NokiMo
ハルカナ
ハルカナ

fanbox


誘惑☆デート #19 ~本屋で手を出した仕置き(本番編)~

#19  「確かぁ~この辺にくすぐったいツボがあった筈なんですよねぇ~」  十字架の裏に回り込んだ七穂は背後から突き出していた両手をあなたの脇腹へと向かわせ、その様に零しながら人差し指を脇腹の窪んだ箇所に立てながら何かを探すようにそこをツンツンと突いてあなたの反応を伺った。  その指先でつつく刺激があまりにこそばく感じ思わず爪先立ちになる感覚で身体をビクつかせてしまうが、脇腹を隠す事も庇う事も出来ないよう拘束されているあなたは七穂の与えて来る刺激に何の抵抗も出来ず腰をくねらせて嫌がる仕草しか取れない。  そうこうしていると七穂はお目当てのツボを探し当てたらしく、何度かその箇所をつついてみた後他の指もそのツボの周囲に配置し直してあなたの脇腹を掴む様な格好を取り始める。 「どうやら先輩は……ココを触られるのが弱いようですねぇ~?」   指の配置が終わると、試しにと言わんばかりに括れの中心に置いている人差し指をコリコリ動かしてあなたの反応を再確認する七穂……。あなたはその指先を押し付けるように刺激してくる彼女の指圧に電撃でも浴びせられたかのような強烈なくすぐったさを感じ、思わずその場で跳ね飛んで暴れたくなる衝動に苛まれる。 「アハハ♥ 先輩の弱点見~っけ♪」  先程までとは段違いの反応を返してしまったあなたを見て、七穂はニンマリと笑みを浮かべその場所をロックオンするように人差し指を押し当て続ける。そしてあなたの反応がひとしきり落ち着いたのを見計らい突然全ての指を蠢かせ始めて…… 「そ~~れ、コチョコチョコチョコチョ~~っ!!」  と、指の動きと同じくらい早い口調で煽り言葉をあなたに放った。  その言葉と同時に脇腹の括れに食い込むように押し付けられた七穂の人差し指は、窪んだ柔肌の奥深くに潜り込んでグニグニと強く揉み込む刺激を送り込み始める。  そして人差し指の周囲に配置された他の指達は彼女の人差し指が揉み込む動きを始めるや否や、その指の刺激をサポートするかのようにツボの周囲を指先で掠り始め、人差し指とは真逆の優しくムズ痒い刺激を送り込み始めた。 「フフフ♥ 良い反応♪ やっぱりココが弱いんですね? コチョコチョ~♥」  脇腹の肌奥にあるツボを搔き乱すかのような強い刺激を送るり込む七穂の人差し指……そして、その人差し指の刺激を際立たせるために神経を敏感にさせようとこそばしてくるその他の指達。  二つの異なった刺激は相互に干渉し合い、あなたに一つの大きな擽痒感を形作り大笑いさせてくる。  七穂はあなたの過剰とも言えるその大きな反応を背後から観察しつつ、更にあなたが笑ってしまうよう脇腹の奥の奥に指を沈み込ませグイグイと指先に力を込め刺激を強めて来る。  そのくすぐったさたるや思わず七穂を突き飛ばしてでも刺激から逃れたいと思う程で、あなたの手は拘束されている事を忘れているかと思えるくらいに力強く枷を引っ張り暴れようとしてしまう。  しかしながら、手首に巻かれた枷は金属製であり、あなたの手首に食い込むように嵌められてロックされている為あなたがいくら力を込めて抵抗しようとしてもビクともしない。  あなたは枷の接合部の金具を引き抜かんとする勢いで腕に力を込めているが、枷はそんなあなたの腕を斜め上にあげさせる格好を強制し七穂のくすぐりに無防備にさせ続ける。  七穂はそんな無防備に晒されているあなたの脇腹を容赦なくまさぐって、あなたに笑う事を強要してくる。 『ここだけは触られたくない!』と思っていた箇所を的確に突いて強烈にくすぐってくる七穂の指は、あなたがどんなに笑いたくないと思っていても無理やりに身体に「笑え」と命令を下し望まぬ笑いを吐き出させていく。   その強制的な笑いを生む彼女のくすぐりはまるで……腹の底にある笑い袋を直接揉み解されているかのような強制力を覚える程で、あなたは不自由な身体を出来得る限り限界まで左右に振りつつ天を仰ぐように顔を反らせて、後頭部を十字架の柱に打ち付けつつも笑い狂わされている。 「どうです? 死ぬほどくすぐったいでしょ? ココって人間の身体に七つあるという笑いの急所の一つらしいんですよぉ♥ 先輩から没収したAVでそういう風に説明してました♪」  笑い出してしまうスイッチのオンオフをその指が行っていると言っても過言でない程に、七穂の人差し指はあなたの笑いのツボを刺激してやまない。  とはいえ女性の指の力でツボを強く刺激し続けるのには限界がある為、七穂も指に力を込めなおすクールタイムとも呼べる時間を設けてはいるのだが、人差し指がツボを刺激しないタイミングはそのほかの指があなたの脇腹の皮膚を素早い動きでモジョモジョとくすぐってきて、それもムズムズしたくすぐったさを感じるため笑う事を休む事が出来ない。  人差し指程の強い刺激ではないが、他4本の指が一斉に脇腹をこそばしていく刺激は、強く刺激されるよりも遥かにもどかしい感覚を与えられこちらの刺激にも身体を大きく震わすほどの拒否反応を示し笑い悶えてしまう。  そして、そのモショモショされる刺激に翻弄されると今度は本命の人差し指による強烈なツボ責めが再開されてしまう。  多数の指に一斉に触られ肌の感覚が敏感になりきったタイミングでその凶悪な刺激が差し込まれるものだから、その人差し指の刺激は通常の二倍も三倍も威力を増してあなたの笑いを誘発してくる。  あなたはあまりのくすぐったさに拘束された格好で激しくのた打ち回り、身体の様々な箇所を十字架の柱に打ち付け笑い苦しんでいる。  身体を打ち付ければ鋭い痛みが様々な箇所から発するようになるが、その痛みですら七穂のくすぐりの刺激を紛らわす事は出来ない……。だからあなたは、緩和できないと分かりつつもそれでもどうにか少しでも気が紛れる瞬間が訪れないかと淡い期待を込めて身体をぶつけ続け、自ら痛みを被ろうと無駄な足搔きをしてしまう。  そんなあなたの足掻きを見ても七穂はくすぐる手を止めようともせず、むしろ加虐心に火を付けられたかの如く指の動きを更に早めあなたへの責め苦を増していった。 「ほらほらぁ! コチョコチョコチョ~♥ もっと笑ってくださいよぉ先輩っ! こ~ちょ、こちょこちょこちょこちょこちょ~~♥♥ ほらぁ! 私との約束を簡単に破ったらこんな罰が下されるんですよ? 嫌でしょ? 苦しいでしょ? もうやめて欲しいでしょ?」  あなたは笑い狂いながらも必死に七穂の言葉に同意の声を発する。  嫌でしょ? と聞かれたら……もう嫌だ! と何度も返し……  苦しいでしょ? と聞かれたら……苦しい! 苦しいです! と声が枯れる程に叫び……  もうやめて欲しいでしょ? と聞かれたら……やめて下さい! お願いですっ! と涙ながらに訴えかける…… 「でしょ? 苦しくて……辛くて……もうくすぐられるのが嫌になってきてるでしょ? でも、こんなものではまだ私をくすぐった罪は消えませんよ! 私の気もまだまだ収まりませんからっ!!」  あなたは何度も何度も笑い苦しみながらも謝った。  七穂が手を緩めてくれるまで……何度も何度も…… 「こ~ちょ、こちょこちょ~♥ コチョコチョコチョ! こちょこちょこちょ~♥」  しかし、何度謝っても七穂は許してくれない。  謝罪の言葉など耳に届いていないのではないかと思える程に、あなたの声に反応も返してくれず手だけを休みなく動かし続けている。 「ほらぁ! 笑い声が小さくなってきましたよ? 駄目じゃないですか、休もうとしたらぁ! まだまだ笑わせますよぉ? ほ~ら♥ コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ~ぉ♥」   もう……何度意識が飛びかけたか……分からない。  酸欠が酷くて頭の中は真っ白になり……何かを思考する余裕すらもなくなっているほど笑わされている。 「ほ~れ、もっと笑え~~こちょこちょこちょ♪ 笑い苦しんで少しは自分の行いを反省しろぉ~~こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~~♥♥」  あなたは意識を朦朧とさせながらも笑いながら七穂に謝罪を続けている。  もはや気持ち云々など何一つこもってはいない。気持ちをこめるよりもこのくすぐり地獄を一刻も早く終わってくれという思いだけで謝罪の言葉が吐き出されている。 「こんなんじゃ足りませんよぉ! まだまだ笑わせてやるぅ! 先輩の事……私がもっと……もっと、も~~~っと笑わせてやるんですっ! 私の手で……私の指で……先輩の事、も~~っと苦しめてやるんだからっ! ほ~らコチョコチョコチョ~♥」  いくら謝っても七穂の手は止まってくれない。  ホテルの最上階にある一室からは、ラブホテルとは思えない苦悶の声と笑い声と謝罪の声が響き続けている。  もしもこの部屋を覗けるような窓があったなら……この仕置きをみた客はどう思うだろう?  こんなホテルのSM部屋まで借りて……なぜこんな児戯の様なプレイをしているんだ? と疑問を浮かべたり、この二人は何をしたいんだ? と戸惑ったりするのではないだろうか?  くすぐりフェチでなければ……そう思うに違いない。  しかし、もし……窓から見ているのがあなたと同じくすぐりフェチだったらどう思うだろうか?  彼女に散々くすぐられて……羨ましいとでも思うだろうか?  いや……間違いなく思うだろう。なにせ……あなたはコレを受ける前は実際そのように思っていたのだから……  彼女にくすぐって貰えるというのは……仕置きでなくてご褒美ではないか? と……。  しかし、長い時間休まず笑わされた今のあなたは……そんな事を口が裂けても言えやしない。  なにせ……本当に死ぬほど苦しくて……死ぬほど辛い思いをしている当事者になってしまったのだから……  くすぐりは……見ている分は楽しそうに見えてしまう。  くすぐりフェチであれば尚更……くすぐってみたい……とか、くすぐられてみたいとか1度は思う筈だ。  しかし……実際に苦しめられる渦中に落とされたら……そんな事を言ってはいられなくなる。  笑う事が苦痛で苦痛でしょうがないと思う事はあれ、それをもっと受けたいとは思えなくなる。  早くこのくすぐったい刺激を止めて貰いたい……早くこの苦しみから解放して貰いたい……  よっぽどの被虐趣味でない限りは……実際に苦しみの中に放り込まれれば普通はその様に思うものだ。  見ているだけの時と実際に受けている時ではまるで感じ方は違う。  あなたはそれを身をもって体感した……  死ぬほど苦しい思いをしてもなお……笑い苦しまされる恐怖……不安……苦痛……  そういうものを、七穂のくすぐりに感じた。  感じたからこそ……心の底から後悔した。  ……彼女の仕置きを甘く見るべきではなかった……と。  あの時……手を出すべきではなかった……と。  しかし……後悔してももう遅い……  あなたは……七穂の許しが無い限り……延々と笑い続けなくてはならないのだ……  どんなに後悔してようが……どんなに反省していようが関係などない。七穂の気が済むまでくすぐられるのがあなたに課せられた罰なのだから……それを全うするまであなたは解放されない。  あなたは……その事に絶望しながらも情けない笑いを吐き出し続ける。  七穂に罵倒されながら……  耐え難いくすぐりに……晒されながら…… ―――――― ―――― ―― ―  それから……何時間笑わされ続けたのか見当もつかない程七穂にくすぐられ続けたあなただったが……  あなたの喉が嗄れ、笑いがいよいよ物理的に出なくなってきた頃合いを見計らって……ようやく七穂の気が晴れたのか、彼女による地獄のくすぐり責めは終焉を迎える事となる。  十字架に磔にされたままぐったりと身体を弛緩させ荒い呼吸を繰り返すあなた……  七穂はあなたの前に立ち直し、そんなあなたの姿を腕組みをして眺めている。 「どうですか? ちゃんと……反省、してくれましたか?」  七穂の問い掛けにあなたは力ない返事と力ない頷きを返して彼女に反省した事を告げる。 「先輩ってば私に仕置きされる事……少し期待してたでしょ? そういうの……態度とかで丸わかりだったんですよ? だから私も……今回は徹底的に責めさせて貰おうって心に決めていました。ちゃんと先輩が反省するまでは手を緩めないゾって……心を鬼にして仕置きさせて貰いました」  その様に返すと七穂は組んでいた腕を解きあなたの方へと歩み寄って、涙と汗と涎でグシャグシャになっているあなたの頬に手を添えて「頑張りましたね」と言わんばかりに労わる様に撫でてくれた。  七穂の柔らかい手のひらがあなたの頬を優しく撫でていく……その刺激は、くすぐりに敏感にさせられたあなたの感覚では少しくすぐったく感じるが、それでも労ってれている七穂の気遣いが嬉しくてそのような感触はすぐに吹き飛んで行ってしまう。 「いくらくすぐりフェチでも……ここまで追い詰められたら、くすぐりも怖く思えるものでしょ? 先輩も……くすぐられて喜ぶ暇もなかったんじゃないですか?」  七穂の言葉にあなたは再び頷きを返してその言葉を肯定する。  確かに……アレほど徹底的に責められれば……くすぐられる事に喜びを感じる間もなく苦しさと辛さの方が植え付けられ脳内が恐怖に支配されてしまう。  くすぐられる事が“怖い”と……嫌という程思い知らされた。 「私は……先輩が好きな事を……否定したいとは思いません。でも、私が仕置きだと言ったからには……この罰はちゃんと仕置きにしなくちゃいけなかったんです。だから嫌と思える程責めさせて貰ったんですけど……」  少し心配そうに頬を摩っていた七穂の表情がその言葉を告げると急に切なそうな表情に変化する。 「本当は……先輩に……あんな所で……誘惑に負けて欲しくなかったなぁ……って思ってました。ちゃんと私との約束を守って……ちゃんと我慢して……私の事……」  切なそうな表情から今度は頬を赤く染め少し照れるような表情を七穂が取り始める。  その表情の変化があまりに可愛すぎて……あなたは未だ肩を揺らせながら大きな呼吸をしながらも、胸が締め付けられるような切なさに苛まれてしまう。 「……私の事……先輩の手で…………(ボソボソ)して欲しかったな~……なんて……」  恥ずかしそうに声を小さくし言葉を濁して胡麻化す七穂に、今何と言ったのか? と聞き返すが、七穂はそんなあなたを頬を真っ赤に染めながらもジト目で睨み…… 「フン! 聞き逃したんでしたらもう言ってあげませんよぉ~だ!」  と、可愛くアッカンベーをしながら後ろを向いてしまう。 「だいたい……ココに来たのは節操なく約束を破った先輩を懲らしめるためなんですから、教えてあげる義理はないですよね?」  後ろを向きながらもその様に零す七穂だったが、次に振り向いた時には意地悪なジト目はしておらずあなたを愛おしそうな瞳で見て再び頬を赤らめさせていた。 「教えてはあげませんけど……罰ばっかりというのは先輩も可愛そうなので、ここまで頑張ったご褒美を一つだけ……今からしてあげます……」  あなたを惚ける様な目で見ている七穂はその様に零すと、ゆっくりとあなたの足元に近づきあなたと密着する程の距離まで身体をくっつけると無言であなたの顔を下から見上げ、何かの覚悟を決めるかのように一つ頷きを入れてもう真剣な表情であなたの目を見つめた。 「今日は……これだけ……してあげます。次は……ちゃんと、我慢してくださいね? 約束……ですよ?」  と、小声で呟くと七穂はスッと爪先立ちに立ちあなたの顔に自分の顔を近づける。  そして……目を瞑り唇を突き出すように差し出すと……  あなたと唇を合わせてチュっという控えめなリップ音を一つ零した。  唇を合わせた時間は、数秒と短いモノだったが……不意に七穂の唇の感触を味わう事が出来たあなたは、今までの仕置きの辛さなど吹っ飛んでしまう程の幸福感に包まれた。  味などする筈もないが、七穂の唇は柔らかくて“甘い”という感触が感じられた。  甘くて……酸っぱくて……ホロ苦い? だけどやっぱり甘い……。七穂のキスはそんな多種多様な感想を持ててしまう程衝撃的で強烈な印象をあなたに植え付けた。  短いキスを終えた七穂は照れながらもあなたを切なそうに見つめていた。  あなたも……キスの感触を何度も思い返しつつも、同じように物欲しそうな表情を七穂に返してしまう。 「続きは……先輩がちゃんと……約束を守った時……しましょうね?」  七穂はそのようにあなたに返しニコリと可愛い笑顔を向ける。  あなたはその笑顔を愛おしそうに見つめながらコクリと大きな頷きを一つ返す。  頷きを見た七穂は安心するようにフゥと息を零すと、今度は少し意地悪な笑みを口元に浮かべなおして…… 「まぁ、先輩が……また私にお仕置きされたいって思っているのなら……次のデートでも懲りずに手を出してくれても良いですけどね? その時は……また容赦なく先輩の事……コチョコチョしてあげますよ♥」  と、言いながら顔の前に手を掲げ、あなたの身体をくすぐるかのように指をコチョコチョ動かして可愛く舌を出して見せた。  その指の動きを見て……あなたの身体は再びゾクリと寒気を走らせ刺激を想像させられてしまう。  あの指がどれだけこそばいかは……あなたが一番よく知っている。  つい数分前まで……嫌という程その指に苦しめられていたのだから……  しかし、あなたの頭は……時間の経過によってあの苦しみを忘れてしまったのか、七穂のくすぐるフリを見てなぜか……またあの指にくすぐられてみたい……と思うようになっていた。  その考えが後悔を生む事は分かり切っているのだが……  しかし、七穂にくすぐられたあの時間は……  今にして思えば……苦しいながらも、彼女とくすぐりという共通項で繋がれた貴重な時間だったと思えてならない。  それをまた味わえるなら……  また……彼女に手を出して……  仕置きを受けるのも……やぶさかではない……  と、舌の根も乾かぬうちに懲りない考え方を浮かべてしまうあなただった。 【脇腹くすぐられエンド:完】


Related Creators