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ザ・ドッグトレーナー #55『3回目の焦らしレベル5』(⇔54)

#55 「あっっはぁぁあぁぁはははははははははははははははははは、駄目駄目駄目駄目ぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、もう……もう無……理ぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひ、ホントに……もう……駄目……ッっへへへへへへへへへへへへへ!!」  あと少し……  もう少しだけ……リサが耐えてくれれば……  これまで味わった事のない最高の快感を与える事が出来る!  この快感を与えさせすれば……どんな人間でも、くすぐりに対する感じ方を捻じ曲げる事が出来る!  あなたはその思い一心で焦らしの続行の指示を出したが……その選択は大きな間違いだった事にすぐに気付かされる。 「はがぁぁぁひゃああぁぁっぁぁあっぁあっぁ!! あっっ……あぁぁぁあぁあぁぁ……」  リサの“致したい欲”は……既に我慢出来るレベルを遥かに超えていて、少しの猶予すらも彼女には残されていなかったのだ。  焦らしの延長を求める指示を送った次の瞬間にはリサの体は一気に脱力してしまい、陰唇からは我慢できなくなって溢れたであろう愛液が床を濡らす勢いで垂れ出る事を余儀なくされる。 「い、いけない! エリナ! リサがイっちゃう! 早く膣内の刺激を……」 「ね、姉様……。そうしたいのは山々なのですが……」 「……エリナ?」 「残念ながらリサさんはもう……溜め込んでいたものを……出し切っちゃったようで……」 「……ッっ!?」  姉妹が与えていた刺激はあくまで焦らす為の“愛撫”程度の刺激であったため、しっかりとした性的快楽を与えられたわけではなかった。それ故……我慢し切れなくなって出したソレは出そうと思って出した淫汁ではない為、性的快楽が著しく欠如した……“惰性の絶頂”であると言える。  本来なら、我慢させた淫欲を強い性的刺激と共に放出させてあげるのが最後の仕上げになる筈だったのだが……その途中で力尽きて果ててしまったのだから、そこに快楽が紛れ込む隙が生まれない。  ダラダラと焦らされ……そしてダラダラと我慢していたものを垂れ流しただけ……  でも、致した事による脱力と気力萎えは通常通り感じている筈なのだから、リサ的には消化不良気味に無駄にイかされたという感覚しか芽生えなかっただろう。  それに加えてくすぐりによる疲労感も同時に襲ってくるのだから……肉体的にも精神的にも困憊するだけで苦痛だけが上乗せされているに違いない。 「あがっっ……はっっっ、ひっっひぃ……ひぃ……んっっうぅぅぅぅぅ……ゲホゲホゲホ!」  リサの陰部からは未だ粘性の高い淫液が次々に垂れ落ち続けている。  これを射精と呼べなくはないが、しかしこの射精に勢いなど一切なく……惰性の絶頂であった事を証明するように、ただ力なく垂れ落ちる事を繰り返すだけだ。  リサの顔は血の気が引いてしまったかのように真っ青で、快感を享受している血色は一切見られない。どちらかというと、苦しんで苦しんで苦しみ抜いた末に脱力しただけ……ただ酸欠に苦しめられただけ……その様な表情を浮かべて浅い呼吸を繰り返している。  エリナもソフィアもどうしていいか分からずお互いに顔を見合わせるばかり……  あなたも調教の失敗を受け入れられず、声をかける事も出来ないほど頭の中が真っ白な状態が続く。  恐れた事が現実となってしまった。  あれだけ、細心の注意を払って最後の調教に臨まなくてはならないと自分にも姉妹にも確認をしてきたというのに……  最後は自分のエゴを優先した指示を出してしまったが故に……このような結末を迎える事となってしまった。 「マスター? これは……えっと、如何いたしましょう?」  元々……時間の無いギリギリの調教計画だったのだ……別に完璧を求める必要は何処にもなかった。 「も、もう一度わたくしがイカせなおしましょうか? 焦らしから始め直して……」  くすぐりを快感に変換できるタイミングは十分にあった筈だった……その手応えは自覚出来ていた…… 「エリナ……それは無理よ。見て分かるでしょ? リサの体力は……もう……次の焦らしには耐えられないわ……」  あの時、堅実に指示を変えるべきだったのだ。欲をかかずに確実に指示を下すべきだった…… 「しかしお姉様! それだと……調教が……」  姉妹は指示通りに手技を尽くしてくれた。彼女達に落ち度はない。落ち度があったのは自分の方だ……自分の判断に甘えがあった事がこの結果を招いたに過ぎない。 「調教は……失敗よ。見ての通り……リサは休ませてやらなくちゃならないし……調教の日数はもう増やせない……。出来る限り簡略化して切り詰めた計画がこれなんだから、今日の調教が失敗したなら自動的に調教全体が失敗に終わる事になる」  調教は失敗という結果となった……それはソフィアの言葉通りであり、あなたも受け入れなくてはならない現実だ。 「調教……失敗……? そ、そんな……」  エリナの落胆した顔を見ると……あなたはどう声をかけて良いか分からなくなる。  慰めるべきか……謝るべきか……悔しさを共有すべきか…… 「マスター? そういう事ですので、リサの拘束は解いて部屋に送り返します。良いですね?」  言葉を紡げないあなたに代わって調教後の段取りをソフィアが仕切ってくれている。彼女もいつもの表情を崩さぬよう涼しく振る舞ってはいるが、悔しさに唇が僅かに力んで震えている様子が見て取れる。  あなたはソフィアに「頼む」と一言だけ零し、マイクから口を離していった。  モニターには、今にも泣き崩れそうな表情のエリナと、悔しさを噛み殺そうとしているソフィアが、力を使い果たしてぐったりしているリサの拘束を解き移動式のベッドに乗せられていく様子が映されている。  あなたは二人がリサを乗せたベッドを引きながら部屋を後にする様子を眺めながら、モニター室を静かに退室した。  それから数刻の後、食堂へ向かう。  食堂に向かうあなたの足取りは重い。  その足の重さは……これから話をしないといけない二人に対する申し訳なさから来る重みだ。  調教が失敗してしまったという事はつまり、ルルシア嬢の要求を呑まなくてはならなくなったという事だ。  ルルシア嬢は調教が失敗に終わった場合の罰として……マーガレット姉妹のどちらかを差し出して、自分のもとで1日奉仕させろという要求を突き付けてきていた。  そういう条件で依頼を受けたのだから……それは守らなくてはならない。  どういう経緯であれ……どれだけ調教が進んでいたとしても……失敗は失敗なのだからその条件に変わりはない。  例え……あなたの指示に間違いがあったとしても……要求されたのはマーガレット姉妹なのだから、二人の内の一人を差し出すよりほかはない。そういう申し出だったのだから……  どちらを彼女に差し出すべきか……  それを最終的に決めるのもあなたの役目だ。二人の話を聞いて……決めなくてはならない。  それが……二人のマスターとして役を得ているあなたの責任でもあるのだから……  足取りは重いが、確実にあの部屋の扉は近づいている……  あなたの言葉を待っているであろう二人の居る……食堂の扉……それが一歩一歩と踏みしめる度に近づいてきている。  あなたは、申し訳ない気持ちを抱えながらも……それを表情に出そうとせず毅然とした表情に変えて扉へ手をばしていく。  少し扉を開くとあなたは踏み込んでいく……  マーガレット姉妹の待つ……広々とした食堂へと……  →#59へ


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