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織上ワト
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【神州鬼狩東征伝】設定資料その1


——鬼は『邪魔』だ。全員殺す。一匹たりとも生かさない。ただ、それだけの話だ。




【あらすじ】

神州豊葦原中津国。

外界から隔絶された東方の列島国である此の地の歴史は、常に戦乱で彩られていた。

しかしそれは、人対人の真っ当な争いではない。


内海を隔ててさらに東、彼の地に溢れ返るは異形魔性の魑魅魍魎。人ならざる化生の群勢——『鬼』。

対する西の地、異形を狩るべく同じく異形の力を手にした人界の超越者たち。鬼を狩る者、人呼んで——『鬼狩り』。


共にこの世の法理を外れた魔性と超常。人は己が覇を至上とせんがため、鬼は弱肉強食の摂理に従い、互いの生き残りを賭けた生存競争を繰り広げる。


人と鬼、終わりの見えない両者の戦は、その果てに一体どんな結末を見せるのか。

開戦から二百余年、それは未だ誰にもわからない。



《神州豊葦原中津国(しんしゅうとよあしはらなかつくに)》

一千年以上の歴史を有する東洋の島国。皇帝を頂点に据える君主制国家であり、一般的には単に『神州』や『葦原』と呼称することが多い。その統治は建国と同時に始まり現代にまで続いているが、皇帝は国を象徴する存在として祀り上げられてきた。そのため実質的な絶対権力を持たず、平たく言えばお飾りの君主。


《大禍時(おおまがどき)》

二百年ほど前に起きた未曾有の大災害。後の世で『大禍時』と号されたそれは、鬼と呼ばれる異形の群勢の襲来のことである。突如として出現した鬼は僅か七日で列島の東側、その全土を蹂躙し尽くし、人々は西の土地への逃亡を余儀なくされた。名称の由来は、鬼が現れる直前にまるで夜の訪れを告げる黄昏時——逢魔ヶ時のように、空が急速に闇に覆われたことから。


《浄土(じょうど)・穢土(えど)》

鬼に東の地を占領されて以降、人間と鬼の住処を区別するために付けられた名称。鬼の棲む地を穢れた土地——穢土と名付け、その対比として生き残った人々の暮らす土地を浄土と称した。


《鬼(おに)》

およそ二百年前に神州にその姿を現した怪物の名称。ひと口に『鬼』と言ってもその姿形や能力は千差万別。かつては全てを一括りに『鬼』と呼称していたが、現代では鬼の脅威度に則った三つの序列を定めている。下位の序列から『餓鬼(がき)・業魔(ごうま)・天魔(てんま)』とされ、序列が低いほど数が多い。業魔にはさらに細かく四つの階級が設けられており、すなわち下から順に『三級・二級・一級・特級』。特級業魔は序列上位の天魔へ至る羽化段階であることが多い。


《鬼剋士(きこくし)》

通称『鬼狩り』。鬼という魔性の怪物に対抗するため、陰陽寮——政府直属の対鬼特務機関——の特殊な施術を受けて人の領域を逸脱した超常の力を得た者たちの名称。その力の根源は鬼の魂そのもの。鬼が死滅する際に、その場に残す赤い球状の物体、通称『魂魄』を身体に融合させることによって、魔性の力をその身に宿す。これを『融魂施術(ゆうこんせじゅつ)』と言うが、施術を受ければ誰でも必ず鬼狩りになれるわけではない。凶悪な鬼の魂に器が耐えられなかった場合、人としての魂を呑み込まれ、新たな鬼と化してしまう危険性も孕んでいる。なお、正式な融魂施術を受けずとも鬼の魂魄との融合は可能で、ただ飲み込めばいいだけ。ただし、その方法は言うなれば荒業・邪道の類であり、より強力に鬼の魂と繋がりを持てる代わりに、鬼化の危険性は施術を受けた時の比ではない。




はい。そういうわけでどうも、織上ワトです。

今回から、本格的に設定解説の記事を書いていくことになりました。

正直、週一だとすぐ喋ることなくなりそうで怖いんですが……とりあえず今回は東征伝の設定の一部を公開という形になりました。

まだ執筆も始まっていない状態なので、予習みたいな感覚で読んでいただけると幸いです。


また今後『支援契約(丙)』の毎週更新枠は、毎回東征伝の紹介をするというわけではなく、同人CG集のお話だったりそのほかのオリジナル企画のお話だったり、雑多にやっていくつもりですので、どうか生暖かい目で見守ってくれると嬉しいです。

文字ばっかになるのもあれなので落書きイラストも毎回添えられればいいなと思います。練習にもなりますし。キャラ設定の時はキャラのイラストを載せるつもりです。



あとは上記設定それぞれの補足です。

何となく国の名前とかで雰囲気は伝わっているとは思うんですが、一応和風ファンタジーに位置するお話でございます。時代的には江戸中後期〜明治初期みたいなところでしょうか。和の佇まいの中にも、ちょいちょい諸外国の文化が混じってる的な。

ただ作者本人があんまり深く考えていないので、はっきりとどの時代というふうには言えないですし、また社会科知識がぶっちゃけカスみたいなものなので統治とか政府機関とかそういった部分については多少おかしいところがあってもスルーしていただけると幸いです……申し訳ない。


ただ、一つのこだわりとして、なるべくカタカナや外国語由来の言葉(「バイバイ」「サボる」等)、現実世界における現代文明が元となった言葉(「保険をかける」等)は使わないよう心がけるつもりではあります。


あと諸外国とは言いましたが、神州以外の国のことは全く考えておりません。辻褄合わせみたいなのは一応あるのでいずれ物語の中で話すと思いますが、この東征伝という物語は神州の中で完結するものと思ってください。ある意味ネタバレかもしれませんが、外国にまで風呂敷を広げるつもりはございませんので……ていうかそこまでしたら多分本編完結前に私の寿命が尽きます。


鬼や鬼剋士については、イラスト付きでまた別記事にてみっちり解説したいと思います。具体的には鬼の形状とか数とか、鬼剋士の能力とか所属する機関とか。

結構色々考えているので、またの機会にご紹介いたします。


それでは今回はこの辺で! 次回の記事でお会いしましょう!! さよなら〜👋

【神州鬼狩東征伝】設定資料その1 【神州鬼狩東征伝】設定資料その1

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