誘惑☆デート #6~待ち合わせ~
Added 2022-08-05 12:58:57 +0000 UTC#6 翌朝……あなたは集合時間より30分も前に駅前を訪れ、特徴的な犬の銅像の前に立って彼女を待っていた。 待っている最中は……『インナーはどんなモノを着て来るだろうか?』とか、『靴はどんな物を履いてくるだろうか?』とか……『靴下は履いているだろうか?』『袖が付いている服を着るだろうか?』『露出はどれほどあるだろうか?』など……心の声を聞かせれば引かせてしまう事請け合いなフェチ的主観の期待を頭の中で巡らせている。そんなあなたは、実は先程からあなたの隙を伺おうと背後から忍び寄ってきている七穂の気配に全く気が付く事が出来ずにいた。 ソ~っと音を立てないように近づいてきた彼女はあなたが気付いていない事をよしとして銅像の裏に回り込み……悪戯っぽい笑顔をを浮かべながら、両手を頭の後ろに組んで銅像にもたれかかっているあなたの脇腹を狙って両手を突き出してきた……そして…… 「ムフフ♥ 先輩、隙ありぃ~っ! そ~れ! コチョコチョぉ~♥」 と、突然声を張り上げて挨拶したかと思うと、驚くあなたの脇腹を両手で掴んで無造作に手を蠢かせながら挨拶がてらの悪戯を行った。 ――コチョコチョコチョコチョ♥ 「……ッっッ!? 〇×☆△≠!!」 脇腹に送り込まれたゾワゾワっとした違和感と脳天を突き抜ける程に素早く駆け巡った寒気に、 あなたは飛び上がる程の反応と声にならない悲鳴を同時に上げさせられる。 叫んでしまった後は咄嗟にそのくすぐりから逃れる様に前へ飛び出し、急いで腕を降ろして脇腹をガードしながら七穂の方を振り向いて警戒するように前屈みになり目に力を込めた。 そんなあなたのリアクションを見た七穂はあなたに悪戯が成功したことを喜ぶように笑みを浮かべ、あなたの反応に対して笑いながら言葉を零す。 「アハハ、先輩ってば反応良過ぎですよぉ♥ 今時子供でもそんな過剰反応しませんよぉ? 相当弱いんですね? ワ・キ・バ・ラぁ♪」 銅像の陰から姿を現した七穂はいかにも意地悪そうな歯を見せるシシシ笑いをしながら、手をワザとらしくワキワキさせてあなたの警戒する様子を楽しみながらあなたの前に立った。 あなたは、彼女からの追加の攻撃を警戒しながらも心の中では彼女から初めてくすぐられたという歓喜の感情と、声を上げて悲鳴を上げてしまったという恥ずかしさと、まさかいきなり七穂がくすぐってくるとは思いもよらなかったという衝撃とが交じり合い感情の大混乱を引き起こす事を余儀なくされた。 指をくねらせながら悪戯っぽく笑う彼女だったが、すぐにその手を降ろしいつもの優し気の有る笑顔を作り直してくれ、あなたはその手が降りた事に安堵の息を零し興奮の息をどうにか鎮めようと深い息を繰り返しついてみせた。 このように七穂に脇腹を触られたのなど初めてだ。まさか初手から彼女にくすぐって貰えるとは思わなかったため本気で驚いてしまったのは確かだが……あなたのツボを的確に押さえた彼女のくすぐりは短い時間であったとはいえ脇腹がしっかり記憶しており、その後何度もその刺激を脳内で勝手にオートリピートしてしまう程に脳に深く刻みつけられた。 思い出しただけでもゾクゾクしてしまう七穂のあの的確なくすぐり…… この悪戯を普通の感覚で見れば、カップルでじゃれ合っているだけだと感じるだけでそれ以外の感情など湧かないものだろうが、くすぐりフェチであるあなたからしてみればこの悪戯の破壊力は 並のエロ作品を凌駕してやまない興奮を覚える事と請け合いだ。 パンチラや着替え中の彼女の裸を見てしまった……などのハプニングなんか比べ物にならないほどのラッキースケベを味わったのと同意義である。 エッチな事故を見て興奮するのが一般的だとするなら……くすぐり合いをしているシーンを見て興奮するのがくすぐりフェチであり、あなたの性癖はそういう歪んだモノの捉え方をしてしまうように脳はインプットされている。見るだけならまだしも……まさか自分が七穂にくすぐって貰えるなんて……冗談であったとはいえこれ程幸せと興奮をいきなり味あわされるとは思いもよらなかった。 正直……心臓の高鳴りが今でも抑えきれない。 そして逃げたはいいがどう反応を返せばいいか分からない。このような瞬間が訪れるなど想像すらしていなかったのだから……どんな返しをすれば正しいのか分からずドギマギしてしまう。 恥ずかしくて気まずい……そんな感情に目を白黒させて狼狽えているあなたに、七穂はいつもの調子で優しく挨拶を交わしてくれる。 「改めておはようございます先輩♥ 随分と早かったんですね? そんなに楽しみにしてくれてたんですかぁ? 今日のデート♥」 あなたはその挨拶にまだドギマギしながらも「おはよう」の言葉を精一杯返した。 「フフフ♥ 先輩ってば……可愛い♥」 あなたの落ち着かない態度に改めて可愛い笑みを零す七穂だが、そこに悪意や軽蔑する様な心持ちは見受けられない。 素直に反応してくれて嬉しかったと言いたげな笑顔を彼女は浮かべている。 「…………ふぅ……」 その笑顔に少しだけ平常心を取り戻す事が出来たあなたは息の塊を一つ吐いて、改めてデートの為にと気合を入れてきた出ろう七穂の全身をじっくりと見る事となる。 くすぐられた事があまりの衝撃で七穂の格好に意識を向けるのが遅れてしまっていたが、改めて彼女の服装に目をやると……くすぐりフェチであるあなたを誘惑するぞと言わんばかりのフェチ心をくすぐる姿で来たのが分かる。 暖かい陽気に合わせてかトップスは袖の無い黒一色のポロシャツ……の様に見えるが、首の部分に少し襟足の長い白いカラー(襟)が付いていてその襟の周囲には光を反射する細かい宝石のようなラメが僅かに散りばめられており、首元からワンポイントのお洒落を彩る工夫がなされた上着を彼女は着ている。 黒い生地にそのラメの入った白いカラーはしっかり映えているのは当然だが、胸元まであるボタン生地も白のラインで統一されている為上から二つ開けている首元のボタンまでもが強調され、露出している胸元がより魅力的に映ってしまう。 外されたボタンの合間からチラリと見える七穂の胸の谷間は、今すぐにでもその柔らかそうな胸に顔を埋めたいと思わせる魅力を振りまいている。 そのエロ可愛いトップスを更に可愛く見せる様に、下は膝より少しだけ丈の有るプリーツスカートが穿かれ、そのスカートはトップスの色合いを考慮してかワインレッド色がチョイスされている。黒い上着に対して赤みを深く帯びたスカートが合わせられると、視覚的にも落ち着いた印象を与え、学生が穿くスカートとはまた違う大人の色気をその色で演出してくれる。 色気の増すその赤みの強いスカートの丈口からは膝下までしか長さはなく、七穂の健康的で細い脚はその丈下から惜しみなく露出されている。その細脚には靴下やタイツなどという無粋なものは一切着けておらず、彼女の素足がそのまま足に履かれたヒール付きのボーンサンダルまで続いているのを確認する事が出来る。 高めのヒールに複数の細い革製のストラップで固定されたお洒落なサンダルには、七穂の白く美しい素足が直で履かれている様子が見て取れる。 ヒールが高いお陰で低身長の七穂も服に負けない大人っぽさを演出できているし、名前の如く骨のが巻きついているかのように足をサンダルに繋ぎ止めているストラップも足肌の露出を助け独特な色気とついつい見てしまいたくなるフェチズムを両立させてくれる。 ただでさえ七穂のカラダを魅力的に見せる服装であると言えるのだが、くすぐりフェチであるあなたには特に、肩から先が露出したノースリーブのポロシャツと、素足で履いているサンダルの方に目が行ってしまう。 他にも……普段なら自由に遊ばせているだけのユルパーマをかけたセミロングの髪も、今日は後頭部のお団子に纏めているという珍しい変化が見られたり、普段は薄くしかしていない化粧もガッチリ隙なく仕上げてきている事や、リップも濃過ぎず薄過ぎない……自然体を意識するかのような薄ピンク色の口紅を塗っている事や、片耳だけに小さなピアスをしている等、指摘して貰いたいであろうポイントはふんだんにあると気付いてはいたのだが…… フェチズムを刺激しまくる七穂のその格好は、あなたの目を特定の部位に引きつけて離さない。 他の所を見たいと思っても腕の付け根や足元に目が行ってしまってイケナイ欲が疼いてしまうのだ。 触りたいと思ってしまう……危険な欲が……。 「ウフフ~♥ 何ですかぁ~先輩? そんなに私の腕とかジロジロ見ちゃってぇ~。もしかして私が“こういう”動きをしてくれるんじゃないかって……期待してますぅ?」 あまりにも胸に近い部位を食い入るように見詰めてしまっていたあなたに、七穂が再び意地悪な笑みを浮かべて右手で横髪を解かそうとする仕草を始めた。 横の髪を手でならそうと肘を曲げ右手を持ち上げる仕草を彼女がとるものだから、見ていた腕の付け根の部位にも変化が訪れてしまう。 手だけでなく腕も一緒に持ち上がった為袖から露出していた彼女のワキの部位がチラリとあなたの視界に飛び込んできたのだ。 柔らかさが見て取れる皮膚のモチっとした動き…… 曲げられた事によって少し皺が寄って見え始めた腋の窪み…… 腕の付け根と鎖骨が混じって織りなす独特の皮膚窩…… それらを目に焼き付けてしまったあなたは、もう興奮が抑えきれない領域にまで高まってしまう。 あまり露出の多い格好をしてこなかった七穂が、この様に直接ワキを見せてくることなど皆無に等しかった。見えたとしてもTシャツの隙間からチラッとだけとかそのレベルだったのに……今は堂々とその部位を晒して見せようとしてくれている! その興奮たるや……お預けを食らった犬が餌にありつくかのよう……いや、それ以上の興奮だ! 触りたい…… 今すぐ……その柔らかそうな腋に……触ってみたい…… このまま手を伸ばして……その魅力的過ぎるワキに…… 「おっと、近づいて触ろうとしちゃ駄目ですよぉ? ほら……覚えているとは思いますけどぉ~今日はデートと言う名の勝負なんですから♥ 先輩は私の……こんな感じの誘惑を今日一日耐えなきゃ駄目なんですからねぇ~?」 あなたが七穂に近づこうとすると、彼女は危険を察知したのかすぐに腕を降ろし目を閉じるくらいに細めてアッカンベーと舌を出す。 手を降ろしたことで見えていた腋が閉じられてしまい見えなくなってしまったあなたは、その見えなくなったワキに心底残念な気持ちで一杯になる。 「フフフ。まだ出発もしていないのに終わってしまうのは面白くないので、今はまだ私がブレーキになってあげます♥ 本番のデートが始まったら自分の意思でブレーキをかけてくださいね? くれぐれもこれがデートである事も忘れないで下さい? いちお……デートの方も楽しみたいって思って来ているんですから……」 その様に促すと七穂はクルリと駅の方に身体を向けてスタスタと改札の方へ歩き出していってしまった。 あなたは、興奮した頭を冷ますように顔を何度か横に振り、手で頬を挟んで叩いて彼女の後を追いかけた。 切符を買い改札を抜けると、電車の方が待っていたかのようにタイミングよくデート場所に向かう電車が到着していた。 人は殆ど乗っていない……好きな席に座り放題だ。 あなたと七穂は、窓サイドに横に長く配置されてあるソファーの様な座席に腰を下ろし出発の時を待った。 隣には肩が触れんばかりの距離で七穂が座っている。 露出した肩から漂う彼女の体温を二の腕に僅かに感じている気がする…… 丸みを帯びたその肩…… 先程の腋見せがあまりにも強烈すぎて……今では七穂の身体の何処を思い浮かべても興奮が呼び起こされるようになっている。 このような状態で……本当に自分を律して……デートをやり切る事など出来るのだろうか? もう心は既に折れかけているというのに…… いや……むしろ、この電車の中ですら堪えられる自信がない。 誰もいない車内……七穂と二人きり…… そんなシチュエーションであると自覚すればするほど……イケナイ欲は高まり続けてしまう。 ――ジリリリリリ…… 古めかしい発車のベルがホームに鳴り響き車掌のアナウンスがスピーカーから流れ出した。 いよいよデート場所への移動が開始されたのだ。 電車のドアは自動で閉まり、いよいよあなたと七穂は外の世界と隔絶された。 ゆっくりと流れ始めるホームの風景…… 電車は少しずつ速さを増していく…… 到着予定時刻は10時くらい…… これから40分もの長い電車旅が始まるのだ。 他に客の乗っていない……二人きりの電車旅が…… #7へ→