(ぴゅあスマ2)#38
Added 2021-03-19 14:41:13 +0000 UTC#38 白衣の裾から零れる恵理のシルクのように白い腹部の肌に目を奪われつつもあなたは彼女の正面の少し横に立ち、彼女の脇腹をくすぐるために手をワキワキさせながらそこへ近づけさせていった。 美咲と比べると少し小ぶりにも見える胸から腹回りまでは筋肉質でも贅肉質でもないごく一般的な体つきをしている恵理だが、腹の横を窪ましている“脇腹”の部位は絞るように括れていて、緩やかながらも美しい曲線美をあなたに見せつけている。 その括れを見て思わずゴクリと息を呑んだあなたを、下から覗き込むように恵理の赤い目がジッと見つめている。 恵理の視線に気付いたあなたは思わず脇腹から視線を外し顔を上げて恵理の顔を見ようとするが、あなたが顔を上げると恵理は反対に顔を下げあなたの視線から逃れようと下を向く。そして顔を下げた後は時折チラチラと上目遣いにあなたの視線を気にするように目だけを動かしてあなたの顔を見るという趣深い仕草を取り始める。 その仕草が“可愛い”と感じたあなただったがそれに気を取られていては時間が無くなってしまうと感じ、空中を泳がせるようにくすぐる振りをしていた手を慌てて彼女の脇腹へとあてがい試しにと言わんばかりに指先を動かして実際のくすぐりを開始した。 「ぷっ! くふっっ♥」 恵理の柔らかな脇腹の肉にあなたの指達が軽く添えられその場を掻き毟る様にモショモショと指先が蠢き始めると、恵理は吹き出すような仕草を見せ口の端から思わず息を吐き出す。 息を吐き出した後は肩を震わせ「クックックッ」と小刻みな我慢声が漏れ始めるが、この程度の刺激では彼女を笑わすことは出来ないらしく、すぐに肩の震えも声の漏れも収まりを見せる。 あなたは、落ち着きを取り戻しつつある恵理に不意を突く攻撃を仕掛けてやろうと、肌の表面を掠っていた指達の動きを一旦止める。そして指を止めて数秒間は刺激を加えず恵理の反応を伺い……彼女が様子伺いの為に顔を上げる瞬間を狙って指先に力を一気に込めた。 「ピゃっ!!?」 脇腹の肌にめり込むように侵入してきた指達の刺激に可愛らしい悲鳴を上げる恵理。あなたはその悲鳴を聞きながらも脇腹の中へと食い込んだ指達に次の命令を下していく。 ――モニョモニョモニョ♥ モニョモニョモニョ…… 食い込んだ指達は一斉に恵理の緊張するように張った脇腹の柔肉を揉み込むようにくすぐり始める。 大抵の人間は、脇腹の部位をこのように強く揉み込まれればくすぐったいツボを刺激されすぐに笑い転げるものだが……肝心の恵理はというと…… 「んくぅぅ~~~ふっ! んっっ……ん……」 何やら笑う事とは別に顔を歪めて苦痛に呻いている様子。 くすぐったいツボへの揉み込みが足りなかったのか? と、あなたは慌てて指に力を入れ直し先程よりも強めに揉み込みを行うが…… 「んんっ!! んくぅぅ……んんっ!! い、痛っ……」 恵理の様子は相変わらずで、あなたの揉み込むくすぐりに対して「痛い」という始末。 しかし、くすぐったさを感じるツボはココであるのは間違いないはずなのだ……色々なプレイを重ねてあなたが探し当てた必笑のツボは間違いなくココなのだ…… あなたは「指全てで刺激しているのが良くないのか」と考えを改め今度は同じ個所を“人差し指だけ”で責める方法に切り替える。 人差し指を脇腹の少し上に位置するくすぐったさを感じるツボに差し込んで、指先だけでグリグリグリっとそのツボを強めにくすぐって強烈な刺激を生み出していく。俗にいう“ツボ入れ”というくすぐりのテクニックでは割と強めの行為なのだが……その攻撃に恵理の反応微妙で…… 「ぁん! うぅ……んんっっ……ぅぅぅう……」 彼女は笑うどころかその刺激に顔を歪めて痛がるような目をあなたに向けている。 恵理には“ツボ責め”が通用しない? と、学習した時には時すでに遅く……強く揉んでいた指を抜いて、慌てて通常の優しいくすぐりに路線を戻してみるも恵理はピクリとも笑ってくれはしなくなった。 逆に「痛かったの恨んでます」と言わんばかりの睨み目を向けて恵理は無言の訴えをあなたに送ってくる。 反応すらしてくれなくなった恵理にあなたは焦りを感じ、あの手この手で彼女の笑顔を引き出そうと攻め手を変えてみるのだが、僅かな反応はあれど恵理のジト目は崩れることなくあなたを軽蔑するように見つめ時間の経過と相まって増々あなたを焦らせにかかる。 脇腹に限らず腹部の中心や臍の周りなどコチョコチョしてみたり、脇腹を労わる様に愛撫してご機嫌伺いしてみたり、背中にほど近い腰の部分を爪先でくすぐってみたり……様々に触り方を変えて責めてはみるが、一度テンションの下がってしまった恵理を再び笑わせる事はついに出来なくなった。 足や腋の部位ではあれほど良い反応を得られたのに脇腹に関しては刺激に対して耐性があるのか、そこをどのように責めても恵理をクスリとも笑わせる事は出来なかった。 機械によるチェックでこの部位だけはチェックしてはいなかったが、ツボ責めさえ上手く嵌れば簡単に笑わせる事が可能だろうと睨んでいたあなたの考えは想像よりも甘い見通しであったようだ。 まさかそのツボ責め自体が効かないなど思いもよらなかったのだから…… ――ピピピピピピ…… 色々と手を変え品を変えどうにか少しでも笑わそうと手を尽くしてはみるが、恵理はついに終了の時間までしっかりと耐え切りあなたのプレイは前半部分の最終局面にて終わりを迎える事となる。 「……残念ですがチーフ……今日の彼女はくすぐっても我慢しちゃいそうですので……また後日、弱点探しから再開していくことにしましょう……」 ガクリと肩を落とし上手く笑わせられなかった事への落胆を背中で語るあなたに、美咲は優しく“また後日”という言葉で次の機会を提示してくれる。 そう……今回の責めで得た情報は無意味なものではない。足裏と腋の部位は良い反応を見られた……。脇腹の反応も決して良いとは思えなかったが、そもそも力で屈服させようとツボ責めを選択したこと自体が間違いであったのであり、それ以外の刺激はテンション次第で笑ってくれる余白を残していた。 強引な責めよりは優しい責めの方に弱い……あなたはそのヒントを得、今回のプレイを終える事となった。 「あんたが今考えている通り……恵理に強引なくすぐりは通用しないわ。もう分ったでしょうけど、彼女は愛撫されるくらいの優しいくすぐりに弱いわ……特にあの部位は……」 帰る間際……あなたの横にスッと近寄っては、頭の中を読んだかのように鈴菜があなたの考えを言葉で代弁する。そしてあなたの手に一片の折り畳んだ小さな紙切れを手渡すとあなたより早足に部屋のドアを開け、さっさと一人だけ部屋を後にした。 鈴菜が最後に零した“あの部位”という言葉に引っ掛かりを受けたあなたは、顔だけを振り返らして再び恵理の姿を目に収める。 伸びきったワキ……ツボ責めの効かなかった脇腹……晒されるように磔にされた足裏……それぞれが視界に飛び込んできると同時に鈴菜の事が脳内で反芻される。 『優しいくすぐりに弱い……特にあの部位は……』 それが適応されるのは結局どの部位なのか……責め方を間違えてしまった脇腹を含めてまた考え直さないといけない。 名残惜しいようにその様な事を考えていたあなたに何やら何かを訴えかけるような視線が刺さり、あなたは最後に彼女の顔へと視線を移す。 恵理は……何処か残念そうな……どこか切なそうな表情をその片目に宿しあなたを真っすぐに見ている。 その目を見ているうちにあなたは「彼女の期待に応えられなかった」という想いが強くなり胸の奥がウズウズと良く分からない疼きに苛まれてしまう。実際はそのような事を考えずただぼんやりあなたを見ていただけなのかもしれないが……無口であるが故彼女の心境を直接聞く機会は存在しない。本当は期待してくれていたのだ……と思うほかない……。 拷問に掛けようとしているあなたになぜ故そのような期待を寄せるのかは知る由もないが出来ないが…… あなたはその目を眺めながら部屋を後にし、会計を済ませて店も後にする……。 店から出た後、先程鈴菜から渡された紙の事が気になり折り畳んであったその紙を丁寧に広げて中に書いてあった文を読んでみる。 そこには…… “恵理には強引な手はあまり有効ではないけど、私には……案外効くかもしれないわよ? そういう暴力的なくすぐり……嫌いじゃないし……” とだけ書かれていた。 恵理には効かなかったツボ責めではあったが、鈴菜には効くかもしれない……そういう内容にもとれる走り書きに、あなたは次への計画を頭の中で巡らせる。 この言葉の通り鈴菜の攻略に乗り出してみても良いし、今度は別のアプローチで恵理の攻略を進めてもいい。はたまた今日は優しい上司役を演じてくれていたお姉さん気質の美咲を責めるコースも楽しそうだ……。 あなたは前半部分で攻略しきれなかったという悔しさを忘れるかのように様々な妄想を頭の中で繰り広げ、次のプレイへのモチベーションを高めていった。 次こそは誰であれ笑わせて見せると、夕日に誓いながら…… 『恵理ルート失敗②……【恵理に脇腹のツボ責めは通用しない】エンド……完』 別の日で改めて再プレイ→#1へ