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笑うPT研究部 活動日誌:第4話ー①『古峯井明日香の華麗なる学園(被害者)生活』

1:古峯井明日香の華麗なる学園(被害者)生活  私が通う高校である『深柳女学園』は、部室棟だけで本館と別館に別れる程部活動の種類が多い。  県下有数の名門と名高いこの女子高は入学偏差値も高いが各種部活動にも力を入れていて、スポーツ系部門では県大会突破は当たり前でインターハイやら国際大会にまで出場する部活動も数多く存在する。文科系部門でも、美術や楽器演奏……ロボット開発から薬学の論文発表に至るまでこちらも様々に実績を残し学園を部活動の名門と言わしめる程にまで評価を上げさせる一因を作っていた。  そんな高名轟く誇り高き有名部活動達の光が学園を明るく照らしている一方でその光の陰には、生徒会ですらも把握し切れていない……無数に乱立した同好会や同好クラブ止まりの活動も存在している。  かくゆう私が所属しているPT研究クラブ……もとい、PT研究“部”も、ほんの数か月前までそんな部活動として昇格できていない有象無象の無認可クラブ活動の一部だったのだけど……  私がひょんなことでこのクラブに入ってしまった事がきっかけで部昇格の要件を満たしてしまい、このクラブは晴れて正式な部活動として学園に認知される運びとなってしまったのだ。  今、私が部に入った事で部活動の要件を満たした……と言ったけど、このPT研が部に昇格できなかった理由は単に部員数が足りなかったという問題だけでは実はない。  なにせ部に昇格したと言っても……殆ど“脅し”や“ゆすり”“屈服”と言った類の方法を用いて生徒会長を丸め込んだと言っても過言でないのだから……。  (※ちなみに私の入部も、私の意思など殆ど尊重せずに無理やり入れられたという経緯がある)  学校認可の正式な“部”としてやっていくのであれば、そんな脅しとか屈服などという野蛮な取引などせず、実績を作るだの評判を良くするだのして正々堂々と部活動として認めさせればいいじゃないか……と、思うだろうが、残念ながらうちの部では“こういう方法を取らないとそもそも部として認めて貰えない”という悲しい理由が存在する。  まぁ、ぶっちゃけて言えば活動内容が普通じゃないのだ。  華の女子高生が扱う様な真っ当な研究内容ではないから、生徒会長には無理やり分からせるしかなかったのだ。  じゃあその“普通じゃない活動”とはどういう事をする活動の事を言っているのか? PT研究部とはそもそも何を研究する部活動なのか? それについては……丁度今日……私を実験材料にして“実験”を行う予定だそうなので、実際に見て貰いながら説明と部員の紹介も同時に行っていこう。 ―――― ―― 「よし。これで拘束も終わったし、喋れなくもなったわね。どう明日香? 手足を動かそうと思っても動かせないでしょ?」  部の活動は、私(古峯井 明日香)が部室に入るや否や先輩方に有無を言わさず捕らえられるところから早速始まっている。  先輩方は狼狽する私を気にも留めずあれよあれよという間に制服を脱がせて行き、いつもの実験衣である体操服姿に着替えさせてくる。そして靴や靴下なども脱がせたかと思えば、何かしらの“拘束道具”にて私の身体を拘束していくという手順に進むのだが…… 「ウンウン……良いわね。良い格好よ? これなら私に何されても抵抗できない♪」  今日のその拘束道具はどうやら椅子を模した拘束具であるらしく、私は体操服に裸足の格好でその椅子に座らされ手足を枷にて拘束される運びとなった。 「ぅぅううう~~! ううっ! んむぅぅぅ~~~~っっ!!」 ――ガチャガチャガチャ!  椅子の脚が異様に長く設計されており、座ればその高さによって足が地面を踏めず宙ぶらりんにさせられる。鉄板で出来た背もたれも過剰なほど背高く設計されていて私の頭の遥か上まで突き抜けてそびえ立っている。  一見すると「妙ちくりんなデザインの椅子だなぁ」と頭を傾げる所だが、そのわざとらしく高く造られている背もたれの上の方には手を拘束する為の枷が頭上より随分上の方に備え付けられている。そこに手首を通して枷を装着されてしまえば、私は万歳の格好をしなければまともに椅子には座れなくなってしまう。  まぁ、椅子である以上そこには必ず座らされるのだけど……椅子に座ったら座ったで次は腰の所に備え付けられてあるベルトを私の下腹部を経由してしっかりと取り付け、私を椅子から容易には立ち上がれないよう更なる拘束を課す。  それが終わると今度は足の方の拘束も左右共に行っていく。  椅子の脚に高さがある為私の足は地面を踏む事が出来ない。そんな宙に浮いた足を椅子の脚の途中に備わっている枷のある場所へと誘導すると、椅子の脚に押し付けるような形で枷をはめ足の身動きを取れないよう拘束を施す。  本来ならここまでヤれば身動きは取れなくなるのだから拘束は完了となる筈なのだけど……今回の実験はどうやらもう一つ“口の方”にもオプションを付けるのが必須なようで、先輩は私に口を無理やり開かせそのオプション品を口に咥えさせてきたのだった。  私が口に咥えさせられたのは“ボールギャグ”と呼ばれる口枷の一種なのだそうだ。   穴がいくつか開いたプラスチック製のボールがベルトに繋がっていてボールを咥えた状態のままベルトを後頭部で止めて固定する口枷……。私はその口からはみ出る程大きなボールを咥えさせられ、涎が口から垂れ出してしまっているのも止められずにくぐもった唸り声しか上げられないよう施されてしまったのだ。 「こら! 明日香! 手足をバタつかせて抵抗しようとするな! そんな事しても無駄だって分かってんでしょうが!」  口を開けたままボールを咥えさせられているという今の状態は、自分の唾が上手く呑み込めなくて息もし辛い為苦しさを感じている。  息が苦しいから思わずコレを外す為に手を降ろそうとしてしまうが、手の枷が私の手を自由にしてくれることはなく虚しいガチャガチャという音を奏でるに留まってしまう。 「むぐぅ~~~~~っ!! うぐうぐぅぅ!! むふぅぅぅぅ!!!」 ――ガチャガチャガチャ! ガチャガチャ!!  手を下げる事も脚をバタつかせる事も叫んで助けを呼ぶ事も出来ない……そんな何かしらの事件に巻き込まれているのではないかという状況に私は置かれているが、実はこれが我が部の平常運転なのであり……これでもまだ活動自体はまだ始まってすらいない、ただの準備段階に過ぎないのだ。 「ふぅ~ん? 私の言う事聞かずにまだ暴れる気なんだぁ? だったら……もっと抵抗したくなる様な刺激……送り込んであげよっかなぁ~?」  さっきから私の事を半笑いの顔で見上げながらそのように煽る言葉を零しているのは、青髪を細いツインテールで纏めている背の低いお子様の様な見た目の先輩……二坂 理子(ふたつざか りこ)先輩だ。  性格も立ち振る舞いも発育も小学生か良くて中学生じゃないかという程幼い彼女だが、私に対する接し方はいつも不躾で高圧的であり、何か気に食わないことが有るとすぐに食って掛かってくるという厄介な先輩だ。  正直……彼女を先輩として敬いたいとは思わないのだけど……彼女に少しでも逆らえばいつも仕返しが何倍以上になって返ってきてしまうので形だけでも敬うフリは続けている次第だ。 「明日香ってば私に“イジメて下さい”って言ってるみたいに両手を万歳しちゃってるじゃない? それを見て私がイジメないとでも思ってるぅ?」  彼女はこのPT研においては“責め役”という立ち位置に居る人物だ。  責め役とは……その名の通り、拘束された者を“責める”役……という意味であり、彼女は拘束された私に対して“ある事”を行って責め立てる事となる…… 「ほら、私の手を見なさい? クネクネ動きながら近づいてきてるでしょ? 今からこの手が触るのよぉ? あんたの……伸びきった……その“ワキ”にぃ♥」  その、ある事……というのがPT研とは切っても切り離せない大事な行為なのだ…… 「……フフフ♥ あと少し……。もう後……ほんの少し……。ほんの少しで触るわよぉ~? 指が……指の先がぁ……ほれほれ~♥」  じゃあその行為とは何なのかというと……  それは、高校生にもなってこのような幼稚な事をするなんて……と思われるかもしれないが…… 「んむぅゥ~~~!! うぅ~~うぅぅ~~~!! むぐぅぅぅ~~~~~っっ!!」 「それぇ~~♥ コチョコチョコチョコチョコチョコチョ~~♥」 「むごぉぉぉっっっ!!? ほごぉぉぉぉぉほほほほほほほほほほほほほほほほ、むぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐふふふふふふふふふふふふふふふふ、くぶぅぅふふふふふふふふふふふふふ!!」  彼女が行う事……それは“くすぐり”と呼ばれる行為なのだ。 「ほ~ら、もっと笑ってぇ? こ~ちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~♥ コチョコチョコチョ~~♥♥」  子供がじゃれ合って遊ぶときに行われる事もある“くすぐりっこ”……そのくすぐりを高校生の先輩である理子先輩は私に行うのである。 「コチョコチョコチョ~♥ どう? 楽しいでしょ? 遠慮せずにもっともっと笑っていいのよぉ? ほら、笑いなさい! コチョコチョコチョコチョ~♥」  いかに子供っぽい先輩が行う責めだからと言って、大人の一歩手前である高校生が“くすぐり”で責めるなど聞いた事が無い……と思われる人が居るかもしれないが、うちの部ではこの“子供の様な責め”が研究対象の一つであり、大事な責め要素の一つとなっているのだ。 「むっふ~~~っふっっふっ! ぅむぅぅ~~~~ふふふふふふ!! みゃめへぇ~~っへへへへへへへへへ!! くふっふっふっふっっふ!!」  PT研究部のPT……これは『Painless・Torture』の略で、訳すと『痛みの無い・拷問』という意味になるらしい。  つまりは、拷問という恐ろしい行為の事を研究する部活であり、いかに効率的に相手を屈服に追い込めるかを実技を通して実験する部活動なのである。 「ほひょひょひょひょひょひょひょ、ぷへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ヒィヒィ! ホニャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」  じゃあ、拷問は拷問でも……“痛みの無い拷問”とはどういう事なのか? というと、もうそれはその名の通りで……被験者に傷や痛みの類を一切与えない責め苦を使って屈服に導く拷問……というのがこの部での絶対的なルールとなっている。  拷問と聞けば、その言葉の恐ろしさを表わすように禍々しい拷問器具などで処刑に近い責め苦を受けさせられるという光景が思い浮かぶだろうが……流石にそんな倫理的にNGな行為を未成年の女子高生が公然と実験する訳にはいかない。だからこの部では極力ビジュアル的にも倫理的にもソフトになるよう“痛みの無い”という部分を強調する事にしたのだそうだ。  そういう経緯を持っているからこそ、拘束は本格的であるにもかかわらずやる事はくすぐりという“一見”平和そうに見える責め方になっているのだ。  しかし……たかがくすぐりと侮るなかれ。  拷問を学んでいるという冠がついている通り、この様な幼稚な行為でも“身体の拘束”が加われば立派な拷問になり得ると私は実践を通して理解している。 「コチョコチョコチョコチョ~♥ こちょこちょこちょ! コチョコチョコチョコチョコチョ~」 「おぎょほほほほほほほほほほほほほほほ、むぐふふふふふふふっふうふふふふふふふふふふふふふふふふ、ほひ、ほひぃぃひひひひひひひひひ、ムホホホホホホホホホホホ、ほへほへほへ……」  行為自体は稚拙で子供っぽい行いにしか見えないが、しかし私の今の姿をよく思い出してもらいたい。  手は万歳の格好に……足は素足の格好で椅子の脚に拘束されていて身動きが取れないようにさせられているのだ。そんな状態でくすぐられたらどういう事になるか……想像しなくても情景は思い浮かぶだろう。 「フフフ……バンザイしちゃってるから私のこしょぐりから逃げられなくて辛いでしょ? 手を下げたいよねぇ? 降ろして私のくすぐりを払い除けたいと思ってるでしょ? でも残念♥ あんたは絶対に手を降ろす事は出来ないから私にくすぐられ放題よ? こんな事されても抵抗できないわよね? ほ~れ、コチョコチョコチョ~♥」  彼女の言葉の通り私は腕を降ろす事が出来ない。この手の刺激に弱いとされている“ワキ”を全開に晒す万歳の格好で拘束されているのだから腕を降ろす事も抵抗する事も許されていない。  そんな無防備に晒されている弱点を、こんな風に好き勝手くすぐられたらどうなってしまうか……それは私のリアクションを見たらすぐに分かる事だ。 「ニョホホホホホホホホホホホホホホ、ぉふぁふぁふぁふぁふぁふぁふぁふぁふぁふぁふぁふぁふぁ、むへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! うむぅ、くふぅぅっっ!! あぐふっっっふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ、ぐくくくくくくくくくくく、ンむぅ~、むぅ~~っ!!」  くすぐられたら笑う……くすぐったい刺激を感じてしまったら自分意志とは関係なしに笑いが込み上げてきてしまう……だから笑ってしまう。笑いたいと思っていなくても刺激によって笑わされてしまうのだ。  くすぐりというのはそういう刺激だ。  思わず笑ってしまう刺激を加えて無理やり笑わす事が出来るのが“くすぐり”という刺激だ。  ワキや足の裏などの刺激に敏感な箇所を弄り回して笑いを生ませる行為……それがくすぐりなのだ。 「ほ~ら、ワキだけじゃないわよぉ~? 脇腹も揉んでくすぐったくしてあげる♪ 内太腿もなぞってむず痒くしてやるわ♥ ほれほれほれ~コチョコチョコチョ~♥」  私が抵抗できない事をイイことに、理子先輩はそのくすぐったい刺激を途切らせる事無く連続で与えて来る。  私はそのあまりにくすぐったい彼女の責めに無条件で笑わされ続け徐々に体力を消耗していく事となる。 「びょほ~っほほほほほほほほほほほほほほほ、おひょひょひょひょひょひょひょへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、おほおほっほほほほほほほほほほ、くひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」  笑っている姿を傍から見ればただの感情表現に過ぎないが、笑っている本人はそれだけじゃ済まない。笑うという行為は様々な筋運動が行われるし身体自体も反射的に拒絶して動いてしまうのだからそれだけで体力を消費する。  しかしながら体力の消費は実はまだそこまで辛さには直結しない。それよりもむしろ、笑う事で引き起こされる“酸欠状態”の方が私にとっては深刻であり、私を苦しめる最大の要因になってしまう。 「あんた足の裏も弱かったわよね? だったらコッチはこの“羽根”を使ってコショコショしてあげる♥ 羽根の先端だけでなぞり回してあげるから……精一杯に笑い狂いなさい? ほ~れ、コチョコチョコチョコチョコチョコチョ~♥」  笑いがすぐに収まるなら一瞬の息苦しさを味わうだけとなるだろうが、こんな風にいろんな場所を色んな攻め手で持続的にくすぐられれば笑いが途切れることなく連続で吐き出されてしまう。 「ぼぎょ~~~~っほほほほほほほ!? ほっぎょおぉぉほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ、やめべぇぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへ、おがぁばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば、ふぎぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」  笑いが途切れなければその分肺の中の酸素も大量に消費してしまい、吸う量に対して吐き出す方が多くなってしまう。肺に酸素が少なくなれば当然呼吸によってその酸欠を補わなければならないのだけど…… 「ほら、もっと笑え! もっとよ! もっともっとぉ!! 息が出来なくなるくらい笑いなさいよ! ほらほらほらぁ!!」 「ぎょほ~っほほほほほほほほほほほほ、オギョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョ、ぃへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ぶりぃぃぃひひひひ、ホンドにムリぃひひひひひひひひひひひひひひ、ゲホゲホゲホ!!」  くすぐられればどうしても笑ってしまう為、呼吸をするタイミングは限られてしまい上手く酸素を補えなくなってしまう。そうなれば肺の中は常に酸欠が強いられ苦しさが増す一方になる。  笑えば苦しくなる……  それは分かり切っている事だけど、くすぐったい刺激が私を無理やりに笑わせてしまう為笑う事をやめられない。  だったらくすぐっている手の方をどうにかしなきゃと思うのだけど……拘束されている私に理子先輩のくすぐりをやめさせる事など不可能だ。  だから笑うしかない。苦しくても辛くてもどんなに嫌でも……この刺激を与えられる限りは笑い続ける事しか出来ないのだ……  酸欠が続けば頭でモノを考えるという事も出来なくなってくるし、何よりこのまま続けられたら窒息死してしまうのではないかという不安も生まれて来る。  息が苦しくなってくる頃には身体の疲労も蓄積し切る頃合いである為余計にくすぐられる事に恐怖を覚える事になる。  捕らえた者を精神的にも肉体的にも追い込めば、脅迫や恐喝などが通しやすくもなる……  そういう状態にいかに素早く効率的に運べるかを研究するのがPT研の研究内容であり、先に述べた“普通じゃない活動”というのがまさにコレなのである。  こういう事をやってるクラブだったからこそ、実績や成果を出して“部”に昇格するという正攻法は取れなかったのだ。  かくゆう部昇格の鍵を握る生徒会長も、私達の昇格を認めてなどおらず……結局“実力行使”で部になる事を認めさせたというとんでもない経緯がある。  部の解散を目論んだ風紀委員長だって、部の毒牙にかかって反抗できないよう調教されてしまった。  正直、こんな暴力的な手法ばかり使っていては、この先部を存続させるのは難しいんじゃないかと思っているのだけど……先輩方はとりわけその様な危惧は行っていない様子だ。  特にこの責め手である理子先輩なんて……  責める事以外何も考えていないんじゃないかってくらい、私の事を罵倒しながらくすぐって苦しめる事を楽しんでいる。 「あぁもう……汚いわねぇ。涎がこっちまで飛んできそうじゃないの! 勝手に頭振ってんじゃないないわよ、この馬鹿っ!」 「むぐぅぅふっっふっ~~~っふふふふふ!! らっでぇぇへへへへへへへ!! しょうがないらないれすがぁぁはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!! くるヒィんでずがらぁははははははははははははは、ぐびひひひひひひひ、いっひひひひひひひひひひひひひ!」 「だから頭を振るなって言ってんの! 制服を汚したらどう責任取るつもり? このまま笑い死にするまでくすぐり責めにしてやろうかしら?」 「ひゃめっっへっっへへへへへへへへへへへへへへへへ、そりぇだけは許じでぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、謝りましゅからぁははははははははははははは、ゲホゲホ!」  理子先輩のくすぐりには悪意が詰まっている。  私が何処をどうされるのが弱いかを知り尽くしている上で、その部分を効果的に刺激できるよう工夫を凝らしてくる。 「あ~あ、マジで汚したわね? もう許さない! 笑い死にするまで身体中をこしょぐり回してやるっ!」 「ごべんだざいぃぃぃひっひっひっひっひひひひひひひひひひひ!! ワザとじゃないれすぅぅふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ、ワザとじゃ……」 「問答無用よ! 服の中に手を突っ込んで直でワキを触ってやるんだから! 覚悟しろ!」 「やぁぁ~ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、やめへ~っへへへへへへへへへへへへへへ服に手を入れないれぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ピにャあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 「そ~れ、コチョコチョコチョコチョ~♥」 「ほにゃああぁぁあぁぁぁぁ!! 直はらめぇぇへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへ、ワキっっ直はらめれすってぇぇぇぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ほごぉほほほほほほほほほほほほほほほほほ、んはははははははははははははははははははははは!!」 「フン! あんたみたいに生意気な後輩はもっと無様に笑ってりゃいいのよ! ほら、私が手伝ってあげるからもっと笑いなさい? ココでしょ? 脇の窪みを摘まんでモミモミされるのが一番こしょばく感じるんでしょ? ほ~ら! こぉ~ちょ、こちょ、こちょこちょこちょ~♥」 「びょっっほ~~~~っっほほほほほほほほほほほほ!! うごぉほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ、やべでぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ぞごダメぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」  私はこんな見た目幼女にしか見えない先輩にいつも罵倒されながら責められ、PT研のデータ算出係としての役目を押し付けられている。  1年ほど前まではこの役割は理子先輩が担っていた筈であり、更に上の先輩が責めていた事を考えると……この恨みのこもったような責め手にも妙な納得が得られてしまう。 「ほぎゃ~~ほっほほっっぁふぁふぁふぁふぁふぁふぁふぁふぁふぁふぁ、ぶびゃ~~びゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃ、へびィひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」 ――コチョコチョコチョコチョコチョ♥ コチョコチョコチョコチョコチョコチョ♥ 「おぎゃはっっははははははははは、おごほっっほほほほほほほほほほほほほほほ、おほ~っほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ、んぐぐぐふふふふふふふふふふふふふふふふふ、ぐふぅ~~っふふふふふふふふふふふふふふふ!!」 「ほ~ら! 口枷で呼吸が制限されてる中でくすぐられるのはどう? タダでさえ呼吸がままならないのに笑わされたら辛いでしょ? ねぇ! そうでしょ? ほらほらほらぁ! まだまだやめてあげないわよぉ~? こちょこちょこちょ~~~♥」  「ぶっッふぉはぁはははははは!!? ぶぐははははははははははは、えげぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、おごぉ、ほごぉぉ!! むごほぉぉぉぉぉ!! んむぅぅぅ!!」  PT研究部のPTが痛みの無い拷問を指すと説明されたが……じゃあこれを受けて全く身体が痛くならないかと言われればそういう訳でもない。  この拷問行為が行われた後は普通に笑い捻じれた横腹や、暴れまくった手足の関節は痛みを生じているし、喉も笑い過ぎて痛くなっている……  どこが痛みの無い拷問だ! と部長に文句を言った事があるのだけど……その都度部長は「くすぐり自体は痛くないだろ?」とか「それは笑ったり暴れたりするから悪いんであってくすぐりのせいではない」とか言い出す始末……  そういう言い訳をポンポンと口から出してくるあたり、このPT研究部の“Painless”の部分は建前であり、ただただ先輩たちは学生の身分で拷問を受ける後輩を見て楽しんでいるだけでは? と疑問を持ちたくなるのは当然のことだ。  私には……先輩方の趣味か特殊性癖に付き合わされているだけなのでは? と……時々思う事があるのだが…… 「う~~ん、理子ちゃん? ちょっとストップしてみて?」 「んぇ? あぁ……はい……」  いちお理子先輩“以外”の先輩は、形だけでも部の体裁を取ろうとしており……真面目にデータを取ったり、実験結果をまとめたり、心理的な考察をちゃんと被験者に伝えたりと案外しっかりと“拷問研究”の体を保とうとはしている。  特にこの私の目の前の椅子に白衣姿で足を組んで、真面目な顔でバインダーにペンを走らせている美人な先輩……。彼女は理子先輩とは違い、私のくすぐられた時の反応や笑い方などの一挙手一投足を見て冷静に判断を下している。 「どう? 明日香ちゃん? 口枷が有るのと無いのでは全く苦しみ方が違うでしょ?」 「あうぅぅ……うぅ! うぅ! ぅぅ! ぅぅ…………」 「呼吸っていうのは、口を開きっ放しで行おうとすると酸素を吸い辛くなっちゃうの。だからこうして……口枷を噛まされて口が半開きの状態を強いてあげると思った以上に酸素が吸えなくて笑う事が余計に苦しくなるでしょ?」 「うぐぅぅ! うぅ、あうぅぅぅぅ!!」 「それに、口を開けてると唾も自分では飲み込み辛くなるから……そんな風に口の横から涎として零すしかなくなるわよね? そういう……普段何気なく出来てる事が出来ないというもどかしさも、相手の自尊心を揺らす材料になるの」  その様に、バインダーに挟んだレジメにペンを走らせながら私に語りかけるお姉さん風の先輩は……この部の副部長であり、うちの“参謀”的立ち位置の人物でもある“京堂 小夜子(きょうどう さよこ)”先輩だ。  私が1年で理子先輩が2年……そしてこの小夜子先輩は3年であり、この部では部長と並んで大先輩にあたる人物である。(※ちなみに、着ている白衣は趣味で着ているだけで活動には何の関係もないらしい)  黒く真珠の様に光る長い髪を腰まで靡かせ、いつもニコニコした笑顔を浮かべほんわかな喋り方をするお嬢様な彼女だが……考えつく事や、やろうとする事はサディストの気質があり、実験やら研究のテーマは殆ど彼女が提案し、1年である私や綾ちゃんにそれをやらせ、自分はデータ取りと称して私達が苦しむ姿をニコニコで見守っているのが常である。 「拷問を行う上ではその“自尊心”を折ってあげる事も、屈服させるための近道になるの。自尊心が高い人だと、こんな風に拘束されて無力にされた中でも……自分自身の誇りだけは失うまいと奮起して苦痛を我慢してしまうケースが多々あるわ……」  普段柔らかな印象を受ける彼女だからこそ、その口から恐ろしい言葉が羅列され始めると余計に恐ろしさが増す。  ニコニコしながらもその腹の中ではそのような事を考えていたのかと……驚愕させられる。 「こういう猛者を相手にするには……まず自尊心をポッキリ折ってしまう事がとても有効なの♥ 屈服なんて絶対にしないゾって言い放っていた人間の鼻っ柱が折れていく様子は……とっても滑稽で見応えがあるモノよ? 唖然となりながらくすぐりに笑わされていく無力な顔も……すっごくソソられるわぁ♥」  真面目に研究しているという雰囲気は感じられるが……やはりこの先輩も理子先輩と同じく、ヒトが虐められている姿を見るのが至高であると思う人種であり……被害者の私からすれば脅威以外の何ものでもない存在である。(まぁ、部活動以外の時は普通に優しいんだけど……) 「でも、明日香ちゃんは……自分に自信を持っているタイプじゃなかったわよね? 中学生の頃は根が暗くて地味に過ごしちゃってて……それが嫌になって高校デビューを企んだったわよね?」  普通の時は普通に優しい先輩なのだが……部活動が始まればこの様に、笑顔で人の弱みをグサグサと突いてくる普通に厄介な先輩に様変わりする。 「だったら……自尊心は高くないだろうし今回の実験では明日香ちゃんの小さすぎるソレを折っても、面白く……いえ、意味がないから、それはあんまりしないけど……」  そんな彼女だからこそ私の考えや思いなどはデジタルのデータとしてでしか処理をしないらしく……この様に勝手に私に「自尊心などないでしょ?」と言い放って無為に傷を抉る事も平然とやってのけてしまう。  私にだって恥ずかしいという感情はあるし、悔しいという想いも人並みに持ってるつもりだ。こんな格好で拘束されて……こんな年下にしか見えない先輩に罵倒されながら無理やり笑わされる事が、自尊心が低いから傷つかない……などとどうして言えようか?  確かに自分に自信があるかと言われれば……それは……ちょっと言葉に詰まるものがあるのだけど……しかし、それで傷つかないという事には繋がらない! 私だって……こんな恥ずかしい思いをさせられて悔しくならない筈が無いのだ! (もう慣れてきているのは確かだが……) 「自尊心を傷つけるデータは取れないけど……その代わり、口枷付きのくすぐりがいかに体力を消耗させるかの実験は続けたいと思ってるからぁ♥ キツイとは思うけど、もう少し頑張って笑い続けて頂戴ね?」  その様に告げると小夜子先輩は隣に立って惚けるような目で私の事を見ていた“綾ちゃん”に耳打ちをして何かしらの指示を伝えた。  ショートボブでパッツン髪の“ザ・守ってあげたくなる女子ナンバーワン”といった可憐で可愛い顔をした彼女……新崎 綾(にいざき あや)は私と同じ1年で私の隣のクラスに在籍している。  彼女自体は大人しい性格である為あまり目立たないのだけど、彼女の姉である2年の新崎詩織先輩は美人過ぎる完璧超人生徒会長として有名である為そっちの方が話題によく上がる。  ちなみにその生徒会長を攻略した事でPT研はクラブから部へと昇格を果たせたのだけど……その過程でこの妹の綾ちゃんは我が部活に入ることを希望し、晴れて私達の仲間となったという経緯がある。  私は、同学年で立場が似ている綾ちゃんとは気が合い、親しくさせて貰っているのだが…… 「はぁ~い♥ 小夜子お姉さまぁ……了解です♪」  当の綾ちゃんは完全に小夜子先輩の事を“お姉さま”と慕い、彼女の言いなりである。  だから、彼女の指示とあらば……友達である筈の私にも平気で…… 「むぐむぐむぐぅぅ!! うむむむぅぅぅ!! ううぅ!!」 「ゴメンねぇ明日香ちゃん? 苦しいでしょ? でも……お姉様の言いつけだからぁ……これから綾がする事ぉ……許してね?」  と、罪悪感の欠片もない惚け顔を向けながら手を顔の前に構え私の前に責め手として立ちはだかる。 「なによ? あんたも手伝うよう言われたってわけ? 小夜子先輩に……」 「はい♥ 綾は明日香ちゃんの足の裏をコチョコチョして笑わせてあげてネって……お姉様が指示してくださいましたぁ♥」 「別に……私一人でも良いってのに……フン! まぁ良いわ。でも綾ぁ? あんた勝手に小夜子先輩の事“お姉様”なんて呼んでるみたいだけど……その呼び方やめて貰える? なんか癪に障るわ……」 「ゴメンサナイ……。そう言えば……理子お姉様は小夜子お姉様のお気に入りでしたよね? 私ってば……そんな事にも気を回せず……」 「……理子……お姉様? そ、それは……悪くないわね。まぁ良いわ……その呼び方……特別に許してあげる……」 「あはぁ♥ ありがとうございますぅ♥ 理子ぉ……お・姉・さ・ま♥」  その様なやり取りをしながら私の足元の床にチョコンと正座の格好で座り込む綾ちゃん……  頬を火照る様に赤く染め、口は半開き、目は惚けるように垂れ目の形で私の足を見ている。 「足の裏はあんたに任せて良いって事よね?」 「はい♥ お任せください♥ 明日香ちゃんのこの可愛い足の裏ぁ……隅々までコチョコチョさせて貰いますぅ♥」 「よくもまぁ友達にそんな事平気でやろうと引き受けたわねぇ……。どうせ後で先輩にご褒美とか貰うつもりなんでしょ? そんな嬉しそうな顔までして……」 「バレちゃいましたかぁ? そうなんですぅ……小夜子お姉様には後で直々にお仕置きして貰える事になりましてぇ……」 「はぁ……? 何であんたがお仕置きを受ける事になるのよ? それがご褒美っておかしくない?」 「いいえ~♥ 今から友達の明日香ちゃんの事イジメるっていうイケナイ事しようとしてますからぁ……その罰を受けなきゃ駄目なんですぅ♥」 「その罰を小夜子先輩から受けるっていうのがおかしな話よね? 普通……罰だったら被害者の明日香から受けない?」 「あはっ♥ 勿論後で明日香ちゃんからも罰を与えて貰うつもりですぅ♥ これが終わったらお願いしようかと……♪」 「……うわ! 何よそれ……怖ぁ……。自分から罰を受けに行こうとしてるってわけ? バカみたい……」 「お二人からの罰……楽しみですぅ♥ 特に明日香ちゃんからの仕返しを想像するともう……涎が……ウフフ~♥」 「これだからドMって怖いのよ……。自分が仕返しされたいが為に平気で友達を責められるんだから……」 「フフフ♥ 楽しみですぅ♪ 早くやりましょ? お姉様ぁ~♪」 「……やるからには本気でやんなさいよ? 手を抜いたら承知しないんだから!」 「あれ? それって……手を抜いたら理子先輩からもお仕置きして貰えるって事ですかぁ? それは悩まされますねぇ~~」 「逆よ逆っ!! お仕置きなんて面倒な事してあげないわよ! だからちゃんとヤれっての!」 「逆という事でしたら……ちゃんとやったらお仕置きしてもらえるという事ですね? やったぁ♥」 「あぁぁもう、面倒くさい女っ!! いいからさっさとやれ! 明日香を笑わせ責めにしてやるわよ!」 「はぁ~~~い♥」  その返事を合図に理子先輩は私の体操服の裾を捲り、露出した横腹に手を添え柔肌に更に指をめり込ませるように指を潜り込ませていった。  綾ちゃんは返事をした後すぐに、地面から少し浮いた私の素足の裏に手を逆手に構えて伸ばしていき、拘束されて動けない左右の足裏にそれぞれ手を伸ばして指先を土踏まず部位に当てさせ始めた。 「うぐぐぐぅぅぅぅ!! うむぅぅぅふっっ!! ぐぅぅぅ!!」  これ以上の刺激を受けたくない私は、涎が飛び散るのも気にも留めず必死に顔を横に振って嫌がる仕草を彼女達に見せる。  でも、彼女達はそんな私の嫌がりを見て口角を片方ニィと上げて見せ…… 「「こ~~~ちょ、こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~~」」  という掛け声とともに私の脇腹と足の裏を同時にくすぐり始めた。 「びょぼぉぉぉぉぉぉぉぉほっ!? おぼ~~っほほほほほほほほほほほほほほほ、おごごぉぉぉほほほほほほほほほほほほほほほほほほ、ぶぎべぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、えごぉ、ほごぉぉぉぉ!!」  足と脇腹その両方から同時に湧き上がってくるそのおぞましいこそばゆさの応酬に、私は脚のみならず腰から上の背中全部を椅子の背もたれにぶつける程の大暴れをし、くぐもった声で大笑いを吐き出す事となる。 「おごぉほほほほほほほほほ、おほぉ! おっほぉぉほほほほほほほほほほほ、ぐごほっっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほ、えげへ、えぎいぃぃひひひひひひひひひひひ!!」  足裏をコチョコチョと這い回る綾ちゃん指を素足の肌に直に受けている私は、そのあまりのこそばゆさに身体を震わせるほどの寒気を全身に巡らせてしまう。  その身体の芯からゾクゾクさせられる寒気は、脳で笑えという指令に書き換えられ私の口へとその指令が伝達される。  一方の理子先輩のくすぐりも相変わらず私の笑いを引き出して止まない。  脇腹の柔肉をグニグニと揉み解す様なくすぐりは、その脇腹に溜め込んでいた笑いの衝動を押し上げて口から吐かせてしまおうという勢いが感じられ、私はそのくすぐりにも耐えがたい笑いを搾り出されている。  二者二様のくすぐり方で笑わせようとしてくる彼女達の責めにまんまと爆笑を強いられている私は、口を塞がれているにもかかわらず中々の声量のくぐもった声で笑いを撒き散らし、正面で何らかの記録を取っている小夜子先輩の顔を満足げな笑みに変える手助けをしてしまっていた。  勿論満足な笑みを浮かべているのは小夜子先輩だけではない。正面に立って罵声を浴びせる理子先輩もストレスを発散しているかのような満足な笑みを浮かべているし、綾ちゃんに関してはこれから先の期待が高まっているかのような笑みを浮かべていたりもする。  この様な思春期のトラウマになりかねない地獄絵図を、毎日日課のようにこなしている私なのだけど……  最近では、イジメに近いこの実験も慣れが生じ始め、ある程度自分でリアクションをコントロールできるようになり始めていた。  どんなリアクションを返せば理子先輩が喜ぶか……どんな表情で笑い苦しめば小夜子先輩を満足させられるか……そのような“攻略法”的な考えが頭を巡る様にはなってきいているのだ。 「ぶっっふぉっほほほほほほほほほほほほ! おごほほほほほほほほほほっっ!! んぎぃ~~~ひひひひひひひひひひひひひ、えごほほほほほ、おっほほほほほほほほほほほ!!」  この適応能力の高さは素直に私の隠された能力であり、それを引き出したのはPT研の実験で追い詰められ続けた事による副産物的なものだとは思うのだけど……  私としてはもう少し平和で刺激の少ない優雅な学園生活を送りたいと思ってた……  こんな嵐のど真ん中に立たされている様な生活を送りたいなどとはこれっぽっちも望んでいなかった。  綾ちゃんという友達が出来た事は素直に嬉しい事だけど……それを差し引いても今の生活はくすぐりに始まりくすぐりに終わるという狂った1日を消化していっている気がする……    この様な1日が自分にとって何の役に立っていくのかはよく分からないけど……私はとにかく今はこの部活と共に日々を過ごしている。 「おぎほぉ~~ほほほほほほほほほほほ! おごほほほほほほほほほほ、えげへへへへへへへへへへへへへへへへ、いへひひひひひひひひひひひひひ、ほごぉ! ふごぉぉっほほほ!!!」  この……“笑い”にまみれた日々を……


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