個人的な文章の書き方(16) 短編に性癖を詰め込む
Added 2022-08-23 11:55:08 +0000 UTCssを出すにつれて描きたいもの、表現しようとするものが増え、だんだん文字数が増えてきたなと自作の並びをみつつ思うこの頃です。 ただ同時に、「それが直接魅力につながるわけではない」とも思うようになりました。 私が書いているのはR-18な小説なので、エロや性癖……いわゆる実用性が必要なのです。 どんなに綺麗で流れるような文章が書けても、エロくなかったら魅力は薄れてしまいます。 そして、表現の量が限られる短編にはより実用性が求められます。 ということで、最近意識している短編ssでの書き方について、新作の「無自覚バニーボーイカジノ」を例に書いていきます。 1,テーマを決める まず、一番の軸になるシチュや内容を決めます。 2019年に投稿した『バニーボーイカジノ』が「捕まった上での認識改変・肉体変化」だったので、かなり悩みました。 結果、「潜入捜査をしているつもりが、無自覚なまま変えられていく」ことをテーマにしました。 2,ポイントを書き出す テーマに沿って、エロシーンとして見たい内容を並べていきます。 今まで読んできた作品で興奮したシーンなどを思い返し、自分にとっての性癖を抽出していく感じです。 以下は書く際に「入れよう」と決めた要素になります。 ・無自覚のまま肉体変化・行動 ・チップを胸に挟む ・胸や腋の汗を拭く ・椅子から尻がはみ出る ・他のバニーによる母乳ドリンク ・自分の身体に気づいた時の反応 ・潜入しているつもりで、すでに堕ちている無自覚バニー 3,要所のシーンを文章にする 上で抜き出したポイントを、重点的に書き込んでいきます。 ここが、いわゆるエロシーンやフェチポイントになるので、全力です。 以前に書いた五感を意識した表現や動きをひたすらに書いて、性癖を詰め込んでいきます。 この1~3で「実用性」が生まれるわけです。 4,全体をつなげる ここでようやく、文章としてのスキルがメインになってきます。 違和感なく読める、一文中で同じ単語を繰り返さない、読みにくい文章にしない……などの基本的な点を意識しつつ、導入からエロシーンまでを繋げていきます。 このとき、性癖パートの並びを変える場合もあります。 バニーボーイの場合、書いている途中で「椅子から尻がはみ出る」シーンの描写を入れ込む順番を変えたりしました。 胸描写が連続するので、お尻のシーンを差し込む場所を探すイメージです。 全体で読んだときに自然になる順番というのがあるはずなので、模索しつつ書き上げていきます。 ただしこれは「描きたいものを伝える」ためなので、元になっているエロシーンや性癖の熱量は1~3を頑張らないと出てきません。 4でいくら頑張っても、メインのエロや性癖が薄ければ魅力や実用性は薄くなってしまう……というわけです。 以上、最近の自分の考えていることを、新作を絡めて説明してみました。 これが正解というわけではありませんが、短編ssの魅力の出し方を意識するには効果的なのではないかと思います。 (了)