暴虐王女の国 後日談①
Added 2019-01-09 14:10:39 +0000 UTC5:拷問の日々は続く 「お姉さん達~? 今日も遊びに来たよぉ~~♥」 あの日を境に皇女マリリアの品行方正だった生活は一変した。 まるで憑りつかれたかのように、彼女は囚われの身になったエリィ達を“遊び”と称して様々な責め苦を毎日与えていった。 「や、やめろ! 頼むからやめてくれ!! ま、毎日は……身体が持たない……」 あの日……棒から手を放し妹の身を水槽に落してしまったエリィだったが、その後笑い悶えながらも必死に懇願した……。妹を助けてほしいと、力の抜けた身体で必死に。 その懇願が功を奏したのか……いや、ただ単に“遊び道具”が2つあった方が得だからと思っただけなのか、マリリア皇女も母である王女に妹を助けてあげるようお願いしてくれた。 「今日はね、2人の足の裏をこちょこちょして遊ぶの♥ 楽しみでしょ?」 娘の頼みなら仕方がない……と、王女は渋々彼女の要望通り水槽に落ちて間もない妹のメルをメイド達に引き上げさせた。 まだ少量の水しか飲んでいなかったメルは、その対処のおかげで命を失わずには済んだ……。 しかし、今彼女は思っている……。 あの時死んでおけばどんなに楽だったか……と。 「ね、姉さん……。私……またくすぐられなくちゃいけないの? い、嫌だよぉ……もう……気が変になりそう……」 今日も王宮の地下室で2人の姉妹は皇女の遊び道具にさせる為に拘束されていた。 王女の悪趣味な入れ知恵も手伝って、毎度違う趣向で皇女が飽きるまで何時間もその“遊び”は行われる。 「め、メル! 我慢しろ! もう少しすれば同志が助けに来てくれるハズだ……きっと……」 今日は2人ともきちんと衣服は着せられていた。いつもは裸か……よくて半裸に剥かれて拘束されているのに、今日に限っては王女の服であろう豪華絢爛なドレスを上も下も着せられている。靴と靴下だけ脱がされて……。 「いつ? いつ来てくれるの? 姉さんいつもそう言ってるじゃない! あと何日? こんな苦しい責めを毎日されて……あと何日頑張ればいいの? いつまで……」 姉妹は一つの大きな石ベッドに横並びに寝かされている。手はいつも通り万歳させられ頭の上で枷による拘束がなされ、足も2人ともしっかりと揃えて拘束されている。左右2本ずつの……合計4つの足裏が連続するように仲良くくっつけて並べるように……。 「き、来てくれるハズだ! いつかは……その……言えないけど……絶対だ! 絶対……」 キラキラしたラメ素材が施された真っ赤なフレアスカートから伸びている2人の生足。 普通なら裸足でこのようなドレスを身に纏う事はないのだろうが、拘束された足はとある処理が施されていてそれが裸足にされている“意味”を姉妹に無言で教えている。 「絶対って……。もうその言葉聞き飽きたよ……。いつまで経っても来ないじゃん! 助けなんて……」 ベッドにカカトを押し付けるように拘束している革製の足枷……。その枷にはそれぞれ5本の細くて丈夫なワイヤーが縫い付けられていて、それらが拘束対象の足の指まで伸びている。 「メル……余計な事は考えなくていいから……。今はひたすら耐えろ! 折角助かった命なんだから……今は……」 ワイヤー達は彼女達の足指の付け根にそれぞれ巻きつけられていて、そのままピンと張るまで巻き取られている。 故に、指の付け根を枷の方に引っ張っられる形となり彼女達の足裏は海老反る様に足裏を自然とは逆に湾曲させその姿をさらした状態にさせられている。 それが何を意味するのか……皇女の日課の“遊び”に付き合わされている彼女達には言葉がなくても理解できてしまう。 今日はこの“反らされた足裏”を玩具にされるのだと……想像できてしまう。 「折角助かったって……。私を水槽に落としたのは結局姉さんなんでしょ! 偉そうに言わないで!」 足首の少し上くらいまで丈のあるフレアスカートと腹や腰回りを少し締め付けるコルセット……そして立派な王族の家紋が縫い付けられた襟が特徴的な袖の無いシンプルな上着……。 袖がない事からこの上に更に羽織る為のインナーでしかない物なのだと分かるが、敢えて皇女はその羽織るものを彼女達には着せていない。当然この“袖が無い”というのにも意味が有るし、2人はその意味を理解している。わざわざ万歳させて拘束しているのだから、コッチも責めるつもりなのだろう……袖下から剥き出しにさせられているこの腋も……。 「い、いや……それは……皇女達にくすぐられたから……」 仲良く並んで拘束されている姉妹だが、最近は口を開けば喧嘩ばかりしている。 喧嘩と言っても主に妹のメルが姉を責める口調を取っているだけなのだが……エリィはこの責めに返す言葉が無い。 このような言い訳染みた言葉しか返せないのだ。 「私の命がかかってたんだよ? 何で手を放しちゃったの! 我慢してよ、くすぐりぐらいっ!!」 メルは言い返せない姉に毎度痛烈な返し言葉で責め立てる。自分の命よりもくすぐりから逃げてしまった姉を心の底では許せなかったのだ。 「お、お前も味わってるから分かるだろ? 無抵抗の格好でくすぐられたら……どんなに苦しいかくらい……」 勿論メルは経験している。くすぐられる事がどんなに苦しいか……どんなに辛いかを。 想像だって出来ていた。姉がどれだけ頑張って自分の事を助けようとしていたか……。その耳で一部始終のやり取りを聞いていたのだから。 「私だったら耐えたよ? くすぐりなんかに負ける訳ないもん! 命がかかってたら……」 メルは姉の頑張りを理解していた。だけどこの繰り返し行われる終わりの見えない皇女達の責めを受け続け、不安と絶望からついつい姉を責めてしまう。 こんな事になった原因を作った姉を罵って、せめて少しでもこの苦痛の日々に晒されるストレスを解消したかった。 彼女にとってはそれくらいしか出来ないのだから……。 しかし、今日はその責め言葉を口にすべきではなかった。いつもは皇女だけが戯れのようにくすぐるだけの時間であるハズなのに……今日に限って王女もその場に居た。あの残虐な処刑法を考案した王女がたまたま見に来ていたのだ……娘の“遊びの時間”を。 「あら♥ だったら、2人で勝負してみたらいいじゃない。どっちがくすぐりに強いのか……」 地下拷問室特設の簡易玉座に偉そうに足を組んで座っていた王女がそのように口を挟む。すると、横に整列する様に立たされていたメイド達が王女とアイコンタクトを交わし、無言で2人の石ベッドの横へと移動し始める。 「しょ、勝負って……王女様? 私と姉が……ですか?」 余計な事を言ってしまったとギクリと口を引きつらせたメルは、迫りくるメイド達に顔を恐怖の色で染めていく。 「ルールは簡単よ。マリリアのくすぐりに……先に笑っちゃった方の負け♥ 笑わないで耐えられた方は今日の責めを免除してあげる……。でも、負けた方は……今貴方達の傍に行ったコチョコチョ隊の皆さんに全身をくすぐって貰うとしましょう♥ 服の中に手を突っ込んでもらってね……クフフフ♥」 「はひっ!? こちょ……こちょ隊?」 「ほら……あの日以来マリリアが貴方達をくすぐるのが日課になっちゃたじゃない? だから、私の方でもその手助けを出来るようにメイド達を調教したの♥ お互いの身体をくすぐらせたり、1人を寄ってたかってこそぐり責めにして……身体の何処をくすぐるのが笑い易いかをしっかりその身に経験させながらね……」 「あ……うぅ……調教したって……そんな余計な……」 メイド達は一様に虚ろな目で姉妹を見下ろしている。影を帯びた不気味な顔はその“調教”がいかに凄惨であったかを無言で姉妹たちに訴えかけていた。 「あら? 妹ちゃんは『くすぐりなんて耐えれる』って言ったわよね? だったら自信あるでしょ? 子供の悪戯に耐える事くらい……」 「そ、それは……言葉のあやでして……。本気で言った言葉では……」 「まさか私の前で……嘘なんてついてないでしょうね? もし嘘だったら……貴女、タダじゃおかないわよ?」 「はひっっ!? う、う、う、嘘……じゃ……ない……ですぅ……」 「ウフフ♥ そう? なら良かった……。頑張ってお姉さんに勝ってちょうだいね? もし万が一、負けでもしたら……今の言葉も嘘だと判断して、明日の夕方まで笑わせ続けてあげるから♥」 「あ、明日の夕方までっっッ!!?」 「夕方からマリリアの遊びの時間になるから~~あらまぁ! ほぼ丸1日くすぐり三昧ね♥」 「ひっっ!! い、嫌!! そんなの……耐えられない……」 「エリィさん? 貴女も妹ちゃんを助けるためにワザと負けたりしないでね? もしそんな事したら……貴女と繋がっていた同志のスパイさん……全員殺すから♥」 「んなっっ!? 全員っッ??」 「そうよ。貴女にも本気になって貰わないと面白くないじゃない? だから昨日妹ちゃんを責めて吐かせちゃったの♥ 貴方達がどこの組織と繋がっていたのかを……全部……ね♥」 「め、メル!! あんた……喋ったのね! 私達の組織の事を……」 「うぅ……だ、だ、だって……喋らないと……終わってくれないって……言うから……」 「その割には簡単に喋ってくれたじゃない? ちょっと足裏をくすぐってあげただけなのに……」 「ひっ! ご、ご、ごめんなさい!! だって私……足裏が……」 「昨日皇女の“遊び”が無かったのは……そういう理由?」 「そうね♥ 妹ちゃんだけ借りてココで責めてあげたわ。貴女じゃ埒が明かないんですもの……」 「くっ!! 馬鹿っ!! それだけは喋っちゃいけないと教えただろうが!!」 「ご、ご、ごめんっっ!! だって……無理だったんだもん……耐えられなかったんだもん……」 「あんたって子は……」 「フフフ♥ 自分が喋った事は隠してお姉ちゃんを罵る妹ちゃん……中々自分本位な身勝手ちゃんで、私は好きよ♥」 「くっっっ!! あの人達は別にこの国を潰そうって動いてるんじゃないわ! 情報を隣国と共有してパワーバランスを均衡に保とうとしているだけ! 私達だってそうよ!! 別にクーデターとか考えてたわけじゃない……」 「それはどうでも良い事よ。情報をどう扱うかなんてその上の連中が決める事でしょうからね……。貴女達がこの国を裏切るためにやったんじゃないって信じていようと、その組織は“危なくなれば潰す”と考えているかもしれない。いえ、もしかしたらすでに潰そうとしてるのかもしれないわね? 貴方達を捕まえてしまったのだから……」 「こんな……非人道的な扱いをする国を、彼らは許さない! だから、今すぐに私達を解放して! そしたら上と掛け合ってみるから!!」 「フフ……だから先に潰しちゃおっかなぁ~って思っているの♥ もし貴女がこの勝負に負けたらね……」 「うくっっ!! 彼らはこの国の市民でもあるんだぞ? それでもやるっていうのか?」 「貴女が勝ったら手を出さないわ……。その代りこの国にクーデターなんて起こさないように釘は刺させてもらうけどね……」 「釘? 何の事?」 「彼らの家族を人質に取るの♥ とりわけ若い娘さん達とか……ね♥」 「んなっっ!? 人質っッ??」 「人質を取られれば手を出せないでしょ? 隣国に助けを求めて戦争でも起こそうものなら皆殺しにされちゃうかもしれないんだし……」 「ひ、卑怯者!! 彼らはこの国を思う同志だと言っているだろう!!」 「私の国は私が守らなくちゃいけないわ♥ 不安の種はこうやって摘んでおかないとね?」 「うくっっ!! くぅ……」 「貴女が勝てば家族を人質に取るだけで済む……。勿論全員の家族とは言わないわ、月替わりに2~3人ずつ人質を交代させるってやり方でも良い……。あくまで何もさせない為の抑止力だから♥」 「……くっ!」 「良心的でしょ? ちゃんと家に帰してあげるのよ? まぁ、居る間はマリリアの遊び相手になって貰うでしょうけどね……」 「ま、まさか! その娘達も私達みたいに……」 「さぁ、どうかしらね? マリリアがどんな風にして遊びたいかにもよるんじゃない? フフフ……」 「げ、下衆が!」 「まぁ良いじゃない♥ ほら、貴女達も遊びに付き合う時間も減るわけだし……」 「ふ、ふざけてる!! そんな事で私達が喜べるはずがないだろうっッ!!」 「そう? でも妹ちゃんはちょっとホッとしてるみたいだけど……」 「め、メルっッ!!」 「は、はひぃぃ! ご、ゴメンなさい……姉さん……」 「フフフフ♥ でも妹ちゃんも負けられないわよ? なにせ丸々1日くすぐり責めなのだからね……。もちろん休みなんて無しよ? ご飯もくすぐられながら食べて貰うし、おトイレも皆に見られながら垂れ流しよ♥」 「ひぃぃぃっっ!!? や、や、やだっっ!! それは絶対にヤダぁぁぁぁ!!」 「さぁ、これでお互い頑張る理由が出来たわね? だったら頑張ってちょうだい……マリリアが飽きたら2人ともクリアにしてあげるから♥」 「あうぅぅ……姉さん助けてぇぇ!! 私……1日なんて無理だよぉ……。しかもトイレにも行かせてもらえないなんて……」 「わ、私だって……笑う訳には……いかなくなったわ! また命が……賭けられたんだから……」 「どうしようっっ!! 私どうしたらいいの? やだよぉ! 1日なんてやだよぉぉ!!」 「飽きるまで耐えればいい……って言ってるし……。とにかく耐えるわよ! 笑っちゃダメ……」 「だ、だ、だ、だって! 姉さんも知ってるでしょ? 私足の裏はホントにダメで……」 「ダメでも耐えなさい! 1日も休みなくくすぐられたら……命は落さないまでも気が触れてしまうかもしれない!」 「や、やだよぉ!! それも嫌だぁぁぁぁ!!」 「フフフ……楽しみな勝負が見られそうね? どっちが笑わずに耐えられるかしら? ねぇ、マリリア?」 「あたし……メルさんの笑ってる顔が見たいなぁ~~♥ とっても可愛く笑ってくれるから♥」 「あら、私はお姉さんの方の笑い方も好みよ? あの下品な笑い方……形振り構わずって感じで必死さを感じるもの♥」 「楽しみだね♥ どっちが笑ってくれるかなぁ?」 「さぁ、それはマリリア次第ね♥」 「ムフフ♥ よぉ~~し、それじゃあ始めちゃうぞぉ~~♥♥」 蝋燭の光源しかない薄暗い地下室の中央で足裏を晒す様に石ベッドに拘束された姉妹へマリリアはニンマリ笑いを見せながら近づいていく。 自分の顔より少しだけ上にある姉妹の並んだ美しい足の裏……。 ベッドの端からはみ出すように投げ出された2人の足裏にマリリアは顔を斜めに見上げながら手を差し出していく。 その子供の小さな手にはそれぞれ同じ太さの筆が握られている。 いかにも柔らかそうで、撫でられればこそばゆさを感じずにはいられないであろうその筆が足裏に忍び寄ってくる。 幼子の頭すら見えない2人はただ唇を噛んで襲い来るであろう刺激に警戒を強めていた。 姉は組織の人間を守るために……。 妹は自分の身を守るために……。