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メイド・イン・アンダーグラウンド⑮~告白~

15:告白 「良い格好ね……♥ 綾……」 「……………………」  座り姿勢で足を前に投げ出すように座った格好で拘束されている綾先輩に向けて瑞穂先輩が意地悪に声を掛ける。綾先輩はその勝ち誇ったような顔を見せる瑞穂先輩に言葉を返さずに、いつもの何を考えているか分からない無表情を彼女に向け小さな溜息交じりの息を一つ零す。 「あんたをここで最初に見た時は……こんな風に拘束されたあんたを佳苗さんやお嬢様が虐めてるシーンだったからすっごく驚いたのを覚えてるわ」 「………………」  綾先輩は瑞穂先輩の言葉を聞いて言葉こそ返さないものの口元に力を込め眉を顰める仕草をし恥ずかしいという感情を僅かに見せる。 「あの時はさ……地下室でこんな事をヤってるって事や、お嬢様や佳苗さんが裏ではこんな事をして楽しんでいたって事に驚くよりも何よりも……あんたが“笑っている”姿を見た事に一番衝撃を受けた事を覚えてるわ……」 「……………………っ!」  その言葉によって綾先輩の頬が一気に赤く染まっていく。  そして瑞穂先輩の顔を恥ずかしくて見られないというように顔を横に背ける仕草もしてしまう。 「いっつも不愛想で無表情決め込んでるあんたがさ……子供の様に笑いまくってる姿を見て……不覚にも私ってば興奮したりしてさ……」  顔を背けた綾先輩を追うように瑞穂先輩は彼女の横へと移動し逃げた顔を覗き込む。それに対して増々頬の色が赤みを増した綾先輩は逆の方を向き直して彼女の視線からひたすら逃げようと試みる。 「能面でも被っているかのように無表情だったあんたが……こんな幼稚な責めに顔を崩して笑ってる姿……今でもしっかり覚えてるわよ~? まさかあの機械の様に淡々と仕事をこなすあんたが……あんな顔で無様に笑うなんて……正直、意外過ぎて本当に綾なのか疑ったくらいよ?」  瑞穂先輩は首を反対に捻って逃げようとする綾先輩の頭をガシッと掴んで、無理やり自分を向くよう力で顔の向きを矯正する。強制的に顔を先輩の方に向ける事を余儀なくされた綾先輩はせめて目線だけは合わすまいと視線をずらそうと抵抗するが、その視線の先に瑞穂先輩が頭を掴んだまま先回りし恥ずかしい見つめ合いを継続する事を余儀なくされる。 「あんたは気付いてたかどうか分かんないけどねぇ……私はバレるまで何度もあんたが責められる姿を見に来てたのよ? あんたの間抜けな笑い顔を見にね……」 「……うぅ……やめ……て……。恥ずかしい……」 「恥ずかしい? あんた何言ってんのよ? 自分からこういうプレイを好きになったんでしょ? だったら何を恥ずかしがる必要があるっての?」 「……だって……瑞穂に……見られるのは……恥ずかしい……」 「私に見られたから恥ずかしい?? 私じゃなくても誰に見られても恥ずかしい事だとは思うけどぉ? あんな歪んだ性癖を見せつけられたら……」 「違っ……“瑞穂”に……見られるのが……恥ずかしいの!」 「……だから、どういう意味よ? 私以外だったら見られても恥ずかしくないとでも言いたい感じだけど……」 「そう……瑞穂に見られる事だけが……恥ずかしい……と、思ってるから……」 「はぁ? 誰に見られたって同じでしょうが! 何で私の時だけ恥ずかしがるのよ! 羞恥心が芽生えてるんなら誰に対しても恥ずかしがりなさいよ! あんな変態みたいな事ヤってんだからさ!」 「瑞穂以外の人は……どうでもいい……。別に恥ずかしいとも……思わない……」 「……? ええい訳わからん! あんたって羞恥心の概念まで狂ってるってわけ?」 「私は……瑞穂に見られたことが恥ずかしいって思ってるし……もっと見られたいとも……思ってる……」 「うわ! やっぱ変態だ! 想像以上に変態ね……。恥ずかしいのに見られたいって何よ? イカレてんじゃないの?」 「だって……私……瑞穂の事……最初から……」 「あぁ、もう! 分かった! あんた私の事馬鹿にしてんでしょ? 私の責めはどうせ素人だから上手くないって思ってて煽ってるのね! どうせ笑わせられない……って思って言ってんでしょ?」  「ち、違っ……そんな事は……思ってなくて……その……」 「いいわ、そっちがその気なら……私にも考えがあるから! ゆかっち? アレ……用意してくれてんでしょ?」  突然のご指名に、ぼんやり事の成り行きを見守っていた私は一気に現実に戻された感覚になり慌てて背筋をピンと伸ばしてしまう。  私はアワアワしながらも、仕事終わりに彼女に頼まれ自室から持ち込んだ“とある道具”をポケットから取り出し彼女の手に渡してあげた。 「これからあんたの事……コイツでイジメてあげるわ! 私の事を馬鹿にしてるんだったら勿論笑ったりしないわよね? 笑う訳が無いわよね? 素人の私の責めになんかに……」  そう言って瑞穂先輩は綾先輩の顔の前に私から受け取った“羽根付きペン”を鉛筆を持つように握り、何かを空中に書くような仕草しつつ揺れる羽根部分を綾先輩に見せつけた。 「あうぅ!? は、羽根ペン? 鳥の……羽根が付いた……羽根ペンッっ!?」  予想だにしなかった道具の出現で一気に顔を強張らせる様に緊張させ始めた綾先輩……。その表情を見て瑞穂先輩は意地悪そうな笑みを口元に浮かべ、羽根ペンのペン先を逆さまになる様に握り直し改めて羽根の部分を強調して綾先輩に見せつけていった。 「ふ、復讐って……瑞穂が……直接……触ってくれるんじゃ……ないの?」  羽根の繊細な毛先を見て顔を引き攣らせる綾先輩は、嫌がる様にその羽根から顔を引くような仕草を始める。しかし、羽根の刺激を想像してしまっているのか瑞穂先輩の手で揺らされている羽根先から視線は離れられない様子。瑞穂先輩はそんな綾先輩の顔に再び羽根を近づけ目の前でそれを揺らして見せつける意地悪を行う。 「これが効かなそうだと判断したら直接触るわ。でも……羽根の方が効きそうだって感じたらコレで終始攻めまくってやるつもりよ?」 「ひぃっ!? は、羽根は……ダメ……羽根は……私……弱い……」 「そう? それが本当だったら……身体中この羽根を這い回らせて悶えさせてやるわ♥」 「うぅ……それは嫌っ! 普通に……手が……良い……。瑞穂の……手が……」 「そう言って……また私の事馬鹿にしてんでしょ! 羽根よりも私の手の方がくすぐったくないって思ってんでしょう?」 「違っっ! 私は……瑞穂自身の手にくすぐられたいって……思ってて……」 「御託は良いわ! そんなズルい考えするような女には……嫌がる方の責めをしてあげるのが礼儀ってもんよ!」 「ひぃっ!? だ、だめ……羽根は……ホントに……だめなの……」 「それがホントかどうか……今から確かめてあげる♥ 覚悟なさい!」 「手が良いっ! 瑞穂の……手に直接触られたいィ!!」 「ムフフ……その必死な演技、良いわねぇ♥ 嫌がる顔も満点よ♥ 責め甲斐もあるってものだわ……♪」 「やだぁ! やだ! 手で触ってよぉ! お願いっっ! 瑞穂ぉぉ~~~!」  未だかつて綾先輩がこの様に必死に懇願する姿を見た事が無かった私は、普段の冷静クールな彼女のイメージとのギャップにやられ下腹部がゾクゾク疼く様な感覚を覚えさせられる。  何が彼女をそうさせているのかは傍目には分からないが、佳苗さんやお嬢様はその理由をよく理解しているかのようで、お互いに顔を見合わせながらも微笑ましい笑みを浮かべ合って頷き合っている。  瑞穂先輩は必死に首を横に振って嫌がる仕草を見せる綾先輩を尻目にゆっくりと下半身の方へと歩を進め始め……前に投げ出すように伸ばし切らされた彼女の脚を眺めながら最初の責め箇所に向かって移動を行った。 「あんたってさ……私やゆかっちを責めてる時は一貫して“足”を責めてたわよね? 脚フェチってやつ? それとも……足の裏の方のフェチかしら……?」  座椅子の座面にベルトによって固定されている太腿を眺め……続いて彼女の綺麗な膝小僧を舐めるように見つめ……何本ものベルトによって拘束されている脛から足首の付近までを眺めながら歩を進める瑞穂先輩。ベルトによる拘束だけでも足の自由は過剰なほど奪えていると言っても過言ではないというのに、更に足首には金属製の頑丈な枷が嵌められており枷の接合部分にはこれまた頑丈そうな南京錠がしっかりとロックしていて綾先輩の足を座椅子の座面から一切動けないよう拘束しきっている。  その様子を眺め終えた瑞穂先輩は、綾先輩の華奢な素足を堪能しながらも目的の場所である“足裏”も覗いてやろうと身体をそちらの方へと入れ込ませた。 「あんだけ私の事イジメてくれちゃったんだから……あんた自身は強い筈よね? 足の裏……とかはさ……」  綾先輩の足の裏は……私や瑞穂先輩がされていた拘束とは違い、足指を反らすような格好になるよう更なる拘束が加えられている。  足の指1本1本全ての関節部分に細いワイヤーが巻き付けられていて、そのワイヤーは足首を拘束している金属製の枷に開けられた小さな穴に全て繋げられている。小さな穴の中にあるワイヤー達は専用の巻取りハンドルを回す事によって枷の内部で巻き取られその長さを短くも長くも出来るようになっている。  ワイヤーを巻き取り、長さを短くしていけば当然足指に巻かれたワイヤーも巻き取られ結果的に足指を引っ張るような形を作り出すことが可能となる。足指が引っ張られれば……当然足指はその力に逆らえずに反る様に引っ張られ……同時に足裏全体を伸ばし切る形に保つことが出来る。  丁度あくびをするために大きく腕を挙げ顔を天に向ける程の伸びを行ったかのような格好……それを足裏に強いる事が出来るのがお嬢様いわくこの特注の拘束座椅子に備え付けられた特殊な枷の機能なのだそうだ。  あんなに「足裏の皺の隙間さえもしっかり見てください」と言わんばかりに堂々と足底部を反って晒されて綾先輩の無防備な姿を見ているだけで……私の背筋は触られてもいないのにウズウズと痒いようなこそばいような感覚に苛まれる。  あれだけ無防備を徹底された足裏に……あんなこしょばそうな羽根が這い始めたらと思うと……靴に守られていて安全である筈私の足裏もなぜかゾワゾワさせられ想像だけで笑いが込み上げてきてしまう。  安全な場所にいる私でさえそんな風に思えるのだから……自由を奪われている張本人である綾先輩は、きっとそれ以上……もはや空気の僅かな揺らめきさえもこそばく感じている真っ最中なのではないだろうか?  恥ずかしそうに頬を赤く染めて下を向いていた綾先輩も……瑞穂先輩が足裏を興味深く観察し始めると共にチラチラと彼女の動向を目で追い気になってる仕草を取り始める。  口は波立つように歪み口角も僅かながらに上っていて今にも笑いそうな表情を作っている。  綾先輩の笑む直前の顔を見るのは初めてであった私は、その表情を見ただけでも私が浮かべていた彼女の像とはかけ離れたギャップを受け……これから更にそのギャップは強くなるのだろうと期待する半面、彼女の像が完全に崩れてしまうのではないかと心配にも思い始めていた。  そんな彼女の足裏に瑞穂先輩は早速羽根つき筆ペンの“羽根の先端”を揺らしながら近づけ、まるでいつもの悪戯を仕掛けるような笑みを浮かべたまま試しにと言わんばかりに羽根先を反り切った土踏まずの肌に突き立てるように触らせた。 「……っんぐ!? むくふっっ!!?」  羽根先がほんのちょっと触れただけ……  僅かに土踏まずの神経を震わせただけなのだが、綾先輩は今にも吹き出しかねないとする勢いで目を見開き頬を溜め込んだ空気で膨らませた。 「あれ~? まだ羽根先を置いただけなのに……綾ってば大袈裟なリアクション取るわねぇ? もしかして……これだけでも“こしょばかった”とか言わないわよね?」  先輩の流すような睨み目に綾先輩は必死に顔を横に振って否定の態度を取る。  そんな必死な彼女の顔をみて、瑞穂先輩はますますいやらしい笑みを浮かべなおし更なる責め苦を彼女に与え始める。 「あっそ? こしょばくないんだ? だったらぁ~~これは? これも我慢出来ちゃう?」 ――ツツツッ♥ツツツツツ~~♥  瑞穂先輩は羽根の先端を彼女の足裏に接触させたまま上下に意地悪く小さく往復させ始める。  羽根先はその動きに送れた反応するように毛先を肌に寝かせ指示された通りの箇所をなぞって綾先輩に耐え難いこそばゆさを与え始める。   「ブふッ!? ぷくっっふっっ……ふぐくくぅぅ~~~んむむむぅぅ!!」  綾先輩は一瞬咳き込むように吹き出す仕草を取るが、すぐに口を閉じ直して襲い来る笑わせの刺激に必死に抵抗を見せようとする。  首を激しく横に振り、顔は火照る様に真っ赤に染めながら……抵抗できないと分かっていながらも足や手をバタつかせる仕草をして嫌がる様子を体現していく。 「フフ……逃げられないよねぇ? 私にこんな悪戯されても……綾は一切逃げられないよねぇ? どう? こそばくなってきた? 笑いたくなってきたんじゃない? ほれほれぇ~♥」  羽根が上下に掠る音がコチョコチョ、コチョコチョと囁いているかのような怪しい擬音を立て始める。その羽根の上下への移動が大きくなればなるほど……その音は確かにコチョコチョと囁いているかのように聞こえてやまない。 「ムひゅっ!? ぷくくっっ! んぐぅぅぅぅぅっふっふっふ……んんっっんんんんっっっ!!」  綾先輩の苦悶の声が大きくなっていく……  羽根の動きに連動するように、綾先輩の嫌がり方もエスカレートしていく。  しかし、綾先輩は意地でも笑ってやるものかと言わんばかりに口を固く閉ざし切っている。私だったら間違いなく大口を開いて笑い始めている頃合いだろうけど……彼女は頑なに口を開こうとはしない。一体何がそこまで彼女を耐えさせているのかは計りかねるが、とにかく笑いたくないという意志は彼女の態度からひしひしと伝わってきている。 「中々強情ね……そんなに私に笑わされるのが嫌? 素人に笑わされるのはそんなに悔しい? もしかしてプライドとかそういうのを大事にしてるとかなのかしら? お嬢様達のくすぐりにしか笑ってやらないとか……そういう意地みたいなもの持ってるのかしらぁ?」  その瑞穂先輩の言葉に綾先輩は更に頭を横に振って否定の態度を取る。でも、瑞穂先輩にはその否定した態度もただの“刺激への嫌がり”程度にしか映らず……彼女の真意が実は別の所にあるとは思いも寄っていない様子。 「まぁ良いわ……そういう事ならもう遠慮はいらないわよね? ほら……見て? 実は私も自分の部屋から持ち込んできてたの♥ 同じモノをもう一本……ね♪」  嫌がる綾先輩に向けて瑞穂先輩は服のポケットから私が渡したのと同じ鳥の羽根のついたペンを取り出しそれを彼女に見せつける。  まさか同じものをもう1本用意しているとは思いもしなかった綾先輩は、その羽根を見せられて真っ赤に火照っていた顔をみるみる青ざめさせていった。 「はひっっ! こ、こ、これ以上は……ダメ……はぁ、はぁ……耐えられ……ない……」  その顔を見た瑞穂先輩は彼女らしからぬ邪悪な笑みを口元に浮かべ…… 「問答無用! これであんたの両足を同時にこそばして笑いたくて仕方がない身体に変えてやるわ!」  と、語威を強めて吐き捨てると、早速と言わんとするように2本の羽根を右と左それぞれの足裏へと這わせ始めた。 ――コチョコチョコチョコチョ♥ コチョコチョコチョ♥ 「むギュくっ!? ハふッっ!? うくぅ~~~~~~っふふふふ!! んぐぅ~~~っ!!」  手を激しくバタつかせ肩を震わせながらも必死に込み上げてくる笑いを我慢しようと耐える綾先輩。そんな彼女の顔をニヤつきながら眺めつつも無防備に晒されている彼女の素足の足裏に羽根を這わせ無慈悲に刺激を加えていく瑞穂先輩……という構図に私は股間に何やら熱いものが溜まり始めるのを自覚してしまう。 「ほ~ら、こんな風に逃げられない足裏をこんな感じの柔らかい羽根先でコショコショされるのは堪んないでしょ? 私もあんたにされたからこれがどれだけくすぐったい事なのかは十分に理解しきってるわぁ♥ だからもう我慢せずに笑っちゃってもいいんだよぉ? 笑いたくて仕方が無いんでしょ?」  窪みが消えるくらいに伸びきった土踏まずのラインを羽根の細い毛先がソワソワと優しく撫でるように刺激を加えていく。それが片方だけでなく両足同時に……  普通なら正気を失う位の笑いを吐き出していてもおかしくはないタイミングの筈だけど……綾先輩は唇を歯で噛みしめながらも必死に我慢を続けている。  余程笑いたくないのか……それとも笑っている顔を見られたくないのか……  しかし、彼女の頑なに我慢する態度は私の“知りたい欲”を刺激してしまい……申し訳ないけど瑞穂先輩のくすぐりを応援してしまう事を余儀なくされる。  綾先輩がどんな顔でどんな笑い方をするのか……知ってしまいたい。その欲が我慢されればされるほど高まり……期待が膨らんでいってしまう。 「わ、わ、笑ったら……くふっ!? 手で……んくっ! 瑞穂の手で……くすぐって……貰えない……んぐふっ! うくっ……くくくく……んむぅぅぅ!! だから……我慢っっ!! 我慢っっんんくぅぅ~~~!!」   「まぁ~だ、そんな私を煽るような事言える余裕があるの? だったら羽根の動きをもう少し早くしてあげようかしら♥ これなら笑ってくれるんじゃないかなぁ~? ほ~れ、コソコソコソコソコソ~~♥♥」  瑞穂先輩の羽根先の動きが今までの倍くらいの速さで上下を始める。  まるで足裏の汚れを掃くように……私達がいつも床を箒で掃くのと同じ要領で、土踏まずの筋を羽根の先端だけで掃き乱していく。 「がふっ!? ぐふっっふっっ……ふふっっ!! やひゃあぁぁはっっ! く、く、くしゅぐったいぃぃぃっっひっっっ! んぐふぅぅぅぅ!! くふぅぅ~~~っっ!!」  シャッシャッシャッ……っと小気味のいい掃き音と共に上下の羽根撫でを繰り返す瑞穂先輩の責めに、綾先輩は何度もの腰を浮かせそうになるくらいの小さな吹き出しを繰り返す。  実際は太腿に巻きつけられたベルトによって腰の動きは固定されているのだけど……彼女の吹き出し方はそんなベルトをも無視して腰を浮かせそうなくらい激しい動きをしており、刺激の壮絶さをその動きだけでも知ることが出来る。  しかし、綾先輩はそんな刺激であっても唇を噛み切らんとする勢いで我慢を続ける。とっくに笑い出してもおかしくない吹き出しを何度も繰り返しているのに……絶対に笑いたくないと示すその意志は中々に強固だと瑞穂先輩も感じ取る。 「もう! まだ我慢しちゃう~? ホント強情ねぇ~~だったら……どうしてくれようかしら?」  ムゥ~ムゥ~と首を振りながら必死に我慢する綾先輩をジト目で睨む瑞穂先輩。これだけの刺激を与えても笑ってくれない彼女に少し呆れ気味の息を吐いてしまうが、やがて何かを思いついたような晴れやかな顔に表情が戻り…… 「あぁ、そうだそうだ♪ あんたってばこんな事も私にヤってくれたわよね? それのお返しもしてあげなくちゃいけないんだった♥」  そのように呟くと羽根でのくすぐりは続けながらも顔を接近させていき、口から舌を出して犬の様にハァハァと熱い吐息を零しながらその舌を彼女の足指の方へと這わせる仕草を行った。  そして…… ――ペロッ♥  綾先輩の足指をまるで棒アイスの食べ始めであるかのように舌で舐め上げ、そのまま他の指も同様に舌先で舐め上げ始めていった。  羽根に比べれば舌で舐められる刺激など気色が悪いだけだと私は思っていたのでだけど……綾先輩にはこの行為がそれ以上の刺激に伝わってしまったらしく、舐められた直後に電気を流されたかのように上半身を震わせ…… 「ぴぎゃはっっ!? いひゃ~~~~~~っっっ!! み、み、瑞穂がわだじの指舐めたぁぁはははははっははははははははははははははは、瑞穂がぁぁ舌でわだじの指をぉぉほほほほほほほほほほほほほほ、だひゃ~~~ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、イギャ~~ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」  ドンと花火が散る様に宙に向かって盛大に吹き出しを行うと同時に、決して開く事のなかった彼女の口から信じられない声量の笑い声が吐き出され始めた。 「おっ♥ これは効いたみたいね? 流石は変態! 舐められて笑うなんて……良い趣味してるわ♥ ほら、もっと舐めてあげるからもっと下品に笑いなさい? ほらほらぁ~~♥」 ――ペロペロペロ、チュチュ♥ ペロペロ~~ムチュムチュ♥  笑い出したのを良いことに瑞穂先輩は反対の足にも顔を近づけ彼女の足指を順番に舐め始めた。  小鳥が餌を啄むように唇を複数回付けてキスっぽいことをしたり、舌の腹でベロベロと舐め上げたり、舌先で突くように刺激したり……  どの口が綾先輩の事を変態呼ばわりしたのかとツッコミを入れたくなる程の卓越した舌遣いで彼女の無防備な足指を舐め尽くしていく。 「っだぁ~~~ははははははははははははははは、がひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、ペロペロ駄目ぇぇへへへへへへへへへへへへへへへ!! 舌でペロペロだめぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへ、我慢出来にゃいぃィひひひひひひひひひひひひひ!!」 「何が“舌でペロペロは駄目ぇ~”よ! あんただってやってたでしょうが! こういう変態行為を! 私にぃ!!」 「ギャハァァッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ、うはひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、や、や、やめでぇぇへへへへへへへへへへへ、うへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 「人には好き勝手やっておいて自分がされるのは嫌なんて許されないわよ? ほら、嫌なら尚更やってあげる! もっと笑い狂いなさい! ペロペロペロ~~♥♥」 「ぎゃ~~~っははははははははははははははははは、瑞穂の舌がぁぁっはははははははははははははははははは、舐めてるぅぅふふふふふ、わだじの抵抗できない足指をぉぉほほほほほほほほほほほほほほペロペロ舐めでるぅぅぅっふっふっふっふっふっふっふっふ、ダヒャ~~ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」 「いちいち言わなくてそんな事は分かってるわよこの変態っ! やってる事が馬鹿らしく思えるから言わないでくれる?」 「アヒャ~~ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ♥ あじの裏もコチョコチョされでるぅぅふふふふふふふふふ!! は、は、羽根でっっへへへへへへへ、瑞穂の持ってる羽根でぇえへへへへへへへへへ、コチョコチョされてるぅぅぅふふふふふふふふふ、ギヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、うへひひひひひひひひひひひひひ、ひぃひぃっっ!!」 「だ、だからそんな事言わなくていいっつってんの! こんな事してるの私が一番恥ずかしいんだからっ!」 「だってぇぇへへへへへへへへへへへへへへ!! 瑞穂にコショコショされるのくしゅぐったいんだもんんっっふふふふふふふふふふふふふふふふふ!! アヒャ~~~ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、うははははははははははははははははは♥」 「あんた……まさか、私にくすぐられて悦んでないでしょうね? なんか笑いながら語尾に艶っぽい声が混じるようになってきてる気がするけど……」 「うひゃ~ははははははははっははははははははははは♥ そ、そんにゃ事ぉぉっほほほほほほほほほほほほほほほほ、そんにゃ事ないぃぃひひひひひひひひひひひ♥ あっ♥ そ、そこ弱いぃィ~~♥」 「むぅ! やっぱり悦んでるっ! そんなふざけた態度取るんだったら~~あんたの嫌がる事もっとやってやるわよぉォ! そ~~れ、ペロペロペロペロペロ~~~♥♥」 「あっ♥ がっ♥ ひゃはっっっ!? ニャヒィぃっっヒヒっ!? 今度は土踏まずぅぅぅ!? 土踏まずにゃめ始めたぁぁははははははははははははははは、ヤバいぃィっひひひひひひひひひひひひひひひひひ、そこホントヤバいぃぃぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひ、だは~~っははははははははははははははははははははははははははは!!」 「ペロペロペロペロ~~チュッチュ♥ ペロペロペロ~~~♥♥ はぁはぁ……あんたの足……めっちゃ塩っぱいわ。汗かいてるでしょ? 舌がヒリヒリし始めちゃったわ……」 「はひゃあぁぁぁ♥ やめでぇぇへへへへへへへ恥じゅかひぃぃひひひひひひひひひひ!! そんな事言わないでぇぇぇへへへへへへへへへへへへへへ!!」 「言われたくないの? じゃあもっと言ってあげる♥ あんたの足の裏……しょっぱいし酸っぱいし汗臭い匂いもするわ♥ 味は最悪よ? よくこんな事好きでやれるわよねあんた……」 「はぎゃ~~~~~ははははは、恥じゅかひぃぃ! 恥ずかしいぃぃぃひひひひひひひひひ、恥ずかしくて死ぬぅぅふふふふふふふふ死んじゃうぅぅぅ!!」 「恥ずかしいのはあんたの性癖の方よ! こんな事までされて悦んでるなんて……ホントあんたってド変態よね?」 「あひゃぁはははははははははははははは、やめで、やめでぇぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへ!! 瑞穂にそんな事言われたら……私……恥ずかし狂いしちゃうぅぅぅ!!」 「ホント呆れた! 普段はあんなに優等生っぽくクール気取っちゃってるのにさ……裏ではこんな変態行為を好きでやってんだもの……頭がおかしいとしか思えないわ!」 「はひゃははははははは、やだやだやだぁぁぁはははははははははははは、嫌いにならないでぇぇへへへへへへへへへへへ!! こんな私の事嫌いにならないでぇぇへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 「はぁ? 嫌いになる? 嫌いになんてならないわよ別に……軽蔑はするけどね♥」 「ひぃぃっ! 軽蔑も嫌ぁぁぁははははははははははははははは、軽蔑もしないでぇぇへへへへへへへへへへへへへ!!」 「軽蔑するなって言われてもさ……この光景を見て誰が軽蔑しない選択ができるかしら?」 「はひぃぃぃ! 羽根くしゅぐったいぃぃぃぃひひひひひひひひひひ!! 瑞穂にサワサワ、コチョコチョされるのくしゅぐったいぃぃぃぃ!! うひぃ~~ひひひひひひひひひひひひひひひ♥」 「ココからだとさ……足の爪先越しに見えちゃんだよね……その短いスカートの中にある……あんたのエッチぃ女の具とかがさ……」 「はひ!? や、や、やだ! 見ちゃヤダ!! それは恥ずかし過ぎるぅぅふふふふふふふ!!」 「まぁさっきから気になって見てたんだけどさ……。見てると……私が足指を舐めた瞬間だけあんた小さく潮吹いてイっちゃてたでしょ? 舐めるたんびにピュピュって……」 「あぎゃはぁ~~~~っはははははははははははははははははは、ダメダメぇぇへへへへへそれ以上は言わないでぇぇへへへへへへへへへへへへ、みんな見てるぅぅふふふふふふふふ、みんなに見られてる前だからぁぁはははははははははははははは!!」 「今じゃさ……私がくすぐるだけでも軽くイくようになってきたよね? 何なの? くすぐられて気持ち良くなってる訳? この変態は……」 「ち、ち、違っっはははははははは、それだけじゃないぃぃひひひひひひひひひひひひ!! それだけじゃ……」 「嘘おっしゃい! 今だって私に言葉で嬲られているっていうのに小さな潮吹き出しちゃってるじゃない! コレが変態でなくてなんて言う気? うん? 答えてみなさいよ、綾ぁ!」 「はひぃ、あひぃぃぃ♥ ち、ち、違うのぉぉほほほほほほ、それは……瑞穂にくすぐられたから感じたんであって……それ以外のアレでは……」 「はぁ? 言ってる事が意味わかんないんだけどぉ? 何が違うのよ? くすぐられて感じたって事にかわりはないんでしょ?」 「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ♥ んむふふふふふふふふふふ!! うくぅぅふふふふふふふふふふふふふ、そ、そうじゃなくて……私は……瑞穂にくすぐられたいって……いつも思ってたからぁぁはははははははははははははははははははははは!!」 「私にくすぐられたいって思ってたぁ? 何よそれ……馬鹿じゃないの?」 「くすぐられて嬉しかった! 直接舐めてくれて……私は嬉しかったのっほほほほほほほほほほ、くひぃ~~~~~っひひひひひひひひひひひひひ!!」 「うわ……気持ち悪ぅ! どういう思考回路してんのよ……。舐められて嬉しいなんて……そんな事恋人同士でもない限り嬉しいなんて思う筈が……」 「なりたいの! 私はなりたいと思ったの! っくふふふふふふふふ、瑞穂と……そういう……関係にぃぃ……」 「……っ!!? そ、そういう関係?? と、突然……何言い出すのよ……綾……?」 「はぁはぁ……はぁはぁ……も、も、もう我慢できないから言っちゃうけど! 聞いても引かないでよ? 絶対にぃ!」 「えっ!? あ、あぁ……えっと……うん……多分……」 「私は……瑞穂の事が好きなの! ずっと好きだったの!」  綾先輩の突然の告白に私と瑞穂先輩の身体が固まる。  一体何を言い始めたのか……と、私は戸惑う事しか出来ない。瑞穂先輩も同様のようだ……  身動きが取れなくなる程の衝撃を貰った瑞穂先輩はぎこちなくくすぐっていた羽根を手前に引き綾先輩の真剣な顔に冷や汗をかいた顔を向けなおす。  綾先輩の顔は真っ赤に紅潮してはいるが目はいつもの眠そうな目ではなく真剣そのものでしっかりと瑞穂先輩の目を見据えている。 「え……っと……? その……好きっていうのは……同僚としての……好きって意味……よね?」 「違う。そんな何処にでも置いてるような“好き”じゃない……」 「じゃ、じゃあ……友達って意味での……好き?」 「それも違う。もっと深くてもっと強い意味での……好き……」 「か、家族とか……姉妹を愛する感じの……好きって事? この屋敷の人を家族に見立てて……そういう感じになったのかなぁ?」 「女として……好き」 「ふえっ!?」 「瑞穂っていう一人の女が私は好きなの! 家族愛だとか姉妹愛だとかそういう愛じゃない! 恋人に求める好きの感情……それを持ってるの!」  いつものたどたどしい言葉遣いではなくキッパリと思いを伝えるかのような鋭い告白の仕方に、瑞穂先輩は逆にたどたどしい口調になってしまい、立場がいつもと逆になってしまう。  その衝撃たるやくすぐっていた事も忘れてしまう程に強烈で……持っていた羽根ペンを思わず床に落としてしまう程だった。 「えっ? あの……綾……さん? それって……どういう……意味で言ってらっしゃる……の?」  瑞穂先輩は口をアワアワさせながらそのように言葉を紡ぐ。それに対して綾先輩は…… 「どういう意味も何もない! 私は瑞穂の事が前から好きだった! それだけ……」  まるで人が変わったかのように鋭く言葉を返し、先輩から返答する言葉を奪い去ってしまう。  当事者でない私でさえも相当な衝撃を受けているのに……瑞穂先輩が驚かない訳が無い……何せ同性の女子から告白されたのだ……しかもこんな薄暗い地下室の中でだ! 「別に……無理に気を遣った答えを絞り出さなくていい。どう感じたかは私から詮索はしないから……勝手に気持ち悪がってもらっても怖がってもらってもいいけど……いちいちそれを口に出さないで! どうせ叶わないモノだっていうのは……理解してるつもり……だから……」  綾先輩はそのように呟くと顔を横に背け瑞穂先輩の目から視線を外した。  その仕草を見て何やらムッとした表情を作り直した瑞穂先輩は、落ち着くためにとフゥと一つ息を吐き綾先輩に向けて同じく真剣な表情を浮かべなおして見せた。 「どうせ叶わない? 何よ……。まるで私があんたの事軽蔑するって決まったような言い草ね……? そんなに私が出す答えを聞くのが怖いの? だったらなんで告白なんてしたのさ!」 「……私は……自分の気持ちを……これ以上隠せないって……悟ってたから……。ずっと苦しい思い……してたから……」 「隠すのが苦しかったから今告白したってわけ? みんなの見れる前で! こんな風に断り辛い環境を整えて……」 「ち、違う! 皆は……関係ない……。それに別に……嫌われても良いと思ってたし……」 「嫌われて良い? なによそれ……好きだから告白したんじゃなかったの?」 「好きだから告白したに決まってるじゃない! でも……私達……女同士だし……。そういう感情を理解してもらえるなんて到底思えなかったから……」 「呆れた……随分私の事安く見るのね? あんたは……」 「え?」 「つまりは、理解はして貰えないかもしれないけど想いを隠すのがしんどくなったから告白だけはして反応を見ようって胎だったわけでしょ?」 「うぅ……」 「それで、言ったら言いっぱなしで答えは言わなくて良いですって? あんたってばどんだけ自分勝手なのよ!」 「それは……そう……だけど……」 「ダメよ! あんたは告白した張本人なんだから答えを聞く義務があるわ。私も……答えを返さないとモヤモヤしてこれ以上責める事も出来ないし……」 「うぅ……答えを……言ってくれるの? 告白の……答えを?」 「言ってやるわよ! いい? しっかり聞きなさい?」 「あうぅぅ! ま、待って! まだ心の準備が……」 「知らないわよそんな事! 私はね……あんたの事……とっても大人しくて何考えているか分かんない不思議ちゃんだと思ってたわ! それが何? 私のお仕置きを受けたいとか名乗り出したと思いきや今度は好きですって告白するし……お陰で私の感情はグチャグチャよ! 復讐して気持ち良くなってたはずがいきなりの修羅場チックな雰囲気にさせられて……良い気がする訳ないじゃない!」 「……うぅ……そ、それは……そう……だよね……」 「答えはノーよ! 今の告白であんたの事……逆に分からなくなっちゃったわ……」 「うぅぅっ! や、やぱり……そうだよね……」 「勘違いしないでよね? 私はこういう場所で平気で告白しようとするあんたの神経が分からないって言ってんのよ! なんでこんなみんなが見てる前でそんな繊細な告白を堂々とできた訳? その神経を疑うわ!」 「だ、だって……瑞穂に足を舐められて……私も感情がグチャグチャになっちゃって……」 「人のせいにするな!」 「は、はひっ!」 「私が言った“ノー”っていう答えは、こんな告白のされ方じゃ納得できないって意味でのノーよ! この仕置きが終わったらもう一度やり直して貰うんだからね! でなきゃ……私の方の想いなんて伝えられないわよ……」 「……っ!? そ、それって……もしかして……」 「あぁ、勘違いしなさんなよ? 私はイエスとも言ってないんだから!」 「はうぅぅ…………」 「こういう告白はフェアじゃないって言いたいだけよ。ただそれだけ……」 「……じゃ、じゃあ……また……告白して……良い?」 「……い、良いって言ってんじゃない! ここ以外の場所であれば……別に……」 「分かった……。また改めて言う! 私の気持ち……瑞穂に……ちゃんと伝える!」 「あぁもう! その話はもう今は無し! 良いわね? 今度余計な事言ったら……その口縫い付けてやるんだから!」 「うん……もう言わない。ここでは……もう“好き”とか……言わない」 「だぁぁ! あんた分かってないっ! また言ってんじゃないのよぉォ!! そういう所がムカつくのぉぉ!!」 「だって……好きなんだからしょうがない……でしょ?」 「くぅぅ! もう怒った! そんな戯言言えないくなるまで笑わせてやるっ!!」 「……うん。笑わせて? 私……瑞穂に……笑わされたい♥」 「むきぃぃ! 死ぬほど笑わせてやるわよ! 私の事嫌いにあるくらいとことん笑わせてやるんだからねっ!!」 「いっぱい……笑わせて♥ 瑞穂の……その手で……身体中をこしょぐり回して……私の事……死ぬほど……笑わせて?」 「うぐぅ……絶対私の事舐めてる! 私が手を抜くとでも思ってんでしょ!」 「うん♥ 瑞穂は優しいから……」 「許さないぃぃ~~~! 私の純情を弄んだ罪も含めて、あんたにはしっかり分からせてやらなくちゃいけないようね……」 「……楽しみ♥ 早く……コチョコチョ……して?」 「私だけじゃ手が足りないわ、ゆかっち? あんたも手伝いなさい!」 「はひっ!? ワ、わ、私??」 「あんたはワキの方をやるのよ! ほら、さっさと配置につきなさい!」 「えっ!? い、良いんですか? 私が参加しちゃっても……」 「わぁ……♥ 由加里さんも私の事……イジメてくれるんですかぁ? 嬉しい……♥」 「え、え、えぇぇ!? 良いんだ? 瑞穂さんだけじゃなくても……」 「この変態っ! 私だけが好きだとかなんとか言っておきながら結局くすぐられたいだけなんじゃないのよっ! もう許さない! 徹底的に笑わせてやるんだからっ! 手を抜いちゃ駄目よ、ゆかっち!」 「はひっ!? は、は、はいぃ……」  こうして、瑞穂先輩の復讐仕置きは綾先輩の告白によってなぜか私まで巻き込む一大プレイへと昇格してしまった。  正直……綾先輩の告白からまるで現実感が湧かずにフワフワしてる状態だったのだけど、呼ばれて綾先輩の背後に立ち……背中側から覗く彼女のワキの裏側を見た瞬間……私の責め欲は一気にエンジンを掛けるように高まっていき……その部分しか視界に入らないようになっていった。  綾先輩の小さな背中……その背中には剥き出しにされた肩の部位がまず視界に入り、同時にその肩の裏側の部位の想像が勝手に膨らんでいく。  この肩の裏には……彼女の剥き出しの腋が存在している。その腋を……これから直接触ることが出来るのだ……それが楽しみに思えない筈がない。  私の心臓は張り裂けんばかりに強い鼓動を繰り返していく。  私の横では「良いなぁ~」と言わんばかりの顔を見せながらお嬢様が彼女の腋を覗き込んでいる。 佳苗さんはそんなお嬢様から離れ一人綾先輩の股間の具合を覗ける足裏の部位へと移動しており、瑞穂先輩と共に彼女を足底部から眺めている。  私はゴクリと生唾を飲み干して、ゆっくり彼女へ近づいていく。  やがて私の目前に綾先輩の背中が接近し、手を伸ばせばすぐに上半身の何処へでも手が届く範囲に近づくことが出来た。  私は綾先輩の汗で湿った首筋を眺めながらも……ゆっくりと両手を前へ出し……そしてあの場所へとその手を向かわせていった。  その私の仕草を見つつ瑞穂先輩も今度は羽根など持たずに自らの手をワキワキさせながら彼女の足裏へと向かわせていく。  かくして綾先輩への仕置きは彼女の告白をもって苛烈さを増す事となった。  その事を……不安そうな面持ちで見ている綾先輩だが、内心どこか嬉しそうに胸を高鳴らせているようだった。  その胸の高鳴りは……私が手を彼女の肌に置く事で私にも伝わる運びとなる。  そして……私の手がそれを感じ取った同時に……彼女の口からは、彼女らしからぬ笑いが引き出される事となるのだった……。


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