ショーダウンⅡ 『7:二つ目の弱点』
Added 2025-02-08 13:55:53 +0000 UTC7:二つ目の弱点 モニターのスピーカーがオンになると同時に、画面の中の目隠しをされた夏姫のけたたましい“笑い声”が綾香の耳に届けられた。 見れば……夏姫は綾香と同じように腕を万歳の格好に拘束され、足も同じように椅子下の鉄板の穴に入れ込まれている状態だ。夏姫のこの笑いっぷりを見るに、彼女は拘束された体のどこかしらをくすぐられている最中だろうと察しがつく。 しかしながら、映像には夏姫以外に人は映っていない。 映っていないのに夏姫は狂ったように爆笑し頭を振り乱している。これは一体どういう状況なのか……綾香はしばしその映像の不可解さに顔をしかめた。 服は……ピンクのキャミソールとピンクのショーツという普段寝る前に着ている薄着の格好。そんな格好で腕は万歳の状態で拘束されているが……彼女の笑いを誘発しているであろう“くすぐり手”は背後や横には居ない。夏姫だけが画面に映っている状態だ。では……夏姫は何に“笑わされている”というのか? 綾香は少しの間思案してようやくその不可解さに解を得る。 「ま、まさか……。夏姫は今……椅子の下に潜り込んだ誰かに“足の裏”をくすぐられてる!?」 一見、拘束椅子を正面から映したその画角には夏姫以外に人が居ないように見えるが、鉄板に覆われた椅子の下は人が一人くらいは入れるスペースがある。もしも夏姫が“くすぐられて笑わされている”という事であれば、この隠れたスペースに人が入っていて椅子の下で夏姫の足裏をくすぐっていてもおかしくはない。綾香はその様に考えを巡らせ呟いてしまった。 「フフフ……ご明察♪ その通りよ♥ 今、夏姫ちゃんはこのホテルの“どこかの部屋”に捕らえられていて、私が向かわせたバニーちゃんにくすぐられて笑っているの♥」 「ど、何処かの部屋に……捕らえられているっ!?」 「彼女……足の裏が特に弱いんでしょ? それを知ったから、バニーちゃんには夏姫ちゃんの足の裏を徹底的にこしょぐり回して笑わせるよう指示を与えたわ♥」 「足の裏を……こしょぐり!?」 「今は鳥の羽根を使って足裏をくすぐる様に指示してるから……きっと彼女の足裏には今……複数の鳥の羽根先が這いまわってくすぐったい刺激を送り込まれている状態でしょうね?」 無防備な足裏に鳥の羽根が這い回っている……椅子の中でその様な事が行われているという光景の想像をすると、綾香は自分の足裏までもがムズ痒くじれったくなるような感覚を覚え思わず身動ぎしてしまう。 「や、やめて!! 夏姫は何の関係もない筈よ!! 何で彼女を監禁したの? 私だけで十分でしょ?」 「十分? そんな訳ないじゃん♥ 私はね……綾香ちゃんを徹底的に苦しめたいって思っているの。だから、2つ目の弱点が有るって分かった時から彼女にも来てもらおうって計画してたのよ?」 「どうやって連れてきたっていうのよ! 私達の居場所なんて知らなかった筈でしょ!」 「それは勿論……麗華ちゃんを尾行させて、ショーの帰りを待ち伏せして捕らえて連れてきたに決まってるじゃない♪」 「び、尾行って……麗華っ! あんた、その事に気付いていなかったの?」 綾香の睨み目が紅葉から麗華の方に向けられる。麗華は尾行されていた事に気付いていなかったらしく、驚くような表情を作って頭を横に振って見せている。 「綾香ちゃんの最大の弱点……それは、仕事のパートナーであり恋人でもある“宮古夏姫”ちゃんに危害を加えられる事ぉ♥ 綾香ちゃんは自分が苦しむ事には我慢出来るかもしれないけど……夏姫ちゃんが苦しむ顔だけは見たくないって思っているでしょ? だから、このホテルに連れて来させたの。綾香ちゃんに第二の枷をはめる為に……ね♪」 「……第二の枷?」 「そっ♥ 第一の枷はこの頑丈な椅子と拘束で身体的に脱出を困難にさせているけど……これだけでは綾香ちゃんの鉄壁な精神力は削れないわ。どうせ、私に敵意を抱いて“いつか反撃してやる”とか考えながら罰を受けられるのがオチだし、それじゃあ何の反省も促せないでしょ?」 「別に……罰は罰でちゃんと受けるつもりではいるんだけど……」 「いいえ? ちゃんと罰を受けようって考えてる人間は“拘束から抜け出せたら私と勝負しろ”なんて言わないわよ?」 「うっ!? ぐぅ……」 「まぁ、そんな綾香ちゃんの強気な部分を折りたいと思ったから……夏姫ちゃんの今の姿を見せて、貴女が下手な事をしでかさないよう第二の枷にしようって考えたの♥」 「私が……言う事を聞かなかったら、夏姫にも更なる罰を与える……と? それで私の行動を制御しようと考えたって訳?」 「フフフ……そうよ♥ だって実際……コレを見せられたら反抗する気が失せるでしょ?」 紅葉に促され、綾香は悲痛な笑い悶えを繰り返している夏姫の映像に視線を戻す。 目隠しの端からは彼女のつぶらな瞳から零れているであろう涙が頬を伝って口端の涎と混じって垂れている様子が見える。 その涙と涎は、夏姫が茶色の長い髪を振り乱して顔を横に振ると椅子の外へと撒き散らかされていく。 手は枷を必死に引っ張っている様子が見て取れるし、足も椅子の中でバタつかせているであろう事が分かる程に膝を震わせ枷の金属音を鳴らせている。 息は絶え絶え……笑う声も湿った咳混じり……暴れる力も弱々しい…… その様子を見るに、綾香がこのモニターを見始めるよりずっと前から夏姫はくすぐり責めを受け続けていたのだろうと想像がつく。 綾香はその明らかに疲弊している夏姫の笑い悶える姿を見て、居てもたってもいられず叫んでしまう。 「い、今すぐやめさせなさい!! 夏姫を解放して!!」 ……と。 それに対して紅葉は口元をニヤつかせて訊ねる、 「はぁ? 何で?」 ……と。 「夏姫は関係ない! ヤるなら私にヤりなさいっっ!!」 話を聞こうとしない紅葉に綾香は必死に抗議の言葉を返す。しかし紅葉は手を左右に開いて呆れるポーズをとって見せる。 「だ~~か~~ら~~! 夏姫ちゃんは関係ないんじゃないんだってば! 綾香ちゃんっていう罰を受ける罪人に言う事を聞かせる為の“枷”だって言ったでしょ?」 「言う事は聞く! 罰もちゃんと受ける! でも夏姫には手を出さないで! 彼女は私達の過去となんの関係もない!!」 「過去に関係があろうが無かろうが綾香ちゃんを苦しめられるのであれば何でも利用させて貰うわ」 「私にだったら何をしても良い! 夏姫に手を出さないって言うならくすぐりでも鞭打ちでも何でも受けるから! だから……」 夏姫に手を出さないなら自分には何をしても良い……という綾香の言葉に紅葉はピクリと片眉を反応させる。 そして、計画通りだと言わんばかりにニヤリと口角を上げて綾香に意地の悪い笑みを見せ直した。 「夏姫ちゃんを守るためだったら自分は何でもする……と? 今ぁ……そう言ったかしら?」 綾香はその笑みを見て何とも言えない嫌な予感を過らせる。紅葉の顔を見るに何かを企んでいる事は明らかだ。 「い、言った……けど、何その……不気味な笑いは……?」 「だったら、その言葉が本当かどうか……今から試してあげましょうか♥」 紅葉はそのように言うと牡丹に向けて頷きを入れ何かしらの合図を送った。 その頷きを見た牡丹は、近くのテーブルに置かれていた“鳥の羽根”を二本手に取って綾香の椅子の裏に回り込んでいく。 「試す? 一体何の事?」 綾香の疑問に紅葉は答えない。しかし、牡丹の方は“段取り”を理解していたようで……椅子の裏に回り込むと左の耳の中に入れたイヤホンに指を当て、それに付随して付けられたマイクに向かって何やらボソボソと指示を飛ばし始めた。 「ちょ、なに? 後ろで何やってんの?」 牡丹がイヤホンから指を離すと、夏姫を映していた画面から小さく「了解しました」という女性の声が返され、その返信が発された直後くらいから夏姫の笑い声が徐々に小さくなるのが確認できた。 笑い声が完全に聞こえなくなり画面の中には、失った酸素を取り戻そうと必死に荒い呼吸を繰り返す夏姫の姿と、椅子の下で責め苦を加えていたであろう赤いバニー服を着た女性が椅子の裏から鳥の羽根を持って姿を現す様子が映された。 椅子の裏から現れ呑気にカメラに向かって手を振りながら笑みを零すその女性は、青いショートの髪に片方の耳が折れ曲がったウサギ耳を付けたスタイルの良い女性のバニー。彼女の左手には今しがた使っていたであろう鳥の羽根が二本握られており、バニーはその羽根も画面に映る様にワザと振って見せ綾香に“これでくすぐっていたんですよ♥”と無言で煽る行動を取って見せる。 その羽根を見た綾香は、バニーに怒りの感情を向けるよりも先に夏姫への心配の方が強まり…… 「夏姫? 大丈夫? 夏姫っっ!!」 っと、そのぐったりと項垂れる夏姫を映す画面に向かって身を案じる言葉を零した。 しかし、画面からは夏姫の返事はなく……こちらの声はモニターへ向かって発しても一切届いていないようだと気付かされる。 「さてさて……綾香ちゃん? 夏姫ちゃんが大事であれば……当然これ以上彼女を苦しめたくはないって思っているわよね?」 含みを纏った紅葉の言葉に、綾香は声を荒げて「当然よ!」と返事を返す。 その言葉を聞いて紅葉は口元を片方だけ持ち上げニヤリと笑みを浮かべる。 「だったら、これからいう事をよく聞いて……夏姫ちゃんに“少しでも”休ませる時間を与えてあげなさい?」 「休ませる時間? それは……どういう意味? 私に何をさせたいの?」 「貴女が私の言う事をキチンと聞けば、その間は夏姫ちゃんに危害は加えないでいてあげる♥ だけど……もしも言う通り出来ないとぉ……」 「だからっ! 何をすればいいのかって聞いてんのっ!! 焦らさないで教えなさい!」 紅葉の焦らす様な言葉に、忍耐が尽きたかのように大声で言葉を割り込ませる綾香……紅葉は自分の言葉が遮られた事にムッとなりつつも、今度は焦らすような物言いは辞め簡潔に綾香へ説明を伝え始めた。 「ったく……せっかちねぇ。いい? これから牡丹さんに綾香ちゃんの足の裏をくすぐらせるわ。貴女はそのくすぐりに絶対に笑ってはダメ! 吹き出したり大声で笑い出した時点で、バニーに指示を出して夏姫ちゃんへの責めを再開して貰つもりよ」 紅葉がその様に不機嫌そうに説明を行うと、綾香は前のめりだった顔を少し引かせてゴクリと生唾を呑み込む仕草を取る。 「貴女が笑っている間は同じように夏姫ちゃんにも笑って貰うことになるけど、貴女がまた笑う事を我慢できるようになれば夏姫ちゃんも同じようにくすぐりから解放されるってルール♥ だから……彼女の事が大事だと思っているのなら“なるべく”笑わないように勤めて彼女の事を休ませてあげなさい?」 つまりは、これから自分に与えられるくすぐりに笑わなければ……夏姫はくすぐられずに済む。自分が笑ってしまえば、笑った分だけくすぐりが再開されて夏姫は笑わされてしまう…… 全ては自分の“我慢”次第で夏姫の身を守る事も苦しめる事にもなるという、忍耐が試される罰だと紅葉は説明する。 「綾香ちゃんが本当に夏姫ちゃんの事を想っているのなら……くすぐりなんて子供染みた悪戯如きに笑う訳ないわよね? いえ、絶対に笑う訳にはいかない……そうよね?」 綾香の額には脂汗がジワリと滲んでいる。 笑うことを我慢しろと紅葉は簡単に言うが、くすぐりという刺激に笑わずに耐えることがどれだけ難しく不可能に近い行為であるかを彼女は1ミリも理解していない。 「くっっ!!」 拘束された状態でくすぐられるという苦痛を綾香は二年前に存分に味わっている。その時、この“くすぐり”という刺激がいかに自分の身体と相性が悪いかを嫌と言うほど実感させられた。 痛い・熱い・恥ずかしい……等の苦痛ならば、まだ耐えきれる自信はあるが……“くすぐったい”という刺激に対して笑わずに居るという自信は全く湧かない。腋や足の裏といった敏感な箇所にムズ痒い刺激が這い回ると想像するだけでも身震いして笑いが込み上げて来そうなのに……それを自分の意志だけで我慢することなど到底出来るとは思えない。 くすぐりは……意志の力で我慢出来るような刺激ではないと綾香はよく知っている。笑いたくないと思っていても無理やり笑わせてしまうのがくすぐりという刺激なのだから、それを我慢しようとする事自体が無理な話なのだ。 「私が……笑わなければ……本当に夏姫に手を出さないって約束してくれる?」 きっと無理だろう……と綾香も思ってはいるが、夏姫を守るためにはやる以外にない。拘束された綾香にはそもそもそれを拒否する権利など最初から無いのだから……。 「勿論よ♥ 約束は守るわ……」 くすぐられる側の苦痛を想像もしないで、ただ面白そうだという理由だけでその様な罰を考えたであろう紅葉に……恨めしい感情が沸々と湧き上がってくる。 人質を取って……その人質をも罰の対象とする紅葉のやり方に怒りも込み上がってくる……しかし、その込み上がってくる感情を発散することができない。綾香はそれがもどかしい。せめて手だけでも自由になれば……と、切に思っている。 「これから、綾香ちゃんの相方への想いがどれ程強いのか……測ってあげる♥ 勿論……そういうルールだって事は夏姫ちゃんにも伝えてあるから、あまりにも不甲斐ない結果を晒すと……夏姫ちゃんから嫌われちゃうかもしれないわね? だから……せいぜい頑張って耐えて頂戴ね?」 くすぐりの辛さを知ってさえいない紅葉は、そのように他人事のように言って手をひらひらと動かす仕草をする。 その仕草を見た牡丹は背後で「承知しました」とボソリと呟いて、椅子の下へと身を屈めて入っていった。その仕草を気配で察した綾香は慌てるように紅葉に言葉を飛ばす。 「ま、待って! まだ解放の条件を聞いてないわ! いつまで? いつまで我慢すれば……夏姫を解放してくれるの?」 座面の下でゴソゴソと牡丹が身を入れていく音が鳴り始める。椅子の下に晒されている綾香の足裏は、彼女が椅子の下で両手に持った鳥の羽根を構えているであろう様子を空気の流れの変化で敏感に感じ取り、思わず緊張するように足指をキュッと丸める仕草を取ってしまう。 「いつまでって……別に決まっては無いわよ? 麗華ちゃんが私と勝負している間はずっとだし……勝負が終わって彼女も罰を受けるとなれば、その間もずっと……よ?」 「そ、そんなの……終わりが無いと言っているようなものじゃないっ!」 「フフフ♥ そうね……しいて言えば、お店が開店して閉店するまでが罰の時間と思って貰った方が良いかしら?」 「店が……閉店するまでっ!?」 「勿論知っていると思うけど……このお店はまだ開店準備をしている段階よ。お店が開店すれば当然の様に普通のお客さんがどっと押し寄せる事になる……。貴女と麗華ちゃんはそんな一般客に見られながらショーの一環として延々と閉店まで笑わされ続けるの♥」 「閉店って……何時?」 「うちは朝の7時が閉店だから……ざっと14時間程度……かしらね?」 「じゅ、14時間っっ!!?」 「まぁそれくらいの見せしめはしないと私の気は収まらないからね♥ 貴女達はせいぜい私に謝罪の言葉を連呼しながら、うちのお客さんに楽しい笑い声を振り撒いてあげてね♪ それが今日のショーの代わりになる予定だから……」 「そ、そんな時間くすぐられたら……気が狂うわ……」 「あら……そう? でも笑いながら狂うんだったら良いんじゃない? 面白可笑しく狂えるんだもの……幸せだと思うわよ?」 「あんた……分かってない! くすぐり責めが……どれほど人の尊厳やらプライドやらをグチャグチャに傷つけて……無様な姿を人に見せてしまうのか……。その羞恥と苦しみがいかに身も心もトラウマになるか……全く分かってない!」 「えぇ分かって無いわよ? それがなに? 私には、ど~でもいいことだけど……」 「こんな残酷な罰を用意しておいて……あんたはよく平気でいられるわね?」 「残酷? 何を言っているの? たかが“くすぐり”でしょ? これでも控えめに妥協した方よ? 私を辱めた罰なのに……」 「絶対……その認識を後悔させてやるわ! 貴女にも絶対に味合わせてあげる! たかが“くすぐり”がいかに残酷な罰であるか……絶対に思い知らせてやるっ!!」 「はいはい……そう言うことは、その拘束が解かれた時に言って頂戴ね? 無抵抗にされてる綾香ちゃんに言われても何も怖くは無いんだから……」 「くっっ!!」 不敵に笑みを浮かべる紅葉に向けて、綾香は鋭い睨みを浮かべ口元に悔し混じりの力を込めた。人の前でくすぐられ、無理やり笑わされるという事の恥ずかしさや辛さを全く理解していない紅葉に、怒りと憎しみの感情が頭で渦巻いて顔に熱を帯びさせていく。しかし……いくら怒りを覚えたところで拘束された状態ではそれをぶつけても、紅葉には数パーセントも伝わらないだろう。 まずは何よりこの拘束から脱出を図らないと、分からせる事すら出来ない…… 綾香はそう思ってはいるが、この拘束も一筋縄ではいかない。手は固定しているナットにすら届かない状態だし、足の拘束も鉄板裏で施されているという絶望的な状態な訳で自力で外す事は不可能であると言える。それに、例え何らかの方法で自分の枷は外せたとしても……夏姫が何処に捕らえられているか分からない以上、綾香から手を出す事は出来ない。 彼女が人質になっていては……綾香には手の出しようがないのだ…… くすぐりの刺激に笑う事を我慢出来なければ……夏姫は自分のせいで笑い苦しむ事となるし、我慢出来なかった自分に対しても不甲斐なさを覚え自責の念に駆られることは目に見えている。更には自分もくすぐりに笑わされる事で肉体的にも苦痛を受ける事となり、二重苦・三重苦をその身に負わないといけなくなる。 綾香にとってその罰は……地獄に窯の底に等しい苦しみを味わう罰となる。 ただの“くすぐり”だと莫迦にした紅葉には理解出来ていないであろう苦痛……綾香はその苦痛に身震いする思いで紅葉を精一杯睨んでいた。 「さぁさぁ、そろそろ時間もアレだし……早速余興の方を始めさせて貰おうかしら♥」 紅葉が睨み目の綾香にそう告げると、綾香はギクリと表情をこわばらせてしまう。 「綾香ちゃん? 分かってると思うけど~~簡単に笑っちゃ駄目よ? 貴女がすぐに笑っちゃったら……それだけ夏姫ちゃんの苦しむ時間が長くなっちゃうからねぇ?」 クスクスと笑いを零して紅葉がその様に零すと、綾香の座る椅子の下でモゾっと何かが動き始める気配が足裏に伝わった。 今まで静かに漂っていた椅子下の空気感は牡丹がその中で動くことによって大きく乱れ、彼女が今椅子の下で何をしようとしているのかを静かに綾香の足裏に伝えていく。 『くっ、来るっ! 右の足裏に何か近づいてくるっ!!』 気配を察した綾香はすぐに口に力を込め直し、足裏にもグッと力を込めて刺激されることへの警戒心を強めていく。 そうしているとすぐに……綾香は右の足裏に刺激を感じる事となる。 ゾワッと寒気を催してしまう程の……激しい痒みを覚える違和感ある刺激…… それは、羽根の毛の先端が……足裏に優しく触れた、最初の感触。 羽根先が敏感な肌に触れて刺激した最初のこそばゆさに……他ならなかった。
Comments
綾香さんはキャラ的にも我慢するシチュからスタートしたほうがエッチになると思ってます♪ ここから麗華の勝負とくすぐりが交互に展開される予定です。お楽しみに〜♪
ハルカナ
2025-02-09 17:20:39 +0000 UTCついに綾香さんへの責めが始まりますね…!しかも我慢を強いるという僕好みのシチュエーションで、足の裏くすぐりにどれだけ耐えられるのか、そしてワキをくすぐられてどうなってしまうのか、楽しみです
こーじ
2025-02-09 12:40:31 +0000 UTC