ベッドに横たわったアルトリアは、内股になり陰部を隠そうとしている。初めてである彼女にとって、この先に進むことを恐れる気持ちはもっともだが、それ以上に異性に対して霰もない姿を晒すということ自体を、身体が無意識に拒んでいるのだ。
そんな姿を見て、マスターの鼓動はさらに激しく胸を叩く。
頭が熱を帯び、理性を保てなくなる。
「アルトリア……可愛いな……」
「そんなこと……ないです……私のような者が……男性に抱かれることなど、それ自体がおこがま……んっ!」
己を卑下するアルトリアの言葉を抑え込むために、マスターは少し強引に唇を重ねた。
唾液で艶めかしく輝いた唇、最初は重なっただけの接吻だったが、マスターが舌を伸ばすと、アルトリアもゆっくりと口を開き、その舌を出して必死に絡めた。
不器用な舌使いは、先程陰茎を口にしていた時とは少し違い、ぎこちなく動いている。
「んっ、んっ……マスター……私……」
そう言って、身体の緊張が少しほぐれた様子のアルトリアが少しだけ足を開く。
その仕草を見て、マスターは半歩前へ下半身を移動させ、勃起した陰茎をアルトリアの恥部へ宛がった。タイツ越しに、ショーツ越しに、湿りきったそこの形を確かめるように、亀頭を、裏筋を擦り付ける。
何度か布越しの素股を繰り返していると、ピリッ、っと小さな音がして、マスターはアルトリアの股間を覗き込んだ。
タイツに、少しだけ穴が空いていた。
「悪い……アルトリア……!」
指を入れ、マスターは力任せに股間の部分だけタイツを引き裂いた。
「ま、マスター……っ。何を……っ」
ぐちょぐちょに濡れたショーツを横にずらし、亀頭を陰唇へと当ててクロッチ部分が戻ってこないように固定する。
(だめ……気持ち良い……)
コリコリと勃起したクリトリスを数回嬲ると、アルトリアの吐息が小刻みに漏れ出す。
「挿れるよ……アルトリア……」
恥ずかしそうに顔を腕で少しだけ覆い、こくりと頷く彼女の顔は誇り高き騎士王のそれではない。
好きな男性に求められて喜ぶ、一人の少女だった。
亀頭の先端でクリトリスを擦り、そしてゆっくりと、膣へと挿入した。
「……んっ、んんっ!」
プチッと、亀頭が何かに接触し、そのまま抜ける音がした。十二分に濡れた膣内が肉棒全体を包み込むまでそう時間はかからない。小さく流れ出た血液は愛液と混じり合い、潤滑液として陰茎に絡みつく。
「痛いか?」
「いいえ……貴方を直接感じて……心地よいです……っ」
身を震わせるアルトリアは、少なからず我慢しているだろう。ゆっくりと腰を動かし、中を抉るように、雁首を引っ掛けるように、奥を、手前を擦り合わせる。
「あっ……ん……っ。はぁ……ふ……ぁ……!」
何度も何度もピストンを繰り返していき、そのスピードも徐々に上がってくる頃にはアルトリアも幾分か慣れてきたようだった。
次第に目線を合わせ、艶めかしく誘惑する。
無論、本人にそのつもりは無いのだろうが。
そしてゆっくりと、両手をマスターの胸へと伸ばした。
「……んっ」
声を漏らしたのはマスターだ。
敏感な乳首に細い指先が引っ掛かり、思わず出た声。
「やられっぱなしというのは……私の領分では……ありません……っ」
◆
「マスター。今日も剣術の修行でしょうか」
「あぁ、良かったら少し付き合ってくれよ」
「もちろんです」
向けあった木剣が鋭くぶつかり合い、室内に鈍い音が響き渡る。
二度、三度と高い音、低い音が混じり合いながら、二人は床を蹴り続ける。
数回の剣戟の後、不意にアルトリアが足を滑らせた。
「あっ」
「…………っと」
倒れかかったアルトリアの身体を咄嗟に抱え込むため、マスターはとっさに木刀を横に投げ捨てた。
「大丈夫か?」
「は、はい。でもその……」
「ん?」
柔らかい。
決して豊満とは言えない。しかし、ぷにっと程よく膨らんだ胸が押し当てられていることに気がつくまで、そう時間は必要ない。
「あ、悪いっ」
直ぐに身体を離そうとしたマスターだったが、アルトリアの体重ほとんどが預けられていて、どうにも離せそうにない。
いや、彼女自身が、離れようとしていなかったのだ。
「アルトリア?」
「…………少しだけ……このまま……」
その姿は、騎士王のそれではない。
恋をする、一人の少女だった。
伝説の騎士王 02 -了-
【おまけ】
以下台詞なし差分です。
お好みでご利用下さいませっ(なにに)