仕返しなどと言うつもりはなかった。
男はただ、猛った淫茎に絡みつく肉壁の感触と、ぷっくりと勃起した乳首を逃さない三玖の"悪戯”に、全身を支配されているだけだった。
蒸れたタイツは股間部分だけが引き裂かれ、男根が三玖の体内へと吸引されていく様子をまじまじと男に見せつける。
ほんの少し前まで純血が滴っていた穴の中は、男の腰を強引に引き付けて離れることを許さない。
視界に映る美少女は細い指先に唾液を馴染ませて、男の固く勃起した乳首をピストンのタイミングに合わせて柔らかくひっかき続ける。更には自らの乳房を掴み、男を挑発するように視線を真っ直ぐ向けて微笑んでいた。
何度も見てきたような見覚えのある表情で、初めて交わる少女が男を見つめる。それは男の頭に、同じ姓を持つ血の繋がった美少女たちの姿をちらつかせている。
二乃に五月、これで三人目となる姉妹に連日犯され続け、男の生活の一部となってしまっている性交渉。それも同じ家庭の三人の姉妹たちを、たった一人で非処女にしてきたということに少なからず負い目を感じてはいたが、それも日に日に薄れ、今となってはいつの間にか消えてなくなってしまった感情だった。
もう引き返すことはできないほどに、男の倫理観はどうしようもなく崩壊している。
「気持ち良い?」
「ぁ、あ、き、気持ち……良いよ……ッ! あ、すげ、三玖のマン◯……最高……っ」
「んっ、んっ……ふふ……わたしも……気持ち良いよ?」
根本まで深々と男根をねじ込み、時折身体に触れるタイツの感触を味わうように肌を擦り付ける。
乳首を愛撫され続け、全身の力が抜けていくのを懸命に耐えながら、それでも乳首を触ってほしいという矛盾を抱えたまま、男は腰を振り続けた。
◇
日が傾きかけた頃になってようやく帰宅した三玖は、部屋に入るなりすぐ破れたタイツを脱いだ。
精液の匂いが染み付いたタイツを履いたまま街中を歩くのは躊躇われたのだが、極力無心になって歩を進め、なんとか自宅までたどり着いたのだ。
部屋着に着替え、姉妹たちに不審がられていないかという不安を内に秘めて三玖はキッチンへと向かった。
「あ、三玖。帰ってたのね、随分遅かったじゃない」
「うん、今帰ったところ」
エプロン姿で夕食の用意を始めていた二乃が気付き、作業の手を止めずに声をかけてきた。
「何よあんた、もしかして彼氏でもできたの? ま、あんたなんかにそんな人できるわけないわよね」
「うるさい、そういう二乃だって彼氏なんか居ないくせに」
「私のことは良いの、それに今は気になってる奴もいるし、あんたとは違うのよ」
「ふーん、どうせ二乃のことだから理想ばっかり高くて、最終的に付き合ったりはできないだろうね」
三玖は湯呑にお茶を注ぎながら、二乃の口元がにっこりとご機嫌な形になっていることに気がついた。
「……何か良いことでもあった?」
「んー? 別にいいじゃない、ちょっと思い出し笑いよ。それより、あんたはどこに行ってたのよ?」
「だから友達の家って言ったでしょ」
「友達って、クラスの? 珍しいわねあんたが友達なんて」
「む、友達の一人くらい私にもいる。二乃だって最近友達の家に泊まるってこと何度かあったでしょ」
「まぁ……そうね、五月と一花もたまに帰ってこないことあるし、最近は何かとみんな忙しそうだわ」
「そうだね」
二乃が事細かに話しを掘る前に、三玖は湯呑を持ってキッチンから退避した。
男の家に泊まって来たことは口が裂けても言えない。それに加えて、姉妹たちより一つ大人の階段を上ってしまったことなどもっと言えるはずがない。
少しは自慢したいような気持ちもあったが、ひけらかしてぼろを出してしまうほど三玖の口は軽くなかった。
部屋に戻って湯呑を机に置き、ベッドに飛び込んだ三玖は、脱ぎ捨てられたタイツを見て男との交わりを思い返していた。
自分とは違って筋肉の筋が見える男の肉体。肌の熱。表情。脈打つ性器。そして濃厚な精液。
少し考えるだけで、下腹部がきゅんと疼いて内腿に力が籠もってしまう記憶。
「……また行きたいな」
聞こえないほど小さな声で呟き、三玖は薄っすら湿った下着に手を掛けていた。
【Side:M 三女-ゴブンノイチ- へつづく】
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次回:3/6(日)18:00公開予定
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どじょう
2022-02-21 14:27:53 +0000 UTC