こんにちは!
どんな感じで絵を描いてますかとご質問をいただきましたので、メイキング記事的なものを書いてみます!
ご質問いただいた方、大変お待たせしてしまってすみませんTT
この記事はイラストを描かれる方に向けたものになりますが、なるべく分かりやすくできたらいいな~と思ってますので、普段描かれない方も是非読んでいただけると嬉しいです! 自分でも描いてみたいと感じて貰えたら供給が増えて更に嬉しいですね。
それでは早速本題へ。
今の描き方のテーマはとにかく『スピード重視』です。
投稿頻度を多くしたかったので、1枚のイラストが3~5時間くらいで描きあがることを目標に工程を考えました。
まずはざっくりとした流れを下記の動画で見ていただきたいのですが、手順自体はわりとオーソドックスです。
ラフ(動画では省略)→顔のみクリンナップ(省略)→線画→線画調整→下塗り→色分け→本塗り→全体修正→仕上げの順で制作しています。
よくある感じだとラフ→線画→下塗り→色分け→本塗り→仕上げという手順になるかと思いますが、スピード重視のため本塗りの工程を最低限に。
さらに、途中違和感があってもとりあえず無視して進め、仕上げの工程で一気に上から加筆修正することで短時間で完成できるようにしています。
ここから先は、工程ごとに分割して解説を付けてみます。
各工程で気を付けていることなどを挙げていきますので、使えそうなものがあれば取り入れてみてください。
レイヤーデータも配布しますので、クリスタをお持ちの方はそちらも確認していただけると分かりやすいと思います。
データの二次配布などはご遠慮ください!
踊ってない夜を知らないおじさん。
まずはラフからです。
ポーズはポーズ集の本や可動フィギュア(素体ちゃん)などから着想を得ることが多いです。3Dモデルは人間の可動範囲から違和感なく素体を動かすのが難しかったり、どうしても関節が変だったりするので使いません。
自分の場合は線画が楽になるのである程度ラフは描きこんでおく派です。
顔の中身は後から別個調整するのでここでは表情だけ決めて後は適当でOK。
ベルトやネクタイに色を入れていますが、こういった面積のあるものは線だけで描くよりもシルエットで捉えたほうが全体のバランスが取りやすいのでお勧めです。
こういった部分は急がば回れの精神でこのタイミングでしっかり位置調整しておくと後々楽になる気がしますね。
左側の脇の下の黒丸はカラーパレットの代わり。
ここからスポイトで色を取って使います。もちろん何色置いても構わないので使う色を置いてください。
カラーパレット機能は元々ありますが、物理的に場所が遠くて腕の移動が大変なので、キャンパス内に色を置くようにしています。
これは最近やり始めたワザですが、結構効果があるので試してみてください!
心霊写真。
余白が多くなってしまいましたが、表示バグではなく顔だけ描いてる図です。
実際作業するときは下にラフを透かして描いていきます。
他のお絵描き講座で解説されているのを見たことがないので恐らくこれは特殊な工程なのではないかと思いますが、線画をする前に顔だけ仕上げていきます。
なぜかと言うと、イラストは顔のかわいさが超大事だからです。
これまでの体感ですが、顔の印象を決定する眉、目、鼻、口、耳、輪郭、首の位置やバランスが狂っているとその後どうやってもかわいくなりません。
逆に言うとここさえ上手く行っていればかわいくなる可能性が高まるのでこの工程には時間を投下する価値があります。
実際にこれを取り入れてから無限顔面福笑い編に突入することがほぼ無くなりました。
ちなみに無限顔面福笑い編とは顔に納得がいかず変形ツールや移動ツールでバランスを模索することで、これだけで3日くらい溶かすこともある地獄の工程です。
普通に身体や髪の線を表示している状態で顔バランスを整えるのと何が違うの?と思うかもしれませんが、手順を細かく切り分ける意識が大事かなと考えていて、まずは顔だけで整えたほうが圧倒的にバランスが取りやすいです。
輪郭と顔の中、そして髪はそれぞれ同じ空間上にあるものとして角度を付けて描かなければバランスのおかしい絵となってしまいますが、一気に描くよりも顔のバランスを清書レベルで確定させてから髪を生やした方がやり易いかなと思っています。
線画です。
特に変わった点はなく黙々と手を動かすしかありません。
一応、修正しやすいように服や髪、輪郭、首あたりを別のレイヤーで描きます。
本当は一枚のレイヤーで済ませたほうが速度が出せますが、念のため分けるようにしています。
意識していることがあるとすると、ラフから線画に抽出する線で迷ったときはラフで引いた線のど真ん中ではなく、内側部分を採用することにしています。
色々試した感じ、ラフの線の内側を採用するとラフを線画におこしたら微妙になった現象が緩和できる気がしています。
でも線画は人それぞれなので個人差かもですね。
描いたり描かなかったりも自由なのでいい感じにやりましょう。
必須の工程ではありません。
レイヤーを分けていた線画たちを統合し、一枚のレイヤーにした状態で線の隙間を開けています。
慣れないうちは線の強弱表現やキワの部分に墨溜まりを作ったりするのもこの工程でやると楽です。
まずは完成度70%のものを素早く作成し、後から追加や修正をするようにした方が早いよねというよく言われるアレです。
選択ツールやバケツ塗りなどを駆使して一旦単色で下塗りをします。
色が付くと絵をシルエット(形)で捉えやすくなるので、この段階で違和感に気付けることに期待してこの工程を取り入れています。
違和感があった場合即時に修正すればいいので、良いセルフチェックのタイミングになるかと思います。
ちなみに、何故だか理由は分からないのですが描いている途中は全く違和感に気付けなくなる(客観的に見れなくなる)ので、セルフチェックの方式を予め決めておきましょう。
左右反転だけではなく、上下反転することでも狂いが分かりやすくなる気がします。
慣れないうちは、二次創作の場合は本家の立ち絵を横に並べて比率を合わせるだけでもかなり効果があります。この際のコツは本当にがっつり真横に置いて比べることですね。
ここから先の工程では修正しようと思っても手間が格段に増えてしまうので、なるべく丁寧に違和感を潰したいところではあります(とはいえ全部は無理です)。
一応、下地を塗っておくと次工程の色分けの際に塗り残しを発見しやすくなる効果もありますね。
手前の工程で下塗りしたレイヤーをクリッピングしたフォルダを一つ作成します。
そのフォルダの中で、レイヤーを部位ごとに分けてベースカラーを塗ります。
範囲選択ツールとバケツツールを駆使してください。
これはやってもやらなくてもいいですが豆知識として、最初から固有色をそのまま置くのではなく、まず真っ黒で塗りつぶした上で後から色を変更するようにすると塗り漏れのミスが発見しやすくなります。
パーツ分けしたベースカラーにクリッピングして軽く影や服の模様を塗ります。
ここは絵柄でお好きなようにしてください。
しっかりと腰を据えて塗り込む場合はこの工程で1影、2影、オクルージョンシャドウ(一番濃い部分)、反射光、ハイライトなどを描きこんでいきますが、拘ると無限に時間が掛かるので今回は割愛します。
影になりそうな部分にフィーリングで斜線入れ。
更に、背景に色をつけ、キャラクター周辺にキャラと背景を分離するための白枠を付けています。
この白枠ですが、グレーで下塗りしたレイヤーを下にコピペし、境界効果を使ってフチ取りしているだけです。2秒でできます。
分かりづらければレイヤーデータを見てみてください。
下塗り後に色を塗ることで見えてきた違和感や歪みを上から塗って修正します。
中々の力業ですが、これが一番早いと思います。
冒頭の動画で確認するとわかりやすいですが、左側の腕を太くしたり腰回りのバランスが悪く感じたので修正したりしています。
効果というのはこの絵で言うとズキッというやつです。
絵によりけりですね。
ヘイローは3Dモデルを作ってくださっている神がいらっしゃるので、毎回そちらを利用させていただいています。昔は手で描いていましたが、どうしても時間が掛かってしまうので本当に助かっています。
また、ここで最終確認をしていきます。
皆さんのやり易い形でチェック項目を決めておくと楽かと思いますが、自分の場合は
完成してから15分くらい絵を見ないようにして目をフラットな状態に戻してから、3箇所修正したら完成という風に決めています。
プログラミング経験のある方ならわかるかもしれませんが、バグ密度のような考え方ですね。簡単に言うと、このくらいのボリュームの絵だと大体このくらいの数ミスってるだろうなというやつです。
完璧にはできないので、ミスすることを織り込み済みで修正回数だけ決めておくのが楽かなと思いました。
ここで気を付けたいのは、時間をかけて修正100か所!と言う風にすれば完璧に近づくかと言えばそんなことはないという点です。これは、どこかを直すとまたどこか別の場所に歪みができて無限に違和感が消えなくなるためです。
さて、ここまでやると遂に完成です。
完成したらXで投稿してみましょう!
投稿した瞬間に今まで気づかなかった違和感がわんさか見つかって凄いことになります。ここは削除したくなる気持ちをぐっと堪えて忍耐力を磨いてください。
その内慣れます。
いかがだったでしょうか?
不慣れなため説明が分かりづらい箇所もあったかと思いますが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
あくまで自分はこうしてるよという趣旨なので、もっと効率化できる部分もあると思いますし、そもそも根底から違っていて塗りから始めるやり方もあったりします。
ネット上のノウハウも体系化されてなかったりするので、最終的には自分で手を動かしてやり易いように探っていくのが良いのではないかなと思いました。
絵って面白いですね。
あとは添削をしているプロの方に見ていただくとかも効果的かもしれませんね。
長くなってしまいましたが、この辺りで締めようと思います。
次回からはまた絵の更新に戻りますのでお楽しみに!
それでは!