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ハルカナ
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ショーダウン(リメイク)⑲

19:足の裏 「イぎャぁ~~~っッはははははははははははははははははははははは、うひははははははははははははははははははははは、えぎひ~っひひひひひひひひひ、うひゃはははははははははははははははははは、や、やめでぇぇ~~っへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」  爪先立ちの格好である為地面を踏みしめることなく宙に浮くように無防備に晒された夏姫の足裏を、ボールを掴むような形に曲げられた鈴音の細い指先が虫の足が蠢くかのような動きを見せながらこそばしていく。  その……慈悲も配慮も伺えない無遠慮な鈴音のくすぐりに、夏姫は手枷が千切れんばかりに力を込めて抵抗しようと腕を暴れさせ、甲高い悲鳴にも近い笑い声を盛大に吐き出し始める。 「ぎゃ~~ははははははははははははは、ヒギャハハハハハハハハハハハハ、うへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、あじだめぇへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへ、あじのうらはホントにだめぇへへへへへへへへへへへへへ!! いひゃあぁぁ~っはははははははははははははははははははははははははははははは!!」  背の低い夏姫が届かない手枷に向けて無理やり手を伸ばすよう仕向けられたため、少しでも背の嵩増しをするために爪先立ちの姿勢になる事を余儀なくされてしまった彼女だが、そういう姿勢になったらなったで「折角足裏が丸見えになっている格好になったのだから、そのまま利用してやれ」と言わんばかりにその姿勢を維持させるような拘束を知恵理は彼女に施した。  手枷に上半身は引っ張られる格好になっている彼女だが、足の方は逆に足の踏み台に爪先部分を押し付けるかのように下の方に拘束の力が向くよう足枷を調節してベルトをキツ目に留めている。  足の枷さえ無ければ鈴音のくすぐりに対しても足を左右に動かしたりして逃げる事も出来ただろうが、足指を押し付けるようにナナメに力を込めて拘束している足枷があるせいでそれも叶わない。  夏姫は“爪先立ち”という不安定で負担が大きくかかる態勢を維持させながらも、鈴音の意地悪なくすぐり攻撃から一切逃げられないようしっかりと拘束されてしまっている。それ故、夏姫が唯一許される抵抗は“彼女のくすぐりを笑わずに耐える”という僅かな行動だけなのだが…… 「あぎゃははははははははははは、いうっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひ、やめでぇへへへへへへへへへへへへへへへ、くしゅぐったいぃぃぃっっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、だぁ~ははははははははははははははははははははは!!」  そもそもくすぐりに弱い夏姫がそのような抵抗を行える筈もなく、鈴音の指が足裏に軽く触れるや否や綾香も聞いた事がないような弾けた笑いを彼女は吐き出し始めるのだった。 (こーじさんの新イラスト挿入予定) 「な、な、夏姫っ!? だ、大丈夫!? 足……触られてるの?」  狂ったような笑い声を吐き出し始めた夏姫に、何事が行われたのか? と驚きと戸惑いを同時に抱いてしまった綾香は、後ろまで首が回らない事は百も承知だが必死に顔を後ろに向ける為に自分の背後を向こうとする。  しかし、視界の端に映るのは夏姫のバタつく腕の一部だけで彼女の苦しんでいるであろう顔は見ることが出来ない。だから綾香は必死に声を掛けて見れない分の安否確認を彼女に行う。 「だはっはははははははははははは、うはははははははははは、いひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、っはっはっはっはっはっはっはっは、あじぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、あじのうらくしゅぐられてますぅぅふふふふふふふふふふふふふ!! わだじの伸びきったあじの裏をぉぉほほほほほほほ、ゴヂョゴヂョじでるんですぅぅふふふふふふふふふふふ!! くははははははははははははは!!」  責められている様子が見れない綾香に対して、自分の足に行われている鈴音のくすぐりがいかに笑いの琴線を掻き鳴らしているのかを詳しく伝えてあげたいが、夏姫にそのような言葉を紡ぐ余裕はない。  皺一つないくらい引き伸ばされ、窪んでいる筈の土踏まずの部分すらも平面になるまで伸びきっている完全無防備にされた足裏が、まるで沢山の虫が餌を求めて右に左にと彷徨うように指をコチョコチョと動かしながら足裏全体を余すことなく鈴音にくすぐり責めにされている為、綾香の言葉に丁寧な説明をつけて返すなどという気の回しは一切出来ない。  だからどうしても返す言葉は抽象的で簡単な言葉に限られてしまう。 「あはひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、はひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! おでえざまぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、くるひっっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、もう苦ひくっっふふふふ、苦ひくなっでぎまじだぁぁあははははははははははははははははははははははははは!!」  耳元で鳴り響く激しい金属音……  それは夏姫が手枷を力の限り暴れさせて鳴らせている音だと見なくても分かる。  苦しくてどうしようもないから、せめて手を暴れさせて気を紛らわせようとする……その行為自体は自分も行っていたのだから、彼女が今どういう苦しみを味わっているのか想像が付く。  笑いを吐き出すのに腹筋は勝手に力を込めて横隔膜を収縮させようとする……。口から笑いと酸素を吐き出す為に肺や胸など様々な胸内筋を駆使し“笑い”という行為を成り立たせようと身体が勝手に苦心してしまう。  そのせいで体中の筋肉が悲鳴を上げる程疲弊し痛みを発っするため身体的な苦痛は見た目以上にしんどい。  それに加え笑いの連続が生む息苦しさが精神的にも肉体的にもくすぐられている本人を蝕むため頭の中は常にパニックが引き起こされてしまう。  このままヤられたら……身体も精神も……命さえも危なくなりかねない……だから、今すぐに笑う事を止めなくては!  脳はそのように思い至り“これ以上笑うな!”と強い命令を体中に下すのだが、くすぐったいという刺激にはいかに脳が命令を下そうとも逆らうことが出来ない。  脳の命令を無視して……身体が勝手に笑ってしまう。笑いたくないと強く思っていても無理やり笑わされるのだ……  死ぬかもしれないのに笑ってしまう……命令を下しているのに体が勝手に笑ってしまう……。自分のカラダなのに自分の意志通りに機能を果たしてくれないという事態を目の当たりにした脳はますます混乱しついには思考までも停止させてしまう事となる。  考えても無駄……命令を出しても無駄……と、なれば……脳は身体をコントロールする事を諦めるのである。最低限……生命の維持が行えるよう呼吸の指示は行うが、それ以外は何も考えられなくなる。  それをつい今しがた経験させられたから……綾香には夏姫の苦しさが分かる。そして……今、彼女がどういう情報を知りたいと思っているのかも……手に取るようにわかる。自分もそうだったから…… 「な、夏姫っ!! 後4分よ! あと4分くらいっ!! もう少しで終わるからっっ!! あとちょっとだけ頑張って!」  一体……いつまでこの地獄のような苦しさを耐えれば良いのか? 具体的には後何分? あと何秒?  綾香は鈴音に笑わされている間はずっとその様な事が頭を巡っていた。  どうやったらくすぐったくなくなるか? とか、どうやったらこの責めから逃げられるか? など、最初はその様な事を考える余裕があったが……どう足搔いてもくすぐったく感じてしまうし、どんなに逃げようとしても枷が逃がしてはくれないと……いう残酷な現実を悟るようになるにつれ徐々にそのような夢物語を浮かべる事も無くなった。  無理なのだ。悔しいが……鈴音のくすぐりは……異常とも思える程くすぐったく感じてしまうし、笑いを我慢するような事はさせて貰えない。枷にしても、こんな風に頑丈なナットに固定されたそれが女の力でどうこうできる筈もない……逃げる事を考えるのも無駄なのだ。  だから、くすぐられて苦しんでいる間は“逃げる事”よりも“終わる事”を期待する方が遥かに現実的だった。  きっと夏姫はその境地に至っている筈だ……苦しい中に見出せる希望は……もはや、それしかないのだから。  自分の経験上そのように思ったから綾香は夏姫に時間を伝えてあげた。  頑張れる明確なゴールを示す為に……伝えたつもりだったが……  しかしながら……夏姫にはそれが希望には繋がらなかった。 「がはっっっははははははははははははははは、ま、ま、まだ4分もあるのっっ!? まだ1分しか経っていないんですかっ!? 嘘でしょっほっほっほっほっほっほ、くはははははははははははははははははははははは、こんなに苦しんでるのにぃ? こんなに辛いと思っているのにぃィひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、ハギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」  責めが始まってまだ1分と少ししか経っていなかったという事実……それが逆に夏姫には絶望感を与えてしまう。  良かれと思って伝えた残り時間であったが……夏姫の笑いっぷりがあまりに常軌を逸していると感じた綾香は少しでも安心して耐えれるようにと思いそれを口に出したが、夏姫にとっての4分は綾香が思う4分とはあまりにも大きな差が開いてしまっていた。 「もうやだぁぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、笑いだぐないぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、ゆるじでぇぇへへへへへへへへへへへへへへへ!! もうゆるじでぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」  こんなにもくすぐりに弱いとは思っていなかった。  夏姫自身も、まさか足裏をくすぐられただけで笑い苦しむことになるなんて思ってもみなかった。  しかし、鈴音のくすぐりは……夏姫の想像していたそれとは大きくかけ離れた全くの別物であった。  “今触られたくないっ!”と思った所を的確に狙って指を運んで……“こういう刺激は受けたくない!”と思った刺激を確実に与えて笑わせて来るその超技巧なくすぐりは、もはや子供時代に受けたお遊びのそれではない。  笑わせる為ならばいかなる手段も選ばない! という強固な姿勢を体現したかのような指遣いは、子供がただ指をくねらせてコチョコチョと口走りながら行う愛撫とは根本的に異なる。  刺激に一際弱い土踏まずの肌をワザと避けてその周りを指先でなぞってただでさえ敏感な土踏まずの神経を焦らしてさらに敏感にさせた後、全ての指をその土踏まずに総動員さえ全ての指の爪を立てて血も涙もない引っ掻きを一斉に執り行う様な事をしてきたり……  カカトの様な刺激に鈍感な箇所を敢えて指の先が触れるか触れないかの距離でコショコショと薄くこそばして寒気が起きる程絶妙なムズ痒さをそこに与えた後……その痒くなりかけたカカトを今度は爪の先で掻き毟るかのようにガリガリと強く刺激して猛烈な擽痒感をそこに与えてきたり……  足置きと接している足指の付け根付近に指先を忍ばせて、自分の体重を支えようと必死に足置きを踏みしめている無抵抗な指の付け根に悪戯を仕掛けるようにコソコソと耐え難いこそばゆさを指先から送り込んできたり……  こうされたら笑ってしまう……ここを今触られたら耐えられない……そういった夏姫の心理をことごとく読み抜いて鈴音はくすぐってくる。  子供たちが行うくすぐりが無軌道な愛撫のような刺激であると説明するならば、鈴音のくすぐりは笑う事を計算され尽くした機械が行うくすぐりであると説明すればその両者の行為の差が理解できるかもしれない。  夏姫は鈴音のくすぐりにそのようなおぞましさを感じ取っていた。  まるで機械にくすぐられているかのように、正確無比に自分を笑わせて来る彼女の指が……もはや人間のそれに感じられなくさえなっていた。 「どうしたの? さっきはなんか……“私はくすぐりに強い~”とか言ってたみたいだけど……思いっきり笑っちゃってるじゃない。コレの何処が強いって言うのよ?」  ――コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ 「びぎゃあぁぁ~っはははははははははははははははははははははは、こ、こんなにくすぐったいって思わながっだぁはははははははははははははははははは、くひっひひひひひひひひひっひひひひひひひひひひひひひひひ!! まさかこんなにくすぐったいなんてぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、イヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」 「それに確か……こんな事も言ってたわよね? “あなたみたいな“子供”にされるくすぐりなんて効くわけない”とかなんとか……」 「あがっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、だ、だ、だっでぇぇへへへへへへへへへへへへへへへ、貴女ってへへへへへへへへへへへへへへホントに見た目が子供っっ――」 「うっさい! それ以上言ったら殺すから!」 ――ゴヂョゴヂョっ!? ゴヂョゴヂョゴヂョゴヂョゴヂョゴヂョっっ!! 「ギャハッ!? あぎゃ~~~~っっはははははははははははははははははははははははははは、強いぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、引っ掻きが強ぐなっだぁぁはははははははははははははははははははははははは、イギャ~~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ、くははははははははははははははははは……ゲホゲホ!!」 「何度も言ってるけど……私はね! 私の姿を見て“子供”だって馬鹿にする奴がこの世で一番嫌いなの! だから……そういう事を冗談でも言って煽った奴には……もう二度と普通の暮らしで笑えなくなるくらい笑いを搾り取り尽すようなくすぐりを見舞ってやるんだからっ! 特に! こんな足裏ヨワヨワな癖に強がって煽るような女には一切容赦はしないわよ? 死ぬまで笑わせてやるんだからっ!!」 ――ゴヂョゴヂョっ! コソコソ♥ ゴヂョゴヂョゴヂョ!! コショコショ♥ ゴヂョゴヂョゴヂョっっ!! 「がはあぁぁぁ~っはははははははははははははははははははは、ごべんだざいぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひ、それは謝るぅぅふふふふふふふふふふふ!! それは謝るからぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、止めてっへへへへへへへへへへへへへ、休ませでぇぇへへへへへへへへへへへへへ!! 死んじゃうっっふふふふふふふふふふふふ!!」 「嫌よ♥ あんたは私が気の済むまで笑わせ責めにしてやるんだから! 休みなんて与えてあげないわ! 顎が外れるくらい笑い狂いなさいっ! ほらほらっッ!! コ~チョ、コチョコチョコチョ~♪」 「ぎゃっっはっっっ!? はぎゃはっっ!! あぎゃはひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、ひぎぃぃぃぃっっっ!? ウハヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、や、や、えっっへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、やめでぇぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」  夏姫が爪先立ちの姿勢から一切体勢を変えることが出来ないのをいいことに、鈴音は無防備に晒されてしまっている彼女の足裏を容赦なく引っ掻き回して笑いたくて仕方が無くなるような刺激を送り込み続ける。  右の足裏をくすぐり出したかと思えば、すぐに左の足裏に切り替えて新たな刺激を与え……また右に戻ってきたかと思えば今度は両足を同時にくすぐり始めたり……  カカトを触ったり、土踏まずを引っ掻いたり、足指の付け根を優しく撫で上げたり、足の横端や足の甲まで撫で回したりと多種多様な責めを切り替えて夏姫が刺激に慣れないよう配慮を加えながら責め立てていく。  そのあまりに強すぎる刺激の連続に、夏姫は一切の我慢も出来ずに大暴れを伴う激しい笑いを吐き出し続けてしまう。  ガチャンガチャンと手枷と足枷が拘束台に打ち付けられる音が何度も綾香の耳に入れられる。特に耳の近くにある手枷の方の金属音は自分が笑い狂わされていたあの時の音よりも遥かに大きい。その音の大きさで夏姫がいかに苦しい思いをしているかを悟らされる。  笑い声の大きさと身体の動きを感じ取るだけで鈴音のくすぐりがいかに辛いものなのかを思い起こさせられてしまう。  子供っぽい見た目の癖に妙に大人っぽい笑みを浮かべながら指先をコチョコチョと動かして見せる鈴音の姿を想像するだけで“あの”辛すぎた責めの一部始終を鮮明に思い出すことが出来てしまう。 「あ~らら♥ あんたの足裏……私の爪が引っ掻いたせいで爪跡が雪の上をスキーで滑ったように沢山赤い線が入っちゃってるわ。可哀そうに~痛かったでしょう? ほら……ナデナデしてあげるからねぇ♥」 ――コソコソコソ~♥ コショコショ…… 「ギャハァ~~~~ッッハハハハハハハハハハハハハ、やめっっえへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、そんな急に優しく撫でないでぇぇへっへッへっへっへっへっへっへっへっへっへ、余計にこそばいっっひひひひひひひひひひひひ、駄目っやめてぇぇへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 「何よぉ? 人が折角……善意で労わってあげているのに……それを無下にするって言うの~?」 「だぁ~~っはははははははははははははははははははは!! 指でサワサワするのやめでぇぇ!! それホントにこしょばいっっ!! ホントにそれ駄目なんだってばぁぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、うははははははははははははははははははは!!」 「いいわ……そんなに優しくされるのが嫌なら……思いっきり引っ掻き回すだけの刺激を送り付けてやるっ! ほ~ら、こちょこちょこちょ~~♥」 ――ガリガリガリガリっ!! ガリガリガリ!! 「ギャハッ!? やだっはっ!!? うはひゃひゃひゃ!? 今度は強くなっだぁぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!! あじを滅茶苦茶に引っ掻き始めだぁぁははははははははははははははははははは、ひはっははははははははははははははははははは、ぎひぃ~~っっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひ!!」 「ほらほらぁ! また爪の跡が残るくらいガリガリ引っ掻いてあげるから! しっかり笑い続けなさい! ほ~れほれ♪ ガリガリガリィ~~♥」 「ギャアアァァアァァッッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、うはははははははははははははははははははははははは、それぇ! もッとダメっっへへへへへへへへへへへへへへへ、もっと無理ぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、やめで!! おでがい、やめでぇぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 「優しく撫でられたくないって言ったから強く引っ掻いてあげてんのよ? それも無理とか贅沢言わないでくれる?」 「だ~っはっはっはっはっはっはっはっはっは、だっでぇぇへへへへへへへへへへへへ!! だっで、その引っ掻きヤバイっっひひひひひひひひひひひひひひひ!! くすぐったすぎて足がおかしくなるぅぅふふふふふふふふふふふふ、くははははははははははははははははは!!」 「だったら……この、足指の付け根付近にある母指球の所をモミモミ解されるのはどう? コレが苦手っていう女も結構いるもんなのよ?」 ――モニョモニョモニョモニョモニョ♥ 「あっっがっっはっ!? ひぎゃあぁぁああぁぁっぁははははははははははははははははははははははははは、にゃにそれぇぇへへへへへへへへへへへへへへへ、母指球って何ぃぃひっひひひひひひひ? 何処の事ぉぉほほほほほほほほほ、うくはっはははははははははははははは!!」 「母指球って言うのは今私がモミモミしてあげてる所よ? ほら……この親指の付け根から土踏まずに行く手前までにあるこの膨らんでるトコがそういう名称なの♥ ココを……こんな風に大事に大事に優しく揉んであげると、堪らなくこそばく感じるはずだけど……どう?」 ――モニョモニョモニョモニョモニョモニョモニョ♥ 「だはっ!? ぎゃはっっはっっ!? いひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、んぁはははははははははははははははははははははははは、くすぐったいっ! くすぐったいぃぃ!! そんなトコ揉まれたらっっはははははははははははははは、くすぐったいに決まってるぅぅふふふふふふふふふふふふ!!」 「でもね……ココは結構個人差があって、こうされても全くくすぐったく感じない人もいるの。そんな人にはね……同じ箇所でもこんな風に、爪の先だけでコショコショしてあげるとぉ……」 ――コソコソコソ♥ ゴソゴソゴソ♥ コソコソコソコソコソコソ…… 「あぎゃはっ!? はぎひゃっっはっっひひ!? うひゃあぁぁっっははははははははははははははははははははははははは、ヤバいぃっひひひひひひひひひひひひひひ、爪で掠るのヤバいぃっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひ、ダメっへへへ、ダメぇぇへへへへへへへへへへへへへへへ、ダメぇぇぇぇ!!!」 「どう? さっきよりこしょばくてヤバいでしょ? あんたの場合は足裏全部がヨワヨワだから何処を触っても笑わせる事出来そうだけど……こういう普通は触られないような箇所を敢えて責めて新たな弱点を作っていくって言うのも面白くて私は好きよ♥」 「だはぁ~っはははははははははははははははははは、面白くないぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、私は全然面白くないぃィぃ!!」 「またまたぁ~♥ 本当は私に虐められて嬉しいんでしょ? あんたってば自分から身代わりになりたがるようなドMちゃんなんだから……実は、こんな風に苦しめられて悦んでいるんでしょ? そういう顔……してるわよ?」  「はひぃっ!? そ、そ、そんな事ないぃひひひひひひひひひひひひひひひひひ、イジメられて悦ぶなんてっへへへへへへへへへへへへへへ、私はそんな変態じゃないぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」 「嘘おっしゃい♥ 口ではそんな事言ってても身体の方は正直に反応してるわよ? ほら……あんたの股間から……いやらしい蜜が垂れてきてるみたいだし……」 「な、な、何言っているのぉぉ!? お、お姉さまの前でなんてことをっっ!! そんな筈ないっっひひひひひひひひひひ!! 私はそんなはしたない女じゃありませんっっっっふふふふふふふふふふふふふ、くははっ!? うははははははははははははははは!!」 「ほ~ら、足の裏をコチョ、コチョする度に……あんたの未発達な秘部から……エッチな汁がいっぱい溢れてきてるわよぉ? その溢れた汁が……内太腿を伝って膝裏まで垂れ出しているじゃない♥ 良いのかなぁ~? あんたが恋焦がれるそこの女がコレを見たら……何て言うかしら? どんな目であんたの事見るようになるかしらぁ? ねぇ?」  羞恥の感情を無理やり炎上させてしまうような鈴音の責め言葉に夏姫は笑いながらも顔を真っ赤に火照らせて必死にその言葉を否定しようと言葉を紡ぐ。  しかし、足裏へと加えられるくすぐりの苛烈さが夏姫を大いに笑わせてしまい、彼女にこれ以上の弁明をさせる機会を与えない。 「な、夏姫? だ……大丈夫……なの? ね、ねぇ……今言ってたことって……本当……なの?」  エッチな汁を垂らしているという鈴音の責め言葉を聞いてそれが真実であるか虚偽であるのかを無性に確かめたい気持ちが強くなった綾香だったが、脚を見るどころか彼女の顔すらも見ることが叶わない身の上である事を思い出し後ろを振り向く事を諦め、夏姫の安否確認の言葉に真偽のほどを問う言葉を付けたして彼女の状況を知る為の言葉を零してみた。 「嘘でずぅぅぅふふふふふふふふふ!! おでえざまぁぁっはっはっはっはっはっはっは、信じないでくだひゃいぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひ、これは汗ですからぁぁっはははははははははは!! 汗かいてるだけでずがらぁぁははははははははははははははははははははははははははは」 「え? あ……うん……わ、分かってる。信じてるよ……私は……。うん……」  夏姫が強く否定してくるだろうとは予想していたが、綾香的には“夏姫だったらそう言う事が起きててもおかしくない”と想像していた為彼女の否定を完全には鵜呑みにはしていない。  くすぐりに弱いというのもそうだが……夏姫は身体中に弱点とも言うべき性感帯を複数持っており、綾香でも探っていない未知の性感帯もまだまだ有ると疑っている。  足の裏のくすぐりに弱いのだったら……そこも性感帯である可能性はゼロではない。むしろ……百の方に近い割合で本当は感じてしまっているんじゃないかと予想できてしまう。  しかし、それを言ってしまうと夏姫が羞恥の感情に呑まれて立ち直れなくなるくらいのダメージを負う事になるかもしれない。だから、しっかり自分の口で否定できるように敢えて応えやすい言葉で応じてあげた。自分はもとより観客やら同僚やらにもキチンと否定の言葉を述べたいだろうと思ったから…… 「まぁ、私のくすぐりは性感帯もいじくっちゃうから……笑いと同時にいやらしさを感じちゃうのは仕方のない事なんだけどね♥ でも、ここまでしっかり笑わされてるのに汁を垂らしてるって言うのは中々稀なケースよ? 余程のドMか、変態趣向を持ってないとこうはならないわ……」  鈴音の煽り言葉が偽りなのか真実なのかはっきりは分からない。もう少し顔を後ろに曲げられれば見えそうな気もするが……見えるか見えないかギリギリの所で首が曲がらなくなってしまいもどかしくてヤキモキさせられてしまう。  別に鈴音の言葉通りの展開になっていた所で夏姫への想いを変えるような事はしないのだけど…… やはり“そういう部分”は知ってしまいたいと思うのが長年付き添った相方のさがというやつだ。 「だ、だ、だ、だからっっははははははははははははははは!! これは汗だってばっっはははははははははははははははは、私、そんな変態みたいなことしないぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! Mとかでもないからぁっっははははははははははははははははは!!」 「汗? コレがぁ? ふぅ~~ん……まぁ、そう言い張るんだったらそれでもいいけど……」 「かはっっははははははははははははは、いひひひひひひひひひひひひひ、汗ぇぇへへへへへへへへへへへ、それは汗ですぅぅふふふふふふふふふふ!!」 「それよりも! 私としてはこんなに笑わせているのに、苦しめているどころか悦ばせてしまっているという点は見逃すことが出来ないわ……」 「はぎぃ~っっひひひひひひひひひひひひひひひひひ、だ、だから! 悦んでないってっへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、悦んでないって言ってるのにぃぃぃ!!」 「本来なら私一人でコイツの事笑い漬けにして目の前の馬鹿女のギブアップを誘わなくちゃいけない所だけど……相手がドMで変態だったらやり方を変えないといけなくなるわ……」 「だっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、だがらぁぁぁ!! 変態とかドMとかじゃないってさっきから言ってっへへへへへへへへへへへへへへへ……」 「やり方を変えると言いつつも、やる事は同じだけどね♥ ただ……ココからは智恵理にも協力して貰うわ……。二人がかりで責め立てればこんな変態でも快感を感じる隙が無いくらい苦しめることが出来ると思うから♥」 「変態じゃないっっひひひひひひひ!! 変態じゃないってばぁぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!」 「ほら、智恵理? 上がってきて……あんたも手伝いなさい?」  鈴音がそのように呼び掛けると、智恵理はマイクをソッとテーブルの上に置き「ヤレヤレ」と言わんばかりの苦笑いを浮かべてステージへと登ってきた。  そして、綾香の前を通り過ぎ拘束台の裏へと回り込むと足をくすぐっている鈴音に向かって「私は何処をくすぐったらいいんです?」と自分の役割を質問した。 「私はこのままこいつの足裏をくすぐり続けるわ。だからあんたは……」  と、その様に言葉が返って来ると智恵理は浮かべていた苦笑いを口角を上げた本格的な笑みに変え、鈴音が責める部位を指定する前から夏姫の上半身に視線を運び笑い悶える彼女の後姿を見ながら覗き込むようにとある部位を眺めはじめた。 「ワ……キ……です……よね?」  万歳の格好を強いられながらも右に左にと身体を捻ろうとする夏姫の汗ばんだワキを至近距離で眺めながら智恵理は静かにそう呟く。 「こんな可愛くて……綺麗なワキを……私が頂いちゃって……良いんですかぁ?」  その身体を捩るたびに皺が寄ったり形を僅かに変えたりするワキの部位を眺めながら、智恵理は恍惚な表情を浮かべそのように鈴音に問いかける。 「えぇ。滅茶苦茶にしちゃっていいわ♥ くすぐりに弱いこいつの弱点を二人掛かりでくすぐれば、流石のこいつも快感を感じる前に死ぬ気で笑い狂うと思うの♥」  背後から覗き込むようにワキを見る智恵理の気配を察した夏姫は、笑いを吐き出しながらも顔を真っ青に染めて必死に手の拘束を解こうと枷に力を込めた。  しかし勿論、枷は夏姫の意志通りには外れてくれず……彼女のワキを晒す様に万歳の格好に留めてしまう。 「死ぬ気で……笑い狂う……とは、良い言葉ですね♥ でも私のくすぐりなんかで……そんな事……出来ますかねぇ?」  逃げられない事に絶望が募った夏姫は今度は綾香に向けて残りの時間を問いかける。 「出来るに決まってるじゃない♪ だって……あんたに……」  綾香は時計を見て再び夏姫に言葉を返す。 「ワキをくすぐらせたら……右に出るやつなんて……いないんだから……」  夏姫は綾香の言葉で自分が後どれほどの時間を耐えれば解放されるのかを知る。  綾香が見て伝えた時間は……残り2分……  正確にはその2分と20秒ほどなのだが……この2分と少しの時間こそが夏姫にくすぐりが鋭いナイフなんかよりもよっぽど凶悪な凶器であると認識を改めさせる事となる。  そして、自分の腕時計を眺めながらひっそりとほくそ笑む麗華の顔を綾香は見逃さなかった。  その顔が何を意味するのか……今の彼女には知る事も出来ないが、この様な時間の差し迫った状況で浮かべられる笑みなど……きっとろくでもない事を想像して浮かべたそれだと察しが付く。  綾香の想像通り……彼女達にとっての最悪はまさにその2分後に告げられる事となる。  そうとは知らない夏姫は必死に二人に増えたくすぐりに耐えようと僅かな隙を突いて肺に酸素を送り込む。  その酸素が……全て吐き出される事になるのは重々承知の上だが……  それでも、その空気を逃すまいと口を閉じようと努力する。  結局……その努力は数秒も持たないうちに崩壊する事となる。  智恵理が伸ばしてきたその手の動きによって……いとも容易く……


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