクションを選ぶことにした。 最初からメインっぽい人気のものに並んだ方が短くて済む……なんて考え方もあるだろうけど、せっかく初めて来たのだから効率とかは一旦頭から消しておく。 お互いテンションも高くないし、少しずつ盛り上がっていった方がいいだろう。 初めての場所だし、アトラクションを眺めつつしばらく散策してみる。全体的にはよくあるテーマパークといった印象だ。 コスプレみたいな格好の係員が案内していたり、パークのものだろうグッズやパーカーなどを身に着けているお客さんたちもいる。 まだ午前中だし、あまり多くはないけれど……これから増えていくんじゃないかな。 「こことかいいんじゃないか?」 少し浮いた印象の建物の前で足を止める。 豪奢な屋敷のようでありつつも壁や屋根は色褪せていて、どこかさびれた印象を与えてくる。 「ホラー系、みたいだね」 パンフレットで確認しながら彼女が呟く。 待ち時間の表示もないし、入口である玄関にも並ぶ人のすがたはない。ぽっかりと暗い口が空いているようだ。 彼女もこういうのがダメなわけじゃないし、お化け屋敷というほど怖さに振った雰囲気でもなさそうなので、軽い気持ちで入口をくぐった。 「あ、えっと……カップル割で」 「どうぞ……」 あまり生気を感じない係員の女性に手の甲を見せて、建物の中へと入る。 元は1人で探検するようなアトラクションらしいが、カップルということで2人で回れる。 薄暗くはあるものの全体を見渡せるし、廊下に誰かが隠れているような場所も気配もない。お化けが脅かしてくるようなタイプではなさそうだ。 やはり内装も金持ちのお屋敷みたいな感じで、そこそこ凝った装飾の調度品が並んでいる。 『ようこそ、我が屋敷へ』 最初の部屋に入ると、ナレーションらしき声が響きだした。 おそらく、どこかに備え付けられたスピーカーから音声が鳴っているのだろう。 『鏡は己の姿を映すもの。だが、改めて見つめることで明らかになることもあるだろう』 壁の目立つ位置に鏡がつけられており、照明がそこを強調するように照らしていた。 鏡は楕円形の鏡面をしていて、周りを凝った装飾が囲っている。白雪姫の魔女が使っているようなタイプのやつだ。 「これを調べればいいのか?」 「そう……なのかな?」 彼女も鏡を見つめてはいるが、部屋の中央から動く様子はない。 これから何が起きるのか分からないし、仕掛けがあるなら俺の方が引っかかればいいだろう。 壁際まで歩いて行って、件の鏡をのぞき込む。 「別に……普通の鏡じゃん」 いつも家で見ているのと変わらない、自分の顔が映っている。 サイズ的に胸元までしか映っていないが、着ている服もそのままだ。 見た感じ、おかしなところは特にない。 てっきり飾られた絵が変わるとか、そういうやつだと思ってたのに……。 『もし……鏡に映ったものこそが、真実になるのだとしたら……?』 「え?」 意味深な音声とともに、鏡の向こうの自分がニヤリと笑みを浮かべた。 そして鏡面ごしに目が合ったまま……普通の男子生徒らしい長さの髪が急激に伸びだした。 顔つきも丸みを帯びていくというか、二次性徴を経て生じた変化がすべて消えていく。 子供に戻るみたいな、いや、もっと正確にいえば…… 「女になってる!?」 CG?ホログラム? 自分の姿が映像に切り替わった様子はない。 今ここで加工しているとか?いや、でもそんな大がかりな仕掛けがある気配もないし……。 ……むくっ 女のように変わっていく顔の下で、胸の方にも変化が起きつつあった。 シャツの下から何かが押し上げるように盛り上がり、存在を主張するように膨らんでいく。 鏡の向こうとはいえ、自分の身体に異変が起きているという視覚が脳をバグらせる。 自分の身体を、鏡ごしの異変を確認するように、俺は両手を自然と手を胸元にあてようとして── むにっ 「へ?」 鏡の中で、シャツの内側にあるものがたわむ。 同時に、柔らかな感触が両手から返ってきた。 鏡から目線を離し、自分の身体を見下ろすと……。 シャツを押し上げるように、両手の中でたわむ膨らみがあった。 「お、俺の身体が……っ!?」 理解が追い付かないまま、視線を上下に往復させる。 鏡を向こうではまだ変化が続いていた。 睫毛が伸び、眉は細く、唇は薄くなりつつもしっとりと湿り気を帯びていく。 慌てて顔を左右に動かすと、倍以上の長さに伸びた髪がさらりとなびく。 手を顔に当てると、やけに柔らかな頬の感触が伝わってくる。 指先も細くなってるし、そもそも腕にも筋肉を感じない。 どこからどう見ても、完全に女子のそれだ。 「ちょ、ちょっと、マジでヤバいって……」 助けを求めるように周りを見ていた彼女の方を向く。 すぐに事態を察してくれると思ったのだが、彼女は部屋に中央に立ったまま動く気配はなかった。 目の前でとんでもないことが起きているにも関わらず、ただじっとこちらを見つめていて…… 「何か仕掛けがあったの?」 「……はぁ?」 想定外の反応に、こちらが固まってしまった。 こんな別人みたいに変わっていて、気づかないわけがないだろう。 ふざけているのか、とも一瞬だけ思ったが、しかし本当に普段と変わらない態度をしている。 そもそも、彼女は悪い冗談を言うような性格じゃない。 おかしい。あまりの異様さに、寒気にも似た感覚が背筋を走り抜ける。 鏡から離れて、とにかく異変を訴えなければ。幸いにもまだここは最初の部屋だ。 ルートを逆行してでも、ここから出ようと思ったのだが── ポゥ…… 「っ!?」 鏡に映る自分の手の甲、具体的にはそこに押されたスタンプが、ピンクと紫を混ぜたような色で光ったように見えた。 グラリと意識が揺さぶられるような感覚に、思わず頭に手をやって堪える。 「大丈夫?」 「……あぁ」 彼女が心配して近づいてくるが、すぐに治まって姿勢を戻す。 なんだろう……急に興奮したからだろうか。 というか、さっきまで何を慌ててたんだろう? あまり騒ぐと声が聞こえてしまうかもしれないし、絶叫系でもないのだから人に迷惑だ。 ギイィ…… 鏡から少し離れた位置にあったドアがひとりでに開く。 どうやら、この部屋でのギミックは音声だけで終わりだったらしい。 「……先、進もっか」 「そうだな」 このまま立ち止まっていても何も起きそうにないし、妙な空気もリセットした方がいいだろう。 微妙な顔をしつつ、2人で進行方向へ歩きだす。 「ここは特になにもなかったね」 「そうだな、ナレーションの部屋だったり?」 去り際に後ろを振り向いて、鏡を見やる。 両手に収まるくらいの胸に、これといって特徴はない、平凡な顔。 隣にいる彼女よりは気の強そうな顔が映っているだけだ。 うん……普段と変わらない自分の姿だ。 彼女とは同性だけど仲がいいから、カップル割も通してくれて……。 「……?」 何か大事なものが頭から抜け落ちてるような気がしたけど、彼女の後ろをついていくように歩き出した。 次に入った部屋は円形で、とくに目立つようなアイテムもなかった。 ……というか、ぐるりと一周見渡してもドアは入ってきた扉しかないし、行き止まりにしか見えない。 バタン 引き返そうかと思った矢先、ひとりでに扉が閉じられて2人だけの空間になる。 一体これから何が起きるのかと身構えていると── ウイィィ…… 「っ!?」 「へ、部屋が……」 突然、部屋の壁が伸びだした。 同時に周囲にある家具も縦に長く引き延ばされていく。 足元が下がっていってるような、天井が遠ざかっていくような不思議な感覚。 ただ立っているだけなのに平衡感覚が狂ってしまいそうだ。 仕掛けとして面白くはあるけれど、上を向き続けて辺りを眺めているのもあって、自分のバランスが少し不安になってくる。 顔は天井に向けつつも、半ば無意識に彼女の手を掴もうと腕を伸ばして…… 「あれ?」 俺の手は空を切った。 手元を見やると、思っていたよりも20センチは高い位置に彼女の手がある。 というか、隣に立っている相手との立ち位置がおかしい。 彼女の顔を見ようとすると、首が上を向いてしまう。 これも何か仕掛けがあるのかと思ったが、足元を見てもお互いに立っているのは同じ平坦な床だし、おかしな所は何もない。 「……あ、止まったみたい」 部屋の変化が止まる。 天井は倍以上の高さに変わっていて、まるで吹き抜けの塔の中にいるみたいだ。 ただ……変化が止まっても、彼女との差は変わらなかった。まるで最初から50センチ弱も身長差があったみたいな……。 そして入ってきたのと同じドアが開かれると、さっき通ってきた景色とは絨毯も壁も全く違う廊下が広がっていた。 「じゃあ、行こっか」 「あぁ……」 彼女に見下ろされるような恰好になる。 確か……身長が190センチ台はあったっけ。こっちは145くらいだからしょうがないんだけど。 これまでも、悪ガキどもから身長差のある2人組ってはやしたてられてたような……。 体格に反して内気で黙っちゃう彼女をかばうように、俺の方は強気にいつも追い払ってたし……。 「…………?」 何もおかしいことはないはずなのに、俺はしきりに首をひねっていた。 その後も、色々な仕掛けを施された屋敷の中を進んでいった。 ホラー感はそこまでなかったし、驚いても2人だからそこまで動揺するケースもない。 淡々と進んでいって……しばらくして、俺たちは屋敷の出口に到達した。 ずっと薄暗い室内を歩いていたから、外の陽射しがまぶしい。 「面白かったね」 「あぁ……」 予想を裏切るような仕掛けが多かったし、アトラクション自体は面白かったと思う。 だけど…… (なんかヘンだな……?) 何だか足元がおぼつかないというか、歩いていてどうもすっきりしない。 まったく違う身体になってしまったみたいな、身体操作が追いついていない感じがある。 マンションの仕掛けで酔っちゃったか? 「ごめんね、ちょっと速く歩きすぎちゃったかな」 普段はリードしているはずなのに、こちらが気遣われてしまう始末だ。 目線が彼女の胸くらいにあるから、顔を合わせようとすると自然と見上げる格好になる。 他の男子よりも背が高いから、身長差があるのは仕方ないことだけど……。 頭2つ分は身長のある彼女と並ぶと、大人と子供みたいな格好になってしまう。 (学校だったら、人目が気になるところだけど……) テーマパークらしく周りにも色んな身長の人たちがいるし、悪目立ちはしてないからまぁいいか。 まだ1つめなんだから、これからもっとテンションをあげていかないと。 俺は頭の中を切り替えて、次のアトラクションを選ぶべく歩きだした。

Comments

ありがとうございます!いくらでも書けてしまうが故に3周年記念ssとして仕上げましたが、長らく楽しんでいただけたこと、依頼を頂けたことがとても有難いです。

HNZM

身長差カップル大好き侍。 性格的にリードしてた方が、いつの間にか立場が逆転し始めるの、すこすこのすこ。 このアトラクションでの身体変化のシチュエーション、HNZMさんの描写の仕方と相まって、本当に性癖ドンピシャなんですよ、、、

海豚(いるか)


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