「先にシャワーをどうぞ、私のほうが時間がかかると思いますので」
「分かった」
帰宅後、客人であるはずの五月に入浴を促され、男は少し躊躇しながら浴室へと向かった。衣服を順番に洗濯機の中に放り込んでからシャワーを浴び、一日の汗を洗い流す。
五月が自ら家に来たいという素振りを見せたのは少々意外だったが、誰が見ているかもわからない学校で行為に及ぶよりも、自宅という安全で閉じた場所のほうが心安らぐというものだ。
男が爽快な気分で大きなため息をつく頃には、浴室全体が湯気ですっかり覆われていた。
数日前に二乃がやってきたときは、この浴室で何度も彼女の中に精液を吐き出した。二乃の身体を性欲の赴くままに堪能し、しつこいほどお互いの性感帯を愛撫し合った。少し思い出すだけで熱い快楽が蘇り、性器が固く勃起してしまう。
そして、今日は五月が来ている。期待せずにはいられないこの状況で男の肉棒は一層大きく膨らんでしまったが、がちゃ、と扉の軽い開閉音が聞こえて男の背中がピクリと震えた。
「お、おい、まだ出ないぞ」
「分かっています」
男が入浴中の浴室に侵入してきたのは本日の客人、中野五月だった。
恥ずかしそうに顔を赤くして、透き通る柔らかな肌を剥き出しにしている。
「こ……これはなんですかっ」
「おまっ、それどこから!」
「ベッドの下の箱です。他にも……えっちなものが……」
「人の家のものに勝手にさわんなよっ!」
五月が手に持っていたのは、先ほど使用したバイブではなく、男性器の形を模した桃色の玩具、ディルドだった。
「まさか……あなたがこれを使っているのですか?」
「そんなわけないだろ! 女に、一回使ったことがあるだけだ」
「まだ学生だと言うのにこんなものを使用して、本当に破廉恥な人です!」
「ついさっき玩具にイかされた女に言われたくないね」
「それに……それはなんなのですか?」
ディルドの先端を男の勃起した肉棒に向けて、五月が訊ねる。
「これはその……ちょっとエロいこと思い出してたら……勃った」
「そんな状態でどうやって入浴するのですか」
「お前が風呂に入ってこなかったらもっと早く収まってたよ」
床にしゃがみこんで、肉棒の先端を鼻先の前に捉えた五月が、男の顔を見上げる。
「早く小さくしてください」
「そんな近くに居られたら……む、無理に決まってんだろ」
にやりと微笑んだ五月が、亀頭を舌先でちろりと舐める。少し舐めて、また何度も繰り返し、ついに口の中に咥え込んだ。
「ぁ……も、もっと時間がかかるぞ……」
「そうでしょうか? むしろこうしたほうが、もっと早く収まるんじゃないですか?」
言いながら、五月も自分自身の気持ちを高めていくために両乳首をくりくりとつまみ始める。徐々に固くなって勃起した乳頭を引っかき、摘み、引っ張っていく。
「気持ち良いですか?」
「あぁ……五月の口、やっぱり気持ち良いな……」
男の反応を見ながら、口に含んだ肉棒の食感と自分の乳首を伝わる刺激に集中する。
同時にじんじんと下腹部に響く快感を我慢しながら、五月はふと床に転がったディルドに目をつけた。
「借りますね」
蹲踞の姿勢のままディルドを膣内に迎え入れ、再び自分の乳首と男の肉棒に愛撫を再開する。
「五月……やっぱエロいんだな」
「んっ、んっ、はぁ……そんなこと言うと、食べちゃいますよ?」
「冗談だって」
腰を浅くおろしてディルドを出し入れしながら、乳首を一層強く刺激する。
浴室中でビチャビチャと厭らしい音を響かせて、五月は快楽のために思考を停止させた。
◇
バスタオルを巻いたまま、温まった身体で二人はベッドに腰掛けていた。
五月が男に身体を擦り寄せて、男の乳首をかりかりと弄る。
「ぁ……あっ……」
「本当に敏感ですね、一体どれほど弄ればここまでいやらしくなるのでしょう?」
五月も自分の乳首を触り、下半身を襲う快感に身を任せていた。
「お前だって……結構弱いだろ」
「そんなことはありません、人並みです」
「じゃあ比べてみるか?」
「そうですね、あなたは自分がどれほど変態なのか一度知ったほうが良いかもしれませんっ」
お互いの身体からバスタオルを剥ぎ取り、男は五月をゆっくりベッドへと押し倒した。
【Side:M 五女-ゴブンノイチ- つづく】
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次回:1/2(日)21:30公開予定
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