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書き途中で詰まったもの

書き始めたものの、詰まってしまっていた文章です。 毎日のように歩く通学路、その途中に小さな神社がある。 長年手入れされていないであろう古ぼけた外観、参拝客もみた記憶がない。 でも、その横を通って裏手に抜けていた自分は鐘を鳴らしてお祈りするのが習慣になっていた。 特に信じているとかじゃないけど毎日お邪魔してるわけだし、なんとなく。 新年があけて冬休みも終わり、神社の前を通ろうとして……ふと、足を止める。 (そういえば、初詣をしていなかったな) 信心深いわけでもなく、有名な神社へ洪水のような人混みを分け入って参拝する気はまったく起きなかった。 ただ学校へ行くたびに通り、ときには祈りもした神社がすぐそこになるなら話は別だ。 鳥居をくぐって鐘を鳴らし、両手を合わせて頭を下げる。 今年もよろしくお願いします、と内心で呟きながら。 『殊勝な心がけだな』 「っ!?」 突然、重々しい響きの声が掛けられた。 慌てて周りをみるけれど、誰もいない。 『目通りを許そう、入るがよい』 動揺する僕へと声が掛けられ、同時に本殿への扉が音もなくスゥッと開かれた。 晴れているのに中は真っ暗で、外からは何も見えない。 その奥に何かがいる……それがこの神社で祀られている存在だということを直感する。 未知のものに触れている、その畏怖は確かにあった。 でも、いつも祈っていた神様がそこにいるのなら、会ってみたい。 不安はあったけれど、その先にいる存在が悪いものではない、そう感覚が教えてくれている。 祈ってた存在がどんなものなのか目にしてみたい、信仰心と好奇心がないまぜになった心持ちで、暗闇の中へ足を踏み入れた。 「よくきたな、唯一の信者よ」 真っ暗な空間、その視線の先で白い服が暗闇から浮き上がるように現れる。 頭に響く声と重なるように、耳にも同じ声が聞こえてくる。 ただ重々しさが取れ、ずっと高い声をしていた。 「私がこの社の主だ!」 神様の全身が露わになる。 ……白い和服を着た女の子が、そこに立っていた。 艶やかな黒髪と、パッチリと開かれた瞳、胸を張って堂々とはしているけど、身長は僕の肩あたりしかない。 驚きと動揺に沈黙が続く。 「なんだ、不服でもあるのか?」 「あ、いえ、少女の姿をしてるとは思わなくて」 僕の言葉に一気に神様はムスッとした表情に変わる。 そして憮然とした顔でこちらを睨みつけながら叫んだ。 「ワシは男だ!」 この後は ・神様が男の娘だった(八百万の神様) ・主人公はここの巫女として男の娘にされる ・信者を増やすためにいろいろ…… という流れでしたが、神様関連の表現がなかなか難しく、詰まっていました。 初詣の時期を目指して年末に書いていたので、タイミングも逸してしまった……。供養がてらこちらに公開します。


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